大崎第一地域ニュース はなぐるま 第170号 令和6年4月20日発行 音声案内 編集  はなぐるま編集委員会 住所  西五反田3丁目6番3号 電話  03-3491-2000 FAX   03-3491-2002 発行元 大崎第一地域センター 1ページ 品川区に今も残る伝統工芸(畳) 日本の伝統的な床材である畳。風合いや香りの良さはもちろんのこと、機能性が高く日本の住環境に合わせて今も進化を続けています。今回は畳職人の松井雅治(まついまさじ)さんに、畳の魅力や仕事内容についてお話を伺いました。 部屋ごとに採寸して作る 一つの畳ができるまで 品川区にある松井畳店の三代目である松井さん。父親がお客様に感謝される姿を見て育ち、高校卒業後に父親に弟子入りしました。「一人前になるには十年くらいかかります。機械で行う工程もありますが、全ての工程で知識と技術が必要になります。一朝一夕では身につきません」。畳職人にとって最も大切な工程は採寸です。「同じ六畳の部屋でも、ミリ単位で部屋の大きさは異なります。畳を作る前にまず部屋を採寸し、計算して畳のサイズを決めるんですよ」。そう言って松井さんは採寸した設計図を見せてくれました。部屋に合わせた畳のサイズが書き込まれており、まるでパズルのようです。丁寧に採寸した後、畳作りがスタートします。 畳は、畳床(たたみどこ)・畳表(たたみおもて)・畳縁(たたみべり)の三つで構成されます。畳床は畳の中側の芯の部分です。昔は藁が主流でしたが、今では軽くて断熱性に優れた発泡スチロールを使うことが多いのだそうです。畳表は主にいぐさを干して織られたものが用いられますが、和紙や化学繊維を使ったものもあります。「琉球表と呼ばれる畳表は、衝撃に強いため柔道場や呉服屋で使われることが多いです。このように、用途によって素材を使い分けるんですよ」と松井さん。畳縁は畳表のほつれを防ぐために取り付けます。お客様の好みはもちろん、お茶室では黒を使うなど、部屋の雰囲気に合わせて選ぶのだそうです。それぞれを専門店から仕入れ、1つの畳にするのが畳職人です。全ての部材を合わせた際に採寸通りの畳になっているということは、同じ部屋に敷いた畳の高さが全て揃っており、畳と畳の間に隙間がないということです。細やかな仕事と長年の経験があってこそなせる技です。 新しい畳の製作以外にも、畳表の張り替えや裏返しの依頼もあります。その際も一から採寸し、部屋の状態に合わせた畳に直します。 畳は機能面でも非常に優れています。いぐさを使った畳は吸放湿性に優れており、夏はひんやりと涼しく、冬は暖かくなります。消臭力も高く空気を綺麗にする作用もあるため、快適に過ごすことができます。弾力性も高く、音や振動を吸収し、足腰への負担も少なくなります。 目標は職人を続けること 現状に満足せずより良い畳を作る 松井さんは、大井町のきゅりあんで毎年開催される「伝統の技と味/しながわ展」で体験教室を開催しています。体験教室では畳のオリジナルコースターを作ることができます。普段の仕事と並行して体験教室の準備をすることは大変ですが、今後も続けたいと松井さんは言います。「子供達が楽しそうに作っている姿を見ると嬉しいですし、作り方に性格が出るので見ていて楽しいです。畳の部屋がある家が少なくなっているので、子供達が畳に触れることができる良い機会だと思います」。 かつて憧れた父親のように、畳作りや体験教室を通じてたくさんの感謝の言葉をもらう松井さん。最後に、今後の目標や夢についてお伺いしました。「畳職人に大切なのは畳が好きであることと手を抜かないことです。真面目に作るからこそ、お客様に喜んでもらえるのが何より嬉しいです。だからこそ、畳職人を続けることが今の自分の目標です。これからも一つひとつの仕事を丁寧に、より良い畳を作りたいと思います」。 (編集委員 古郡優) 2ページ 児童センターの親子ひろばに参加しませんか? 親子のひろばって?? 近い月齢・年齢のお子さんを育てる親同士で集まり、ふれあい遊びや運動遊びや季節行事など様々なプログラムを通して交流を行います。 親子のコミュニケーションはもちろん、親子同士のコミュニケーションができる場です。 お子さんの成長を喜び合ったり、子育て情報を交換し合ったり、楽しい時間を過ごすことができますよ♪ 中原児童センター 0歳児クラス チューリップ 黄 対象:令和5年10月1日から令和6年4月1日生まれ 日程:金曜日10時00分から10時45分 赤 対象:令和5年4月2日から令和5年9月30日生まれ 日程:金曜日11時15分から12時00分 ※0歳児クラスは月齢に合わせて時間を分けて実施していますが、 どちらでも参加していただけます。 ※令和6年4月2日以降生まれ対象の親子のひろばは9月スタートです。 1歳児クラス ひまわり 対象:令和4年4月2日から令和5年4月1日生まれ 日程:水曜日10時30分から11時30分 2・3歳児クラス さくら 対象:令和4年4月1日以前生まれ 日程:火曜日10時30分から11時30分 東五反田児童センター 0歳児クラス もも 対象:令和5年4月2日から令和6年4月1日生まれ 日程:火曜日10時30分から11時15分 ※令和6年4月2日以降生まれ対象の親子のひろばは9月スタートです。 