令和4年 第16回 教育委員会定例会会議録 とき 令和4年10月25日 品川区教育委員会 令和4年第16回教育委員会定例会 日時 令和4年10月25日(火)     開会:午後2時                         閉会:午後3時52分 場所 教育委員室 出席委員 教育長 中島 豊         教育長職務代理者 冨尾 則子       委員 海沼 マリ子       委員 塚田 成四郎       委員 吉村 潔        出席理事者 教育次長 米田 博       庶務課長 宮尾 裕介       学務課長 勝亦 隆一       指導課長 中谷 愛       教育総合支援センター長 矢部 洋一       品川図書館長 吉田 義信       学校施設担当課長 森  雄治       統括指導主事 唐澤 好彦       統括指導主事 丸谷 大輔 事務局職員 庶務係長 菅野 祐輝       書    記 藤沼 真也子       書    記 根本 亮佑             傍聴人数 1名 その他 品川区教育委員会会議規則第14条の規定に基づき、会議の一部を       非公開とした。                   次第 第60号議案 教職員の任免等について(教育管理職の新任) 第61号議案 学校教育職員(固有教員)の任免等について(休職) 協議事項1 令和5年度予算要求について 報告事項1 教職員の任免等について(休職) 報告事項2 令和4年特別区および東京都人事委員会勧告等について 報告事項3 令和4年度品川区学力定着度調査および令和4年度全国学力・  学習状況調査の結果について 報告事項4 令和3年度指定管理者による管理に対するモニタリング・評価  の結果について 報告事項5 事務局職員の任免等について(休職) その他 令和4年12月行事予定について 令和4年第16回教育委員会 定例会 令和4年10月25日 【教育長】  ただいまから令和4年第16回教育委員会定例会を開会いたします。  本日の署名委員には、冨尾教育長職務代理者、吉村委員を指名いたします。よろしくお願いいたします。  本日は傍聴の方がおられますので、お知らせいたします。  まず、本日の会議の持ち方についてお諮りしたいと思います。  日程第1、第60号議案 教職員の任免等について(教育管理職の新任)、日程第1、第61号議案 学校教育職員(固有教員)の任免等について(休職)、日程第3、報告事項1 教職員の任免等について(休職)、日程第3、報告事項5 事務局職員の任免等について(休職)、これらの件につきましては人事に関する案件となりますので、品川区教育委員会会議規則14条の規定に基づきまして非公開の会議といたしたいと思いますが、御異議ありませんでしょうか。 (「異議なし」の声あり) 【教育長】  異議なしと認めまして、これらの件につきましては全ての日程の終了後に審議することといたします。  それでは、本日の議題に入ります。  日程第2、協議事項1 令和5年度予算要求について。  この件につきましては、区の事務事業に係る意思形成過程における案件と考えますが、事務局としては、この会議の扱いについてはどのように考えておりますでしょうか。  庶務課長。 【庶務課長】  令和5年度予算要求につきましては、区議会の議決前の案件でございます。したがいまして、公正または適正な意思決定を確保する観点から非公開の会議とすることが適切であると判断いたします。  以上でございます。 【教育長】  庶務課長よりただいま説明がありましたように、本件は品川区教育委員会会議規則第14条の規定に基づいて非公開の会議といたしまして、会議日程を変更し、全ての会議の終了後に開くことといたしたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。 (「異議なし」の声あり) 【教育長】  ありがとうございます。異議なしと認めまして、本件はそのように決定いたします。  では、そうなりますと、次は日程第3、報告事項2 令和4年特別区及び東京都人事委員会勧告等について、説明をお願いいたします。  指導課長。 【指導課長】  では、令和4年特別区及び東京都人事委員会勧告等について報告いたします。資料5を御覧ください。  人事委員会による給与勧告制度につきましては、労働基本権制約の代償措置として、社会一般の情勢に適合した適正な給与水準を確保することを目的として行われており、公務員の給与を公民比較により決定する仕組みとなっているところでございます。本件の大部分は区の行政職員に関わるものではありますが、このうち教育委員会に関するものとしましては、幼稚園の教員及び固有教員がございます。  まず、1枚おめくりいただきまして、1枚目、裏面を御覧ください。  令和4年職員の給与等に関する報告及び勧告の概要、こちらが特別区人事委員会勧告でございます。本年は、令和4年10月11日にございました。  そのポイントにつきましては、資料の上部にございます本年のポイントの囲みの中がその部分でございますので、この点に絞り説明をさせていただきます。  まず、第1点目、月例給につきましては、民間を下回っており、公民較差では月例で896円、割合にしまして0.24%となっているところでございます。そのため、月例給を引き上げることとし、給料表を改定することが適当とされました。給料表の改定については、初任給及び若年層の給料月額が引上げとなります。  実施時期は、令和4年4月1日に遡り改定、実施されます。  第2点目に、特別給でございますが、期末手当、勤勉手当につきましては、特別区職員の支給月数が民間の賞与、ボーナスの支給月数を下回っているため、民間の支給状況を勘案し、年間の支給月数を0.1月引き上げ、勤勉手当に割り振るというものでございます。  こちらの実施時期は、条例の公布の日からとなります。  お話しいたしました2点の改定の結果、職員の平均年間給与は約5万4,000円の増額となるというものでございます。こちらにつきましては、本件、特別区職員労働組合との交渉にて妥結後に常任委員会及び臨時会で可決された場合に改定されるというものでございます。  資料2枚目から3枚目表面につきましては、特別区人事委員会の意見を記載させていただいたところでございます。  資料3枚目裏面を御覧いただければと思います。  令和4年人事委員会勧告等の概要とタイトルがついているものが、東京都人事委員会勧告でございます。