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東海道品川宿のはなし 第6回
更新日:平成20年12月12日
江戸から出る主要街道の最初の宿場、東海道では品川宿、中山道では板橋宿、甲州道中では内藤新宿、奥州・日光道中では千住宿、これらを江戸四宿と呼んでいます。
なかでも、「品川宿」は四宿のうち、唯一海に面した風光明媚な宿場で、食売女(めしうりおんな)の名目で多くの遊女を抱えていました。
品川は江戸に近いこともあり、「北」の吉原に対して「南」「南国」と称されるほどの賑わいをみせていました。
品川を描いた浮世絵師には、美人画を中心にした絵師と風景画を主にした絵師がいます。
美人画のほうは、喜多川歌麿や鳥居清長、鳥文斎栄之などで、品川と遊女の姿を描いています。
風景を主にした絵師には、歌川広重や葛飾北斎がいます。広重の「江戸名所」シリーズには御殿山の花見や海晏寺の紅葉が描かれ、数種類の「東海道五十三次」シリーズからは、品川の海とともに八つ山から鮫洲までの当時の街道の様子を知ることが出来ます。
葛飾北斎の風景画では、東海道シリーズのほか、「冨嶽三十六景」シリーズの『東海道品川御殿山ノ不二』が知られています。
以上ご紹介しました作品のほかにも多くの浮世絵師によって品川は描かれています。
それらは品川区立品川歴史館の展示コーナーに設置したパソコンの浮世絵検索を利用し、画面でご覧になることができます。
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