<1ページ> 品川区新庁舎整備基本構想の策定に向けた区民アンケート ― 速報版 ―(2021年7月15日時点) <2ページ> I.調査概要 1.調査目的 本調査は、区民の皆様が現在の庁舎について感じている印象や、今後庁舎に求める機能に関するお考えをお聞きし、策定を進めている「品川区新庁舎整備基本構想」に反映することを目的に実施しました。 2.調査設計 (1)調査対象:品川区在住の満18歳以上の男女(令和3年5月31日現在) (2)抽出方法:層化2段無作為抽出法 (3)対象者数:2,500人 (4)調査方法:郵送配布、郵送回収またはインターネット回答 (5)調査期間:令和3年6月18日(金)~7月2日(金) 3.調査項目 (1)現在の庁舎の利用状況や印象について ・直近1年間の利用回数 ・利用の用件 ・庁舎の印象 (2)新庁舎に求められる機能について ・共通機能についての考え ・区民サービスについての考え ・区民協働・交流についての考え ・行政・議会についての考え ・防災についての考え ・環境についての考え ・将来変化・経済性についての考え ・特に重要と考える機能 (3)めざすべき新庁舎のイメージ (4)あなたご自身について   <3ページ> 4.回収結果 配布数:2,500票 有効回収数:818票(郵送による回答511票、WEBによる回答307票) 有効回収率:32.7% ■調査の信頼性 本調査は無作為抽出による調査であるため、調査結果には統計上の誤差が生じることがあります。信頼度を95%とした場合の標本誤差は、下の式により求められます。 この式を用いて、母集団の数を350,259人(令和3年6月1日現在の区内居住の満18歳以上の男女)として有効回収数(818票)から本調査における標本誤差を計算すると、Pを誤差が最大となる0.5と設定した場合でも、標準誤差は±4%以内になります。一般的に、標本誤差が5%以内であればよいとされています。 5.調査結果に関する留意事項 ・図表中の(n=*(*は自然数))は、各設問の回答者数であり、回答割合算出上の基数を表しています。 ・回答割合は、小数点以下第2位を四捨五入して算出しています。そのため、回答割合の合計が100.0%にならない場合があります。 ・複数回答の回答割合は、回答者数に占める割合を表しています。そのため、回答割合の合計が100.0%を超える場合があります。 ・無回答には、無効回答を含んでいます。 ・一部の設問について年齢階層別のクロス集計(年齢階層は「10~20歳代」、「30~40歳代」、「50~60歳代」、「70歳以上」の4区分)の結果を示しています。年齢が「無回答」のものについては表示していないため、年齢4区分の基数の合計が、全体の基数と一致しない場合があります。 ・紙面の都合上、設問や選択肢の語句を簡略化して表記している場合があります。   <4ページ> II.調査結果 1.回答者の属性 (1)回答方法 ・回答者の回答方法は、郵送回答が62.5%、WEB回答が37.5%となっています。 (2)性別 ・回答者は、男性が43.3%、女性が55.3%となっています。 (3)年齢 ・回答者の年齢は、「10歳代」が1.0%、「20歳代」が10.1%、「30歳代」が18.0%、「40歳代」が19.4%、「50歳代」が17.2%、「60歳代」が13.2%、「70歳代」が13.4%、「80歳以上」が6.6%となっています。  <5ページ> (4)職業 ・回答者の職業は、「会社員・公務員・教職員」の割合が49.9%と最も高く、次いで「無職」(15.0%)、「専業主婦・主夫」(12.2%)となっています。 (5)居住地区 ・回答者の居住地区は、「品川地区」の割合が28.2%と最も高く、次いで「荏原地区」(26.7%)、「大井地区」(24.0%)、「大崎地区」(14.8%)、「八潮地区」(2.6%)となっています。 (6)居住年数 ・回答者の居住年数は、「30年以上」の割合が24.1%と最も高く、次いで「1~5年未満」(21.5%)、「10~20年未満」(20.8%)となっています。  <6ページ> 2.現在の庁舎の利用状況や印象について (1)直近1年間の庁舎の利用状況【問1】 ・回答者の直近1年間の利用回数は、「1~2回」の割合が48.0%と最も高く、全体の約半数となっています。直近1年間で利用していない方は、23.8%となっています。 ・次の質問の結果も踏まえると、多くの区民にとって、戸籍、住民票、印鑑登録などの手続きが必要となったときに、年に1~2回訪れるかどうか、という利用イメージであることがうかがえます。 <7ページ>  (2)直近1年の庁舎の利用用件【問2】 ・回答者の利用用件は、「戸籍、住民票、印鑑登録に関すること」の割合が58.9%と最も高く、次いで「健康保険や国民年金に関すること」(17.9%)、「保育園・幼稚園、児童手当・医療費助成、子育て支援に関すること」(15.5%)となっています。 ・「その他」では“マイナンバーカードの手続き”、“コロナ関連の手続き”、“期日前投票”などの回答が見られます。   <8ページ> (3)庁舎を利用した際の印象【問3】 <9ページ> ・庁舎の施設面や環境面での印象について聞いたところ、「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」を合わせた“そう思う”の割合は、「②建物が分かれていて利用しづらい」が77.7%で最も高く、次いで、「③関連部署や窓口が分散し、動線が複雑でわかりづらい」(73.6%)、「①段差や階段が多く移動しづらい」(67.3%)となっています。