大崎第一地域ニュース はなぐるま 第173号 令和6年10月20日発行 音声案内 編集  はなぐるま編集委員会 住所  西五反田3丁目6番3号 電話  03-3491-2000 FAX   03-3491-2002 発行元 大崎第一地域センター 1ページ 品川区に今も残る伝統工芸 竹に漆を塗って作られる和竿。 カーボン素材ガラス素材の釣り竿が普及した現代でも、 天然素材ならではのしなやかさや風合いで釣り好きの人々から愛されています。 今回は、竿師の大石稔さんにお話を伺いました。 受け継がれた和竿作りの技 大切なのは人との繋がり 大石さんの父親は釣具店を営んでおり、 休日になると京浜運河でハゼ釣りをする人が多く訪れました。 当初は主にエサなどを販売していましたが、 親族の竿師に釣り竿の修理を教えてもらったことがきっかけで、 大石さんの父親は竿師としての技術を身につけました。 小さい頃から厳しく寡黙な父親とは会話も少なかったそうです。 漆で黒くなった父親の手を見て、「自分はこの仕事には就きたくないな」と思ったこともありました。 しかし、結婚をきっかけに父親の気持ちが少しずつわかるようになり、 思い切って人生相談をしてみると的確な答えが返ってきたことに驚きました。 その後、父親に対する見方が変わり、 「何かできることある?」と聞いたことをきっかけに父親の店を手伝うようになりました。 夏は餌を販売し、冬は釣り竿を作りながら二人で店を切り盛りしました。 「私が店を引き継ぐと、父親のファンだったお客さんは自然と離れていきました。 ファンは店ではなく人につくんです。 タウン誌の広告や来店した人の口コミなど、十年くらいかけて顧客開拓を続けました」。 今では新幹線や飛行機の距離から大石さんの和竿を求めてやってくる人もいます。 竿師として大石さんが大切にしていることは、人と人との繋がりです。 「以前、和竿の修理でいくつかの店舗を回った後、うちに来てくれたお客さんがいました。 自分以外が作った釣り竿の修理は難しいケースもあるのですが、 せっかく私を頼てきてくれたお客さんだったので修理したところ喜んでいただき、 その後もお店に通ってくれるようになりました。 商品とお金のやりとりだけでなく、 買い手の”釣りが好き”という気持ちはもちろん、 売り手としての”この人の役に立ちたい”と思う自分の気持ちも大切にしようと思った出来事でした」。 竹に魂を吹き込む 世界にひとつだけの和竿 大石さんは海釣り用の和竿を作ります。 大石さんの和竿は、太さが違ういくつかの節に分かれ、 太い節にそれより細い節を差し込む「印籠継(いんろうつぎ)」という継ぎ方が用いられています。 竿には九州の竹を使い、見た目の美しさから竹の節が詰まっているものを使用します。 しなやかさが求められる竿の穂先は鯨のひげで作るそうです。 竹から出た油で汚れを浮かして落とし、竹を真っ直ぐにする「火入れ」と呼ばれる工程は、 「竹に魂を吹き込む」と表現されることもあり、 和竿作りの中で重要かつ難しい作業の一つです。竿には30回以上漆を塗り、強度を上げ美しくします。 「機能面で言えば、カーボン竿が軽くて丈夫な一方、和竿は重くてメンテナンスも必要です。 それでも、和竿は”世界でひとつだけ、自分だけの一本”です。 それに価値を見出す方が和竿を好んで使います」。 バブル崩壊後は釣り竿が売れず、竿師を辞めようと思ったこともありました。 今の環境で何かできることはないかと思案した結果、和竿教室を始めました。 一時期は50人ほどの生徒に教えており、今でも30人程の生徒が通っています。 「50歳を過ぎたころ、作るたびに課題が見つかり、 自分の技術はもう上達しないのではないかと考えたことがありました。 だからこそ開き直って、和竿旁を楽しもうと思うことができました。 不思議なもので、楽しんで作っていたらまた上達したんです」と大石さんは話してくれました。 「今後も、体が動くうちは竿師でいますし、口が動くうちは教室も続けます。 とにかく、楽しみ続けます」。 (編集委員 古郡) 2ページ 中原児童センター スラックラインライドオンフェス 日時:11月14日(木) 16:00〜17:30 講師:我妻 吉信氏(アヅキャン) 対象:幼児親子〜小中高生 申込:11月1日(金)〜 来館または電話受付 内容:幅5センチのラインの上を歩いたり飛んだり技に挑戦してみよう♪ 年に1回のスラックラインの大会!スラックラインに挑戦してみよう! 読み聞かせタイム 日時:11月16日(土) 11:30〜12:00 対象:乳幼児親子 内容:五反田図書館のお姉さんが来て読みかk背をしてくれるよ ※キッズパーク内での実施になります 中学生と赤ちゃんふれあい事業 協力親子募集 日時:12月7日(土) 10:30〜12:00 対象:0〜1歳児親子 内容:中学生が赤ちゃんとふれあい、生命の大切さを学びます。 お子さんと中学生が触れ合う姿はママもほっこりしますよ。 