2025年11月21日号 広報しながわ
冬の感染症に負けない! 感染対策のポイント
今年はインフルエンザが早く流行し始め、感染が拡大しています。寒い季節は感染症が流行しやすい時期であり、様々な感染症に注意が必要です。
感染症を予防するためには、基本的な感染対策を確実に実践することが大切です。感染対策のポイントを振り返り、健康的な冬を過ごしましょう。

冬に流行する主な感染症と症状
インフルエンザ
38度以上の発熱、のどの痛み、せき、鼻水、頭痛、全身の倦怠(けんたい)感、関節痛、筋肉痛などの症状がみられます。
新型コロナウイルス感染症
発熱、のどの痛み、せき、鼻水、倦怠感、筋肉痛などの症状がみられます。
- 感染対策
- インフルエンザや新型コロナウイルス感染症は、予防接種で重症化を防ぐことができます。冬場の流行しやすい時期にあわせて予防接種を受けることで感染対策につながります。
ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎
おう吐、下痢、腹痛などの症状がみられます。一般的に重症化することは少なく数日で軽快しますが、乳幼児や高齢者が感染した場合は、脱水症状を引き起こし重症化することがあります。
- 感染対策
- ノロウイルス汚染の恐れがある食品を食べる際は十分に加熱しましょう。また、おう吐物などの汚物を処理する際は、マスク・手袋・エプロンの着用、消毒、換気など、適切な方法で行いましょう。
接触感染・飛沫(ひまつ)感染に注意しましょう
細菌やウイルスは様々な経路から口、鼻、のどに入り込み、体の中に侵入します。日頃から接触感染・飛沫感染に注意しましょう。
接触感染とは
細菌やウイルスが付着した手で、目や口、鼻に触れることで起こる感染です。人は無意識に顔を触っており、1時間に触る回数は平均23回といわれています。そのうち目や口、鼻などの粘膜に触る回数が約4割を占めており、細菌やウイルスが付着した手で顔を触ることで感染のリスクが高まります。
- 感染対策
- 家庭内に細菌やウイルスを持ち込まないよう、帰宅後や食事の前などは必ず手洗いをしましょう。手洗いをする際は爪を短く切り、時計や指輪は外しましょう。
- ドアノブや電気のスイッチ、手すりなど、身の回りをこまめに消毒しましょう。
飛沫感染とは
感染者のせきやくしゃみなどの飛沫に含まれる細菌やウイルスを吸い込むことで起こる感染です。
- 感染対策
- マスクの上下・表裏を確認し、鼻と口の両方を確実に覆い、正しくマスクを着用しましょう。
- 窓がある室内では30分に1回以上、窓を数分間程度全開にして、十分な換気をしましょう。空気の流れを作るため、二方向の窓を開けると効果的です。
- 加湿器を使用したり、洗濯物を室内に干したりし、湿度40~60%を目安に適度な湿度を保ちましょう。
問い合わせ
保健予防課感染症保健担当(電話/03-5742-7836 FAX/03-5742-9158)