品川区障害者計画等策定のための基礎調査報告書 令和5年3月 目次 第1章調査の概要 P1 1 調査の目的と方法 P3 第2章 18歳以上の方を対象とした調査 P5 1 回答者について P7 2 本人の状況について P7 3 障害・疾病の状況について P13 4 医療的ケアの状況 P21 5 日常生活の状況 P26 6 相談・情報入手について P32 7 健康・医療について P40 8 仕事・就労について P44 9 外出・日常生活について P53 10 災害対策について P62 11 障害理解・権利擁護について P66 12 福祉サ-ビスについて P78 13 今後の暮らし方について P85 14 区の取り組みについて P90 15 自由意見 P93 第3章 施設に入所している方を対象とした調査 P99 1 回答者について P101 2 本人の状況について P101 3 障害・疾病の状況について P103 4 医療的ケアの状況 P110 5 施設入所について P112 6 施設での生活状況 P116 7 相談・情報入手について P127 8 障害理解・権利擁護について P135 9 今後の暮らし方について P142 10 区の取り組みについて P147 11 自由意見 P150 12 施設職員の方への調査 P151 (P1) 第1章 調査の概要 (P3) 1 調査の目的と方法 (1)調査目的 この調査は、令和5年度に予定されている「品川区障害者計画」「品川区第7期障害福祉計画」及び「品川区第3期障害児福祉計画」の策定にあたって、区内の障害者の生活状況や意見・要望などの障害ニーズを把握し、今後の障害者施策の推進に役立てることを目的として実施しました。 (2)調査対象と調査方法 ・調査対象者 ①障害者 (内訳) 在宅障害者 障害福祉サービス利用者(全員)障害福祉サービス未利用者(無作為抽出) ②施設入所者(全員) ③障害児 障害福祉サービス利用者(全員) ④区内障害福祉サービス事業所(全事業所) ・調査方法 郵送による配布、郵送回収およびWeb回答 (3)調査期間 令和4年9月22日~令和4年11月7日までの間で実施しました。 (4)配布・回収状況 ①障害者・障害児   配付数6,001人、有効回収数2,463人、有効回収率41.0% (内訳) 〇障害者(在宅)、配布数4,390人、有効回収数(Web回答)231人(13.5%)、(紙回答)1,482人(86.5%)、計1,713人(100%)、有効回収率39.0% 〇障害者(施設入所者)、配布数277人、有効回収数(Web回答)3人(2.6%)、(紙回答)113人(97.4%)、計116人(100%)、有効回収率41.9% 〇障害児、配布数1,334人、有効回収数(Web回答)172人(27.1%)、(紙回答)462人(72.9%)、計634人(100%)、有効回収率47.5% 〇計、配布数6,001人、有効回収数(Web回答)406人(16.5%)、(紙回答)2,057人(83.5%)、計2,463人(100%)、有効回収率41.0% ②区内事業所、配付数139事業所、有効回収数48事業所、有効回収率34.5% (P4) (5)調査報告書の見方 1.各設問の回答者の総数はn(Number of case)と表記しています。 2.集計した数値(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位まで表示しています。このため、単数回答であっても、合計値が100%にならない場合もあります。 3.回答者数を分母として割合(%)を計算しているため、複数回答の場合には、各選択肢の割合を合計すると100%を超えます。 4.クロス集計表において、その表頭の設問中、「その他」、「特になし」等、「無回答」を除く最も高い割合に網掛けをしています。また、表側の回答者の総数(n)が10未満の場合、1つの回答による割合の変動が大きいため、原則コメントをしていません。 (P5) 第2章18歳以上の方を対象とした調査 (P6) (P7) 1.回答者について (1)調査票の回答者 問1 この調査票に回答していただく方はどなたですか。(○は1つ) 全体の回答数1713人、あて名ご本人73.0%、ご家族の方23.9%、その他2.1%、無回答1.1% 調査の回答者は、「あて名ご本人」が73.0%と7割を超えており、「ご家族の方」は23.9%と2割を超えています。障害種別にみると、〔音声・言語・そしゃく機能障害〕、〔知的障害〕、〔高次脳機能障害〕では「ご家族の方」が5割半ばを超えて最も高く、それ以外の障害では「あて名ご本人」が最も高くなっています。 2.本人の状況について 問2 あなた(あて名の方)の性別をお聞きします。(○は1つ) 全体の回答数1713人、男性54.3%、女性44.6%、その他0.6%、無回答0.4% 性別は、「男性」が54.3%と5割半ば、「女性」は44.6%と4割半ばを占めています。 (P8) 問3 あなた(あて名の方)の年齢をお聞きします。(令和4年9月1日現在の年齢) 全体の回答数1713人、18~29歳11.1%、30~39歳12.4%、40~49歳17%、50~59歳15.5%、60~64歳6.8%、65~69歳6.3%、70~74歳11.0%、75歳以上18.3%、無回答1.6% 障害者本人の年齢は、「75歳以上」が18.3%と最も高く、次いで「40~49歳」が17.0%、「50~59歳」が15.5%と続いています。 令和元年度と比較すると、「75歳以上」が13.6ポイント大きく下がっており、年齢構成のバランスは良くなっています。 