令和2年 第18回 教育委員会臨時会会議録 とき 令和2年9月29日 品川区教育委員会 令和2年第18回教育委員会臨時会 日時 令和2年9月29日(火)      開会:午後2時 閉会:午後3時 場所 教育委員室 出席委員  教育長 中島 豊       教育長職務代理者 菅谷 正美       委員 冨尾 則子       委員 海沼 マリ子       委員 塚田 成四郎        出席理事者 教育次長 齋藤 信彦 庶務課長 有馬 勝       学務課長 篠田 英夫       指導課長 工藤 和志       教育総合支援センター長 矢部 洋一       統括指導主事 丸谷 大輔       統括指導主事 唐澤 好彦 事務局職員 庶務係長 小林 則雄       書記 稲生 彩夏       書記 中嶋 康二             傍聴人数 1名 その他 品川区教育委員会会議規則第14条の規定に基づき、会議の一部を非公開とした。          次第 第51号議案 教育委員会事務局職員の人事異動および退職について 第52号議案 幼稚園教育職員の任免等について(病休代替・任用) 報告事項1 GIGAスクール構想に向けた準備状況について 報告事項2 地域未来塾におけるAI活用状況について 報告事項3 2学期以降の学校行事について 報告事項4 都費教職員の任免等について(教員異動) 報告事項5 都費教職員の任免等について(休職) 報告事項6 都費教職員の普通退職について報告事項7 ゆたか図書館の空 調設備改修工事について 令和2年第18回教育委員会臨時会 令和2年9月29日 【教育長】  ただいまから令和2年第18回教育委員会臨時会を開会いたします。本日 の署名委員には海沼委員、塚田委員を御指名いたします。よろしくお願いいたします。 本日は傍聴の方がおられますのでお知らせいたします。 まず、本日の会議の持ち方についてお諮りしたいと思います。日程第1第51号議案、 教育委員会事務局職員の人事異動および退職について、第52号議案、幼稚園教育職員の 任免等について(病休代替・任用)、日程第2報告事項の4、都費教職員の任免等について (教員異動)、報告事項5、都費教職員の任免等について(休職)、報告事項6、都費教職 員の普通退職について、これらの会議に持ち方についてお諮りいたします。これらの件は 人事に関する案件ですので品川区教育委員会会議規則第14条の規定に基づきまして非公 開の会議といたしたいと思いますがご異議ありませんでしょうか。 (「異議なし」の声あり) 【教育長】  異議なしと認めまして、これらの件につきましては全ての日程の終了後に 審議することといたします。  それでは本日の議題に入ります。日程第2報告事項1、GIGAスクール構想に向けた 準備状況について、日程第2報告事項2、地域未来塾におけるAI活用状況について、こ の2件につきましては相互に関連する事案ですので事務局から一括して説明をお願いいた します。  学務課長。 【学務課長】  それではまず私からはGIGAスクール構想全般についての準備状況に つきまして御報告をさせていただきます。GIGAスクール構想の概要につきましてはこ れまでも補正予算の審議等でお話をさせていただいているところでございますので、ごく 簡単に御説明をさせていただきますと、昨年の末に、国におきましてGIGAスクール構 想という形で打ち出されまして、ここでは子供たち、児童生徒に1人1台のタブレットを 配備するとか、校内の通信環境を整えるといったことが出されました。こちらは当初は5 年間をかけてやるという話だったものでございますけれども、今年度に入りましてコロナ 等の影響もあり、自宅学習等の環境も整えていく必要があるだろうということもあって、 今回、今年度中に全て整備するという方向性が国として打ち出されました。私どもとしま しても5月の補正予算におきましてそのための予算を計上いたしまして、今年度中に全児 童生徒及び教員にタブレットを配布するように、ただいま準備しているところでございま す。  その準備状況でございます。資料2の1を御覧いただきますと、まずハードの面でござ います。全てのお子さん方と教員に1人1台のタブレットを整備するということで、機種 につきましては様々検討した結果、アップルのiPadを導入するという決定をいたしました。 