<1ページ> 資料No.5 品川区新庁舎整備基本構想・基本計画策定委員会 令和3年7月19日 第2回 品川区新庁舎整備 基本構想・基本計画策定委員会 日 時:令和3年 7月19日(月)10時から12時まで 場 所:災害対策本部室(第二庁舎4階) <2ページ> 目  次 1 基本理念・基本方針   (1)基本理念・基本方針とは   (2)検討の流れ   (3)先進他区事例 (4)検討にあたり踏まえるべき要素   (5)基本理念・基本方針(案)の設定 2 第1回での意見・区民意見の整理 3 区民アンケート結果(経過) 4 新庁舎整備基本構想・基本計画策定委員会のスケジュール        <3ページ> 1 基本理念・基本方針 (1)基本理念・基本方針とは 品川区らしい庁舎を整備するための、考え方の根幹となるものです。 基本理念・基本方針に基づき、導入機能の整備方針を検討していきます。 基本理念 新庁舎のあるべき姿を示します 新庁舎整備の骨格となる考え方です 基本方針 基本理念を実現するための具体的な庁舎像を示します 導入機能の整備方針 基本理念・基本方針を具体化する新庁舎の機能の整備方針・考え方を示します <4ページ> 1 基本理念・基本方針 (2)検討の流れ 令和2年度 求められる庁舎機能 「求められる庁舎機能」として掲げた内容を、基本方針の中心に据えます。 (区民サービス)区民にとってわかりやすく、利用しやすい庁舎 (区民協働・交流)区民の協働と交流の拠点となる開かれた庁舎 (行政・議会)機能的・効率的で柔軟性の高い庁舎 (防災)区民の安全・安心を支える防災拠点となる庁舎 (環境)環境にやさしい低炭素型の庁舎 (将来変化・経済性) 将来の変化に対応し、長期間有効に使い続けられる庁舎 共通機能 これまでの検討内容の整理 現庁舎の課題や関連上位計画など、これまでの検討内容の整理を行います。 現庁舎の課題 関連上位計画 区民意見の集約 区民の意見を広く収集します。 区民アンケート 第2回の検討内容 今年度(案) 基本理念 3つの基本理念 基本方針 6つの基本方針 本日の協議内容です。 策定委員会意見を反映 今年度(確定版) 基本理念・基本方針(確定版)を策定 策定委員会での意見を踏まえて、基本理念・基本方針を確定します。 <5ページ> 1 基本理念・基本方針 (3)先進他区事例 【渋谷区】 ■建物概要・新庁舎の整備方針 【整備状況】平成31年1月15日供用開始 【区勢概況】人口:230,291人 面積:15.11 k㎡   【庁舎規模】敷地面積:約7,853㎡ 建築面積:約2,232㎡ 延床面積:約31,930㎡       階数:地上15階、地下2階(区役所) 建物外観 整備目標 ① 安全・安心 ・来庁者・職員の生命を守るため、高い耐震性能を備え、震災後にも  区の中枢機能を維持できる災害対応機能を整備 ・防災備蓄倉庫を設置し、帰宅困難者の受け入れ窓口についても対応 ② 環境にやさしい ・自然エネルギーや省エネ機器を活用し優れた環境性能を持つ  スマート庁舎を実現 ③ 機能性 ・将来のフレキシブルな行政運営に柔軟に対応 ・区民に身近で親しみやすい区議会をレイアウト <6ページ> ■導入機能の例 渋谷区庁舎における災害対策機能 災害対応機能 ・8階に災害対策本部を設置。警察・消防・自衛隊などの関係機関と連携、協力しながら、災害対応にあたる。 ・最新の防災システムでは、アイコンを活用した被害情報、避難所の状況などの情報のほか、リアルタイムで鉄道6社の運行情報や電気・ガス・水道などのライフラインに関する情報を集約する。 ・電源多重化や受水槽による飲料水確保など災害時にも最低限必要な業務ができる庁舎を整備する。