庁舎内の移動や動線の面からの課題が大きいことがうかがえます。 ・「⑤区民が活用したり交流したりできるスペースが不足している」(47.7%)を除く全ての項目で、半数を超える回答者が“そう思う”と回答しており、区民が現庁舎に多くの課題を感じていることがわかります。 ・「その他」では“雰囲気が暗い”、“建物が古い”、“駅から遠い”、“電子化されていない”などの回答が見られます。   <10ページ> ■「庁舎を利用した際の印象」を年齢階層別に見ると・・・ <11ページ> 庁舎の施設面や環境面での印象について年齢階層別に見ると、次のとおりです。 ・「10~20歳代」では、全ての項目で“そう思う”の割合が全体と比べ低い傾向となっています。特に、「④案内や表示が不十分で、窓口や担当部署の位置がわかりづらい」、「⑤区民が活用したり交流したりできるスペースが不足している」、「⑥授乳室やバリアフリートイレが少ない」、「⑨窓口や相談のスペースにおいて、プライバシーが十分に確保されていない」の各項目ではその傾向が顕著となっています。 ・「50~60歳代」では、「④案内や表示が不十分で、窓口や担当部署の位置がわかりづらい」、「⑨窓口や相談のスペースにおいて、プライバシーが十分に確保されていない」の各項目で全体と比べ“そう思う”の割合が高い傾向となっています。 ・「70歳以上」では、「①段差や階段が多く移動しづらい」、「⑦廊下、階段、ロビーなどが狭い」で“そう思う”の割合が全体と比べ高い傾向となっています。また、「⑤区民が活用したり交流したりできるスペースが不足している」、「⑥授乳室やバリアフリートイレが少ない」、「⑧待合や記入の場所が狭い、席が不足している」、「⑨窓口や相談のスペースにおいて、プライバシーが十分に確保されていない」の各項目で、「無回答」の割合が高い傾向となっています。   <12ページ> 3.新庁舎に求められる機能について (1)新庁舎に求められる機能の重要性【問4】 <13ページ> ・新庁舎に求められる各機能の重要性について聞いたところ、「重要」と「どちらかといえば重要」を合わせた“重要”の割合は、「区民協働・交流」、「行政・議会」のカテゴリーの各項目で低い傾向が見られますが、それ以外の項目では7割を超える回答者が“重要”と回答しており、特に「共通機能」の各項目では“重要”の回答割合はいずれも9割前後と極めて高くなっています。 ・“重要”の割合が低い項目を見ると、最も低いのは「⑬議会機能の充実」(42.2%)で、次いで「⑨協働・交流機能の充実」(55.2%)、「⑩区政情報等の積極的な発信」(57.9%)、「⑫会議スペースの適切な配置、利用環境の整備」(61.4%)となっています。   <14ページ> (2)特に重要と考える機能【問5】 ・新庁舎に求められる機能のうち、特に重要なものについて聞いたところ、「⑥各種行政手続きの電子申請の拡充」(37.4%)の回答割合が最も高く、次いで「④ワンストップサービスの導入」(36.9%)、「②ICT(情報通信技術)の活用による窓口サービスの充実や業務の効率化」(27.4%)、「⑭災害対策本部機能の強化と適切な配置」(25.6%)、「①ユニバーサルデザインの導入」(25.1%)となっています。   <15ページ> ■「特に重要と考える機能」を年齢階層別に見ると・・・ 特に重要と考える機能について年齢階層別に見ると、次のとおりです。 ・「10~20歳代」と「30~40歳代」では、「②ICT(情報通信技術)の活用による窓口サービスの充実や業務の効率化」や「⑥各種行政手続きの電子申請の拡充」の回答割合が、全体と比べ高い傾向となっています。若い世代ほど、生活にICT(情報通信技術)が普及していることが背景にあると考えられます。 ・「30~40歳代」では、「④ワンストップサービスの導入」の回答割合が、全体と比べ高い傾向となっています。 ・「70歳以上」では、「⑤窓口および待合スペースの環境整備」、「⑭災害対策本部機能の強化と適切な配置」の回答割合が、全体と比べ高い傾向となっています。 <16ページ>  4.めざすべき新庁舎のイメージ (1)めざすべき新庁舎のイメージ【問6】 ・めざすべき新庁舎のイメージについて聞いたところ、「便利な庁舎」の割合が77.3%と、他項目と比べ突出して高くなっています。次いで「安全な庁舎」(35.8%)、「持続可能な庁舎」(27.8%)、「親しみやすい庁舎」(23.3%)、「快適な庁舎」(20.4%)となっています。 ・「その他」では“機能的な庁舎”、“無駄のない庁舎”、“デジタル化が進んだ庁舎”、“頼りになる庁舎”などの回答が見られます。  <17ページ> ■「めざすべき庁舎のイメージ」を年齢階層別に見ると・・・ めざすべき新庁舎のイメージについて年齢階層別に見ると、次のとおりです。 ・「10~20歳代」では、「安全な庁舎」、「シンボルになる庁舎」、「快適な庁舎」の回答割合が、全体と比べ高い傾向となっています。 ・また、「70歳以上」では、「親しみやすい庁舎」、「品川らしい庁舎」の回答割合が、全体と比べ高い傾向となっている一方、「快適な庁舎」は低い傾向となっています。 <18ページ> Ⅲ.調査票