2025年9月21日号 広報しながわ
 がんを予防するために【今からできる】5+1の健康習慣

日本人のためのがん予防法

 がんは日本人の2人に1人はかかるといわれる、身近な病気です。日本人向けに「喫煙」「飲酒」「食生活」「身体活動」「体重」の5つの健康習慣に、「感染」をプラスした、6つのがん予防法が発表されています。

 健康習慣の改善や、感染症対策をして、がんの予防に取り組みましょう。

喫煙

 喫煙は多くのがんの原因になるだけでなく、受動喫煙でもがんのリスクが高まります。がん以外の病気とも関連するため、予防できる最大の死因だといわれています。

 たばこを吸っている人は、まずは喫煙のリスクを理解し、禁煙に取り組みましょう。禁煙外来の受診も効果的です。

飲酒

 飲酒は多くのがんの原因になります。飲酒量が少ないほどリスクは低下するので、がん予防には飲酒をしないことが望ましいです。

 1日の飲酒量が純エタノール換算23グラム以上になると、リスクがさらに増大します。

1種類につき23グラム
日本酒/1合
ビール大瓶/1本(633ミリリットル)
ワイン/グラス2杯程度

食生活

「塩分や塩辛い食品のとりすぎ」「野菜や果物の不足」「熱すぎる食品の摂取」が、がんの原因になります。

1日あたりの食塩摂取量の目安
日本人の食事摂取基準
  • 男性7.5グラム未満
  • 女性6.5グラム未満
カレーライス/3.7グラム
1日あたりの野菜・果物摂取量の目安
健康日本21(第3次)
  • 野菜350グラム(小鉢5皿分)
  • 果物200グラム(バナナ2本程度)

身体活動

 身体活動量が多い人ほど、がんになるリスクが低下します。

身体活動量の目標
  • 18~64歳:歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日60分+汗をかく程度の運動を週に60分
  • 65歳以上:強度を問わず毎日40分

体重

 適正体重を維持することが、がんのリスクを低下させます。太りすぎでもやせすぎでもいけません。

適正体重の目安(BMI)
BMI値 = (体重キログラム)/(身長メートル)2
  • 男性:21.0~26.9
  • 女性:21.0~24.9

感染

 感染は、日本人のがんのうち、女性で1位、男性で2位の原因です。必要な対応をとることががん予防になります。

がんの原因となる感染源の例とその対処
病原体 がんの種類 対処例
B,C型肝炎ウイルス 肝細胞がん 肝炎ウイルス検診
ピロリ菌 胃がん ピロリ菌検査
ヒトパピローマウイルス(HPV) 子宮頸がん HPVワクチン


がん対策は早期発見が大切です

定期的にがん検診を受けましょう。詳しくは「がん検診・健康診査など」をご覧ください。

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