本年、令和4年10月12日にございました。  関係する箇所として、1 ポイントの囲み内の月例給に絞って説明をさせていただきます。月例給につきましては、民間給与を下回っており、公民較差は月例で828円、割合にして0.20%になります。本年度は、公民較差解消のため、給料表を引き上げるとされています。また、東京都においても初任層の引上げに重点を置き、若年層について引上げ改定を行います。  固有教員の月例給につきましては、この東京都人事委員会勧告の内容により改定される予定でございます。  また、資料4枚目裏面以降につきましては、東京都人事委員会から示された意見を記載しているものでございます。  本報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。 【教育長】  説明は終わりました。質疑があればお願いいたします。  特にございませんでしょうか。引き上げるということですからね。  では、私のほうから1つだけ。初任給と若年層の分につきましては、両方とも、公務員較差是正のために引上げというふうになっているようですが。ということは、初任給以外、若年層以外の月額給与に関しては、こういった公民較差は生じていないという判断があるということでよろしいですか。  指導課長。 【指導課長】  今回、差が出ているものについては、初任給、若年層という年齢が限定している形で出ております。実際に、初任給と若年層を中心にして給料月額等上がっていくんですけれども、勤勉手当につきましては、全ての方に対してしっかり影響を受けた形での支払われ方がされるということになっております。  以上でございます。 【教育長】  結果として全員の金額は上がるということになるわけですね。それ以外のところは変わらないということで、較差もないというふうに判断していいのかなとなりますね。分かりました。  それでは、ほかに御意見がないようでございますので、令和4年特別区及び東京都人事委員会勧告等については、よろしいでしょうか。 (「はい」の声あり) 【教育長】  では、本件は了承いたします。  次は、日程第3、報告事項3 令和4年度品川区学力定着度調査および令和4年度全国学力・学習状況調査の結果について、説明をお願いいたします。  指導課長。 【指導課長】  それでは、令和4年度品川区学力定着度調査および令和4年度全国学力・学習状況調査の結果について、報告をいたします。  資料は資料ナンバー6。左上、ステープラー留めのA3、5枚のものでございます。  初めに、令和4年度品川区学力定着度調査の結果から説明をいたします。資料1枚目を御覧いただければと存じます。  1から4までのところ、調査日から調査内容について記載させていただいているとおり、今年度は令和4年4月14日に区立の小学校31校、中学校9校、義務教育学校6校の2学年から9学年まで、全校悉皆で実施をいたしました。2・3学年は国語と算数。4学年から5学年は、そこに社会と理科を加えた4教科。6学年から9学年は、さらに英語を加えた5教科の調査となっております。  内容としましては、前年度までに学習した内容となっておりまして、その定着度を測る調査となっております。また、教科に関する調査のほかに、生活習慣や学習環境に関する調査も実施しております。  次に、資料上段右側、5の各教科の平均正答率の結果のところを御覧いただければと存じます。  学年ごとの表の右側が全国の平均正答率。左側が品川区の平均正答率になっております。また、黄色いマスは、区の平均正答率が全国を上回った教科。ピンク色のマスは区の平均正答率が全国を下回った教科を示しております。  傾向といたしましては、ほとんどの学年、教科において全国の平均正答率を上回っております。小学校、義務教育学校前期課程におきましては、昨年度4学年から6学年の理科が平均を下回っておりましたが、今年度は上回る結果となりました。一方で、中学校、義務教育学校後期課程においては、社会科が7学年及び8学年、理科が8学年及び9学年で全国の正答率を下回り、課題があることが分かります。  続きまして、資料中段、6の教科に関する調査の結果概要について説明申し上げます。  品川区の平均正答率分布を正答率の上位層から25%ずつ、AからDの4つの層を点線で分けました。また、赤の数字及び赤の線は、教科の目標値になります。こちらは、品川区立学校教育要領に示された内容について、標準的な時間をかけて学んだ場合、児童・生徒が正答できることを期待した値となってございます。  例としまして、5学年の各教科の平均正答率分布を示させていただきました。この結果からは、いずれもA層・B層は目標値に達しており、C層の一部も目標値に達していることが分かります。  7学年から9学年では、理科の正答率分布をグラフで示しました。このグラフからは、どの学年もA層は目標に達していますが、B層から目標値に達していない生徒がいることが分かります。中学校、義務教育学校後期課程の社会及び理科は、この傾向となっています。  また、資料下段右側には、課題の見られる問題例として、8学年の水溶液の性質の問題を掲載しております。この問題の正答率は、全国では30.3%でありますが、品川区は15.9%と下回っているところでございます。また、本区は、無解答率は36.2%となっています。立式の方法が分からないため、解答することができないのか、質量の%の濃度の意味を正確に理解していないために正答にならないのか、正答できなかった生徒それぞれの理由を把握し、解答できるようにする手だてを講じていく必要があります。  資料2枚目を御覧いただければと思います。質問紙調査と教科の正答率のクロス集計を行った結果をまとめたものでございます。  資料左側、(1)「好きな教科や授業がありますか」についての児童・生徒の回答と正答率A層からD層とのクロス集計です。どの層においても、児童・生徒は「大好き」なものがある、「まあまあ好き」なものがある教科があることは分かります。一方で、6学年は、どの層も「大好き」なものがある教科がある割合が一番高くなっておりますが、9学年では、A層以外は「まあまあ好き」なものがある割合が高くなっています。また、9学年のD層になると、10%前後の生徒が好きなものが「思いつかない」、「一つもない」と回答していることが分かります。全ての生徒が教科の学習に興味関心を持って意欲的に取り組むことができるよう、個々の生徒の状況を把握し、授業改善を進めていく必要があります。  