また、これまでICTの推進校におきましては各児童生徒に1人1台の端末を配備してい ましたが、現在の時点ではこれらの機械は全てWi-Fi専用機ということで現在校内だけでし かネット環境につながらない設定がされているんですけれども、これからは自宅における 学習等も当然見据える形となりますので、通信回線LTEモデルということで、我々の携 帯なんかと同じように回線につながるモデルという設定をしたものでございます。これに よりまして、いつでもどこでも誰でも学べる環境が構築できるということ、それから教職 員にも1人1台の端末を配備することで業務効率化が図れます。また、感染症、災害等に よる学校休業時におきましてもオンラインの学習環境がつくれるといったことが考えられ るということで整備を進めるものでございます。  資料の下の左側、ソフトに関してでございます。デジタル教材の活用ということで現在、 10校で推進してございますICTの推進校におきましては品川区と学研と共同開発をし たトータル学習システムというのを入れているんですけれども、こちらそれぞれ機械にイ ンストールをして学習をするという形で、ネット環境につながらないということもござい まして、なかなか活用が難しいところもございました。今回は、下にございますラインズ eライブラリと書いてあるんですけれども、こちらネット環境でつないで使う学習システ ムになってございます。こちらはICTの推進校以外の学校が今実際に利用しているもの でございます。こちらですと、家庭に帰ってもオンラインにつながった状態で学習ができ るということでございます。本来は品川に一番ふさわしい学習ソフトは何かということで じっくり検証した上で導入していくべきものではあるんですけれども、今回そういった形 でGIGAスクール構想が前倒しをされたということもございまして、検討する時間が少 なかったということもあり、今使っているものを引き続き利用しながらそれを検証しつつ、 将来的にはどんなものがいいのかというのは改めて検討を加えていくということで考えて いるところでございます。  またその枠の中の左側にロイロノートと書かれてございます。こちらは学習を進めるに 当たりまして、プレゼンテーションですとかコミュニケーションですとか様々な形で活用 ができるようにということで入れるものでございます。  それから表の右側、サポート、ICT活用の支援体制ということでございます。現在、 準備をしてございますのは専用のヘルプデスクの設置、それからICTの支援員の派遣に よる授業のサポート強化ということでICTの支援員というのは現在も各学校、ICTの 推進校ですと月1回、それ以外の学校ですと学期に1回、回っているんですけれども、今 回改めて新しい機械を全ての子供たちにも配り、また教職員にも配るということがござい ますので、年度内の配備に向けて少し強化をしていくということ。それから来年度以降も 実際に運用するにあたっては、しっかりとした体制をつくっていくことを目指しているも のでございます。こちらの機械ですけれども、現在できれば今年中、12月からは卒業を 控えている6年生と9年生にまず配備が進められればと思っているところでございまして、 最終的には3月の1日には全ての児童生徒及び教職員に配布が終わるといった形で3月1 日からは全員が使えるようなことを目指して今準備を進めてございます。ちなみに業者に 関してはただいま入札中でございまして、明日開札がされる予定でございますので、明日 事業者が決定してくるという予定でございます。  今後の検討課題といたしましては、ICTを活用した指導体制の在り方等、こちら文部 科学省も検討しているという状態でございますので、そういった状況もにらみながら進め ていくこと。それからデジタル教科書への移行ということで、こちらのほうも文科省案、 あと2年ぐらいをかけて出てくるんじゃないかと言われるところでございます。また、A I機能付きドリルの活用ということで現在指導課が試行導入しているものですけれども、 こういったものを将来的には取り込めるかどうかということを検討していくことを考えて いるところでございます。  私からは以上でございます。 【教育長】  指導課長。 【指導課長】  続きまして私のほうは学校での活用に向けた計画等の説明をさせていた だければと存じます。資料につきましては資料の2の2でございます。ステープラー左上 留めのもの、A3資料が2枚にA4資料が2枚でございます。  まず1枚目、タブレット活用に向けた全体計画でございます。