障害種別にみると、〔知的障害〕と〔発達障害〕では「18~29歳」の若年層が3割半ばを超えて最も高くなっています。また、〔発達障害〕では、「30~39歳」で3割と、他の障害より高くなっています。 〔精神障害〕、〔高次脳機能障害〕では「40~49歳」と「50~59歳」が2割を超えて最も高くなっています。 それ以外の障害では「75歳以上」が最も高く、特に〔内部障害〕では4割を超えています。 (P9) 問4 あなたの同居家族をお聞きします。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数1713人、父親19.2%、母親27.9%、配偶者・パートナー34.2%、子・孫17.5%、兄弟姉妹13.3%、祖父母1.8%、ひとり暮らし22.1%、グループホーム等での集団生活5.9%、その他2.2%、無回答0.9% 同居している家族は、「配偶者・パートナー」が34.2%と3割半近くで最も高く、次いで「母親」が27.9%、「ひとり暮らし」が22.1%、「父親」が19.2%と続いています。 障害種別にみると、〔知的障害〕、〔発達障害〕、〔精神障害〕では「母親」が最も高く、特に〔知的障害〕と〔発達障害〕では6割半ばを超えており、「父親」も5割を超えています。 それ以外の障害では「配偶者・パートナー」が最も高くなっています。 また、〔知的障害〕は「グループホーム等での集団生活」が19.1%と高く、反対に「ひとり暮らし」は4.4%と他の障害より低くなっています。 (P10) 問5 あなたのお住まいをお聞きします。(1つに○) 全体の回答数1713人、持ち家(一戸建て・マンションなど)59.3%、民間の賃貸住宅(UR賃貸を含む)23.0%、公営住宅(都営・区営)7.5%、グループホーム・福祉ホーム5.8%、社宅・寮・シェアハウス1.5%、その他2.5%、無回答0.5% 住居形態は、「持ち家(一戸建て・マンションなど)」が59.3%と6割近くで最も高く、次いで「民間の賃貸住宅(UR賃貸を含む)」が23.0%、「公営住宅(都営・区営)」が7.5%、「グループホーム・福祉ホーム」が5.8%と続いています。 障害種別にみると、すべての障害で「持ち家(一戸建て・マンションなど)」が5割以上と最も高く、「民間の賃貸住宅(UR賃貸を含む)」もすべての障害で1割を超えて高くなっています。〔知的障害〕では「グループホーム・福祉ホーム」が18.5%と1割半ばを超えて、他の障害より高くなっています。 (P11) 問6 あなたの世帯の生計を主に立てている人(いちばん収入が多い人)はどなたですか。(1つに○) 全体の回答数1713人、あなた自身48.2%、父親15.4%、母親7.4%、配偶者・パートナー15.8%、子・孫4.0%、兄弟姉妹3.4%、祖父母0.0%、その他1.6%、無回答4.3% 世帯で主に生計を立てている人は、「あなた自身」が48.2%と5割近くを占めて最も高く、次いで「配偶者・パートナー」が15.8%、「父親」が15.4%と1割半ばで続いています。 年齢別にみると、40歳以上の年齢では「あなた自身」が4割半ばを超えて最も高く、65歳以上では6割を占めています。 〔18~39歳〕では、「父親」が44.5%と4割半ば近くで最も高くなっています。 障害種別にみると、〔知的障害〕と〔発達障害〕では「父親」が4割半ば前後で最も高くなっています。 それ以外の障害では「あなた自身」が最も高くなっています。 また、〔視覚障害〕、〔聴覚・平衡機能障害〕、〔高次脳機能障害〕では、「配偶者・パートナー」が2割台、〔知的障害〕、〔発達障害〕、〔精神障害〕では「母親」が1割台と、他の障害より高くなっています。 (P12) 問7 あなたご本人の収入の内訳をお聞きします。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、年金(障害年金など)58.4%、給与・報酬(一般就労)29.4%、手当(障害者手当など)20.5%、工賃など(福祉的就労)9.7%、生活保護7.5%、事業収入(自営業など)4.1%、仕送りや援助3.1%、その他6.9%、無回答4.4% 令和元年度 全体の回答数2231人、年金(障害年金など)64.3%、給与・報酬(一般就労)23.5%、手当(障害者手当など)19.7%、工賃など(福祉的就労)7.6%、生活保護5.3%、事業収入(自営業など)5.0%、仕送りや援助5.2%、その他3.6%、無回答4.1% 回答者本人の収入内訳は、「年金(障害年金など)」が58.4%と5割半を超えて最も高く、次いで「給与・報酬(一般就労)」が29.4%、「手当(障害者手当など)」が20.5%と続いています。 令和元年度と比較すると、「年金(障害年金など)」で5.9ポイント下がって、「給与・報酬(一般就労)」が5.9ポイント上がっていますが、全体の傾向はあまり変わっていません。 障害種別にみると、すべての障害で「年金(障害年金など)」が4割を超えて最も高くなっています。 「工賃など(福祉的就労)」は〔知的障害〕で31.4%、〔発達障害〕で22.6%と、他の障害より高くなっています。 また、〔知的障害〕は「手当(障害者手当など)」が46.0%、〔精神障害〕は「生活保護」が13.2%と、他の障害より高くなっています。 (P13) 3 障害・疾病の状況について 問8 あなたが持っている障害者手帳などの種類をお聞きします。手帳をお持ちの方は、等級・程度にも○印をつけてください。