1歳児クラス めろん 対象:令和4年4月2日から令和5年4月1日生まれ 日程:木曜日10時30分から11時30分 2・3歳児クラス すいか 対象:令和4年4月1日以前生まれ 日程:金曜日10時30分から11時30分 お問い合わせ 中原児童センター 03-3492-6119 東五反田児童センター 03-3443-1629 「わが町の防犯パトロール」 池田山町会 わが町での防犯パトロールは記録にはありませんが1950年ころから「防火」を兼ねて地区の有志により不定期に行われていたようです。 それが現在のように定期的に実施されるようになったのは、2007年に警視庁が打ち出した空き交番対策としての「地域安全センター」制度がきっかけです。 池田山交番もこれが適用されることになり、この現職の警察官不在の制度を不安視した町会の住民が立ち上がり、①昼間、歩行によるパトロール(通称・自主パト)②夜間、防火を兼ねたパトロール(夜パト)③警視庁が認可した町会員の自家用車に青色回転灯を付けたパトロール(青パト)、この3形態を町会の役員等から希望者を募って定期的に実施しているのが現状です。 特に自主パトには、男女の町会員に加え大崎警察署員や安全センターのサポーターも応援に駆けつけて総勢15~16名で町内を隈なくパトロールしています。効果を明確にするのは困難ですが犯罪の発生数は確実に減少しているのを実感しています。 ただ、悩みは業務に従事する会員の固定化と高齢化です。身体を動かすことで防犯や防火のみならず健康維持や老化防止にも大いに効果があるこのパトロールに、貴方もぜひ参加しましょう!!    (編集委員 中村)      品川消防団について シリーズ<1> 今年は元旦に能登半島地震が起き、地震大国・日本を改めて感じた年明けとなりました。 そこで今回と次回の2回にわたって、品川消防団について品川消防署警防課防災安全係主任の若松敬さんのお話をお伝えします。 Q 消防団について教えてください。 A 消防団は特別職の非常勤公務員という身分で、18歳以上の健康な方で、入団する地域 にお住まいの方や通勤、通学されている方は入団することができます。消防団では、老 若男女問わず、様々な職業の方々が災害から地域を守る活動をしています。 Q 消防団の活動について教えてください。 A 消防団の活動は、火災現場などでの災害活動や防火防災訓練で消火器等を使った初期 消火訓練やAED等を使った応急救護訓練の指導を行い、地域の防災行動力を高める など、地域の安全安心を守るための活動をしています。また、消防団員は災害活動や防 火防災訓練指導に必要な知識や技術を習得するために、消防署や消防団で行う消火活 動訓練や救命講習などに多くの消防団員が参加しています。 今回は概要をお伝えしました。次回は更に詳しい内容をお届けします。お楽しみに! なお、消防団員は随時募集されています。是非ホームページをのぞいてみてください。 (編集委員 小林・清水) 「五反田仲通り共栄会アプリ」が始まります! 「五反田仲通り共栄会」は、五反田駅東口から島津山のふもとまで、 約600メートル続く商店街です。 アプリでは、商店街周辺のお店情報を調べたり、 お得なクーポンや、スタンプラリーに参加できます! 詳しい情報は右記のQRコードからご確認ください。 川柳・俳句 1.目黒線 子供大人も ご親切 西五反田3丁目 大島道子 2.大相撲 老いも若きも 手を合わす 東五反田2丁目 田辺淳子 3.金の卵 やがては只の 鳥になり 旗の台6丁目 野村 美恵子 4.宝くじ 三度見直し ゴミ箱へ 大井3丁目 金輪 健 5.人吹きで 消せて嬉しい 誕生日 旗の台4丁目 泉 喜久雄 6.減らず口 叩く八十路の 空元気 南品川6丁目田中 邦彦 7.人減らし 進めた人も 消えていき 西五反田6丁目 久保田 公二 編集後記 4月19日は「地図の日」です。 1800年(寛政12年)のこの日は伊能忠敬が蝦夷地の測量に出発した日です。 その後彼は16年かけて全国を歩き、ついに日本全土の実測地図である「大日本沿海興地全図」を完成させました。 その地図は今見ても驚くほど正確に日本の風土が描かれています。 私ごとですが、子供の頃地図が好きだったので、 暇があればよく地図を広げて日本各地の山や川、平野や町などの景色を想像していました。 皆様も地図を広げる機会があれば、これまで見たことのない地域の大パノラマを気が向くままに空想散歩されてみては如何でしょうか。 (編集長 久保田)              地域の方が協力し意見を出し合って「はなぐるま」を作成しております。 ご意見・ご感想や川柳・俳句などお気軽にお寄せください。 編集委員も随時募集中です!一緒に紙面作りをしましょう。 大崎第一地域センター電話3491-2000までご連絡ください。 お問い合わせ 品川区地域振興部地域活動課大崎第一地域センター 電話 03-3491-2000 FAX  03-3491-2002