スケジュールを9月から 4月以降まで区切ってございますが、そのうち12月に6、9学年配布とありますのがiP ad、タブレットが配布されるのを12月から、2月末までには全学年配布完了いたします ので、3月はもう使える状態になるというスケジュールでございます。それに向けて9月 からICTに関する推進プロジェクトチームを立ち上げて、そこに5点ございます検討事 項を検討しつつ、現在教育委員会から学校へ方針を示すと下のほうで5点ありますけども これに着手して今進めているところでございます。また、10月のところで都貸与パソコ ン、また新規学校予算、配当の予算の活用等とありますけれども、この予算につきまして は補正のところで出ているところでございますし、都から貸与しているパソコンを各学校 に先行してロイロノートであるとか、eライブラリの新しいものを入れた状態で教員が先 に触れる、また学校によっては子供たちに先にそれを、iPadではないですけども触れる状 態にして貸与していく。その中で学校での準備とありますけれども、このGIGAスクー ル構想の理解を深めるであるとか、授業等での活用方法を検討していくというところで進 めているところでございます。そして、iPad、タブレットが12月から配布されたところ ではよりその活用を進めていくと。ただその進める中では一番下に今後の検討予定とあり ますけれども、活用していくにあたっては課題等も様々考えられますからこれらを進めな がら随時、この計画についてもリニューアル、ブラッシュアップしながら進めていきたい と考えてございます。  2枚目の3のところにつきましては主に教員に向けた研修ロードマップを合わせて示さ せていただきました。推進のプロジェクトチームには校長会から代表校長等入っていただ いて、その下にICTの推進リーダーになる各学校から代表1名は推進教員というのを選 出しているところですが、さらにICTに一定程度スキルがあって、各教科の指導にたけ ている教員を推進リーダーと位置付けて、ロイロノート、iPadを使った研修というのを先 行して9月17日に行っているところでございます。また、Zoomを使った保護者会や、学 校授業での活用など、本日、この教育委員会と並行してZoomの活用研修を行っているとこ ろでございます。そういった今できるところを進めつつ、そして10月になりましてから はGIGAスクール構想の説明会をこれは管理職向けに10月の校長連絡会後に開く予定 でございます。こちらもオンラインで行いますので、学校にいて副校長あるいは推進教員 等もGIGAスクール構想の理解を深めることができる研修等を組んでいるところでござ います。また合わせましてロイロノート、eライブラリの活用を進めている学校などの情 報共有も併せて10月に行っていく予定でございます。また11月になりますと実際にiP adを使った導入研修を管理職、推進教員向けに行い、また、その研修は各学校で伝達研修 を行って、それぞれの教員の活用につなげていきたいと考えているところでございます。 こういった研修も学校からのニーズに合わせながら、必要なものをブラッシュアップしな がら進めていきたいと考えているところでございます。  おめくりいただきますと、これは両面で実際に学校にお配りしておりますけれども、学 校教員また御家庭向けにICT通信という形で出させていただきました。今お出しできる 情報ということでまずはiPadセルラーモデル、通信できる、いつでもどこでもつながるも のが行きますよという案内をしているところでございます。また、裏面にはGIGAスク ール構想の理解を深めるために、個別最適化された資質能力の一層の育成ができるという ところがポイントになりますが、そういった理解を深めるためにもお知らせをしていくと いうところでございます。  既に御家庭にも配布いただいた学校がございまして、児童生徒もそうですし、御家庭か らも期待をもって待っているというお声も聞いているところがございます。ですからでき るだけ入る前にできることは準備を進めていき、また配布されましたら授業等で広く、御 家庭も含めて活用されるよう進めてまいりたいと考えてございます。  本資料に基づく説明は以上でございます。続きまして、報告事項の2、地域未来塾にお けるAI活用状況について資料の3をもとに説明したいと存じます。こちらは今年度未来 塾で活用する自学自習に適したQubenaと呼ばれるAIを搭載した教材ソフトを導入する事 業でございます。コロナ禍によって当初予定していた6月から開始というのがずれ込んで この9月から実施が可能になりました。