右側は、学校の授業では、「となり同士やグループで話し合ったり、討論したりすることがありますか」についての児童・生徒の回答と、正答率A層からD層とのクロス集計です。どの学年も各層において「よくある」、「まあまあある」と肯定的に回答している割合が高い傾向ですが、6学年のD層では、「まあまあある」の回答の割合が一番高くなり、9学年ではどの層でも「まあまあある」の回答の割合が一番高くなります。また、「あまりない」、「まったくない」の回答の割合はD層が一番高くなっています。授業の中で全ての生徒が話し合ったり、討論したりする活動に参加し、学びを深め合っていくことを感じられるようなプロセスを大切にしていくような授業を工夫して行っていく必要があります。  続きまして、資料下段、(3)各教科の授業で児童・生徒が自ら考える活動を行っているかに関連した設問を平均正答率とクロス集計した結果でございます。どの教科も授業で活動的な学習を実施していると考える児童・生徒ほど正答率が高い傾向があることが分かります。  資料の3枚目と4枚目につきましては、全学年、全教科の平均正答率の分布の結果を記載したところでございます。各学校が自校の分布に照らして児童の課題を見いだし、授業改善に取り組んでまいりたいと思います。  続きまして、資料5枚目を御覧いただければと思います。今年度実施された全国学力・学習状況調査の結果をまとめたものでございます。  1の調査日から4の調査内容について、令和4年4月19日に6学年と9学年で実施されたものでございます。  実施教科は、6学年が国語と算数、理科。9学年が国語と数学、理科でございました。  資料上段右側、5の各教科の平均正答率を御覧いただければと存じます。6学年も9学年も全国及び東京都の平均正答率を上回るか、もしくは同等の結果となったところでございます。  資料中段、6の教科に関する調査の結果概要を御覧いただければと思います。グラフは、品川区の正答数の分布に全国と東京都の正答数分布を重ねたものになっております。下の表は、東京都の4分位における全国と品川区の各層の割合を示しております。このグラフや表から、6学年はA層とB層の割合が東京都や全国に比べて高いこと、9学年はA層の割合が東京都や全国に比べて高いこと、6学年、9学年ともにD層の割合は東京都や全校に比べて低いことが分かります。  また、資料下段左側には、7の成果が見られる質問ということで、児童・生徒質問紙において学校で学級の友達と意見を交換する場面でPCやタブレットなどのICT機器をどの程度使っていますかという質問に対して、「ほぼ毎日」、「週3回以上」と答える児童の割合が約5割。生徒の割合は約7割となっておりまして、東京都や全国の値を大きく上回っています。  また、学校質問紙においては、児童・生徒が自分の考えをまとめ、発表、表現する場面では、一人一人に配備されたPC・タブレットなどのICT機器をどの程度使用させていますかという質問に対し、「ほぼ毎日」、「週3回以上」と答えた学校の割合は、小学校・義務教育学校前期課程で約8割、中学校・義務教育学校後期課程では約6割となり、東京都や全国の値を大きく上回っております。  資料下段右側、8の児童・生徒質問紙と教科のクロス集計例を御覧いただければと思います。  昨年度までに受けた授業で、PC・タブレットなどのICT機器を活用した児童・生徒ほど平均正答率が高い結果が出ていることが分かりました。今後、タブレットなどのICT機器をどのように効果的に活用していくかについて授業改善を行い、それぞれの児童・生徒の定着を図れるようにしてまいりたいと思います。  以上でございます。 【教育長】  説明は終わりました。質疑があればお願いいたします。  どうしますか。内容が区の学力定着度調査と、今、説明があった全国のとあるんですが、比較しながらということもありますから、そういうふうに分けないで全体を通して質問があればということで行きましょうか。何か質問があればお願いいたします。  吉村委員。 【吉村委員】  ちょっと幾つかお聞きしたいことがあるんですけれども、まず区の学力定着度調査なんですが、これは多分業者に委託してやっていると思うんですけれども、この場合の全国というのは、その業者の問題をやっている多分自治体の全国だと思うんですが、これはどれぐらいの自治体が参加している、この区の学力調査なのかということが1つ。  それから、2つ目は、その品川区の学力定着度調査の問題は、学習指導要領が変わって3つの資質・能力になっていますが、学習指導要領に合わせた問題というふうになっているのかどうかということが2つ目。  それから、3つ目は、質問紙調査をやっていらっしゃるということで、これは質問紙は区も全国もあるわけなんですけれども、これは区は全学年取っているんですが、全国にはない区独自の質問紙の項目というのは何かあるんでしょうか。それが3つ目です。  一応そこまででまずはお願いしたい。 【教育長】  取りあえず覚えきれないので3つまで。  指導課長。 【指導課長】  ありがとうございます。3ついただきました。まず1つ目ですけれども、区のほうの学力調査は、御指摘いただいたとおり業者のテストということで参加させていただいております。参加している自治体数ですが、こちらは非公開ということで、我々のほうには把握できている数がない状況でございます。対しまして、全国学力調査につきましては、全国の自治体が参加しているということで、母数としては、全国学力調査のほうが多いと見込んでおります。イコールではないというところを申し上げさせていただければと思います。  それから、2つ目としまして、3つの資質・能力を測る調査となっているかどうかということで、今回の学習指導要領、品川区教育要領に沿った、3つの資質・能力に沿ったテストということでつくっております。  3つ目としまして、質問紙です。重なるような質問もあるのですが、今回、この区の学力定着度調査の生活習慣や学習環境に関する調査項目で、注目しておりますのは、「あなたは授業や日常生活の中で不思議だな、どうしてだろうと思ったことを調べていますか」という質問がございます。こちらにつきまして、8学年や9学年で約4割の回答の中で、「あまり調べたりしない」、「そのままにしてしまう」というような回答が割合として出ているということを把握しています。