<1ページ> 資料No.6 品川区新庁舎整備基本構想・基本計画策定委員会 令和4年1月31日 第6回 品川区新庁舎整備 基本構想・基本計画策定委員会 日時:令和4年1月31日(月)14時から16時まで 場所:第一委員会室 <2ページ>1 基本構想の決定・基本計画の位置付けについて 2 基本計画構成案 3 施設条件の検討 4 整備方針の検討(環境) 5 電子意見フォームに寄せられた区民意見 6 今後の委員会スケジュール <3ページ> 1 基本構想の決定・基本計画の位置付けについて 基本構想・基本計画の位置付け 第5回策定委員会でいただいた答申を踏まえて、「品川区新庁舎整備基本構想」を昨年12月7日に品川区として決定しました。 <4ページ> 1 基本構想の決定・基本計画の位置付けについて 基本構想の主な内容と基本計画での検討内容 基本構想 3つの基本理念、6つの基本方針、導入機能の整備方針をまとめました。 基本計画 導入機能の整備方針を具体化し、設計の基本的条件を示します。 新庁舎の規模 基本構想 職員数や庁舎に必要な機能などを踏まえ、新庁舎の建設想定規模を設定しました。 基本計画 実態調査を踏まえて建設規模を精査します。各機能の必要面積を具体的に検討します。 施設計画 基本構想 土地区画整理事業が予定されている広町地区内の敷地を新庁舎の建設候補地としました。 基本計画 建物配置や動線、ゾーニング計画の考え方、また建物性能などの具体的な施設計画を検討します。 事業計画 基本構想 事業手法の比較や事業スケジュールの検討、および概算事業費の算出を行いました。 基本計画 事業手法を確定し、財源計画について具体的に検討します。また、事業スケジュールを精査します 第6回(今回)では、「環境」について検討します。 第6回(今回)では、建物配置計画や動線計画の前提となる施設条件を整理します。 <5ページ> 2 基本計画構成案 基本計画の構成案と委員会での検討 ■基本計画の構成案と委員会での検討内容 1 検討の経緯 ・基本計画の位置付け ・これまでの経緯 2 導入機能の基本計画 ・基本理念・基本方針・導入機能 ・導入機能の整備方針 区民アンケート、職員ワークショップ結果 3 施設計画 ・設計上の与条件 ・建築計画 ・構造計画 ・設備計画 ・外構計画 建物配置計画、動線 断面ゾーニング計画、平面計画、外観計画 耐震性能の方針、構造種別の比較 電気・機械設備の目標性能 歩行者デッキ・緑化・サイン計画の方針 4 新庁舎の規模 ・実態調査に基づく規模の精査 オフィス環境調査結果、駐車場利用状況など 5 事業費および財源 ・イニシャルコスト ・ランニングコスト ・財源計画 6 事業計画 ・事業手法 ・事業スケジュール 対話型市場調査結果 <6ページ> 3 施設条件の検討 ■ 関連上位計画①【大井町駅周辺地域まちづくり方針(令和2年11月策定)】  広町地区の将来像 合理的な市街地環境の形成と駅と町が一体となるまちづくり 新庁舎整備に関連する内容 【土地利用】 ・区民サービスの向上に資する行政機能や賑わい機能、文化芸術機能等を集積させ、シビックコア(※)を形成するとともに、広場と連携した災害対策機能等の強化を図る。 【都市基盤】 ・鉄道や高低差によって分断されている広町地区と周辺市街地をつなぎ、既存の道路機能を補完する歩行者デッキや通路を整備し、区民・就業者・来街者にとって回遊性や安全性を備えた快適な環境を創出する。 【都市環境】 ・公園や緑地、立会道路などの周辺街路樹等と、広場整備や敷地内緑化との連携により、厚みと広がりのあるみどり空間を形成する。 ・省エネルギーや低炭素への取り組みとして、熱負荷の低減・高効率な設備システムの導入を図るなど、環境性能の高い建築物を整備する。 ※利用者の利便性向上を目的に、官公庁施設や民間建築物、都市基盤などの整備を総合的かつ一体的に実施する地区 <7ページ> 3 施設条件の検討 ■ 関連上位計画②【広町地区地区計画(令和3年11月都市計画決定)】 地区計画の目標 ・多様な都市機能を備えた複合拠点の整備、北側駅前広場や多層かつ多方面からの人の動線を縦方向につなぐ駅前歩行者広場の整備、歩行者ネットワーク形成等による交通結節機能の強化、行政機能やしながわ中央公園と連携した地域防災力の強化、みどりとオープンスペースとが連続する高質な都市空間の形成により、個性豊かな魅力とにぎわいのある区の中心核にふさわしい複合拠点の形成を図る。 地区計画とは? 地区の課題や特徴を踏まえ、住民と区市町村とが連携しながら、地区の目指すべき将来像を設定し、その実現に向けて都市計画に位置づけて「まちづくり」を進めていく手法です。 主要な公共施設・地区施設 <8ページ> 3 施設条件の検討 新庁舎の建物配置計画 建物低層部は、隣接街区で整備が予定されている広場1号と連携し、地域のにぎわい創出および防災性向上に配慮します。 隣接街区側と連携して、大井町駅からしながわ中央公園方面につながる歩行者デッキを整備し、安全で快適な歩行者ネットワーク形成に寄与します。 建物周辺にみどり豊かな開かれた空間を整備し、潤いのある市街地環境を創出します。 周辺市街地との調和に配慮しながら、区の中心核に新たな都市景観を形成します。 建物配置は、りんかい線構造物への影響に最大限配慮して計画します。 <9ページ> 3 施設条件の検討 新庁舎の動線計画 歩行者 ・大井町駅からバリアフリー環境に配慮した歩行者デッキによりアクセスできる計画とします。 ・敷地内に歩道と一体となった歩道状空地を整備し、安全で快適な歩行動線を確保します。 自転車利用者 ・安全性に配慮し、自動車と歩行者・自転車の動線がなるべく交差しないよう、敷地内動線を確保します。 ・職員用と来庁者用の駐輪場を区分し、来庁者の利便性を優先した配置計画とします。 ・周辺の設置状況を鑑みながら、十分な台数のシェアサイクル駐輪場を確保します。 自動車、バイク利用者 ・新庁舎地下に整備予定の駐車場へスムーズにアクセスできる計画とします。 ・公用車や業務用車両などの動線と、来庁者の車両動線ができる限り交錯しない計画とします。 バス、タクシー利用者 ・アクセスしやすい停留所位置や待合空間の創出など、交通事業者と連携した利便性向上について検討します。 <10ページ> 4 整備方針の検討 3つの基本理念 『にぎわい都市』の魅力と発展をつなぐ、明るく親しみやすい庁舎 『暮らしが息づく国際都市』にふさわしい、誰にでもやさしく、便利で機能性にあふれた庁舎 『環境都市』の実現とともに、災害時にも区民を守る、力強く持続可能な庁舎 6つの基本方針 【区民サービス】区民にとってわかりやすく、利用しやすい庁舎 【区民協働・交流】区民の協働と交流の拠点となる開かれた庁舎 【行政・議会】機能的・効率的で柔軟性の高い庁舎 【防災】区民の安全・安心を支える防災指令拠点となる庁舎 【環境】環境にやさしい脱炭素型の庁舎 【将来変化・経済性】将来の変化に対応し、長期間有効に使い続けられる庁舎 導入機能の整備方針 ■窓口機能 ■相談機能 ■案内機能 ■情報発信機能 ■協働・交流機能 ■執務機能 ■会議機能 ■議会機能 ■強くしなやかな建物性能の実現 ・災害時のバックアップ機能 ■災害対策本部機能 ■災害時区民対応機能 ■建築物の環境性能 ■カーボンニュートラル ■周辺環境への配慮 ■ライフサイクルコストの低減 ■将来の変化への柔軟な対応 【共通機能】 ■ユニバーサルデザイン ■DXの推進 ■セキュリティ対策 感染症対策を【共通機能】として位置づけ、今後の策定委員会で内容を検討します。 