現在取り組んで約1か月経つところでございます けれども、これを行うに当たりまして、指導員に対する研修はオンラインで3回に分けて 実施をいたしました。またそれぞれの未来塾がスタートするところには私ども指導課の係 員が行き、サポートをいたしました。指導員がこのソフト活用、また子供たちに指導する という面では最初ログインをするところで多少の慣れは必要でしたけれども、使い始めた ら子供たちはどんどん学習を進めていくと。実際今やっている中でいうと、通常1時間程 度で時間を切るんですけれども、帰りたくないといってそのまま続けている児童がいると。 その児童は1時間20分ほどやって、もうそろそろ帰ろうねといって帰ったのですが、6 年生の単元の3分の1を、問数にすると240問ほどを解いた。これがAIを活用してい ますので、理解が深まっていると先々の問題に進むことが可能でございます。躓くと学年 を戻ってというのをAIが判断して示しますので、先取り学習にも使えますし、反復にも 使えるというところがございます。まだ始まって1か月でございますけれども活用上、運 用上のところでは特に大きな、通信に関しても課題というのは見られておりませんので、 今後また運用していく中で子供たちの意欲も含めて学力向上に資しているか検証していき たいと考えてございます。  説明は以上でございます。 【教育長】  説明が終わりました。質疑に入っていきたいと思います。資料がたくさん ありまして、またその資料にも片仮名文字が非常に多く、まずは文章を理解するのが難し いということもあろうかと思いますが、全体理解はその問題としまして、今の説明または 資料の中でここのところがちょっと良く分からない、もう一回説明してくださいという形 で構わないと思いますので、ぜひぜひ今日の資料、話の中で腑に落ちないところ出してい ただければと思います。どなたからでも結構です。よろしくお願いします。  冨尾委員。 【冨尾委員】  少し話題がずれてしまうかもしれないんですけれども、こういったパソ コンを使った学習などを行う上で健康被害について、特に眼科的な疾患で内斜視とかブル ーライトの影響などが考えられると思いますけれども、そういったことについての見守り や課題は国のほうでも検討等はされているんでしょうか。 【教育長】  こういったものを使うときの健康被害といってしまえばそれまでですが、 今までと環境が随分違うという状況でどういうことを配慮しているかという御質問かと思 いますが、学務課長でいいですか。 【学務課長】  1つ国の考え方でございますけれども、国も当然まずは子供たちにこう いったもの慣れ親しませて、それから活用させるということが大事であるということを言 いつつ、当然健康等のことも十分踏まえる必要があるということは指摘がされているとこ ろでございます。私どもとしましても、子供たちに配布するにあたっては例えば全ての機 械にブルーライトカットフィルタを付けたり、そういうことを措置していますので、でき る限りのことはしてまいりたいと考えているところでございます。 【教育長】  指導課長。 【指導課長】  今保護者向けを含めまして取り扱いであるとかというガイドを今、指導 課でも作成着手しているところですけれども、先行自治体の事例も参考にしながら、例え ば夜中使用できない、通信できないようにするなどの制限は必要かというところをまた学 務課とも調整をしていくところでございます。夜までずっと使って寝不足になってしまう などということが健康被害になるというのも様々ありますので、そういったことも勘案し ながらルールというのも示せるものを考えているところでございます。 【冨尾委員】  分かりました。 【教育長】  これまでにもスマホですとか、いわゆるゲーム機などをどう使うかという ことは恐らく、学校ではそういう話題はないとは思うんですが、家庭では話題になってい る部分ではないかと思います。そことも連動して今回は学校でも使う、家庭でも使うとい うことになりますので、学校でのSNSルールもつくる、合わせて家庭での使うルールも やはりまた見直していくことが必要になってくるのかなと思います。健康面に関して言え ば、ブルーライトカッターでもって目についての健康を守るというところだけで大丈夫で しょうか。 【冨尾委員】  あとスマホ、小さな端末ですと内斜視になりやすいとか。 【教育長】  こういうふうに見ますからね。 【冨尾委員】  近視が進むとかいうようなことも言われているんじゃないかと思うんで すけれども。