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数1713人、身体障害者手帳51.4%、愛の手帳19.9%、精神障害者保健福祉手帳20.4%、自立支援医療費(精神通院)支給認定受給者証24.6%、特定医療費(特定難病)・マル都医療証4.4%、どれも持っていない1.5%、無回答2.7% 手帳の所持状況は、「身体障害者手帳」が51.4%と5割を超えて最も高く、次いで「自立支援医療費(精神通院)支給認定受給者証」が24.6%、「精神障害者保健福祉手帳」が20.4%、「愛の手帳」が19.9%と続いています。 年齢別にみると、「身体障害者手帳」はすべての障害で2割を超えて、年齢が上がるほど高くなる傾向にあり、50歳以上で4割を超えて最も高く、特に70歳以上では8割台となっています。 「愛の手帳」は年齢が下がるほど高くなる傾向にあり、〔18~29歳〕で61.1%、〔30~39歳〕で37.3%と最も高くなっています。 「精神障害者保健福祉手帳」は30歳から59歳にかけて、「自立支援医療費(精神通院)支給認定受給者証」は30歳から64歳にかけて、それぞれ3割台と高くなっています。 (P14) 各障害者手帳の等級 〇身体障害者手帳の等級、1級38.8%、2級16.7%、3級14.0%、4級19.8%、5級4.4%、6級2.2%、7級0.0%、無回答4.2% 「1級」が38.8%と最も高く、次いで「4級」が19.8%、「2級」が16.7%と続いています。また、「7級」の回答はありませんでした。 〇愛の手帳の等級、1度6.7%、2度31.7%、3度30.5%、4度29.6%、無回答1.5% 「2度」が31.7%、「3度」が30.5%、「4度」が29.6%と、それぞれ3割前後を占めています。 〇精精神障害者保健福祉手帳の等級、1級5.4%、2級52.3%、3級40.6%、無回答1.7% 「2級」が52.3%と最も高く、次いで「3級」が40.6%、「1級」が5.4%と続いています。 (P15) 問8-1 問8で「身体障害者手帳」と回答された方にお聞きします。障害の種類は何ですか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数881人、肢体不自由(上肢・下肢・体幹等)45.6%、内部障害(心臓・腎臓・呼吸器・ぼうこう、直腸・小腸、免疫機能・肝臓)34.2%、視覚障害10.7%、聴覚・平衡機能障害8.3%、音声・言語・そしゃく機能障害5.3%、無回答4.3% 身体障害の種類は、「肢体不自由(上肢・下肢・体幹等)」が45.6%と4割半ばで最も高く、次いで「内部障害(心臓、腎臓、呼吸器、ぼうこう、直腸、小腸、免疫機能、肝臓)」が34.2%、「視覚障害」が10.7%と続いています。 年齢別にみると、70歳未満の年齢では「肢体不自由(上肢・下肢・体幹等)」が4割半ば以上で最も高く、70歳以上では「内部障害(心臓、腎臓、呼吸器、ぼうこう、直腸、小腸、免疫機能、肝臓)」が4割前後で最も高くなっています。 また、〔30~39歳〕では「聴覚・平衡機能障害」が23.4%と、他の年齢より高くなっています。 (P16) 問8-2 問8で「精神障害者保健福祉手帳」または「自立支援医療費(精神通院)支給認定受給者証」と回答された方にお聞きします。あなたは、次のどの障害や病気に該当しますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数576人、気分障害(うつ病・躁うつ病)44.4%、統合失調症28.8%、神経症(不安障害・パニック障害・PTSD・摂食障害など)17.9%、てんかん10.4%、依存症(アルコール・薬物など)2.6%、認知症1.0%、その他17.9%、無回答3.5%、 精神障害等の種類は、「気分障害(うつ病・躁うつ病)」が44.4%と4割半ば近くで最も高く、次いで「統合失調症」が28.8%、「神経症(不安障害・パニック障害・PTSD・摂食障害など)」が17.9%と続いています。 年齢別にみると、「気分障害(うつ病・躁うつ病)」は75歳未満の年齢で3割半ば以上と高くなっています。 「統合失調症」は30歳以上の年齢で2割を超えて高く、特に〔65~69歳〕では55.0%と5割半ばで最も高くなっています。 「神経症(不安障害・パニック障害・PTSD・摂食障害など)」は64歳以下の年齢で1割半ばを超えて高くなっています。 また、「依存症(アルコール・薬物など)」は〔70~74歳〕で11.5%、「認知症」は〔75歳以上〕で22.7%と、他の年齢より高くなっています。  (P17) 問9 あなたは、次の疾患や障害に該当しますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数1713人、慢性疾患(糖尿病・高血圧・心疾患・脳血管疾患など)18.2%、発達障害13.7%、難病・特定疾患11.5%、高次脳機能障害4.6%、その他12.0%、特にない26.4%、無回答20.7% その他の障害や疾病の種類は、「慢性疾患(糖尿病・高血圧・心疾患・脳血管疾患など)」が18.2%と最も高く、次いで「発達障害」が13.7%、「難病・特定疾患」が11.5%と続いています。 年齢別にみると、50歳未満の年齢では「発達障害」が、50歳以上では「慢性疾患(糖尿病・高血圧・心疾患・脳血管疾患など)」が最も高くなっています。 (P18) 問9-1 問9で「発達障害」と回答された方にお聞きします。