非常に忙しい日々の中で、どうしてだろうと思って調べてみるということ自体が難しくなっている生徒が一定数いるということが伺えるかなと思っておるんですが、このデータと先ほど申し上げた8学年と9学年の理科の状況ということを照らし合わせて考えていく必要があるかなというふうに捉えております。  以上でございます。 【教育長】  どうぞ、続けて。 【吉村委員】  今の最後の不思議とかどうしてとかという品川区独自のというのはとてもいいと思うんですよね。やっぱり学習はそういうところが大事で、今、問題解決的な学習が大事だと言っているのは、それがすごく重要で、その結果が、今、4割ということがありましたけれども、そこは大きな課題として取り組んでいく必要があるのかなと思いました。  1つ目に質問した全国のことなんですけれども、自治体名は多分非公表だと思うんですが、ただ、およそどれぐらいの数の自治体が参加しているというのも、これも非公表ですか。 【教育長】  指導課統括指導主事。 【指導課統括指導主事】  業者のほうでお願いしておりまして、業者のほうからおおよそのところで、大体の母集団というのは我々伺っておるんですけれども、非公開ということは間違いございません。ただ、その母集団自体も、それなりの自治体が受けているということで我々も確認はしておりますので、決して小さい母集団でやっているという結果ではございません。  以上になります。 【吉村委員】  ですから、この区の学力定着度調査の全国というのは、比較がどういうところなのかなという。どこと比較しているのかというのがちょっと分からないので、何とも言えないところがあるのかなというふうには思います。すみません、ありがとうございました。 【教育長】  今の吉村委員の質疑に関連して、何かほかに同じような趣旨での質問等があれば。  冨尾教育長職務代理者。 【冨尾教育長職務代理者】  同じような趣旨になると思うんですけれども、品川区学力定着度調査に関しては、8学年、9学年で理科が全国よりも低かったということで、こちらの全国のほうでは、全国平均よりも上回っていたというのは、母集団による違いでそういうふうになっているということでよろしいでしょうか。 【教育長】  指導課長。 【指導課長】  問題自体が異なるので、意識調査については比較的似通っているものが多いんですが、それぞれの教科の問題、それぞれの質問に関してはイコールではないというところにおいては、比較というよりも、むしろできなかった、平均正答率が低い設問に対してどのようにアプローチをしていけば、それが正答につながったかという課題をしっかり具体的に捉えるというところが大事かなというふうに思っております。  先ほどの濃度に関する設問に対する子供たちの無回答率が多い点ですとか、あとは、答えているんだけれども間違って誤答になってしまう点が多いというところが、それぞれに状況が違うと捉えておりますので、そこを幾つか分析していく中で、それぞれの子供たちにアプローチできる授業改善を考えていくというところが一番大事なところになってくるかなと思っております。 【冨尾教育長職務代理者】  分かりました。ありがとうございます。 【教育長】  なかなか双方の検査を比べたときにという部分では、明確に根拠がないというところがあるんですけれども、それぞれに見ていくことが必要なのかもしれませんね。  ほかにいかがでしょうか。続けてどうぞ。 【冨尾教育長職務代理者】  ちょっと違うことになりますけれども、5枚目の7番でICT機器の利用についてなんですが、ICT機器をどのように使ったことで正答率が高いかというようなことは分かっているんでしょうか。質問の中に入っているんでしょうか。 【教育長】  指導課長。 【指導課長】  ありがとうございます。今回、成果が見られる設問としては、使う頻度というところで見ておりまして、1年半前にタブレットを導入してから非常に子供たちも、教員も含めてですけれども、タブレットを持つということが当たり前となって、これを文房具として使おうということで、これが浸透してきた成果かなというふうに捉えています。  今指摘いただいた、どう使うかということが、これがまさにこれからの課題であると思っておりまして、これがやはり各学年によっても、年齢が違えば、それをどう活用していくかという学びの深まりというところも違ってくるだろうということで、ここを非常に着目して、今、研究を進めているところです。  その意味においては、今、ICT活用重点校の3校が、それぞれ小学校と中学校と義務教育学校で、それぞれの効果的な使い方を、成果を蓄積していただいておりますので、ここをやはりしっかりと共有していくというところになるかなと思います。  今、分かっていることとしましては、子供たちの思考力をしっかり深めていけるような、そのためのICTの活用というところが非常に重要になってくるところかなと捉えております。 【冨尾教育長職務代理者】  思考力を高める使い方というのは、具体的にはどんなふうな使い方なんでしょうか。 【教育長】  指導課長。 【指導課長】  例えば、今回は理科に着目をしている中で、理科の実験の進め方についてもやはり一工夫必要だなと思っておりまして、子供たちがなぜかというようなところをしっかり考える時間を取るということは当たり前なんですけれども、それを支えていくためのソフトを使いながら進める。  今、学校でiPadを使っているんですけれども、アプリの中にロイロノートというソフトがありまして、こちらが理科に限らずですが、子供たちが考えたことを書き込み、それをグループで話し合うときにそれぞれの意見が一目でシェアできるような形で見ることができます。あと、自分の振り返りに戻って、実験してみた結果の振り返りを書いていって、その気づきをしっかりファイルとしてためていくというような使い方をしっかり工夫していくことで、子供たちがしっかり考えながら実験に臨むというようなことを丁寧に指導者がやっていくことが大事じゃないかと思っております。 【冨尾教育長職務代理者】  分かりました。 【教育長】  なかなか難しいですよね。 【冨尾教育長職務代理者】  確かに受け身で動画をただ見るとかそういうことではなくて、使っていくということ、自主的な活用の仕方とか、積極的な使い方がいいのかなということなのかなと思いました。ありがとうございます。 【教育長】  今、話もあったアプリの中には、そういった思考力を育てるための思考ツールみたいなアプリもあって、いろいろな出てきている意見をそれに沿って入れていくと分類してくれるとか、そういう子供たちの思考を助けるための役割となるようなアプリもあるんですね。