備考:集合時間・場所等の詳細はお問い合わせください。 申込:11月1日(金)〜来館または電話受付 中原ふぁみりーフェスティバル 日時:12月21日(土) 内容:年に1回の中原のお祭り! ※詳細は館のお知らせをご覧ください。 東五反田児童センター 卒乳のおはなし 日時:10月28日(月) 10:30〜11:30 講師:助産師 対象:卒乳に興味のある方 定員:12組 申込:10月1日(火)〜来館または電話受付 パパのベビーマッサージ 日時:11月9日(土) 10:30〜11:30 講師:助産師 対象:おおむねハイハイ前のお子さんとその父親 定員:12組 申込:10月23日(水)〜来館または電話受付 離乳食レッスン 日時:11月18日(月) 10:30〜11:30 講師:栄養士 対象:3回食に興味のある親子または保護者 定員:12組 申込:11月1日(金)〜来館または電話受付 1歳からの奥歯みがき 日時:12月16日(月) 10:30〜11:30 講師:歯科衛生士 対象:0〜1歳児のお子さんとその保護者 定員:15組 申込:12月2日(月)〜来館または電話受付 お問い合わせ:中原児童センター 03-3492-6119 東五反田児童センター 03-3443-1629 区民まつりが行われました 7月に第一日野・第三日野・第四日野小学校、 9月に五反田ふれあい水辺広場を会場として区民まつりが行われました。 それぞれ模擬店やゲームコーナー・盆踊りなどが開催され、 どの会場も非常に多くの方が参加していました。 配布されたお菓子の袋をもらい笑顔の子供たちからは、 素敵な思い出になったことがうかがい知れました。 7月は特に熱中症のリスクが高い時期でしたが、 すべての会場で事件・事故・ケガも無く盛況のうちに終了することができました。 今回参加してくださった皆様、運営にあたりご協力いただいた皆様に 心より感謝申し上げます。 (事務局) 防災地図のご紹介 首都直下型大地震がこ今後30年の間に起こる可能性は70%と言われ、 各町会には、防災区民組織として、平時からの訓練と 災害時には地域の応急活動を行うことが求められています。 いざというときに組織的に動くためには、平時から必要な情報を町会ごとに把握し、 住民同士共有しておく必要があるのではないでしょうか。 そこで、大崎第一地区の袖ヶ先町会と池田山町会が独自に作成しる防災地図をご紹介いたします。 それぞれ町会内の一般的な防災情報のほか、 消火器や消火栓、防災水槽、AED、公衆電話(非常電話)、掲示板などの位置もわかりやすく示しています。 その上で、袖ヶ先町会版は、品川区防災冊子・東京都防災マップを反映し、 町会内の土砂災害警戒地域や避難経路が一目瞭然。 これまで手書きだったものをデータ化し、 町会が行う点検など活用場面ごとに出力できるようになっています。 池田山町会版は、役員で所在を確認しながら作成。 緊急時の連絡先や防災情報の入手先なども記載し、 いざという時に、この地図さえ持っていれば、「共助」としての防災活動を始められるようになっています。 どちらも、外注せず自分たちで作っているので、 自分たちが必要と思うときにすぐに追加・修正することができるようになっているところが 大きなポイントです。 住民である私たち自身が本当に必要とする防災地図とはどのようなものでしょうか。 今後は様々な皆さんと連携して作ることが求められているのではないかと思いました。 (外山) 川柳・俳句 急いでも 赤に変わった 交差点 南品川六丁目 田中 邦彦 わが迷路 カーナビ有れば 出れたのに 旗の台六丁目 野村 美恵子 いい火種 割った卵に 黄身二つ 大井三丁目 金輪 健 熟し柿 どうぞどうぞと 塀を超え 旗の台四丁目 泉 喜久雄 すだち湯に 三ヶ月眺め 腰のびる 西五反田三丁目 大島 道子 かずがいが なければ疾うに 切れた仲 西五反田六丁目 久保田 公二 編集後記 子供のころにかくれんぼや石けり、 野球などたくさんの遊びや運動をした子供は就学後も高い体力を示すことが多いと言われます。 またそうした運動習慣のある人は、成人した後も心身が健康で、 人との折衝力も身についている人が多いと思われますが、如何でしょうか。 普段運動から遠ざかっている人も、 足腰が弱ってきたなと感じておられる人にも、 秋はスポーツをするにはもってこいのシーズンです。 そこでお近くの体育館や文化センターなどに一度足を運んでみてはどうですか。 スポーツや各種の活動との良い出会いがあることを願っています。 (編集長 久保田) 地域の方が協力し意見を出し合って「はなぐるま」を作成しております。 ご意見・ご感想や川柳・俳句などお気軽にお寄せください。 編集委員も随時募集中です!一緒に紙面作りをしましょう。 大崎第一地域センター(電話 3491-2000)までご連絡ください。 お問い合わせ 品川区地域振興部地域活動課大崎第一地域センター 電話 03-3491-2000 FAX  03-3491-2002