あなたは次のどの診断名に該当しますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数235人、自閉症スペクトラム(ASD)46.8%、広汎性発達障害23.8%、注意欠陥多動性障害(ADHD)23.4%、学習障害(LD)13.2%、アスペルガー症候群10.2%、チック症2.6%、吃音症2.6%、その他9.4%、診断を受けていない6.4%、無回答2.6% 発達障害の種類は、「自閉症スペクトラム(ASD)」が46.8%と4割半ばを超えて最も高く、次いで「広汎性発達障害」が23.8%、「注意欠陥多動性障害(ADHD)」が23.4%と2割台で続いています。 年齢別にみると、回答数が10件以上の60歳未満で、「自閉症スペクトラム(ASD)」が4割を超えて最も高くなっています。また、〔18~29歳〕と〔40~49歳〕では「広汎性発達障害」が、30歳代から50歳代にかけて「注意欠陥多動性障害(ADHD)」が、40歳代から50歳代にかけて「学習障害(LD)」が2割を超えて高くなっています。 (P19) 問10 あなたやご家族の方があなたの障害や疾患に最初に気づいた時期をお聞きします。(1つに○) 全体の回答数1713人、生まれたとき6.6%、0~5歳16.2%、6~11歳4.4%、12~14歳2.5%、15~17歳3.1%、18~29歳14.7%、30~39歳11.4%、40~49歳8.4%、50~59歳9.4%、60~64歳5.7%、65歳以上9.6%、無回答8.1% 本人や家族が障害に気づいた時期は、「0~5歳」が16.2%と最も高く、次いで「18~29歳」が14.7%、「30~39歳」が11.4%と1割台で続いています。 障害種別にみると、〔聴覚・平衡機能障害〕、〔知的障害〕、〔発達障害〕では、「0~5歳」の幼年期で3割を超えて他の年齢より高くなっており、特に〔聴覚・平衡機能障害〕と〔知的障害〕は「生まれたとき」と「0~5歳」を合わせると5割をこえています。 また、〔精神障害〕では「18~29歳」、〔内部障害〕では「65歳以上」で3割を超えて、他の年齢より高くなっています。 〔高次脳機能障害〕と〔慢性疾患〕では、「50~59歳」が2割前後と、他の障害より高くなっています。  (P20) 問11 40歳以上の方にお聞きします。あなたは、介護保険の要支援・要介護認定を受けていますか。(1つに○) 全体の回答数1713人、受けていない73.5%、要支援1 3.9%、要支援2 5.2%、要介護1 2.4%、要介護2 2.8%、要介護3 1.9%、要介護4 2.0%、要介護5 2.2%、現在申請している0.3%、無回答5.8%  介護保険の認定状況は、「受けていない」が73.5%と7割を超えて最も高く、次いで「要支援2」が5.2%、「要支援1」が3.9%と続いています。 障害種別にみると、「受けていない」を除くと、〔音声・言語・そしゃく機能障害〕では、「要介護2」が20.5%と2割を占めて他の障害より高くなっています。 〔高次脳機能障害〕では、「要介護2」、「要介護3」、「要介護4」で1割を超えて、他の障害より高くなっています。 (P21) 4.医療的ケアの状況 問12 あなたは現在、何らかの「医療的ケア」を受けていますか。(1つに○) 全体の回答数1713人、受けている23.4%、受けていない69.1%、無回答7.5% 医療的ケアの状況は、「受けている」が23.4%、「受けていない」が69.1%となっています。 障害種別にみると、「受けている」は〔内部障害〕が50.2%と5割を占めて最も高く、〔音声・言語・そしゃく機能障害〕、〔高次脳機能障害〕、〔難病・特定疾患〕、〔慢性疾患〕で3割を超えて高くなっています。 (P22) 問12-1 問12で「受けている」と回答された方にお聞きします。受けている医療的ケアは、次のどれに該当しますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数401人、透析17.0%、ストマ(人工肛門・人工膀胱)10.5%、吸引8.5%、胃ろう・腸ろう8.2%、気管切開5.2%、吸入4.5%、カテーテル留置4.2%、在宅酸素3.7%、人工呼吸器(レスピレーター)2.2%、鼻腔経管栄養0.7%、中心静脈栄養(IVH)0.0%、その他31.7%、無回答22.9% 受けている医療的ケアは、「透析」が17.0%と最も高く、次いで「ストマ(人工肛門・人工膀胱)」が10.5%、「吸引」が8.5%、「胃ろう・腸ろう」が8.2%と続いています。 障害種別にみると、障害によって受けている医療的ケアは様々ですが、〔音声・言語・そしゃく機能障害〕で「胃ろう・腸ろう」が41.2%、〔内部障害〕で「透析」が40.4%と4割を超えて高くなっています。 (P23) 問12-2 問12で「受けている」と回答された方にお聞きします。医療的ケアについて、ご家族等以外で相談する相手はだれですか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体の回答数401人、かかりつけ医療機関の医師・看護師・相談員61.6%、訪問看護師21.4%、相談支援専門員8.0%、ホームペルパー・通所施設の職員8.0%、保健師・ケースワーカーなど6.0%、友人・知人5.7%、相談相手がいない3.2%、当事者団体・家族の会の会員1.2%、通園・通学先の先生0.2%、その他4.7%、無回答24.4% 家族以外で医療的ケアについて相談する相手は、「かかりつけ医療機関の医師・看護師・相談員」が61.6%と6割を超えて突出して高く、次いで「訪問看護師」が21.4%と2割を超えて続いており、それ以外の項目は1割を切っています。 