それでもって考え方をつくっていけるような、例えばですけれどもね。そういうような今後の使い方がやはり思考力を高めていくときには役に立つんじゃないかと。 【教育長】  11月30日にはICTのシンポジウムがありますけれども、今、モデル校が取り組んでいるような内容も、そういった研究に取り組んでみたりしておりますので、ぜひまたそこを見ていただければなと思います。 【冨尾教育長職務代理者】  ありがとうございます。 【教育長】  ほかにいかがでしょうか。  吉村委員、どうぞ。その後、塚田委員ですね。 【吉村委員】  じゃ、次、どうぞ。 【教育長】  そうですか。先ほど吉村委員が質問したんで、塚田委員、どうぞ。 【塚田委員】  すみません。何かテレビのニュースとかで、自治体によっては大分過去の問題もやらせていたとか何か、問題になっていますけれども、それはこれに関係しているんですか。これのことなんですか。 【教育長】  事務局のほうでどうですか。指導課長。 【指導課長】  過去の問題をやるということはしていないですね。あくまでこれは授業改善のためにどれだけ成果が出たかという趣旨でやっている調査になっております。前年度の反省からしっかり授業改善した結果を測るということでやっておりますので、過去の問題に取り組んでこれに臨むと、全く本来の調査目的ではなくなってしまうので、そのようなことはしていないというところを申し上げたいと思います。 【塚田委員】  品川区はしていないんですね。 【指導課長】  はい。 【塚田委員】  ほかの都道府県で何かやっていますという報道がありましたよね。 【教育長】  要は、得点を高めるために、このための過去問などを解いて準備をしているような状況が以前報道されたことがあるんじゃないかということですよね。そのような話は、事務局としては特には聞いていないということでよろしいでしょうか。 【指導課長】  はい。 【塚田委員】  ありがとうございます。 【教育長】  大丈夫なようです。  お待たせしました。吉村委員。 【吉村委員】  今、指導課長さんがおっしゃったように、この学力調査は、授業改善がやっぱり一番大きな目的だと思うんですけれども、これは区の学力定着度調査を4月14日にやって、全国が4月19日で、あと都がありますよね。都は5月? 6月でしたっけ、何月だったかあると思うんですね。この3つの学力調査をやって、各学校はこの授業改善の取組というのを大体どういうスケジュールでやるように、教育委員会が指導しているのか、それともそこは学校に任せているのか。  その授業改善をするときに、この3つの調査全部を分析するのは、なかなかこれは大変なことだと思うんですけれども、そういうふうにやっているのか、それとも、品川の場合は区の学力定着度調査をやっているから、区の調査の結果に基づいてやっているのか。そのやった結果は、このテストまで公表するようになっているのか。これは多分されているんだと思うんですけれども、それはいつ頃までに公表しているのか、その辺をちょっと教えてもらえますか。 【教育長】  指導課長。 【指導課長】  東京都では昨年度より、学びに向かう力等の意識調査として、「児童・生徒の学力向上を図るための調査」を実施しております。その中では、学校の管理職が主に回答するものと、子供たちが回答するものと2つに分けております。  こちらについて、今年は5月中旬から6月にかけて、それぞれ指定された期間の中で行っております。  こちらの意識調査で分かったことと、それぞれの教科で出た区の調査と全国の調査を合わせながらということで、特に着目すべきは、全部を全て比較というよりも、課題のあるところに関して深掘りをしていくというアプローチで授業改善を行いまして、ホームページに、9月の末までに示すというスケジュールで行っております。  この結果については、また校長会のほうでしっかりと教育委員会としての考えもお伝えしながら、ゆくゆくは自校での分析につなげていただくということでやらせていただいております。  以上でございます。 【教育長】  続けてどうぞ。 【吉村委員】  よく分かりました。ありがとうございます。結局、分析した結果というのは、品川の場合は小中でグループを組んでいるわけなんで、その中で小中の先生たちが一緒に結果を共有したり、話し合ったりしているのかということと、本当は小中で同じ地域の子供たちの学力をみんなが分かって、そこに課題があればそれを一緒に改善していこうという流れになっていれば、すごく学力定着度調査をやる意味があると思うんですけれども、今の現状について教えていただけますか。 【教育長】  指導課長。 【指導課長】  今、お話しいただいた小学校と中学校で同じ地域でしっかり分析していこうということについては、校区教育協働委員会のほうで、まずそれぞれの成果と課題を出し合ってというところで協議をしながら共有をし、どこにポイントを置いて今後それに向かっていくかというところで話し合いをしています。  それと並行してということになろうかと思いますが、教科ごとの研究ということにつきましては、教育会のほうでそれぞれの教科で集まったメンバーで共有をして話し合うというような形になっております。  以上でございます。 【吉村委員】  分かりました。ありがとうございます。 【教育長】  今、吉村委員が言われたところは、一貫教育を進める上で非常に重要なところだろうと思うんですね。以前は、区の学力定着度調査についてはデータが出てから8月終わりぐらいですかね、小中の教員が集まってワークショップをやって、学力検討をするなんていう時期があったんじゃないかなというふうに思うんですが。  今は、中学校パラソルで大体集まっていますから、そういったところで情報を共有して課題を見て、また自校に戻すみたいな機会が、CSベースであってもいいのかもしれませんね。  学力定着度調査という区の調査。都は5年と中2でしたっけ、8年ですよね。国が6年と9年なんですけれども、悉皆で全学年やって、それが経年変化で取れるというところが強みだろうと思いますので、やはり学校の指導上の課題をそこからあぶり出すというのがポイントだろうと思いますね。  6年・9年の全国も5年と8年の都も、他の自治体との比較という意味では役に立つかなというふうには思いますけれども、経年でどう変化してくるかという部分が非常に大きな要素で、しかも昨年度来、もっと前から理科と社会の学力をどう向上させていくかというのがあぶり出されてきた最大の課題だったんではないかなというふうに思います。  