私も詳しくはないんですが、肩こりですとかそういったこともいろいろ幅広 く。 【教育長】  肩こりね。 【海沼委員】  そうですよね。 【冨尾委員】  頭が痛くなることとかもあると思うので、幅広く健康面での留意点など もあるのかなと思ったので。 【教育長】  子供たち、ちょうど成長期の子供たちでもありますので、姿勢づくりから 始まっていくところもあるのかもしれません。事務局で何か今の冨尾委員の話に関連して ありますか。そういった健康面にもぜひ注意をして、つくっていっていただきたいと思い ますが。  教育次長。 【教育次長】  ブルーライトカットフィルタをつけます。あとはネット依存しないよう に夜と深夜帯はネットにつながらないような仕組みにしておりまして、可能な限り安全と いうことも考えております。また、いろいろぜひアドバイスをください。 【教育長】  通話マイクなんかも付属品で付くようになるんですかね。学務課長。 【学務課長】  今のところマイクは本体自体に付いていますので、それもかなり高性能 でございますので、別建てのヘッドセットのようなものは想定しておりません。 【教育長】  なるほどね。そうすると難聴とかそういった心配はさしあたって要らない でしょうということですね。そういう使い勝手はどちらかというと子供のほうがもしかし たら慣れているのかもしれませんね、ゲーム機等でね。  先ほどのQubenaのほうで子供がなかなか勉強をやめられないというね、それいいことだ とは思うんですけれども、生活の中にうまく溶け込んでいってくれるといいなという感じ はいたしますね。  ほかにどうでしょう。 【塚田委員】  よろしいですか。 【教育長】  どうぞ、塚田委員。 【塚田委員】  この資料の2の2と、資料3、特に3、未来塾というところなんですけ ど。これとの関係はどういう関係になるんですか。 【教育長】  指導課長。 【指導課長】  資料の2の2につきましては、1人1台ということで全員に貸与されるi Padの活用についてということで全体計画また研修計画等でございます。それとは別に今年 度いわゆる品川地域未来塾ということで放課後学習にQubenaというAIを使ったソフトを 活用します。これまで未来塾の課題というのはやはり指導員が教員ではないということで、 専門的なことを教えることがなかなか難しい。またそのときに用意するいわゆるドリルで あるとかワークシートが未来塾で、教員ではないので用意するのがなかなか大変であると。 またそれを教員にお願いすることで教員の働き方には負担がかかってしまう。このQubena というこのソフトがそれぞれ問題を提示しながら、またその中で解説をしてくれる。未来 塾で指導に入る方が勉強を手助けしながら意欲を向上させてあげる、例えばちょっと疲れ ていたら声かけてあげるとか。横でサポートする役割がより発揮できるということで放課 後学習に最適ではないかということで導入したものでございます。それに通う子供たちの 学習が今スタートしたというところでございますので、そういった意味では指導員が子供 たちに使い方を教える面でもさほど混乱は生じていないようで、操作性もよく子供たちも なじんですぐ使っているという様子が見られたというものでございます。  以上でございます。 【教育長】  教育次長。 【教育次長】  補足をさせてください。この2の3の地域未来塾でも先行しておりまし て、先に予算が付いておりました。この子供地域未来塾というのはご案内のとおり、学生 ボランティアの人や地域の人たちに勉強を放課後教えてもらうという事業です。学校との つながりがよくなかったり、指導方法も上手な人もいればそうじゃない学校ボランティア もいます。そこで、iPadにQubenaというAIを使った学習アプリがありまして、それを活 用し、モデルでやってみようという試みです。Qubenaというのは今までみたいに同じ問題 を全員で一斉に解くというのではなくて、解いた後苦手な問題、解けなかった問題が次か ら次へと出るという形で発達の理解度に応じていろんな問題を繰り出してくるものです。 現在、算数だけですけれども今後5教科に拡大したいと考えています。AIを活用した品 川区独自の切り口、取組です。  以上でございます。 【塚田委員】  ちょっとよろしいですか。 【教育長】  塚田委員。 【塚田委員】  そうするとこの未来塾のほうは全児童を対象にしたものではないのね。 なるほど、手を挙げた人が参加すると。