(P17) 人 すこやか 共生 ■■地域共生社会の実現  身近な地域において、子どもから高齢者、障害者などすべての人がお互いに支え合い、生きがいを持って暮らしていける「地域共生社会」の 実現に向けて区民・関係機関・区との連携を強化しています。 ■高齢者と多世代交流の促進  高齢者を主として多世代の方が利用・交流できる施設として高齢者多世代交流支援施設(通称:ゆうゆうプラザ)の整備を進めております。 (令和4年1月1日現在4カ所) ■支え愛・ほっとステーション  住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、高齢者等が日常生活の中での困りごとなどを気軽に相談できる場所として地域センター内に設置し ています。 ■おたがいさま運動*の普及啓発  ユニバーサルデザインの考え方などを基にした「おたがいさま運動」の普及啓発のため、区民、区立学校児童などを対象にした学習会・研修 を実施しています。 *おたがいさま運動… 困っている人がいたら助ける、困ったときには「助けて」と言える、支え合いのまちづくりを進める運動 ■■健康づくりの推進  人生100年時代に向けて、健康長寿を実現するため、栄養、運動、社会参加を促す施策の充実により、高齢者のフレイルの予防に取り組むとと もに、しながわ健康プラン21に基づき身近な地域で健康づくり活動が行える環境を整備するなど、区民一人ひとりの健康意識が高められる多様 な事業を展開していきます。 ■健康センター  健康センターは、気軽に楽しく運動することを習慣化し、健康づくりに役立てていただくための施設です。 ■健康大学しながわ  健康大学しながわでは、健康について学ぶ講座やイベントなどを開催するとともに、卒業生が地域で健康づくりを普及するグループ活動を展 開しています。 ■品川区自殺対策計画  区では、「みんなで支えあう いのちの輪」を基本理念に品川区自殺対策計画を策定し、生きることの包括的な支援を推進しています。 (P18) ■■品川区の子育て支援策  子どもたちの健やかな成長のためには、成長段階(妊娠期~学齢期)に応じた支援が必要です。妊娠期から子育て期の段階に応じた相談や各 種の子育て支援事業により、親育ちをサポートし子育ての悩みや不安の軽減を図ります。 ■しながわネウボラネットワーク  子どもを安心して産み育てるため、妊娠、出産、育児の切れ目のない支援の仕組みです。 • 産後ケア事業 • 家事育児ヘルパー費用一部助成  • 生活支援型一時保育 • 相談事業 • 妊娠期ネウボラ相談/保健センター等4カ所  • 子育てネウボラ相談/児童センター9カ所 ■品川区生活支援型一時保育(オアシスルーム)  主に在宅で子育てをしている保護者が、用件(リフレッシュ・買い物・通院など)を済ませる間、一時的にお子さんをお預かりする事業です。 生後4カ月から就学前までのお子さんが対象(利用料金は1時間あたり500円)です。 ■品川区の子育て関係施設 2022(R4)年1月1日現在 児童センター 25館 保育園 公立42園 私立97園 公設民営4園 保育園のうち幼保一体施設 保育園と幼稚園を一体的に運営し、保育・教育を提供する施設です。 公立6園 保育園のうち保育所型認定こども園 保育と教育を一体的に行い、地域における子育て支援も行う施設です。保護者の就労の有無を問わない短 時間利用の受け入れ枠があります。 公立4園 私立5園 小規模保育事業 0〜2歳のお子さんを定員6〜19名と比較的小規模な環境で、家庭的保育事業に近い雰囲気の中でお預かりします。21施設 家庭的保育事業 0〜2歳のお子さんを定員5名以下の少人数で家庭的な雰囲気の下お預かりします。2施設 幼稚園 公立9園 私立18園 家庭あんしんセンター お子さんがいる家庭の子育て相談や支援を要する家庭への援助を行っています。 また、センターでは子どもショートステイ・トワイライトステイ、ファミリー・サポート・センター事業を実施しています。1カ所 認証保育所 認可外保育園で都が認証した施設です。 24園 ぷりすくーる西五反田地域子育て支援センター 親子で自由に遊んだり、他の親子と交流できる交流スペースの提供や子育て相談、子育て支援講座の開催などを行っています。