小のほうは、ほぼ改善できたかなというふうに、今年のデータから見ると考えます。毎年問題が違うので、結局は平均値でもって全国と比べるしかないんですけれども、それでも中学生のほうは、まだ理科・社会で全国を下回っている状況があるということについては、先ほどお話があったように、教科部会なども含めてアドバイザーも積極的に動いている中で、少し改善の兆しが見えてきているというのはありがたいかなと。特に、7・8・9年辺りは学年の較差もありますので、そういった状況も考えながらもうしばらく見ていく必要があるのかなというふうに思います。  小のほうで理科・社会が改善してきた理由というのは、指導課としてはどのように考えていますか。  指導課長。 【指導課長】  補足になるんですが、東京都の意識調査につきましては、現在、小学校の4学年、5学年、6学年を対象とし、中学校の1学年、2学年、3学年、義務教育学校7学年、8学年、9学年ということで、かなり以前の調査よりも対象学年が増えているというところがありますので、これを含めてしっかり経年などの変化を測っていきたいなと思っております。  理科と社会に関する、まず成果というところで、理科についてなんですけれども、今、指導課で教育アドバイザーの理科の御専門の方に、全ての学校のアドバイス的な役割で訪問をしていただいております。理科に限ってどうやって授業を進めていけばいいのかというようなアドバイスをさせていただいておりまして、特に小学校のほうでそのアドバイスを管理職の方だけではなく、複数の教員も含めてしっかり集まって聞くという学校が増えてきたという手応えがございまして、そういったところで非常に授業改善にすぐつながるような取組になってきたのかなと思っております。  社会については、成果と課題両方あるかなというふうに思っておりまして、小学校でしっかり知識や関心、意欲も含めて比較的高い割合で出ておるんですが、やはり7学年や8学年の歴史のところで、問題を見ていくと歴史的な分野のところで平均を下回るという傾向が明らかに今回出てきていたので、歴史というと小学校で扱う学習内容にもなっているので、しっかり小学校のうちから歴史的な分野の学習をしっかり行い、7学年、8学年においてもしっかり引き継げるというようなところで進めていくことが大事かなというふうに、今回、捉えております。  以上です。 【教育長】  以前の品川区の教育要領では、一貫教育の流れの中で社会の学びをやはり繰り返し、歴史的な内容が出てくる部分に関しては重複を避けつつ、スパイラルに重ねていくというようなカリキュラムを組んでいた傾向があったわけですけれども、今はほぼほぼ標準の学習指導要領と同じような形になっているわけなんですが、そういった学習の様々な成果についても、教育要領もまた当然、今後も改定していくわけですから、子供の学びの状況に沿って見直していっていただけるといいかなと思います。  あと、この全国の一番最後のページの一番最後、タブレットの使用の状況というところを見たときに、例えば月1回未満の使用のクラスなんてあるんですかね。昨年度に。あれだけこちらがタブレットを配って、いろいろ研究をやって、教材を紹介してやっている中で、これは何%と出ていますけれども、月1回やっていないということは、2か月に1回ぐらいしかやっていないということですよね。でも、教科を特定しているわけではなくて言っている中で、ここの集計については、ちょっともう一度確認をしてもらったほうがいいんじゃないかなと。少なくともそういうレベルの状況ではないと思いますので。すみません、最後に長くなってしまいました。  そのほか、これだけは聞いておきたいみたいなことはございますでしょうか。  吉村委員、どうぞ。 【吉村委員】  1つだけ。別に意見じゃなくて、できれば質問紙調査を本当は見るといろいろな傾向が分かるところがあるんで、質問紙調査、例えば全国のでもいいので、そっちが結構見たい部分があるかなという気はしました。ここは要望なんで、次回、来年度でいいからそういう質問紙調査が見られるといいかなと思います。 【教育長】  吉村委員は、学識経験者枠で入っていただいていることもありますので、そちらの部分につきましても、また個別に資料提供して、少し御指導いただいたらどうかなと思います。 【指導課長】  ありがとうございます。 【教育長】  そのほかの委員の方、よろしいでしょうか。  それでは、令和4年度品川区学力定着度調査および令和4年度全国学力・学習状況調査の結果につきましては、よろしいですか。 (「はい」の声あり) 【教育長】  では、本件は了承いたします。  次は、日程第3、報告事項4 令和3年度指定管理者による管理に対するモニタリング・評価の結果についての説明をお願いいたします。  品川図書館長。 【品川図書館長】  それでは、私から品川区立図書館の令和3年度指定管理者による管理に対するモニタリング・評価の結果について御説明申し上げます。  品川区では、区内11館の公共図書館のうち、品川図書館を除く10館を3グループに分けて指定管理で運営しています。  指定管理の1期目は、平成27年から平成29年度の3年間。現在は2期目に当たり、平成30年度から令和4年度までの5年間の4年目に当たります。  指定管理者のモニタリング・評価の目的は、モニタリング・評価における改善点の実施内容を年度協定等に反映することで、継続的な業務改善を促し、質の高い公共サービス等を提供するとともに、公の施設の安全かつ適正な管理を確保するためのものです。  教育委員会資料7の1ページ目を御覧ください。  まず、Aグループの荏原図書館、ゆたか図書館、源氏前図書館についての御報告です。  指定管理者は、しながわTRC・リディアグループです。  設置目的、指定管理業務の概要は記載のとおりとなります。  中段、事業報告書に添付した管理運営実績に関する統計の情報の概要は、入館者数については、コロナ禍になる前の令和元年度の数字に戻りつつあります。登録者数、予約処理件数については、増傾向。貸出総数については、コロナ禍になる前を既に上回っております。令和2年度のような閉館を伴う対応がなかったことによるものと考えます。A・B・C、どのグループも同様の傾向になっております。  次のページとなります。  事業報告書に添付した管理運営実績に関する事業収支の概要ですが、支出における主な要因は、備品購入費では、ゆたか図書館、源氏前図書館における書籍除菌機の購入、ほかには人件費の増となっております。  