温室効果ガス削減目標、目標とする建築物の環境性能について扱います。 <11ページ> 4 整備方針の検討(環境) 整備方針【建築物の環境性能】 CASBEE(キャスビー)-建築(新築)の取得目標「Sランク」を目指す ■概要  〇 CASBEE:建築環境総合性能評価システム(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency)   ・国土交通省主導で開発された、建築物の環境性能を評価・認証するシステム   ・管理団体:一般財団法人建築環境・省エネルギー機構  〇 評価方法   ・建築物の環境品質(Q:Quality)と環境負荷(L:Load)を評価  〇 評価ランク   ・S・A・B+・B-・Cの5段階⇒国土交通省の「官庁施設の環境保全性基準」ではA以上の取得基準 <12ページ> 4 整備方針の検討(環境) 整備方針【カーボンニュートラル】 ZEB(ゼブ)の取得目標「Nearly ZEB(ニアリーゼブ)」を目指す ■概要  〇 ZEB:ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(Net Zero Energy Building)   ・快適な室内環境を実現しながら、消費するエネルギーをゼロにすることを目指した建物   ・管理団体:一般社団法人住宅性能評価・表示協会(ZEBマーク管理は、一般社団法人環境共創イニシアチブ)  〇 評価方法   ・基準一次エネルギー消費量(※)の削減率を評価    ※:平成28年省エネルギー基準で定められる空気調和設備、機械換気設備、照明設備、給湯設備および昇降機  〇 評価ランク   ・ZEB・Nearly ZEB・ZEB Ready・ZEB Orientedの4段階 <13ページ> 4 整備方針の検討(環境) 国の目標  〇 2030年までに2013年比で46%削減   ・2050年にカーボンニュートラル(実質的な排出0)   ・2021年4月22日気候サミットで表明 東京都の目標 〇 2030年までに2000年比で50%削減   ・エネルギー消費量50%削減   ・再生可能エネルギーによる電力利用割合50%程度   ・ゼロエミッション東京戦略2020 Update & Reportで策定 他自治体の動向(CASBEE) 〇 環境先進自治体は、CASBEE Sランク取得が多い 区有施設の事例(ZEB) 〇 エコルとごしでは、「Nearly ZEB」を取得 <14ページ> 5 電子意見フォームに寄せられた区民意見 窓口機能 ・来庁者が窓口に来ることを、事前に把握できるシステムがあると良いと思う。 DXの推進 ・DX、UXが進行して行政手続きのデジタル化も進む中では、大きな「ハコモノ」は必要なく、コンパクトな設計で十分である。 建設候補地 ・大井町駅に近い場所への移転を希望する。 ドッグランの整備 ・新庁舎整備にあたり、地域コミュニティの一貫としてドッグランを併設してほしい。 ・車がなくても気軽に連れていける場所にドッグランが欲しい。 現庁舎跡地の整備 ・現庁舎跡地には、四季劇場並みの地域振興につながる施設を計画できないか検討願う。 <15ページ> 6 今後の委員会スケジュール 1月31日 第6回 ・導入機能の整備方針(環境) ・設計上の与条件 ・基本計画の位置付け 3月頃 第7回 ・外構計画 ・設備計画 ・構造計画 ・建築計画 ・導入機能の整備方針 5月頃 第8回 ・事業手法 ・実態調査に基づく規模の精査 ・建築計画 ・導入機能の整備方針 7月頃 第9回 ・事業スケジュール ・事業手法 ・財源計画 ・ランニングコスト ・イニシャルコスト 8月頃 パブリックコメント 基本計画(素案)の公表 9月頃 第10回 ・パブリックコメントの結果 ・基本計画案の答申