大崎第一地域ニュース はなぐるま 第157号 令和4年2月20日発行 音声案内 編集  はなぐるま編集委員会 住所  西五反田3丁目6番3号 電話  03-3491-2000 FAX   03-3491-2002 発行元 大崎第一地域センター 1ページ 五反田の今昔 前編 近年、ITベンチャー企業の集積地として五反田バレーが知られるなど、新たなイメージが定着しつつある五反田。この地に長く住む五反田一丁目町会 前会長のいよだまさしさんと新会長のかわのけいざぶろうさんに、前編では街の昔の風景、後編では地域の現在と未来について語っていただきました。 商店や料亭が立ち並ぶ昭和初期の街並み 伊與田さん(以下、伊與田):私の父は昭和4年に五反田で岡崎写真館を開業しました。私は昭和8年生まれです。写真館のあるソニー通り沿いは当時、木造3階建ての長屋がずらーっと並ぶ商店街でした。1階が提灯屋、八百屋、靴屋、食堂などのお店で、上階は住居になっています。 商店街の裏手には松泉閣という大きな料亭がありました。かつて五反田ボウリングセンターがあった場所です。私が小学2年生の頃、料亭の敷地内にある大きな池のそばでよく遊びました。目黒川の水がきれいだった大正時代は、その池から川へ船が出て利用客が船遊びをしていたそうです。 当時の川には柵がなかったので、落ちてしまう人もいました。私は山本橋の辺りでよくトンボ捕りをしましたよ。それと、トイレで汲み取った汚物を運ぶ汚穢船が行き来していて、川幅が今よりも狭かったから船同士がぶつかると汚物がこぼれるのです。だから、周りが臭い時もありました。 戦後復興期の活気と、穏やかな人付き合い 川野さん(以下、川野):私は昭和18年生まれですが、第二次世界大戦中だったので生後すぐに群馬へ疎開して、昭和23年に五反田へ戻ってきました。戦後の風景でよく覚えているのは、焼け焦げた木材で建てたバラックの家がたくさんあったこと。その後、大崎から目黒にかけての川沿いに町工場がたくさんできて、この辺は飲み屋街になりました。仕事終わりの職人さんが一杯ひっかけているのをよく見ましたよ。 五反田駅西口は芸者街で見番が二つありました。大体170〜180人くらいの芸者さんがいたと思います。私が小学生の頃は芸者さんの娘や息子が同級生で、120畳くらいある宴会場の脇にある広い廊下でよく遊びました。その間、お母さんは三味線や小唄など芸事の練習をしているのです。 伊與田:父が町工場へ部品の撮影に行ったり、芸者さんの記念撮影をしに行ったりする時、私も時おり付いて行きました。当時の街の雰囲気はゆったりとして穏やか。みんないい人ばかりでした。 川野:私が子どもの頃は、小学校の運動会で町会別リレーがありました。桜会(五反田一丁目町会)は学年が入れ替わっても必ず3着で、なぜか優勝できないのです。とても印象的な思い出ですね。 伊與田:当時はお店や工場の上に住んでいる人が多く、地元愛の強い人ばかりでした。だから、雉子神社のお祭りはとてもにぎやかでしたよ。今は昼間の人口はありますが、住民は減っていると思います。 今年度着任された副校長より 〜1年を過ごしてみて〜 第一日野小学校 今年度、区内城南第二小学校より第一日野小学校に転任してまいりました 三田 智 と申します。久々に「五反田の地に帰ってきた」という思いです。というのも私、教諭時代、平成12年度から12年間、第三日野小学校に勤務しておりました。これも何かの縁かと思います。地域・保護者の皆様と力を合わせながら、よりよい学校づくりに努めてまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。  今年度の10月から12月にかけては、新型コロナウイルスの感染状況が比較的落ち着いておりましたので、運動会は保護者1名の方に、学芸会は保護者2名の方に、子どもたちの頑張る姿を【生】でご覧いただくことができました。子どもたちを見守る・応援する地域・保護者の皆様の姿、それに応えようと全力で様々なことに挑戦する子どもたちの姿が、早く学校に戻ってくることを切に願っています。 副校長 三田 智 第四日野小学校 今年度、同じ品川区の荏原平塚学園より転任してまいりました。副校長歴は6年目ですが、前任校が義務教育学校で中学生と一緒に生活していたため、いろいろと勝手が違う部分があり、ようやく単体の小学校の勘を取り戻してきたところです。本校は現在、校舎改築工事が11月から本格的に始まりました。校庭が使えないなど不自由な面もありますが、楽しく安全に生活できるよう、学校だけでなく地域の皆さまと一体となり、教育活動を進めていきたいと考えています。工事の件では、ご迷惑をおかけすることもあろうかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。学校生活の様子ですが、運動会や展覧会などの大きな行事も実施することができました。まだまだ制限はありますが、行事を通して成長していく子どもたちの様子をこれからも見守っていきたいと思います。 副校長 影山 祥仁 さきいち街角フェスティバル 12月19日(日)さきいち街角フェスティバルが開催されました。青少年対策大崎第一地区委員会主催のイベントです。  入り口で体温測定、手指の消毒を済ませて会場に入るとたくさんの体験型ブースが待っていました。品川区観光協会のブースでは品川みやげや本紙でもおなじみのしながわ歌留多も販売されていました。学校地域コーディネーターが品川コミュニティ・スクールを紹介するブースをありました。もありました。警察のブースではパトカーの前で、プログラミングのブースではロボットのPepper(ペッパー)の前で、記念撮影をしていました。 会場内には氷ではないスケートリンクがオープンされていて、子どもたちの歓声で賑わっていました。長野県飯田市からは特産品の販売の他、木の箸作り、水引工芸の体験もできました。また、地域の杉野服飾大学の学生さんの卒業制作を、日野学園の生徒さんがモデルになって着用してファッションショーもおこなわれました。  当日は天候にも恵まれ、久々の屋外での親子体験型のイベントを楽しんでいました。 (編集委員 服部) 川柳・俳句 1. 百円で 家内安全 厄払い・・・・・・・・・・・・旗の台4丁目 泉 喜久男  2. 大トロを チラリ横目で 蛸の皿・・・・・・・・・南品川6丁目 田中 邦彦 3.いい湯だな 夢見心地の サルの群れ・・・・・・ 小山6丁目 石田 喜一郎 4.きっかけは リハのひとこと 立ち直り・・・・・ 西五反田3丁目 大島 道子 4. 終戦の 焼け野原にも 希望の芽・?・・・・・・・・旗の台6丁目 松本 悦子 5.一輪の 梅がわが家を 春にする・・・・・・・・・西五反田6丁目 久保田 公二 編集後記 高齢者運転の交通事故が後を絶たないようです。私自身も数年前に自主返納したばかりなので、運転の便利さは理解できます。しかし、事故を起こしてから後悔しても手遅れです。国も返納を呼びかけるだけではなく、免許定年制を検討すべきではないかと考える昨今です。(編集委員 中村) お問い合わせ 品川区地域振興部地域活動課大崎第一地域センター 電話 03-3491-2000 FAX  03-3491-2002