2026年10月1日号 広報しながわ
小さな工夫で、「もったいない」を減らそう
10月は食品ロス削減月間です
食品ロス削減のために私たちができること
「食品ロス」とは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のこと。実は、私たちの毎日の暮らしの中から多く生まれています。身近なところから、食品ロスを削減する工夫をはじめてみませんか。

食品ロスは何が問題なのでしょうか?
日本の食品ロスは年間461万トン
日本では年間に約461万トン*、一人当たり約37キログラムの食べ物が、まだ食べられるのに捨てられています。これは一日に換算すると、国民一人ひとりが毎日おにぎりを1個捨てている計算になります。
*「我が国の食品ロスの発生量の推計値」(令和6年度)(環境省)
食べることに困っている人がいる現状
子どもがいる世帯の12.1%が、過去1年間に「必要な食料を買えなかった経験がある」*とされています。まだ食べられる食品が大量に捨てられる一方で、日々の食事に不安を抱えている家庭があるのも現実です。
*国立社会保障・人口問題研究所「生活と支え合いに関する調査」(令和4年)よりこども家庭庁が算出
食品ロスの半分は一般家庭から発生
年間約461万トンの食品ロスのうち、約224万トンが家庭から出ており、全体の約半分を占めています。主な原因は「食べ残し」「直接廃棄」「過剰除去」です。食品ロスは、決してお店や企業だけの問題ではありません。

食品ロスを減らすために今すぐできる3つの行動
買い過ぎない
買い物に出かける前に、冷蔵庫や食品庫にある食材をチェックし、必要なものをメモしておけば、重複買いや買い過ぎを防ぐことができます。安いからといって必要以上に買わず、食べ切れる量を考えることも大切です。
- 冷蔵庫や食品庫の中を確認する
- 必要なものをメモする
- まとめ買いを避け、必要な分だけ買う
- 「安いから」だけで買おうとしない
- 買うときは手前から取る「てまえどり」
- すぐに食べる予定の食品を買うときは、棚の手前の商品を取る「てまえどり」。販売期限の迫った商品の廃棄削減につながります。
- 取り組むと「家計にやさしい」
- 食品ロスによる経済損失は、年間約3.8兆円。国民1人当たりでは年間3万1,097円、4人家族に換算すると約12万4,000円に相当し、家計の無駄な出費を抑えることにもつながります。
「食品ロスによる経済損失及び温室効果ガス排出量の推計結果」(令和6年度)(消費者庁)
作り過ぎない
食べる人数や食べ切れる量を考えて、必要な分だけ作りましょう。消費期限を確認し、傷みやすいもの、期限の近いものから献立を考えるのもポイントです。作り過ぎは食材、時間、費用などの無駄につながります。
- 家族の予定、食事をする人数を確認する
- 家族の体調や食欲を考える
- 一人ひとりが食べ切れる量を考える
- 必要以上にたくさん作らない
- 余った食材どうしよう? 「消費者庁のキッチン」
- 野菜を丸ごと使うレシピ、余った料理を別の料理に変えるリメイクレシピ、使いかけの食材を使い切るレシピなど、アイデアレシピを紹介しています。詳しくは消費者庁ホームページ/www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/recipe/をご覧ください。

- 取り組むと「生ごみが減る」
- 家庭から出る食品ロスは年間約224万トン。食べ切れる量だけ作り、食べ残しを減らすことは、家庭から出るごみを減らし、においや虫の発生を抑え、清潔な暮らしにもつながります。
食べ切る
食卓に並べるときは、一人ひとりが食べ切れる量を盛り付け、足りなければおかわりするのも一つの方法です。外食では、食べ切れる量を注文し、量が多い場合は小盛りやハーフサイズが選べるか確認してみましょう。
- 食べ切れなかった料理は適切に保存し、早めに食べる
- 外食では食べ切れる量を注文する
- 小盛りやハーフサイズを上手に利用する
- お店の人に、持ち帰りができるか聞いてみる
- しながわもったいない推進店
- 区では、食べ残しを減らす呼びかけなど、食べ物を無駄にしない取り組みを進めている飲食店や食品販売店を「しながわもったいない推進店」として認定しています。