2の2は、これは全児童生徒対象ということです ね。分かりました。 【教育長】  この資料2の2の2枚綴じのほうは授業で使う場合を想定していると考え ていただいてもいいかもしれないですね。もちろん家庭に持って帰ってリモート学習で授 業と連携して学ぶ場合もこちらになります。  未来塾というのはそもそもコミュニティスクールの事業として授業以外の場面でなかな か学習機会が確保できないという子供たちなどを中心として、手を挙げた子供たちにiPad を貸与し、やっていこうという取組なんですね。これまではiPadを使ったこういう教材が なかったので、ボランティアとか地域住民の方がなかなか教えるのに、どういうタイミン グで子供たちに問題を出していけばいいかというあたりもなかなか難しかった。それをA Iが肩代わりしてくれるということで、先ほど報告があったような非常に意欲的に取り組 む子供も登場しているという、なかなか今後に期待が持てそうな部分ではないかなと思い ます。 【塚田委員】  分かりました。 【教育長】  実際にこういう場面を私どもも授業風景として見る機会があるとより理解 が進むのではないかなと思いますし、Zoomは皆さんテレビなどで御覧になっているかもし れませんけれども、学習支援アプリのロイロノートといわれても何だという話になってし まいますので、この場にiPadを持ってきて、こういうことができると見せていただく。大 きくはこのロイロノート、eライブラリの学びというのが出てくるだろうと思うので、そ れってこうやって勉強するというのが分かればより委員の皆様も理解が進むんではないか なと思いますので、そういう機会ができればぜひつくっていただきたいなと。会が終わっ た後でも結構ですので。  ほかにいかがでしょうか。  海沼委員。 【海沼委員】  いいですか。結局パソコンを使っていますから、字を書くことがなくな る、少なくなりますよね。そうすると今の子、字の上手な子も多いですけれども、字の汚 い子も結構いるんですよね。そうしますと、やはり字をノートに書いて覚えるというか、 そういうものが必要ではないのかなと思ってしまうんですけれども。その辺はどうでしょ う。 【教育長】  指導課長。 【指導課長】  御指摘いただきましたようにキーボード付きのもので配りますので、そ れで入力していくことも9年間でみんな最初の1年生から当然触れていくことになります。 ただ、ノートに自分の思考をまとめるというのは必要だと思いますし、全てがその入力で 授業が進むとは考えていないところでございます。先生方に意見を聞いたところでもワー クシートを配るというのは、例えば休業期間中のように離れている場合はタブレットで配 ることができますし、教室にいる場合にもそれで配ることができ、紙に書くのとは違いま すけれども、ペン型のもので書き込むというのも作業ではあります。ただ紙で配ったワー クシートにしっかり書くというのは必要であるところかと思います。また教科の授業の中 では、国語では書写であるとか、習字の時間であるとか、狙って書くというのもあります けれども、日常で書くというのも必要な場面というのは当然出てくると考えています。全 てを入力で行うという考え方ではなく、必要に応じて効率化をする面で使える部分はある と考えているところでございます。タブレットで意見をまとめて、先生に提出するやり方 もあるでしょうし、紙に書いたものを撮って画像で送るなど様々な活用の仕方はあろうか と思いますが、書くことも大事にしながら、これまでの指導のどこでタブレットが有効に 活用できるのかというのをこれから学校とともに特化的な活用は図っていきたいと考えて ございます。 【教育長】  どうですか、海沼委員。 【海沼委員】  これからの社会はほとんどそういう時代になってきますから、書くこと も少なくなってくるのは分かるんですけれどもね。やっぱり小さいときに基礎をつくって おいてあげたいなと思いますけれどね。 【教育長】  そうですね。その点は他の委員の方も賛同いただけると思います。やはり 1、2年生での扱いと、8、9年生そういったところでの扱いは違ってくる、違ってきて 当然だろうと思います。筆圧を覚えなければならないような段階のときにはやはり書く指 導というのは大変重要になってくると思いますし。ことのはノートという今、品川の子供 たちはワークブックを持っていて、そこで漢字を中心とするいろいろな勉強をするわけで すが、そこは全部手書きでやることになろうかと思います。 