障害種別にみると、すべての障害で「かかりつけ医療機関の医師・看護師・相談員」が5割半ばを超えて最も高くなっています。 (P24) 問12-3 問12で「受けている」と回答された方にお聞きします。あなたは、医療的ケアに関して、困っていることや不安に思うことはありますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数401人、いつ症状が急変するか怖い29.7%、体調が変化した際、医療機関を受診すべきか判断に迷う19.2%、経済的な負担が大きい18.5%、日常的なケアや症状への対応が難しい11.7%、主たる介護者が、子どもと家族の両方の面倒をみることの負担が大きい9.0%、身長や体重が大ぎくなるにつれて介護者の体力が不安5.7%、医療者の対応に不安がある5.5%、時間的制約により働きたくても働くことができない5.5%、主たる介護者が、子どもと家族の両方の面倒をみることの負担が大きい4.5%、医療用物品の調達が難しい3.5%、ほかの兄弟姉妹の育児に手が回らない1.5%、医療的ケアが必要な子どもを持つ家族同士のつながりがない1.2%、その他11.7%、無回答38.4% 医療的ケアについて困っていることや不安に思うことは、「いつ症状が急変するか怖い」が29.7%と約3割で最も高く、次いで「体調が変化した際、医療機関を受診すべきか判断に迷う」が19.2%、「経済的な負担が大きい」が18.5%と続いています。 (P25) 障害種別にみると、すべての障害で「いつ症状が急変するか怖い」が2割を超えて高くなっています。 〔音声・言語・そしゃく機能障害〕では、「主たる介護者が、ケアにより自分の時間を持てない」が3割半ばで最も高くなっています。 〔発達障害〕では、「いつ症状が急変するか怖い」、「体調が変化した際、医療機関を受診すべきか判断に迷う」、「日常的なケアや症状への対応が難しい」、「経済的な負担が大きい」で3割を超えて高く、困りごとが多くなっています。 (P26) 5.日常生活の状況 問13 あなたは現在、毎日の生活の中で、介助や支援を受けていますか。(1つに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、受けている36.7%、受けていない61.1%、無回答2.2% 令和元年度 全体の回答数2231人、受けている42.9%、受けていない56.3%、無回答0.9% 日常生活の介護や支援の状況は、「受けている」が36.7%、「受けていない」が61.1%となっています。令和元年度と比較すると、「受けている」が6.2ポイント下がっています。 障害種別にみると、「受けている」は〔音声・言語・そしゃく機能障害〕、〔知的障害〕、〔高次脳機能障害〕で6割を超えており、〔視覚障害〕、〔発達障害〕、〔難病・特定疾患〕で5割前後と高くなっています。 (P27) 問13-1 問13で「受けている」と回答された方にお聞きします。どのようなことに介助や支援を受けていますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体の回答数628人、家事のこと(調理・掃除・洗濯など)64.5%、区役所や事業者などの手続き59.6%、身の回りのこと(食事・着替え・入浴など)55.4%、お金の管理51.4%、薬の管理・服薬51.0%、日常の買い物50.2%、外出48.4%、意思の伝達31.7%、その他10.5%、無回答2.7% 令和元年度 全体の回答数956人、家事のこと(調理・掃除・洗濯など)58.4%、区役所や事業者などの手続き52.3%、身の回りのこと(食事・着替え・入浴など)43.1%、お金の管理44.5%、薬の管理・服薬39.2%、日常の買い物48.3%、外出47.7%、意思の伝達20.7%、その他5.2%、無回答7.3% 受けている介助や支援は、「家事のこと(調理・掃除・洗濯など)」が64.5%と6割を超えて最も高く、「外出」、「意志の伝達」以外の項目はすべて5割を超えています。 平成元年度と比較すると、すべての項目で令和元年度を上回っており、特に「身の回りのこと(食事・着替え・入浴など)」が12.3ポイント「薬の管理・服薬」が11.8ポイント、「意思の伝達」が11.0ポイントと、10ポイント以上大きく上回っています。 障害種別にみると、〔音声・言語・そしゃく機能障害〕と〔高次脳機能障害〕で「身の回りのこと(食事・着替え・入浴など)」が8割を超えて高くなっています。 〔知的障害〕では、「お金の管理」と「区役所や事業者などの手続き」が8割を超えて、他の障害より高くなっています。 (P28) 問13-2 問13で「受けている」と回答された方にお聞きします。あなたを主に介助や支援をしている人はどなたですか。全体の回答数628人 〇第一介助者、父親4.9%、母親28.0%、配偶者・パートナー19.6%、子・孫4.9%、兄弟姉妹4.6%、その他親族0.3%、ホームヘルパー9.1%、ボランティア1.1%、その他15.3%、無回答12.1% 〇第二介助者、父親12.9%、母親5.9%、配偶者・パートナー1.6%、子・孫5.4%、兄弟姉妹6.8%、その他親族1.9%、ホームヘルパー8.6%、ボランティア0.6%、その他7.2%、無回答49.0% 主な第1介助者は、「母親」が28.0%と最も高く、「配偶者・パートナー」が19.6%、「その他」が15.3%と続いています。 