総括では、商店街との連携事業、ティーンズサービスの向上や充実した図書館サービスの提供について評価しております。  改善が必要とされた原因の分析及び対応方針では、有資格者の配置目標、感染症対策の継続、地域との連携、地域における情報発信の強化、図書館資料と利用者を結びつける取組や非来館型のサービスの強化を求められております。  次のページとなります。  評価視点別に区民満足の視点、予算執行の視点、サービス向上及び業務改善の視点、組織管理体制及び業務の適正執行の視点、それぞれ記載のとおり評価しているところです。  次のページとなります。  総括シートに基づく経営会議における評価結果は、引き続き利用者のニーズや特性に配慮したサービス提供を行うこと、感染防止対策を徹底し、地域や商店街との連携事業を継続することでございます。  次のページをおめくりください。  続きましては、Bグループの大井図書館、南大井図書館、八潮図書館です。  指定管理者は、株式会社ヴィアックスとなります。  中ほど、事業報告書に添付した管理運営実績に関する事業収支の概要ですけれども、支出における主な要因は、備品購入費の増、南大井図書館、八潮図書館における書籍除菌機の購入、ほかは人件費の増となっております。  次ページとなります。  総括では、所蔵資料の充実、近隣との継続的な連携を評価しているところです。  改善が必要とされた原因の分析及び対応方針では、館内環境の整備、レファレンス強化、非来館型のサービスの強化、地域の特色を生かした事業の計画的な実施、認知症カフェの安定的な運用を求めています。  評価視点別は、それぞれ記載のとおりとなります。  次のページになります。  総括シートに基づく経営会議における評価結果は、引き続き人材育成や接遇の向上に努め、継続的かつ安定的な図書館サービスの提供を行うこと、感染症対策を徹底し、学校や近隣施設との連携強化を工夫して行うことでございます。  次のページをおめくりください。  最後にCグループ、五反田図書館、大崎図書館、大崎図書館分館、二葉図書館となります。  指定管理者は、しながわTRC・リディアグループです。  中ほどの事業報告書に添付した管理運営実績に関する事業の収支の概要でございますが、支出における主な要因は、ほかのグループ同様に、備品購入費における二葉図書館における書籍除菌機の購入、ほかには人件費の増でございます。  次のページになります。  総括では、現在、滞在期間に制限がある中、家に持ち帰り楽しめる工作やブックリストの作成など、非滞在型のサービスの提供に力を入れている点や、ティーンズサービスの拡充に努めているところを評価しています。  改善が必要とされた原因の分析及び対応方針では、研修体制の強化、近隣の福祉施設や地域企業との連携、有資格者の配置を継続的に高める努力、館内環境の整備、レファレンス強化、非来館型のサービスの強化を求めています。  評価視点別は、それぞれに記載のとおりとなります。  最後に、総括シートに基づく経営会議における評価の結果でございますが、感染症対策を徹底し、特集展示やブックリストの作成など、実施可能なサービスの提供を引き続き行うこと、近隣施設との継続的な連携を行うことでございました。  私からの報告は以上となります。 【教育長】  説明が終わりました。質疑があればお願いいたします。  吉村委員。 【吉村委員】  ありがとうございました。図書館をA・B・Cの3つのグループに分けて取り組んでの評価ということなんですけれども、これはそれぞれ指定管理者が違うんですが、この取組というのは、それぞれに独自性みたいなものを読んでいくと感じるんですけれども、これはグループ内の図書館は、多分、館長さん同士の会とかで情報交換したり、あるいは取り組んでいることの共有とかしていると思うんですが、A・B・Cのそれぞれ違うグループとはそういう情報共有をして、お互いにいいところは取り入れていこうとかいうような取組をしているんでしょうか。まずそれが1点目です。  それから、図書館の区民の方の利用者満足度は非常に高いと思うんですけれども、よくよく見ると、例えば大井図書館、ものすごく利用満足度が高い。大井図書館が非常に高かったり、あるいはこれは3ページを見ると、一番上のほうに利用者満足度が若干去年と比べると10ポイントちょっと下がっているような図書館もあるわけですけれども、この辺の何か要因はあるんでしょうか。それが2点目。 【教育長】  2点でよろしいですか。 【吉村委員】  はい。 【教育長】  最初の話があったA・B・Cは、AとCが同じ業者さんですね。Bだけが違う業者さんという形ですね。  品川図書館長。 【品川図書館長】  A・B・Cの情報交換の取組としては、月に1回、品川図書館において地区館長会を開いています。その中で、毎月あった、例えば数の報告であったりとか、その間、取り組んだ事業の報告だとか、その辺を共有しながらA・CグループとBグループの垣根を越え、品川図書館が入る形で意見交換をしながら、情報交換をしているところでございます。  利用満足度の違いでございますけれども、大井につきまして、確かに例年高いところでございます。あとは、多分、地域のところの理解がどちらかというと強いのかなというような感じは受け取っております。なぜ高いかというところについては、確かに数字的なところでは、このとおりでございまして、内容につきましては、ちょっと地域的なところでかなり高くなっているのかなと思われるところです。  あと、若干この数値の下のところにもありますけれども、例えば3ページ目のところですね。ゆたか図書館につきましては、12ポイント落ちているところがございます。ほかのところは、例えばAグループで言えば3ポイントぐらいの差なので、一定程度、誤差の範囲かなというふうには考えているところでございます。ゆたか図書館が落ちたところにつきましては、細かいところまでは、正直ちょっと詰め切れていないところでございます。 【吉村委員】  今、お話があったゆたか図書館だけちょっと12ポイント下がっている部分があったり、例えば何か施設を途中で改修していたとか、そういうのもあったのかなと思ったんでお聞きしました。すみません、以上です。 【教育長】  せっかくこの調査をやってデータを取っているわけですから、こういうふうにBもCも比較的上がってきている中で、Aのところの範囲のだけが下がっているということであれば、これはやはり分析をしっかりしていく必要があるんではないかなというふうに思います。  