1カ所 ■多様な保育サービス 2022(R4)年1月1日現在 ○一時保育 ○休日保育 ○年末保育 ○病児保育 ○病後児保育 ○オアシスルーム(12カ所) ○延長夜間保育 午後7:30まで 午後8:00まで 午後8:30まで 午後9:00まで 午後10:00まで ■■「品川教育」の実現 児童・生徒に複雑多様化する社会を生き抜く力を育むため、小・中・義務教育学校それぞれの持ち味を生かした9年間の系統的な一貫教育により、 個に応じた学習形態など、一人一人の教育的ニーズに応じた多様で質の高い教育を実現するとともに、品川コミュニティ・スクール等の取組み を通じて、学校や家庭、地域が一体となった社会総掛かりの教育体制を推進していきます。また、計画的な学校改築やICT環境の整備を進め、よ り安全で充実した学習環境を提供します。 ■区独自教科『市民科』  教養豊かで品格ある人間を育てることを目標に、社会生活上必要な規範意識や倫理観など時代を越えても変わらない価値を教えつつ、実生活 で生かせる実践的な力(7つの資質・15の能力)の育成を目指します。 ■品川コミュニティ・スクールの推進  地域住民が学校運営に参画する「校区教育協働委員会」と教育活動を支援する「学校支援地域本部」を全校に設置しています。各校では教育 活動の充実に向け、ボランティアが学習支援や環境整備などの支援を行っています。 ■ICT教育の推進  技術革新が加速する時代に生きる子供たちの未来を見据え、新たに整備した1人1台タブレット端末等を活用し、情報社会に対応した情報活用 能力を育成するとともに情報モラルの意識定着を図っていきます。 (P19) ■■青少年への支援  すべての青少年の成長を支援するため、学校、家庭、地域の連携により、青少年がさまざまな世代・立場の人とのコミュニケーション体験を 得られるよう支援します。また、青少年の成長を支える環境を整備するため、地域や青少年の健全育成等に積極的に関わりを持つ青少年委員、 青少年対策地区委員会等が活発に活動を展開できるよう支援します。 ■児童センターでの活動(ティーンズプラザ)  児童センターでは音楽やダンス、ミュージカルなどの表現活動、スポーツ、ものづくりなど中高生の様々な活動を支援しています。活発な活 動を支援するため、区内25館ある児童センターのうち9館でティーンズプラザを実施し、週2回指定の曜日に午後6時から7時まで、開館時間を延 長しています。 ◆実施センター  東 品 川 : 月・水曜  東大井 : 水・木曜  中 原 : 水・木曜 滝 王 子 : 火・水曜  平 塚 : 火・水曜  東中延 : 水・土曜 冨士見台 : 水・金曜  ゆたか : 水・木曜  八 潮 : 火・水曜 ■青少年のボランティア活動  中学生から25歳くらいまでの青少年で組織されたボランティアグループ(しながわ役立ち隊)では、区内多方面にわたって様々なメニューの ボランティア活動に挑戦しています。 ■ひきこもり等若者の支援  不登校やひきこもりなど、生きづらさを抱える子ども・若者の居場所として、「子ども若者応援フリースペース」を開設しています。また、 ひきこもり等に悩む本人や家族の相談窓口として、「エールしながわ」を設置しています。 ■体験活動と異世代交流の推進  ジュニア・リーダー教室は、小学4年生から高校3年生を対象にした活動です。仲間と力を合わせ、1年間のプログラムに沿ってレクリエーション 活動やキャンプなどの野外活動、宿泊体験にチャレンジします。 ■■高齢者福祉 高齢者人口の増加を見据え、可能な限り住み慣れた地域で安心して在宅生活を継続し、能力に応じ自立した日常生活を営む ことができるよう、介護予防、住まい、医療などが包括的に確保される体制を構築していきます。 ■多様な入所・入居系施設の充実  特別養護老人ホームや認知症高齢者グループホーム等、今後のニーズを踏まえながら、計画的に整備を検討していきます。  また、公有地を活用した高齢者福祉施設の整備計画を進めるとともに、民間事業者の整備に対する支援策を検討していきます。 介護保険施設・地域密着型サービス等の整備 2022(R4)年1月1日現在(単位:か所・人) 特別養護老人ホーム 施設数12 (登録)定員数973 介護老人保健施設 施設数2 (登録)定員数200 認知症高齢者グループホーム 施設数14 (登録)定員数252 小規模多機能型居宅介護 施設数10 (登録)定員数264 看護小規模多機能型居宅介護 施設数2 (登録)定員数58 ■認知症本人・家族への支援の充実  今後も認知症高齢者が増えていくことを見据え、認知症になっても安心して暮らし続けられるまちをめざし、品川区認知症対策プロジェクト 「くるみぷらん」に基づき、認知症の理解促進や普及啓発、介護サービスにおける認知症ケアの質の向上など支援事業の充実を図ります。 ■介護予防事業の充実  介護予防・自立支援・重度化予防を推進するため、様々な介護予防事業を実施するとともに、多様な主体(区・民間・ボランティア等)によ る事業の充実を図っています。 • 運動系介護予防事業 カラダ見える化トレーニング、うんどう機能トレーニング、マシンでトレーニング、水中トレーニング、身近でトレーニング、健康やわら体操、 うんどう教室など • 認知症予防事業 脳力アップ元気教室、計画力育成講座 • 栄養改善事業 シニアのための男の手料理教室、わくわくクッキング (P20) ■■障害者福祉  区では、品川区障害者計画・障害福祉計画・障害児福祉計画のもと、障害児者のニーズやライフステージに応じた障害者の暮らし方の幅を広げ られるよう、地域での相談支援体制を整えるとともに、日中活動の場の整備や多様な社会資源の活用等、障害者を地域で支える仕組みを整備して いきます。 ■手話の理解促進・普及  令和3年7月に「品川区手話言語条例」を制定しました。手話が言語であるとの認識のもと、手話を必要とする方が安心して生活することができ る地域社会の実現を目指して、手話の理解促進・普及を図っています。 ■品川区発達障害者相談支援センター  令和3年4月に、発達障害者の地域生活を支援するために開設しました。発達障害のある方(成人の方)等からの相談に応じ、福祉サービスの利用 や社会資源の活用等のための必要な情報提供・助言等を行っています。また、サービス等利用計画の作成も行っています。 ■インクルーシブひろばベル  令和3年4月に、品川区医療的ケア児地域生活支援促進事業「インクルーシブひろばベル」がスタートしました。医療的ケアが必要な児童や障 害児とそのご家族が、地域の子ども達と一緒にインクルーシブな環境で安心安全に遊んだり、家族同士が交流できるスペースを提供しています。 看護師等も常駐し、医療的ケア児の子育てに関する相談等にも対応しています。 ■■平和意識の啓発 戦争の記憶を風化させず、非核・平和意識を広め、平和事業を実現するために、若い世代への平和意識の啓発を図ります。 ■「平和の誓い」像、しながわ平和の花壇など  「平和の誓い」像は、母親が右手にかざした非核平和都市品川宣言のシンボルマークを、男児が見つめており、次の世代にその心を語り継いで いくことを表しています。  像周辺や区内各地に、平和を愛する区民の想いをつなぐため「しながわ平和の花壇」を設置し、平和を象徴とする花(カンナやデイジー等)を 植えています。そのほか、周年事業、パネル展、動画配信など非核平和に関連した啓発を行っています。 ■中学生・青少年平和使節派遣  毎年、区立中学校・義務教育学校の8年生を広島に、区内在住・在学・在勤の青少年を長崎に派遣し、式典への参列、被爆者体験者講話の聴講、 施設見学などを実施し、次世代に非核平和の精神を引き継ぎます。 ■■国際交流、多文化共生の推進  品川区には約13,000人の外国人が暮らしています。地域でともに暮らしていくため、講座などで多文化共生について周知するとともに、在住外 国人等に向け情報発信を行い、みんなが暮らしやすい地域づくりを推進します。また、公益財団法人品川区国際友好協会と連携して、国際友好都 市との交流や日本語教室等を実施することで「暮らしが息づく国際都市品川」の実現を図ります。 ■■男女共同参画の推進  誰もが自分らしく、いきいきと安心して暮らせる社会の実現のため、さまざまな地域活動等において、性別や年齢、障害などにより役割を固定 化したりせず、家庭、地域、職場、学校のすみずみにまで男女共同参画の視点を浸透させていきます。 ■男女共同参画の拠点施設  男女共同参画を推進するための拠点施設として男女共同参画センターがあります。啓発パンフレットをご覧いただける資料コーナーと男女共同 参画についての打ち合わせなどを行える交流室や講座などの会場にもなる会議室などがあります。 ■多様性尊重講座などの実施  安心して思いや悩みを共有し、自分らしく生きることのできる品川をめざす「マイセルフ品川プラン」では、性別に関わらず国籍や人種、文化 等の違いを互いに尊重し、多様性を認め合える環境づくりに取り組みます。