(BCP計画) 8階フロアの災害対策本部 災害対策本部会議室内最新防災システム (出典:渋谷区) <7ページ> 1 基本理念・基本方針 (3)先進他区事例 【豊島区】 ■建物概要・新庁舎の整備方針 【整備状況】平成27年5月7日供用開始 【区勢概況】人口:286,596人 面積:13.01k㎡    【庁舎規模】敷地面積:約8,324㎡ 建築面積:約5,319㎡ 延床面積:約94,681㎡       階数:地上49階、地下3階(庁舎部分:1階の一部、3〜9階)(庁舎部分:約 25,573㎡ )       ※豊島区庁舎は下層部が区庁舎、上層部は民間の分譲マンションからなる複合施設。 建物外観(上層部はマンション) 基本方針 ① 区民自治の拠点機能の確立 ・効率的な行政運営が可能な新庁舎 ・区民交流の場としての新庁舎 ・区民に開かれた議会機能を備えた新庁舎 ② 防災拠点機能の強化 ・災害に強い新庁舎 ・災害と同時に機動力を発揮できる新庁舎 ③ 区民サービスの向上 ・窓口機能が充実した新庁舎 ・だれもが利用しやすい新庁舎 ④ 環境保全・自然エネルギーの利用 ・永く使い続けることができる新庁舎 ・環境対策の先導となる新庁舎 <8ページ> ■導入機能の例 環境対策の先導となる新庁舎 太陽光・太陽熱の利用、地域冷暖房の導入、自然換気の活用や雨水利用による水循環システムの導入など環境対策を積極的に進める。 環境技術を積極的に取り入れ、従来の建物に比べて、庁舎部分でCO2排出量を45%以上抑えることができる。 エコヴェール:太陽光発電パネル、緑化パネルで構成 先進的な環境配置の全体像 窓口機能が充実した新庁舎 ワンフロアを広く確保し、区民利用が多い申請や相談業務の窓口を集約する ・総合窓口 引っ越し等の手続きの際、複数の手続きを、可能なかぎり一つの窓口で、一括して取り扱うことで、待ち時間を短縮している。 ・福祉総合フロア 子どもから高齢者までのライフステージに応じた様々な相談や手続きを連携して行うことができるフロア。 区民交流の場としての新庁舎 新庁舎は、開放的で交流を育むつくりとし、低層階には、様々な人の交流が図れ、情報が活発に行き交う場をつくる。 ・としまセンタースクエア 区の行事や展示・発表会など多様な区民活動に利用できます。また、災害発生時には、被災情報の提供や生活相談などの場として活用する。 (出典:豊島区) <9ページ> 1 基本理念・基本方針 (3)先進他区事例 【世田谷区】 ■建物概要・新庁舎の整備方針 【整備状況】令和9年10月竣工予定 【区勢概況】人口:920,471人 面積:58.05k㎡    【庁舎規模】敷地面積:約21,989㎡ 建築面積:(東棟)約6,635㎡     (西棟)約7,127㎡   延床面積:(東棟)約39,154㎡     (西棟)約33,989㎡ 階  数:(東棟)地上10階、地下2階 (西棟)地上5階、地下2階 建物外観(完成予想図) 西棟 区民会館 東棟 基本理念 《1》地域内分権と住民自治を確立し、「参加と協働・交流」の区政を推進するための拠点としての庁舎 《2》みどりに恵まれ、歴史に育まれた空間の広がりの中で環境と調和し、環境性能が高く災害に強い庁舎 《3》都内最大の人口を有する身近な基礎自治体として自治権を拡充するとともに、主体的で独自性ある政策展開を支える庁舎 基本方針 ① 区民自治と協働・交流の拠点としての庁舎 ② 区民の安全・安心を支える防災拠点となる庁舎 ③ すべての人に分かりやすく、利用しやすい、   人にやさしい庁舎 ④ 機能的・効率的で柔軟性の高い庁舎 ⑤ 環境と調和し環境負荷の少ない持続可能な庁舎 <10ページ> ■導入機能の例 すべての人に分かりやすく、利用しやすい、人にやさしい庁舎 窓口サービスの利便性を高め、区民ニーズにあった便利で利用しやすい庁舎とするとともに、ユニバーサルデザインの考え方に基づき、高齢者や障害者、子ども連れの方や外国人など、利用される方の立場に立ったきめ細やかな配慮によって、すべての人にやさしい庁舎を目指す。 