【塚田委員】  自分自身の経験からいうと、もうパソコンで文章を作っていますから、 字を忘れちゃうんですよね。 【海沼委員】  自分の頭で考えなくても変換するのにもう出てきちゃうじゃないですか。 【塚田委員】  あれって簡単だし、忘れているんですよね。でもまあそれは……。 【海沼委員】  これからの時代的にね。 【塚田委員】  致し方ないのかもしれないですね。 【教育長】  菅谷教育長職務代理者、いかがでしょうか。 【菅谷教育長職務代理者】  はっきりいうと今までやったことないので分からない。皆 さんそうだと思うんですけど、だからつらいと思う。またこの全体計画を見たとき、6か 月間で数年分やろうとしている。だから見ていくとできるところとできないところが出て くる。しかしどこかでこれやらなきゃ進まないという大前提があると思った。だから一生 懸命やっていただいて、それで大いに結構じゃないかなと。  でも、学校の先生方が一人一人の負担が思わぬところで増えてくるという感じがします ね。今も大学の先生に聞いてみるとオンラインで授業だと、それまでやっていた授業のや り方ができなかったり。いろんな授業の形態があってよかったんですが。先生方にとって、 結構苦しむところあるんじゃないかな。だから精神的な落ち込みを、特にできない人って できないからだめという方が結構いるんですよね。そのことを考えるとうまくいけばすご くいい、でもなかなか大変だなという感想をもちます。  それからこの研修のロードマップのところにオンオフがちゃんと書いてあって、これは 学校の中でできることと、時間外でできること分けて、これの効率化をやっていかないと スキルできないですよね。最終的に次の年には子供たち、要は授業の中で使えるようにし なきゃいけないとなるとある意味ではいろんな形が出てくる。でもそれが全部の学校にも う1回フィードバックしていいものにしていかないと、ばーっと広げるんです。でもそれ をきちんとまとめていかないと広げたままになってしまう。もう20年も30年も前から やっているコンピューター、情報の教育といわゆるお金かかるだけだって、成果はなんだ ろう。子供にはほったらかしで渡すと一番能力上がったなんてよくありますよね。そうい う形にしたくないものですから、学校としてきちんと決めてやっていく。それから外のソ フトにはいろんなものありますよね。だけど一番いいのは先生方の作るものですよね。そ の意欲をなくさないようにしていけば一番いいと思います。  結論からいうとやっていないから分かんないんです。これ誰しもそうで、だからこそや らなきゃいけない。本当にご苦労様です。頑張ってください。 【教育長】  1つのツールということで、昔でいえば三角定規の大きいやつみたいなも のですよね。それを使って板書をしてきれいな図形を書くというようなことが今コンピュ ーターでは一瞬でできるんでしょうけれども、それをどう使うかということに関しては 様々な学びが教員にも必要であると。ただ一遍に全部できるわけではないので、こういっ た年間計画にのっとっていただいて、また個人差もあろうかと思いますので、フォローを しつつ進めていく必要があると思います。どちらかというと子供のほうが学びは早いので はないかと思いますので、ある程度子供たちのそういった部分もうまく使いながら学級全 体を引き上げていく指導ができるといいかなという感じがします。先ほど話にもありまし たように、これだけをやるわけではありませんので。様々な学びの中で1つの学習を支援 するツールとしてこれをどう使っていくかということがやはりポイントになってくるので はないかと考えます。そのあたりを今後研究していただいて、まずは慣れていただくとい うことになろうかと思います。  ほかに委員の方、いかがでしょうか。  ではまたぜひ実物に触れる機会をつくっていただければなと思います。  GIGAスクール構想に向けた準備状況について、及び地域未来塾におけるAI活用状 況についてはよろしいでしょうか。 (「はい」の声あり) 【教育長】  では本件を了承いたします。  では次です。日程第2報告事項3、2学期以降の学校行事について事務局からの説明を お願いいたします。  教育総合支援センター長。 【教育総合支援センター長】  私からは2学期以降の学校行事について、資料4区立学 校版感染予防ガイドライン抜粋、および令和2年度修学旅行日程よりご報告いたします。  はじめにガイドライン抜粋のほうでございます。裏面にまいりまして赤字になっており ます行事が更新されている行事でございます。