五反田図書館も下がっていますから、どちらかというと荏原エリアのほうが満足度がちょっと下がってきているというふうにも言えるのかもしれません。何とも言えないかもしれませんが、何らかの、今、吉村委員が言ったように施設の改修があったとか、何かトラブルがあったとか、そういったことが原因なのかもしれませんが、Aグループだけこういう純粋に下がっているというのは、改善の必要があるのかなというふうに感じますね。  何かありますか。いいですか。品川図書館長。 【品川図書館長】  大変失礼いたしました。 【教育長】  今、いただける情報がないとすれば、先ほど来お話ししておりますように、しっかりとここを分析して、何か原因があるのであれば、それの改善に生かしていただきたいなというふうに思います。  ほかに委員の方、いかがでしょうか。情報はいっぱいあるので、一つ一つ聞いてみたいことはたくさんあるのではないかなと思うんですが、何か海沼委員、地元辺りの図書館で気になったところはありませんか。 【海沼委員】  こういうグループでやっていただいているというのは、すごくいいことだと思うんですね。私たち、子供たちもやはり通いやすくて、いい企画がたくさんあるんじゃないかと思いますので、サービス的にはとてもいいかなとは思っておりますけれども。 【教育長】  最近の図書館は、ただ本を読む、本を貸し出すだけじゃなくて、いろいろイベント的なものもそうですし、何かを販売するですとか、そういったような非常にマルチな存在として、今、まちの中の顔が変わってきている状況があるんじゃないかなと思いますんで、ぜひそういったところも、今、海沼委員からもお話があったように、サービスを向上していただいて、評価結果のところに結構サービスというのは表現がありますよね。より今の時代に沿った図書館づくりをしていっていただけるといいんじゃないかなというふうに思います。  質問じゃないですけどいいですか。品川図書館長。 【品川図書館長】  大変失礼いたしました。先ほどの12ポイント落ちた件ですけれども、その年からアンケートを両面にしました。ただし、アンケートについて、その年、裏面を書かれる方が少なかった。表面だけで終わられて返された方が多かったので、裏面に記入のないものが多かった。そのために回答数が下がり満足度が下がっております。 【吉村委員】  アンケートの形がその前の年と変わったんですか。 【品川図書館長】  はい。その年は両面アンケートがあったということになります。その前までの年は表面だけだったものが両面に増えましたので、裏面を記載しないで提出された方が多かったので、その分、下がったというふうなところでございます。大変失礼いたしました。 【吉村委員】  そうすると、ちゃんと裏面も書いてもらえるような手だてが必要ですね、この次からは。 【品川図書館長】  今年度、下半期のところでモニタリング調査を行うんですけれども、その際には1面でできるような形で対応のほうを致すところでございます。大変失礼いたしました。 【教育長】  それは、Aグループだけがアンケートの形を変えたんですか。  品川図書館長。 【品川図書館長】  これは、ゆたか図書館のみとなります。 【教育長】  12ポイント下がったゆたか図書館は、そういう形だったと。館ごとにアンケートの形は変えているんですか。 【品川図書館長】  変えておるところでございます。 【教育長】  それでもほかの館も下がっているので、Aグループについては、やっぱりしっかり分析しておいたほうがいいと思いますね。  また、そういうふうにアンケートが変わったためにデータが大きく変化しているんだとすれば、ここで比較的なデータを示すのは、その分析の仕方はいかがなものかというところも課題になるかなというふうに思います。よくよく吟味していただければと思います。  ほかにいかがでしょうか。よろしいですか。  経営会議における評価結果というのは、大体漠とした総論としてなってしまうので、細かく出てきているそれぞれのグループの課題について、よくよくまた追求していただいて、今年度のモニタリングにも生かしていただければなんていうふうに思います。  それでは、令和3年指定管理者による管理に対するモニタリング・評価の結果につきましては、よろしいでしょうか。 (「はい」の声あり) 【教育長】  では、本件は了承いたします。  次は、日程第4、その他 令和4年12月行事予定についての説明をお願いいたします。  庶務課長。 【庶務課長】  それでは、私から令和4年12月行事予定について御説明をさせていただきます。恐れ入ります、お手元、資料9を御覧いただければと思います。  資料に記載のとおり、12月につきましては、定例会を1回予定してございます。12月13日、火曜日、午後2時、14時から。場所は、こちらの教育委員室で予定しているところでございます。  簡単ですが、私からの説明は以上でございます。 【教育長】  説明は終わりました。質問があればお願いします。  日程確保は、皆さん大丈夫でしょうか。 (「はい」の声あり) 【教育長】  区長選が12月4日に今度延びたということで、この12月13日に何かの都合とか、ほかの行事が入り込んでくる可能性というのはないんでしょうかね。大丈夫なんですかね。  庶務課長。 【庶務課長】  今、確認し得る範囲でということはございますけれども、今のところ選挙の結果いかんにかかわらず、この日につきましては開催ができるという見込みを持っているところでございます。 【教育長】  そうですか。分かりました。  あとは、教育委員会事業ではないんですが、12月10日の土曜日にスクエア荏原で1時から中学生の主張大会、これは青少年健全育成委員会が主催するものですけれども、それがありますので、昨年度も参加して聞いていただいた委員の方がいらっしゃいますので、一応御案内しておきたいと思います。スクエア荏原であります。大変すばらしい機会かなというふうに思います。  それでは、令和4年12月の行事予定につきましては、よろしいでしょうか。 (「はい」の声あり) 【教育長】  それでは、了承いたします。  事務局のほうから、その他何かありますか。大丈夫ですか。 【事務局】  大丈夫です。 【教育長】  それでは、先ほど決定いたしましたとおり、これからは非公開の会議を開きたいと思いますので、傍聴の方は御退室願います。 ―― 了 ―― 12 -1-