主な第2介助者は、「父親」が12.9%と最も高く、「ホームヘルパー」が8.6%、「その他」が7.2%と続いています。 問13-3 問13で「受けている」と回答された方にお聞きします。あなたを主に介助や支援している人はおいくつですか。(令和4年9月1日現在)全体の回答数628人 〇第一介助者、18歳未満0.0%、18~29歳1.0%、30~39歳2.5%、40~49歳8.1%、50~59歳18.9%、60~64歳10.4%、65~69歳7.8%、70~74歳11.9%、75歳以上12.4%、無回答26.9% 〇第二介助者、18歳未満0.6%、18~29歳2.4%、30~39歳3.0%、40~49歳4.9%、50~59歳10.2%、60~64歳5.6%、65~69歳3.5%、70~74歳5.4%、75歳以上4.8%、無回答59.6% 主な第1介助者の年齢は、「50~59歳」が18.9%と最も高く、「75歳以上」が12.4%、「70~74歳」が11.9%と続いています。主な第2介助者の年齢は、「50~59歳」が10.2%と最も高く、「60~64歳」が5.6%、「70~74歳」が5.4%と続いています。 (P29) 問13-4 問13で「受けている」と回答された方にお聞きします。あなたを介助や支援をしている人が介助や支援にかける時間は、1日にどのぐらいの時間ですか。全体の回答数628人 〇第一介助者、2時間未満27.2%、2時間~4時間未満14.2%、4時間~8時間未満14.2%、8時間~12時間未満6.7%、12時間~16時間未満4.5%、16時間以上12.9%、無回答20.4% 〇第二介助者、2時間未満26.8%、2時間~4時間未満6.8%、4時間~8時間未満5.6%、8時間~12時間未満2.2%、12時間~16時間未満1.0%、16時間以上2.9%、無回答54.8% 主な第1介助者が1日に介助や支援にかける時間は、「2時間未満」が27.2%と最も高く、「2時間~4時間未満」と「4時間~8時間未満」がともに14.2%、「16時間以上」が12.9%と続いています。 主な第2介助者が1日に介助や支援にかける時間は、「2時間未満」が26.8%と最も高く、「2時間~4時間未満」が6.8%、「4時間~8時間未満」が5.6%と続いています。 問13-5 問13で「受けている」と回答された方にお聞きします。あなたは介助や支援に受けるにあたり、どのような悩みや不安がありますか。(あてはまるものすべてに○)全体の回答数628人 健康について不安がある(高齢・持病)40.3%、精神的な負担が大きい(ストレス・対人関係)29.9%、緊急時に頼れる人や場所がない20.9%、身体的な負担が大きい(睡眠不足・介護疲れ)20.1%、、自分のための時間がとれない(外出・休養)14.2%、経済的な負担が大きい(介護費用)12.4%、介護・介助・支援してくれる人が足りない12.4%、仕事に出ることができない9.4%、レスパイト・一時預かりの場がない7.3%、他にも介護・介助が必要な家族等がいる6.8%、その他8.3%、無回答27.5% 介助・支援を受ける際の悩みや不安は、「健康について不安がある(高齢・持病)」が40.3%と4割に達し最も高く、次いで「精神的な負担が大きい(ストレス・対人関係)」が29.9%、「緊急時に頼れる人や場所がない」が20.9%、「身体的な負担が大きい(睡眠不足・介護疲れ)」が20.1%と2割台で続いています。 (P30) 問13-6 問13で「受けている」と回答された方にお聞きします。あなたは主な介助者が介助や支援をできなくなった場合は、どうしたいですか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体の回答数628人、施設に入所したい24.8%、グループホームに入居したい16.1%、ホームヘルプを利用したい13.5%、ショートステイを利用したい11.8%、一緒に住んでいる家族に頼みたい10.7%、別に住んでいる家族に頼みたい6.8%、病院に入院したい6.7%、その他6.4%、どうしたら良いかわからない18.2%、無回答18.9% 令和元年度 全体の回答数956人、施設に入所したい26.5%、グループホームに入居したい12.8%、ホームヘルプを利用したい15.8%、ショートステイを利用したい8.9%、一緒に住んでいる家族に頼みたい14.1%、別に住んでいる家族に頼みたい10.7%、病院に入院したい5.0%、その他4.5%、どうしたら良いかわからない23.8%、無回答8.4% 主な介助者が介助や支援をできなくなった場合に望む対応は、「施設に入所したい」が24.8%と2割半ば近くで最も高く、次いで「グループホームに入居したい」が16.1%、「ホームヘルプを利用したい」が13.5%と続いています。 平成元年度と比較すると、項目ごとに上下がありますが、特に「別に住んでいる家族に頼みたい」が3.9ポイント「一緒に住んでいる家族に頼みたい」が3.4ポイントと、家族に頼む項目が3ポイント以上、令和元年度を下回っています。 (P31) 障害種別にみると、〔発達障害〕を除くすべての障害で「施設に入所したい」が最も高く、特に〔音声・言語・そしゃく機能障害〕と〔肢体不自由〕は3割を超えて、他の障害より高くなっています。 〔聴覚・平衡機能障害〕では、「病院に入院したい」が28.6%と、「施設に入所したい」と同じく最も高くなっています。〔精神障害〕では、「グループホームに入居したい」が20.6%と最も高くなっています。 問13-7 問13で「受けている」と回答された方にお聞きします。