区民自治と協働・交流の拠点としての庁舎 区民自治の拠点として、行政サービスの提供に留まらず、幅広い区民がふれあい、交流することのできる場所として、区民が気軽に立ち寄れ、多様な情報の共有や憩うことのできる区民に親しまれる庁舎を目指す。 ・区民交流スペース エントランスホール、区民会館ホワイエを含め一体的に利用できる計画。また、区政情報センターなど様々な機能を配置し、区民が利用しやすいスペースとしている。 ・待合 待合席を窓口カウンター及び執務室に向けないことで、来庁者のプライバシーや執務エリアのセキュリティを確保する計画。 機能的・効率的で柔軟性の高い庁舎  本庁機能の集約を図り、華美にならず、適正な執務空間を確保する。また、今後の行政需要の多様化、社会情勢の変化、情報技術の高度化など、様々な変化に対応できる、機能的・効率的で柔軟性の高い庁舎を目指すとともに、職員の働き方の改革に取組んでいく。 ・オープンフロア 部・課の間に間仕切りを設けずフロア全体を有効に活用できるオープンフロアとし、各課や職員間のコミュニケーションが図りやすい機能的・効率的な空間としている。また、床下にフリーアクセスフロアを採用し、将来の行政需要によるレイアウト変更にも柔軟に対応できるように計画。 (出典:世田谷区) <11ページ> 1 基本理念・基本方針 (3)先進他区事例 【中野区】 ■建物概要・新庁舎の整備方針 【整備状況】令和6年2月竣工予定 【区勢概況】人口:334,581人 面積:15.59k㎡    【庁舎規模】敷地面積:約8,557㎡ 建築面積:約4,096㎡ 延床面積:約47,390㎡       階数:地上11階、地下2階 建物外観(完成予想図) 整備の基本的な考え方 4つの機能 ① 区民サービスの向上 ・おもてなしの心を持ってサービス  を提供する区役所 ・いつでもどこでも利用できる  行政サービス ② 区民活動の推進 ・区民に親しまれ、開かれた区役所 ・区民自らが主役となる区役所 ・グローバルな交流の拠点としての  区役所 ・情報発信の拠点としての区役所 ③ 行政機能の強化 ・知的生産性が高い区役所 ④ 開かれた議会機能 ・充実した議会機能 ・区民とつくる議会                                                                      3つの性能 ① 環境配慮型区役所の実現 ・環境に配慮した区役所 ② 安全・安心の拠点 ・災害対応能力の高い区役所 ・安全・安心に配慮した  区役所 ③ 施設の長寿命化 ・将来の変化に柔軟に対応  できる区役所 <12ページ> ■導入機能の例 環境に配慮した区役所  自然エネルギーの有効利用、高効率な設備機器の積極的な採用など、環境負荷を低減した区役所を目指します。 (1) グリーン庁舎の実践 (2) 緑化推進 (3) エネルギーの面的利用の検討 (4) 光熱水費の低減 中野区新庁舎における環境性能 将来の変化に柔軟に対応できる区役所  行政需要の変化に柔軟に対応できるよう、施設の維持管理をしやすく、将来のリニューアルが容易で、ランニングコストが軽減された区役所を実現します。 ○更新性能の向上 スケルトン・インフィルなどの考え方を導入することにより更新しやすい構造 とし、行政需要の変化に柔軟に対応できる建物とします。 <スケルトンインフィルのイメージ> 耐用年数が異なる建物の構造部分と内装や設備部分をプランニングや断面計画によって切り分け、構造部分に手を加えることなく将来の改修や設備更新に対応しやすい計画とする考え方。 (出典:中野区) <13ページ> 1 基本理念・基本方針 (3)先進他区事例 【江戸川区】 ■建物概要・新庁舎の整備方針 【整備状況】令和10年度供用開始予定 【区勢概況】人口:694,630人 面積:49.09k㎡   【庁舎規模】敷地面積:約11,000㎡ 建築面積:未定 延床面積:目標規模47,400 ㎡ 階数:未定 基本理念・基本方針 基本理念1 “災害対応の拠点” として 70万区民を守る、たくましい庁舎 <基本方針> ・水害から区民を守り、確実な情報を発信できる庁舎 ・大地震後も行政機能を維持できる、十分な耐震性を有する庁舎 ・どんな災害時にも機能し得る庁舎 ・復旧・復興の司令塔となる庁舎 基本理念2 “協働・交流の拠点”として開かれ、シビックプライドを高めていくような庁舎 <基本方針> ・区民の誇りとなり、集う庁舎 ・協働の拠点として開かれ、幅広い世代が交流するなど、賑わいを生む庁舎 ・親しみやすい緑の空間が存在し、居心地の良い庁舎 ・区の歴史・文化を継承し、時代とともに発展していく庁舎 ・周辺のまちづくりと連動し、まちのグレードを高める庁舎 基本理念3 “区民サービスの拠点”として、誰にでも優しい庁舎 <基本方針> ・案内サインやバリアフリーが最大限に充実し、誰もが利用しやすい庁舎 ・行政手続きがスムーズに行える庁舎 ・アクセスしやすく、身近に感じる庁舎 ・職場環境が整い、より良い区民サービスの拠点となる庁舎 基本理念4 “日本一のエコタウン”実現に向け、環境の最先端を歩む庁舎 <基本方針> ・省エネルギーなどの技術を取り入れ、地球環境に優しい庁舎 ・周辺の環境や景観に調和し、緑を感じられる庁舎 ・環境面に関する取り組みを区内外に発信する庁舎 基本理念5 “健全財政”を貫きつつ、将来変化にも柔軟に対応できる庁舎 <基本方針> ・建設から維持管理まで、⾧期的な財政負担に配慮した庁舎 ・ライフサイクルコストの低減を意識した庁舎 ・人口のピークや社会情勢の変化を見据えながら、使い方を工夫できる庁舎 <14ページ> ■導入機能の例 窓口・相談機能の具体例 機能の分散化を解消し、関連高い部署を近接配置するなど、来庁者の利便性や業務効率向上に資する空間実現とともに、建設後のさらなる先を見据えた区役所のあり方を探求し、時代の変化に対応する庁舎とする。 2階窓口イメージ 3階窓口イメージ <来庁者の要件に応じた窓口> ・2階はライフステージ・転出入等に係る標準手続きに対応した「関係課統合型窓口」を目指す。  ・3階には、子育てや高齢者福祉、障害者福祉、教育、健康、就労をはじめとするプライバシーへの配慮が必要な相談窓口を集約した「職員派遣型窓口」とすることを検討する。  また、3階にはL字型や個室の相談ブースのほかに、本庁舎以外の行政拠点をテレビモニターでつなぐ設備も設け、本庁舎を訪れることが困難な方への相談対応に活用する。 (出典:江戸川区) <15ページ> 1 基本理念・基本方針 (4)検討にあたり踏まえるべき要素 ■現庁舎の課題の整理 現庁舎が抱える課題 ①施設の老朽化に伴う維持管理負担の増大 ②バリアフリー対応の強化 ③設備の老朽化、情報機能・設備の強化 ④防災機能の強化 ⑤機能分散化による分かりにくさ、非効率性 ⑥執務スペースの狭隘化、労働環境改善 ⑦共用スペースの不足 ■区民アンケート調査結果【速報版】 問3 区役所を利用された際に、庁舎の施設面や環境面についてどのような印象を受けましたか。 段差や階段が多く移動しづらいことや庁舎の建物や窓口が分散化していること、動線が複雑でわかりづらいことに多くの区民が不便を感じていることがわかります。 <16ページ> ■令和2年度庁舎機能検討委員会のまとめ(基本方針) ■区民アンケート調査結果【速報版】 問5 問4で「重要」または「どちらかといえば重要」を選択したもののうち、あなたが特に重要と考える機能は何ですか。