(裏表紙) 品川区民憲章 品川区は、東に東京湾を擁し、西にはるか富士を望み 国際都市東京の表玄関に位して、江戸の昔から交易の拠点となり 我が国文化と産業の発祥地として あまねく都民の心のふるさとであります わたくしたちは、この輝かしい歴史と伝統を誇りとし 文化の香り豊かな近代都市への発展を目指して ここに区民憲章を制定いたします 一、わたくしたちは 自由と平等を基本理念として 住民自治を確立し、進んで区政に参加します 一、わたくしたちは 心の触れ合いを大切にして 互いに人権を尊重し、人間性豊かな環境をつくります 一、わたくしたちは 古きよき歴史と伝統を守り さらに生活文化を発展させ、これを後世に伝えます 一、わたくしたちは 自然を大切にして、生活との調和をはかり 健康で豊かな区民生活を目指します 一、わたくしたちは 自立と連帯の精神に支えられた 思いやりと生きがいのある地域社会をつくります 制定 一九八二 (昭和五十七) 年十月一日 非核平和都市品川宣言 今、この地球に 人類は自らを滅ぼして余りある核兵器を蓄えた いまだかつて、開発された兵器で使われなかったものはない これは、歴史の恐るべき証明である 一刻も早く、核兵器をなくさなければならない 頭上に核の閃光がひらめく前に 遅すぎたとき、それを悔やむだけの未来すら 我われには残されていない 品川区は、核兵器廃絶と恒久平和確立の悲願を込めて ここに非核平和都市を宣言し、全世界に訴える 我われは、いかなる国であれ、いかなる理由であれ 核兵器の製造、配備、持込みを認めない 持てる国は、即時に核兵器を捨てよと このかけがえのない美しい地球と そこに住む生きとし生けるものを 守り伝えるために 一九八五(昭和六十)年三月二十六日 人権尊重都市品川宣言 人間は生まれながらにして 自由であり、平等である いかなる国や個人も、いかなる理由であれ 絶対にこれを侵すことはできない 幾多の試練と犠牲のもとに 日本国憲法と世界人権宣言は この人類普遍の原理をあらわし 人権の尊重が 国際社会の責務であることを明らかにした 今日、我が国社会の実情は いまだに差別意識と偏見が 人々の暮らしの中に深く根づき 部落差別をはじめ 障害者、女性、先住民族、外国人への差別など どれほど多くの人間が苦しんでいることか 人間がつくりあげた差別は 人間の理性と良心によって 必ずや解消できることを 我々は確信する 平和で心ゆたかな 人間尊重の社会の実現をめざす品川区は 『人権尊重都市品川』を宣言し 差別の実態の解消に努め 人権尊重思想の普及啓発と教育を推進することを ここに誓う 一九九三(平成五)年四月二十八日 品川区勢要覧(2022年版) 2022(令和4)年4月発行 発行 : 品川区企画部広報広聴課 〒140-8715 品川区広町2-1-36 TEL 03-3771-2000 印刷 : 富士印刷株式会社