- 取り組むと「地球環境を守る」
- 食べ物を捨てると、ごみとして収集・運搬したり、焼却したりするためにもエネルギーが使われ、CO2が排出されます。さらに、食べ物が食卓に届くまでの生産や加工、運搬に使われたエネルギーも無駄に。食品ロスを減らし、食べ物をおいしく食べ切ることは、地球環境を守ることにもつながります。
「しながわもったいない推進店」の取り組み
楽しい食事が、食べ物を大切にする心を育てていく
CAFE & HALL ours 相島瑠南さん
当店ではお客様のご要望に応じて、苦手な食材を取り除いたり、食べ切れる量に合わせて小盛りでご提供したりするなど、食べ残しを減らす工夫をしています。お子様用には、キッズプレートをご用意。ご家族で楽しみながら食事をし、残さずに食べて「ごちそうさま」が言えたら素敵なことですね。「楽しい」という気持ちを持ってもらい、食を大切にする入り口になればと思います。
目の前に一皿の料理が運ばれてくるまでには、たくさんの人の手が関わっています。何カ月もかけて食材を育てる生産者の方たち、おいしく食べてもらえるよう心を込めて調理する人たち。よく「農家さんに感謝してご飯を食べなさい」と子どもの頃に言われましたが、本当にその通りだと思います。食事の向こう側にいる人たちにも思いを寄せながら、食べること、食べるもの、食べる時間を大切にしてもらえたらうれしいですね。

食べ切りやすいサイズのキッズプレート

野菜を丸ごと使い切るレシピ紹介のイベントの様子

表紙の撮影にご協力いただいたご家族に聞きました
食品ロスを減らすために、どんなことをしていますか?
幸い実家が近いので、買い過ぎてしまった食材は実家とシェアをして、無駄を出さないようにしています。またお野菜の茎や皮を使ってコンソメスープをよく作ります。とても良い出汁が出るんですよ。命を「いただいている」という気持ちがとても大事だと思っています。
- 買い過ぎてしまった食材は実家とシェア
- 野菜の茎や皮は捨てずにスープにする
- 余りがちな食材はYouTubeなどを見て、使い切る調理方法を調べる

もっとできること
上手に使い切って、食品ロスを減らそう
料理の際に捨ててしまいそうな部分も実はおいしく食べられます。例えば、ピーマンの種には栄養が多く含まれており、食べることができます。
また、切り方を少し工夫するだけで捨てる部分を減らすことができます。なすはガクを外してから硬い部分を削ぐと捨てる部分が最小限になります。
いつもの調理方法や切り方を見直し、野菜をおいしく使い切りましょう。
- 野菜の切り方の一例

ピーマンはヘタと種も食べられます。丸焼き、煮浸しなど加熱調理すると、食べやすくなります。
冷凍保存の技を使っておいしく食べ切る
使い切れない食材、作り過ぎた料理は、冷凍保存という方法を使ってみましょう。
- 食材は新鮮なうちに、作り過ぎた料理は速やかに冷凍する
- 保存にはラップや冷凍用の保存袋を使う。保存袋は厚みがある破れにくいものを
- 必要な分だけを取り出して使えるよう、肉は1回分ずつ小分けに、野菜は使いやすい大きさに切る、ご飯は1食ずつ個包に
- 保存袋に入れたら、空気を抜いて薄く平らに整えると冷凍・解凍も早く、省スペースで収納できる
区内のフードドライブを利用しよう
家庭で使い切れずに余っている食品を持ち寄り、必要としている人へ届ける「フードドライブ」。品川区では、区有施設や区内店舗などに受付窓口を設けています。集まった食品は、社会福祉協議会やフードバンクなどに寄付され、子ども食堂の運営などにも役立てられています。
※受け付けできる食品には条件があります。詳しくは区ホームページ(二次元コード)をご覧ください。

エコルとごしに置かれたフードドライブ

コンポストを活用して生ゴミを減らそう
生ごみを減らす方法の一つに「コンポスト」があります。家庭から出る野菜くずや果物の皮などの生ごみを、微生物の働きによって分解し、堆肥として活用。捨てればごみになるものを、植物を育てる資源へと循環させることができます。
生ごみが堆肥に生まれ変わるコンポスト


エコルとごしでは、コンポストの体験講座を実施しています。ミニコンポストを持ち帰り、自宅で実践できます。
- 次回の講座は12月を予定しています。詳細が決まり次第、「広報しながわ」などでお知らせします。
食品ロス削減パネル展
- 日時・期間
- 10月28日(水)~30日(金)午前8時30分~午後5時15分
- 会場・場所
- 区役所本庁舎・第二庁舎3階渡り廊下
- 問い合わせ
- 消費者センター(電話/03-6421-6136 FAX/03-6421-6132)
問い合わせ
環境課環境推進係(電話/03-5742-6755 FAX/03-5742-6853)
区ホームページの問い合わせフォームは下記二次元コードから