(3つまで選択) 区民サービス(電子申請の拡充等)、共通機能(ユニバーサルデザイン・ICT化等)、防災(災害対策本部機能強化等)について重視する区民が多いことがわかります。 <17ページ> ■区民アンケート調査結果【速報版】 問6 めざすべき新庁舎のイメージについて、あなたの考えに近いものを3つまで選び、〇をつけてください。 「便利な庁舎」が突出して多く、庁舎に対して利便性を求める区民が多いことが分かります。 次点は「安全な庁舎」であり、区民の防災に対する意識の高さが伺えます。 1.便利な庁舎 2.安全な庁舎 3.持続可能な庁舎 4.親しみやすい庁舎 5.快適な庁舎 区民が考える目指すべき新庁舎のイメージを基本理念・基本方針に反映 <18ページ> ■品川区長期基本計画における理念・視点・方針等 【3つの政策分野】 ❶ 地域 にぎわい 活力 誰もが人とつながり心豊かに暮らせるよう、地域コミュニティの活性化やICT(情報通信技術)を活用した産業の振興など、区民のさまざまな場面での活躍がまちのにぎわいや活力の創出につながる取り組みを推進します。 ❷ 人 すこやか 共生 人生100年時代といわれる中で、子どもから高齢者までライフステージに応じた切れ目のない支援を進めるとともに、外国人との共生など、多様な生き方を認め合いながら、誰もがすこやかに、いきいきと暮らせる社会をつくります。 ❸ 安全 あんしん 持続 誰もが安心して暮らせるよう、災害対策など人々の生活の基盤となるまちの安全を強固なものにするとともに、環境面なども含め持続可能な住みよいまちをつくります。 新庁舎が3つの政策分野を支えていくための拠点となることを目指して、基本理念を設定します。 <19ページ> ■関連上位計画における理念・視点・方針等 関連上位計画  品川区基本構想 ■将来像:輝く笑顔 住み続けたいまち しながわ ■理念: 1 暮らしが息づく国際都市、品川区をつくる 2 伝統と文化を育み活かす品川区をつくる 3 区民と区との協働で、「私たちのまち」品川区をつくる ■5つの都市像: 1 だれもが輝くにぎわい都市 2 未来を創る子育て・教育都市 3 みんなで築く健康・福祉都市 4 次代につなぐ環境都市 5 暮らしを守る安全・安心都市 品川区長期基本計画 (3つの政策分野以外) ■未来につなぐ4つの視点: 1 超長寿社会に対応する視点 2 多文化・多様な生き方を尊重する視点 3 強靱で魅力あるまちを未来につなぐ視点 4 先端技術を活用して課題解決と発展を図る視点 ■変化に対応する区政運営 ・ワンストップ窓口など来庁者の利便性の向上や防災機能  の充実を図るとともに、にぎわいの創出も見据えた新庁   舎整備を検討します。 品川区まちづくりマスタープラン ■まちづくりの目標: ①魅力的で活力とにぎわいのある市街地の維持・発展 ②災害に強く安全性の高いまちの構築 ③すべての人にやさしい便利で安全な交通・歩行環境の整備 ④水とみどり豊かなやすらぎとうるおいのある都市空間の保全・再生 ⑤魅力ある都市景観の創出と歴史ある景観資源の保全・活用 ⑥環境負荷が低くエネルギー効率の高い市街地の形成 ⑦誰もが安心し快適で暮らしやすい住環境の整備 ⑧自主・自立・協働のまちづくりの推進 大井町駅周辺地域まちづくり方針 ■土地利用方針: 【行政機能・にぎわい集積ゾーン】 ・区民サービスの向上に資する区庁舎再編により、生活サービス・公共公益機能・文化芸術機能等を集積させ、区民活動を活性化し、交流促進による賑わいを創出する。 ■広町地区整備方針: ・区庁舎再編と連携し区の中心核としてふさわしい複合拠点を形成する。 ・既成市街地・活力創造ゾーンと交通機能を相互につなぐ歩行者ネットワークを形成する。 