大崎第一地域ニュース はなぐるま 第159号 令和4年6月20日発行 音声案内 編集  はなぐるま編集委員会 住所  西五反田3丁目6番3号 電話  03-3491-2000 FAX   03-3491-2002 発行元 大崎第一地域センター 1ページ 品川区ゆかりの偉人(前編) 行元寺(西五反田)の住職で書家としても活動する印南慶俊(号豊道溪峻)さんは、近代書道の礎を築いた書家で僧侶の豊道春海さんの孫です。慶俊さんの父・溪龍さんも書家と僧侶で、三代にわたり作品を揮毫し寺を守っています。春海さんの功績や区内で見られる作品、書道の楽しさや自身のことについて、慶俊さんに話を伺いました。前後編に分けてお届けします。 書への想いに突き動かされて 春海さんは大正時代、東京府美術館(現東京都美術館)で書道の展覧会を開きました。それまでは畳敷きの大きな部屋に軸を掛けてみんなで観賞するサロンのような集会しかなく、書は美術界に受け入れられていませんでした。そんな状況の中、春海さんは同館に出資した実業家の佐藤慶太郎さんに直訴し、賛同を得たことで展覧会を開催。美術館やギャラリーで書を楽しむ現在の基盤を作り上げました。 第二次世界大戦後の昭和23年には、日本画、洋画、彫刻、工芸美術の四科だった日展に第五科として書を新設し、美術界での価値を押し上げました。 春海さんは書への強い想いから、教育の分野でも功績を残しています。戦後、小学校で廃止された毛筆習字を復活させるため、連合国軍最高司令官のマッカーサーに陳情書を提出。「自決の覚悟で文部省(現文部科学省)に通い詰めて主張を通した」と慶俊さんが話す通り、陳情を続けた結果、昭和26年に毛筆習字は復活を果たしました。 昭和33年に国交回復前の中国から正式招待を受けて訪中した春海さんは、書を通じて日中友好の架け橋となっただけでなく、昭和39年に北京、広州、上海で開かれた個展で約33万人を動員。昭和42年には書道界初の文化功労者に選ばれました。 【中国の奉先殿で大字を揮毫する春海さん(昭和33年)】 孤独な環境が精神力を育てた 春海さんは6歳の時に母を亡くし、叔父のいる上野の春性院という寺へ引き取られます。その後も勘当と称していろいろな寺へ出されるのですが、行く先には必ず学問僧がいて、さまざまな知識や経験を得ることができました。「ある意味で非常に恵まれていますが、子どもの頃から他人の中で暮らした春海は自分独りだと感じていたはずです。一本筋の通った意志の強さや他人を排斥しない態度は、このような環境によって養われたのでは」と慶俊さんは語ります。 品川区には春海さんの作品が今も残る 品川区周辺では現在も春海さんの作品を見ることができます。まずは目黒不動尊(瀧泉寺)にある「春洞西川先生碑」。同寺入り口に建つ「目黒不動尊瀧泉寺」の石碑は慶俊さんの作品です。春海さんの作品はほかにも、雉子神社の「立石翁碑」、氷川神社の石碑「冰川神社」と社務所の入り口に掛かる「参衆殿」、山手通り沿いに営業部本店がある「城南信用金庫」、安養院の寺号と名号の石碑があります。日光山輪王寺や浅草寺、人形の「久月」、文部省の看板なども手掛けました。慶俊さんの妻の陽子さんは、「石碑を見れば歴史も学べます。ぜひ近づいてみてください」と呼び掛けます。 【慶俊さんの作品】 品川区立第一日野小学校・幼稚園 校長、園長 大関 浩仁 第一日野小学校・幼稚園の校長・園長となりました大関浩仁(おおぜきひろひと)です。私は、平成31年度まで品川区教育委員会の課長として隣接する教育総合支援センターに勤務しておりました。その後、浜川小学校・幼稚園を経まして、この4月より再び西五反田に戻ってまいりました。開校144年目となる伝統ある第一日野小学校に着任できましたことを誇りに思うとともに、すこやか園の施設長を兼任する立場として、保幼小連携のさらなる充実を目指します。現在は、感染症対策を継続しつつ、異学年や学校間交流、地域ボランティアやゲストティーチャーをお招きし、様々な場面で児童のふれあい活動が実現できるよう工夫しているところです。地域の皆様、関係機関の皆様におかれましては、本校(園)の教育活動に引き続きご理解・ご協力いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。 品川区立第四日野小学校 副校長 福田 英史 この度、令和4年4月1日付で品川区立第四日野小学校に副校長として、着任いたしました、福田 英史 と申します。品川区には、長年お世話になっておりまして、平成8年4月に八潮北小学校に教諭として着任して以来、杜松小学校、豊葉の杜学園、台場小学校と勤務してまいりました。大崎地区は初めての勤務となります。かむろ坂のさくらまつり、祭礼と楽しみにしております。早く地域に溶け込み、地域の皆様、関係機関の皆様のお力添えをいただきながら、子どもたちの教育活動が充実したものになるよう力を尽くしてまいります。ご支援・ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。 他に、日野学園・根尾 智子副校長が4月から着任されております。 1.雨上がり 天にまぶしく 虹の橋・・・旗の台6丁目 松本 悦子 2.アマビエの 降臨願い 天仰ぐ・・・・大井3丁目 金輪 健 3.僅かでも 年金頼る 余命生き・・・・小山6丁目 石田 喜一郎 4.音痴でも 風呂の中では 歌自慢・・・南品川6丁目 田中 邦彦 5.寄り添えば 雨は小さな 傘で良い・・西五反田6丁目 久保田 公二 編集後記  6月の第3日曜日は「父の日」です。「母の日」同様アメリカで生まれた 感謝を表す日です。6人の子を育て上げたシングルファーザーを敬愛する末娘が 「母の日があるなら父の日も」と、牧師協会に嘆願したことが始まりだそうです。 アメリカでは父の日には白いバラを贈るようですが、日本では黄色いバラを 贈る人が多いそうです。普段はなかなか伝えられない父への感謝の気持ちを あなたもさり気なく伝えてみては如何でしょうか。(編集長 久保田) お問い合わせ 品川区地域振興部地域活動課大崎第一地域センター 電話 03-3491-2000 FAX  03-3491-2002