2面 「地域とともに進める避難所運営」 昨年の12月4日(土)、区内で一斉防災訓練がありました。 荏原第第三地区管内で避難所訓練を実施した学校に、 コロナ禍における避難所運営のあり方や防災学習の取り組みなどをお伺いしました。 京陽小学校 根本祐介 副校長より 地震や大型台風等による被害が毎年のように起こるようになり、 防災意識は非常に高まっています。 「この建物の中で○○人が生活するには何が必要か」 「いざという時には○○を追加しなければ」と、 区職員や地域の皆様と互いに意見を出し合いプランを練って、 地域にあった具体的な避難所マニュアルを作成しています。 近年、新型コロナウイルス感染症拡大により、避難所運営は新たな局面を迎えています。 京陽小学校では令和2年度の区内一斉防災訓練で コロナウイルスに対応した避難所運営訓練を実施しました。 今までにはなかった検温や消毒等の対応、症状の有無によって動線を確保することで、 災害と感染症の両面から、安全な避難所運営とはどのようなものなのか、 地域の皆様と区参集職員でイメージを共有しました。 令和3年度は区内一斉防災訓練の場を地域に広げ、 地域の皆様に児童の集団下校を見守っていただきました。 通学路上の危険な場所を確認するとともに、 児童にも地域の皆様のお顔を覚えてもらうよい機会となりました。 一言に避難所といっても、災害の種類、社会の状況、地域の特性などで 臨機応変に対応しなければならないと感じています。 そのためにも区職員・教職員・地域の皆様とそれぞれの立場で考え、 互いに納得のいく避難所運営を追い求めていく姿勢を大切にしていきたいと思います。 中延小学校 石橋大介 副校長より 防災にかかる学習の一環として、3・4年生の社会科見学にて 「しながわ防災体験館」「そなエリア東京」などへ足を運び、 防災意識の向上を図っています。 VRやタブレット端末を用いての臨場感ある体験や、 実際に消火器を使っての初期消火訓練を通して、知識・技術を習得しています。 学んだことを家庭や地域に持ち帰り、 もしものときに備えて身を守る力をつけていってほしいと思います。 さて、12月4日(土)には、中延小学校を会場として、 西中延一丁目・中延一丁目町会、区参集職員、荏原第三地域センター、 区防災課のご協力をいただき、区内一斉防災訓練を実施することができました。 今年は、区防災課で実施している「しながわ防災学校」の「コロナ禍の避難所運営」 の講習で、コロナ禍における災害時の対応や避難所運営のポイントをご説明いただき、 大変充実した訓練となりました。関係の皆様、ありがとうございました。 これからも、品川コミュニティ・スクールとして、地域や保護者の皆様と 連携・協働しながら子どもたちの豊かな成長を支え 「地域とともにある学校づくり」を進めてまいります。 皆様のご理解とご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。