品川区公共施設等総合計画 ■全体方針: ① 財政負担を考慮しながらも、必要な施設は整備 ② 施設の必要性や存在意義をゼロベースで検証 ③ 施設需要に合わせた弾力的な使用・運用及び転用等を検討 ④ 公設民営、民設民営をはじめ施設の民間への移行を検討 ⑤ PPP/PFI を含め民間活力の活用を幅広く検討 ■建物類型ごとの方向性: 庁舎については、大井町エリアの再開発の動向を注視しながら、賑わいを創出するまちづくりの視点も含めて、あり方を検討する。 関連上位計画の理念や視点、方針の言葉を用いることにより、基本理念・基本方針に「品川区の特性・品川区らしさ」を反映します。 <20ページ> 1 基本理念・基本方針 (5)基本理念・基本方針(案)の設定 ■3つの基本理念 地域 にぎわい 活力 魅力あるまちのにぎわいと発展をつなぐ、明るく親しみやすい庁舎 区民同士の交流や区民・商店街・区内企業・団体等の活躍を支援するスペースを充実させることで、地域コミュニティの活性化や産業の振興を図り、まちのにぎわいと発展につなげます。 アクセス性の良さを活かし、だれも が気軽に立ち寄れ、区の魅力を積極的・効果的に発信できる明るく親しみやすい開かれた庁舎を実現します。 人 すこやか 共生 だれにでもやさしく、便利で使いやすい機能性にあふれた庁舎 性別、年齢、障害の有無、国籍などにかかわらず、だれにでもやさしく、使いやすい庁舎を目指します。 ワンストップ窓口の実現やICT・AI等の先端技術を活用することで、来庁者の利便性向上を図ります。 職員にとっても働きやすい機能性にあふれた庁舎とすることで、業務効率化と質の高い区民サービス提供の両立を目標とします。 安全 あんしん 持続 安全・安心な暮らしを守る、環境と調和した持続可能な庁舎 今後予想される首都直下地震や豪雨などの大規模自然災害等から、区民の安全・安心な暮らしを守るための防災拠点にふさわしい庁舎を整備します。 周辺の環境と調和しながら高い環境性能を有し、次の世代が使いやすいフレキシブルな計画とすることで、持続可能な庁舎を目指します。 ライフサイクルコストの低減など財政負担を考慮した計画とします。 <21ページ> ■6つの基本方針 「求められる庁舎機能」として掲げた内容を、基本方針に据えます。 (区民サービス)区民にとってわかりやすく、利用しやすい庁舎 高齢者や障害者、子供連れの方や外国人など、様々な方が利用しやすい庁舎 ワンストップサービスの導入などによる利便性の高い窓口の整備 だれもがわかりやすい案内表示や、プライバシーに配慮された相談機能の充実 (区民協働・交流)区民の協働と交流の拠点となる開かれた庁舎 区民と区との協働、交流拠点としての役割を果たす庁舎 様々な主体の交流の促進や活動を支援するスペースの充実 区政情報や区の魅力を発信する適切なスペースと設備を整備 (行政・議会)機能的・効率的で柔軟性の高い庁舎 部署間の連携やレイアウト変更に柔軟に対応できる執務環境の整備 効率的に活用するための運用システムや、ICT環境が導入された会議室の整備 関係諸室や各種設備など議会機能の一層の充実 (防災)区民の安全・安心を支える防災拠点となる庁舎 災害時の指令拠点として、災害対策本部機能が充実・強化された庁舎 災害時の臨時スペースを備え、区民への対応機能を確保 高い耐震性や浸水対策などの建物性能と非常用電源などのバックアップ機能を備えた、区民の安全・安心を支える庁舎 (環境)環境にやさしい低炭素型の庁舎 地球温暖化対策および持続可能な発展に寄与する、環境にやさしい庁舎 費用対効果を考慮して、環境に配慮した機能・設備を積極的に導入 緑化などが整備され、周辺の環境に配慮した庁舎 (将来変化・経済性) 将来の変化に対応し、長期間有効に使い続けられる庁舎 今後の行政需要の多様化やICT技術の高度化などの様々な変化に対応できる庁舎 設備面や構造面で財政負担に配慮し、長期間有効に使い続けられる庁舎 <22ページ> ■基本構想における基本理念・基本方針・導入機能の考え方 3つの基本理念 魅力あるまちのにぎわいと発展をつなぐ、明るく親しみやすい庁舎 だれにでもやさしく、便利で使いやすい機能性にあふれた庁舎 安全・安心な暮らしを守る、環境と調和した持続可能な庁舎 6つの基本方針 (区民サービス)区民にとってわかりやすく、利用しやすい庁舎 (区民協働・交流)区民の協働と交流の拠点となる開かれた庁舎 (行政・議会)機能的・効率的で柔軟性の高い庁舎 (防災)区民の安全・安心を支える防災拠点となる庁舎 (環境)環境にやさしい低炭素型の庁舎 (将来変化・経済性) 将来の変化に対応し、長期間有効に使い続けられる庁舎 導入機能の整備方針 窓口機能 相談機能 案内機能 協働・交流機能 情報発信機能 執務機能 会議機能 議会機能 災害対策本部機能 地域内輸送拠点機能 区民受け入れ機能 建物性能・バックアップ機能 防災普及機能 環境性能 省エネルギーの推進と再生可能エネルギーの活用 周辺環境への配慮 ライフサイクルコストの低減 将来の変化への柔軟な対応 ユニバーサルデザイン ICT化の活用による窓口サービスの充実や業務の効率化 セキュリティ対策の強化 <23ページ> 2 第1回策定委員会での意見・区民意見の整理 ■第1回策定委員会で出された意見 項目 主な意見 共通 ・ ユニバーサルデザインを導入してほしい ・アクセスしにくく、内部も移動しにくい現庁舎がどのように変わるか ・区民情報の漏洩を防ぐためにセキュリティ対策をしっかりと 区民サービス ・ 区民にとってわかりやすく、利用しやすい庁舎が建物の基本 区民協働・交流 ・ 産業振興やにぎわい創出に寄与するような庁舎 ・みんなから愛され、いろいろな形で集まれる空間のある庁舎 ・ 区民協働や交流を充実させたものにしたい 防災 ・ 区民の皆さんの安全を守るうえでの防災が非常に重要 ・避難所・災害対策本部・輸送拠点の併設は虻蜂取らずにならないか ・ネットワークとしてきちんと人の移動と物の移動を補完できるような仕組み 環境 ・ 脱炭素化や自然エネルギーなど新しい時代にふさわしい観点 将来変化・経済性 ・将来にわたり区民が利用しやすい、そしてまた職員の方が働きやすい庁舎 その他 ・外見を一目でわかるような特徴のある建物にしてもらいたい ・新庁舎はシンボルとなるような建物 ・ コロナウイルス感染症の状況を踏まえて、新庁舎ではどのように対応するか ・ SDGsに配慮 <24ページ> ■区民意見フォームから提出された区民意見 項目 主な意見 区民サービス 福祉関係の手続きや相談支援を判り易くしてほしい 若年層の憩いの場所となるような図書館や子ども食堂などを作ることで、サポートが必要な子どもがいないか行政側がチェックし、福祉サービスを提供できるような場所作りをお願いしたい 行政・議会 これからの行政を担う人材が来たくなる、働く人にとって魅力的で利便性を考慮した庁舎としてほしい 防災 地震による被害(停電等)が発生した際にも継続して業務を行い、一時避難場所にもなるような防災拠点となる建物にしてほしい 環境 大井地区は緑が少ないため、現庁舎のルーフガーデンのような緑の多い区民の憩いの場を作ってほしい その他 新庁舎に誰もが使いやすい図書館を作って欲しい 有名カフェチェーンに出店して欲しい <25ページ> 4 新庁舎整備基本構想・基本計画策定委員会のスケジュール 令和3年(2021年) 6月3日 第1回  ・現庁舎の現状と課題 ・これまでの経緯 ・関連上位計画 7月19日 第2回 ・基本理念・基本方針  8月頃 第3回 ・導入機能 ・建設想定規模 ・建設候補地 9月頃 第4回 ・事業計画 ・基本構想(素案)まとめ 11月頃 第5回 ・パブリックコメントの結果 ・基本構想案の答申