一番下の第5学年スチューデント・シティ、 第8学年のファイナンス・パークにつきましては今年度予定の分は実施いたしませんが、 内容や方法を検討して来年度に実施する計画でございます。なお、昨年度実施していない 3校がございますが、3密を避ける方法で今年度中に実施する予定でおります。  もう1枚の修学旅行の日程を御覧ください。表のとおり15校中7校は中止を決めてお ります。豊葉の杜学園は9月26日から28日まで無事に実施して帰ってまいりました。 日野学園は11月に実施予定、そのほかの学校は3月に予定をしております。なお、中止 の学校につきましても日帰りを含めた思い出づくりを検討していると聞いております。  私からは以上です。 【教育長】  説明が終わりました。質疑があればお願いいたします。  冨尾委員。 【冨尾委員】  ちょっとよく分からないんですけど、修学旅行は日帰りを含めたという ことでしたけれども、場所は京都・奈良のままで日帰りを含めて検討されているんですか。 【教育長】  教育総合支援センター長。 【教育総合支援センター長】  もともと卒業遠足を日帰りで例えばディズニーランドな どを計画しているところもございましたし、今、1泊2日でと考えている学校も聞いてお ります。場所は多分近場になると思います。 【冨尾委員】  分かりました。 【塚田委員】  京都・奈良で日帰りは無理だ。 【冨尾委員】  そうですよね。ちょっと驚いたので。すみません。 【教育長】  今年、通常でも5月から10月まで修学旅行は広いスパンで予定されてお りまして、1学期に予定されていたところは大方このように3月に延期をしたというとこ ろが多い状況であります。そもそも2学期に予定されていたところが今実施しているとこ ろではあるんですが、本区の中では豊葉の杜学園が初めて先週末から実施をいたしました。 3月にトライができるところもあるんですけれども、中にはもう中止になってしまったと ころは代替の行事を特にメモリアルとして何かしら残るもの、それが例えば日帰りであっ ても何かしらそういうものを企画していきたいという方向で取り組んでいると聞いており ます。具体的にこういうことをやるという話は何かありましたでしょうか。センター長い かがでしょう。指導課長。 【指導課長】  私が伺った1つの学校は通常3月に卒業遠足といいますか、校外学習と いうことでディズニーランドに行くんですけれども、そこは宿泊ではないんですけれども 2日間設けてディズニーランドとディズニーシーと行くことが可能であればということを 検討しようと言っている学校はございました。 【教育長】  ディズニーランド好きだね、みんな。 【海沼委員】  いいですね。 【教育長】  今年は特別ということもあるのかもしれませんが。TDLも新しいアトラ クションが随分オープンしたみたいで人気になっているというようなニュースを先般やっ ておりましたけれどもね。  ほかにはいかがでしょうか。 【塚田委員】  これよろしいですか。 【教育長】  どうぞ、塚田委員。 【塚田委員】  これを見ると団体列車という項目があるんですが、これは何か昔「ひの で」という電車がありましたけど。何か今もそういうのはあるんですか。 【教育長】  じゃあこれの説明をお願いしますが。教育総合支援センター長。 【教育総合支援センター長】  基本的には新幹線で向かったということでございますが、 人も少ないというところで団体というか貸切り状態になったということです。  以上でございます。 【教育長】  修学旅行自体こういう団体利用で枠組みを東京だけではありませんので、 ものすごい数の中学生や高校生が京都、奈良に行きますので、集中しないようにどういう 乗車をするかというあたりを割り振るという調整会議がございまして、そこで簡単に言っ てしまえば修学旅行の貸切り列車みたいな形でつくるのが団体列車ということでよろしい でしょうかね。 【塚田委員】  昔の「ひので」号。 【教育長】  「ひので」で行きましたね。事務局誰も分からないかもしれませんが。  ほかにはどうでしょうか。よろしいでしょうか。  それでは2学期以降の学校行事につきましてはよろしいですか。 (「はい」の声あり) 【教育長】  本件も了承いたします。  事務局からそのほかにございますか。 【庶務課長】  特にございません。 【教育長】  では次に先ほど決定しましたとおり非公開の会議に移りたいと思いますの で傍聴の方はご退出をお願いいたします。 ―― 了 ――