(P21) 安全 あんしん 持続 ■■災害に強いまちづくりの推進  災害時に区および防災関係機関等が、その有する全機能を有効に発揮できるよう、品川区地域防災計画などの各種計画を随時更新します。  また、木造住宅密集地域の防災性を高めるための取組の推進、防災に関する意識の高揚や知識の普及に努めるとともに、情報収集・発信態勢の 充実、訓練の実施などにより、応急活動態勢を強化します。 ■多様な訓練の実施  災害時の応急活動を迅速かつ的確に実施するため、各種の訓練を実施し、対応力の向上を図っています。 ■地域住民との取組み  災害時に地域の方が自ら行動できるよう、実際の資器材を用いた訓練や、まちの特性などを学習することにより、地域の防災力の向上を図って います。 ■各種整備  住宅の不燃化や耐震化、避難道路の整備等を推進し、発災時における木造住宅密集地域の防災性の向上および都市型水害に強い基盤整備の充実 を図っています。 ■■環境にやさしいまちづくりの推進  環境における課題を今以上に身近なものとして捉えてもらうために、環境保全の取り組みに気軽に楽しく参加できる環境を整え、その輪を広げ ていきます。  また、資源を無駄なく有効利用できるリサイクルの仕組みをより身近なものとし、さらにより一層のごみ減量を図るため、廃棄物の発生抑制お よび適正処理に引き続き取り組んでいきます。 ■品川区立環境学習交流施設エコルとごしの整備  令和4年5月、戸越公園内にオープンする「品川区立環境学習交流施設エコルとごし」は、公園の豊かな自然や体感を重視した展示物で環境を 楽しみながら学ぶことができる施設です。また、公園内の一施設として、区民や公園利用者の皆さんの憩いと交流の場として利用できます。  本施設は、都内公共施設で初となる「Nealy ZEB※」を認証取得した建築物で、建築物のエネルギー消費量の85%削減を実現していきま す。 ※ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは、快適な室内環境を実現しながら、年間の一次エネルギー消費量を正味ゼロにすることを めざした建築物 ~環境型社会への取り組み~  〇家庭への温暖化対策事業  〇事業所の環境配慮支援事業  〇公害防止対策事業 ■各戸収集(分別意識の向上)  2005(平成17)年から区内全域で実施しています。 ■リサイクルの推進  資源ステーション回収や、拠点回収 ・ 集団回収を行っています。 ~循環型社会への取り組み~  〇ごみの発生抑制の推進 〇リサイクルの推進 〇情報提供と区民参画の推進 〇ごみの適正処理の推進 (P22) ■■安全・安心なまちづくりの推進  安全で安心なまちづくりに向けた「品川区セーフティアップ運動」の効果的推進のほか、武力攻撃事態や大規模テロ等から区民の生命・身体およ び財産の保護に向けた施策の推進、また、自立した消費者を育成し、安心して暮らせる地域社会づくりを目指します。 ■犯罪に強いまちをつくる  区内の小学生を対象に品川区が独自開発した「まもるっち(GPS機能付緊急通報装置)」を配布し、緊急通報時には生活安全サポート隊や近くの 協力者(約2,000名が登録)が駆け付け、子どもの安全を守っています。  また、小学生の登下校の時間にあたる午前8時と午後3時に屋外に出て子どもを見守ることを生活の一部にしようという運動から始まり、今では 時間に関係なく、子どもを見守る「83(ハチさん)運動」を展開しています。 ■国民保護措置を総合的に推進  品川区国民保護計画を都計画、国の基本指針の修正内容および区地域防災計画との整合性を図り変更しました。  また、大規模テロ事案発生時の図上訓練により、関係機関と連携して国民保護措置を的確かつ迅速に実施する体制を構築しています。 ■消費生活の安全・安心を確保  高齢者の増加、成年年齢引き下げ、インターネットの進展、取り引きのグローバル化、キャッシュレス、エシカル消費の推進など、消費者を取り 巻く状況は刻々と変化しています。  区民が消費者トラブルに巻き込まれないように消費生活相談機能を強化するとともに、安全で豊かな暮らしのために、消費生活教室や啓発活動に より、消費者教育の支援や情報提供を推進します。また、高齢者や若者を地域で見守るしくみづくりを進めていきます。 ■■交通安全対策の推進  警察等の関係機関との連携による交通安全運動や交通安全キャンペーン等を通じて、地域における交通安全意識の高揚を図るとともに、交通事故 を未然に防止するため、自転車安全教室や講演会等を実施し、自転車安全利用5則など交通ルールの遵守についての啓発を継続的に行います。  また、歩行者の安全確保やバリアフリーの観点から、交通事故の多い交差点の改良や、計画的な歩道等の整備を進めます。 (P23) ■■快適なまちづくりの推進  快適な都市観光の観点から、魅力あるまちづくりの一環として公共施設等を計画的に整備するとともに、地域における居住環境・市街地環境の維 持・向上を目的とした住民・事業所等による自主的取り組みや、多様な担い手による地域管理の体制づくりを支援します。  また、安心して生活できる住まいづくりを進めるために空き家の発生予防、適正管理および利活用を促進していきます。 ■快適な都市空間の形成  品川区は、市街地再開発事業等による拠点整備を行い、都市基盤の整備、防災性の向上、地域特性に応じた魅力ある快適な都市空間の形成など、 まちづくりを推進しています。 ■エリアマネジメント活動の推進  まちの開発・整備後も地域の特色を活かしたまちづくりや地区の良好な環境維持のために、民間主体でまち運営を行っていく、エリアマネジメント 活動を推進しています。 ■空き家対策の推進  近隣の空き家等に関する相談窓口として「空き家ホットライン」を設置しているほか、所有者からの空き家等に関する複合的な問題をワンストップ で相談できる「空き家専門相談窓口」を設置しています。不適正管理状態にある空き家等については、現地調査・所有者調査を行い、所有者に適切な 管理を促しています。 ■■交通環境の整備  区の広域都市軸である五反田、大崎、大井町のさらなる活性化を図るため、羽田空港アクセス線の早期整備に向けて働きかけるとともに、新駅の設 置に向けた要望を行っていきます。また、鉄道の連続立体交差事業を契機とした駅前広場の整備を進めていくとともに、民間の公共交通網を補完する 役割としてコミュニティバスの試行運行の開始や環境負荷の低減や観光施策との連携など多目的な活用の観点から、各施策や関係部署と連携して、 シェアサイクルなどの取り組みを支援します。 ■駅前広場等の整備の推進  北品川駅周辺では、京浜急行線の連続立体交差事業に併せて、交通結節機能の強化を図るとともに「広域活性化拠点」にふさわしい、イベント等も 可能な歩行者中心の新たな駅前広場の整備に取り組んでいます。  令和元年6月に都市計画決定し、令和2年4月に事業認可を取得しました。  今後は、事業用地の取得を進めながら、引き続き地域と連携して駅前広場等の整備を推進してまいります。 ■利便性の高いバス網の形成促進  区内の交通利便性のさらなる向上をめざし、整備予定の都市計画道路を含めた将来道路ネットワークも見据えながら、民間の公共交通網を補完する 役割としてコミュニティバスの導入を検討してきましたが、令和4年3月より西大井駅と大森駅を結ぶ区間において試行運行を開始しました。 (P24) 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会関連 令和3年7月23日~8月8日にオリンピック競技大会、8月24日~9月5日にパラリンピック競技大会が開催されました。前例のない1年の延期を経て、無観 客での開催となりました。 ■大会に向けた取り組み  区では、区内開催競技のホッケー(会場:大井ホッケー競技場)、ビーチバレーボール(会場:潮風公園)、区応援競技のブラインドサッカー(5人 制サッカー)の3競技を「区応援3競技」とし、イベントでの体験コーナー設置や、教室・観戦ツアーの実施等を通じ、3競技の普及啓発を図りました。  また、大会200日前や1年前などのイベントを開催し、大会に向けた機運醸成を図るとともに、品川区3競技応援キャラクター「シナカモン・ビーチュ ウ・やたたま」を活用したグッズ展開、SNSや独自ホームページを活用した情報発信を積極的に行いました。 ■大会レガシー事業  区では、大会終了後も区応援3競技が区民に広く親しまれるスポーツとして受け継がれるよう、各種事業を継続して実施していきます。