あなたの主な介助者の就労状況についてお聞きします。(1つに○)全体の回答数628人、 正社員・常勤20.5%、パート・アルバイト12.3%、自営業・フリーランス5.7%、働いていない32.6%、その他6.8%、無回答22.0% 主な介助者の就労状況は、「働いていない」が32.6%と最も高く、次いで「正社員・常勤」が20.5%、「パート・アルバイト」が12.3%と続いています。 (P32) 6.相談・情報入手について 問14 あなたが困ったときに相談している相手は誰ですか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数1713人、家族・親族68.7%、医療関係者(医師・看護師・ソーシャルワーカー)39.6%、友人・知人22.0%、施設・事業所の職員16.5%、区の窓ロ(障害者支援課・保健センターなど)11.5%、相談支援センター・相談支援事業所10.2%、障害者相談員6.8%、障害者団体や家族の会2.6%、オンライン相談(LINE・SNS・テレビ電話)1.4%、民生委員・児童委員1.3%、その他5.8%、相談する相手がいない5.5%、無回答3.9% 困った時の相談相手は、「家族・親族」が68.7%と6割半ばを超えて突出して高く、次いで「医療関係者(医師・看護師・ソーシャルワーカー)」が39.6%、「友人・知人」が22.0%、「施設・事業所の職員」が16.5%と続いています。 (P33) 障害種別にみると、すべての障害で「家族・親族」が5割を超えて最も高く、特に〔視覚障害〕、〔聴覚・平衡機能障害〕、〔高次脳機能障害〕は7割に達しています。 〔知的障害〕では、「施設・事業所の職員」が42.5%と4割を超えて他の障害より高く、〔発達障害〕も28.5%と高くなっています。 〔精神障害〕では、「医療関係者(医師・看護師・ソーシャルワーカー)」が55.2%と5割半ばで、他の障害より高くなっています。 (P34) 問15 あなたが困ったとき、相談相手にはどの程度相談にのってもらえますか。一番よく相談する相手について、お答えください。(1つに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、十分に相談できている36.4%、ある程度は相談できている40.0%、あまり相談できていない8.5%、相談は不十分である4.0%、相談する相手はいない5.4%、無回答5.6% 令和元年度 全体の回答数2231人、十分に相談できている36.8%、ある程度は相談できている40.2%、あまり相談できていない7.9%、相談は不十分である3.3%、相談する相手はいない4.0%、無回答7.8% 相談状況は、「十分に相談できている」が36.4%、「ある程度は相談できている」が40.0%となっており、二つを合わせた『相談できている』は76.4%と7割半ばを超えています。一方、「あまり相談できていない」と「相談は不十分である」を合わせた『相談できていない』は12.5%、「相談する相手はいない」は5.4%となっています。 令和元年度と比較すると、「相談する相手はいない」が1.4ポイント上がっていますが、全体的にあまり変化はありません。 障害種別にみると、いずれの障害でも「十分に相談できている」か「ある程度は相談できている」が最も高く、すべての障害で『相談できている』が6割を超えています。特に〔知的障害〕は8割を超えており、他の障害より高くなっています。 一方、『相談できていない』は、〔聴覚・平衡機能障害〕と〔発達障害〕で2割前後を占め、他の障害よりやや高くなっています。 (P35) 問16 あなたは、悩み事などを相談するときに、困ることはありますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数1713人、どこに問い合わせたらよいかわからない24.7%、身近な場に相談するところがない13.6%、インターネットを使って情報収集や相談をすることがでぎない9.4%、電話やFAXを使って情報収集や相談をすることができない7.4%、相談先で周りの人に相談内容が聞こえてしまう4.8%、点字版や音声コード・録音テープなどによる情報提供が少ない1.6%、その他8.1%、家族や知人に相談したり、情報を得られるので特に困っていない42.6%、無回答15.5% 悩み事を相談する際の困りごとは、「どこに問い合わせたらよいかわからない」が24.7%と2割半ばで最も高く、次いで「身近な場に相談するところがない」が13.6%と続いており、それ以外の項目は1割を切っています。 一方、「家族や知人に相談したり、情報を得られるので特に困っていない」は42.6%と4割を超えています。 障害種別にみると、〔音声・言語・そしゃく機能障害〕を除くすべての障害で「どこに問い合わせたらよいかわからない」が最も高くなっています。 〔発達障害〕と〔精神障害〕では、「身近な場に相談するところがない」が2割前後と、他の障害より高くなっています。 〔聴覚・平衡機能障害〕と〔音声・言語・そしゃく機能障害〕では、「電話やFAXを使って情報収集や相談をすることができない」が2割前後と、他の障害より高くなっています。 (P36) 問17 あなたが抱えている悩みや困り事を解決するために必要なことは何ですか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数1713人、一緒に解決策を考えてくれること37.1%、どこでどんな相談がでぎるのかがわかりやすくなっていること31.3%、じっくり話を聴いてもらえること29.9%、相談場所が近いこと24.1%、プライバシーが守られる相談の場があること23.1%、早期に支援が始まること・支援につながること22.1%、多様な相談先が幅広く用意されていること20.8%、夜間や休日の相談対応があること18.9%、訪問での相談が受けられること11.9%、その他4.3%、特にない20.1%、無回答11.6% 困りごとを解決するために必要なことは、「一緒に解決策を考えてくれること」が37.1%と3割半ばを超えて高く、次いで「どこでどんな相談ができるのかがわかりやすくなっていること」が31.3%、「じっくり話を聴いてもらえること」が29.9%と続いており、すべての項目で1割を超えています。 一方、「特にない」は20.1%と2割を占めています。 (P37) 障害種別にみると、〔発達障害〕と〔精神障害〕では、「訪問での相談が受けられること」以外のすべての項目で2割を超えており、特に「一緒に解決策を考えてくれること」が5割、「どこでどんな相談ができるのかがわかりやすくなっていること」と「じっくり話を聴いてもらえること」が4割を超えて、他の障害よりも高くなっています。 (P38) 問18 あなたは、障害に関する知識や福祉に関する情報を、どこから得ていますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数1713人、医療機関30.0%、インターネット・SNS26.9%、区の窓口(障害者支援課・保健センター等)21.2%、障害者福祉のしおり19.4%、広報誌(東京都・品川区発行)14.8、友人・知人13.2%、テレビ・ラジオ12.8%、新聞・書籍10・1%、障害者団体や家族の会8.9%、官公庁のホームページ5.5%、その他6.7%、特にない15.6%、無回答6.5% 障害や福祉に関する情報入手先は、「医療機関」が30.0%と3割に達し最も高く、次いで「インターネット・SNS」が26.9%、「区の窓口(障害者支援課・保健センター等)」が21.2%、「障害者福祉のしおり」が19.4%と続いています。 (P39) 障害種別にみると、「障害者福祉のしおり」、「区の窓口(障害者支援課・保健センター等)」、「広報誌(東京都・品川区発行)」、「医療機関」はすべての障害で1割を超えています。 〔音声・言語・そしゃく機能障害〕では、「インターネット・SNS」が1割を切って、他の障害より低くなっています。 〔内部障害〕、〔高次脳機能障害〕では、「友人・知人」が1割を切って、他の障害より低くなっています。 (P40) 7.健康・医療について 問19 障害・疾病等のため、医療機関を受診していますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数1713人、定期的に通院している80.2%、定期的に訪問介護を利用している7.8%、定期的に訪問診療を利用している6.6%、現在入院している1.7%、その他1.7%、現在通院していない9.5%、無回答3.4% 医療機関の受診状況は、「定期的に通院している」が80.2%と8割に達し突出して高く、それ以外の項目は1割を切っています。 障害種別にみると、すべての障害で「定期的に通院している」が5割を超えて最も高く、特に〔内部障害〕、〔精神障害〕、〔慢性疾患〕では9割以上となっています。 〔音声・言語・そしゃく機能障害〕、〔肢体不自由〕、〔高次脳機能障害〕では、「定期的に訪問診療を受けている」が2割前後で高くなっています。 〔音声・言語・そしゃく機能障害〕、〔肢体不自由〕、〔高次脳機能障害〕、〔難病・特定疾患〕では、「定期的に訪問看護を受けている」が1割半ば前後で他の障害より高くなっています。 〔聴覚・平衡機能障害〕では、「現在は通院していない」が31.5%と3割を超えて、他の障害より高くなっています。 (P41) 問20 あなたは、障害・疾病等でみてもらっている専門の医療機関以外で、ふだんの治療を受けたり、日常の健康の相談をしたりできる「かかりつけ」の医師、歯科医師、薬剤師(薬局)がいますか。(それぞれについて1つずつ○)全体の回答数1713人 〇かかりつけ医師  いる74.4%、いない21.2%、無回答4.4% 〇かかりつけ歯科医師  いる58.8%、いない29.4%、無回答11.8% 〇かかりつけ薬剤師  いる52.0%、いない36.1%、無回答11.9% かかりつけ医療機関の有無について、かかりつけ医師が「いる」は74.4%、かかりつけ歯科医師が「いる」は58.8%、かかりつけ薬剤師が「いる」は52.0%と、いずれも5割を超えています。 (P42) 問21 医療機関に受診する際に困っていることはありますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数1713人、医療費の自己負担が大変19.8%、急に具合が悪くなったときの対応方法がわからない19.4%、医師に病気(症状・状態・疑問点など)がうまく伝えられない17.5%、夜間休日などの救急対応の方法、連絡先がわからず不安11.9%、入院時のコミュニケーションが心配10.6%、医師や病院からの説明がわからない8.6%、薬の効果や副作用がわからず不安7.1%、服薬管理(決められた時間に決められた量を飲むこと)が難しい6.6%、通院するとき付き添う人がいない6.5%、通院するための交通手段がない2.4%、その他6.2%、特に困っていることはない39.6%、無回答8.9% 医療機関を受診する際の困りごとは、「医療費の自己負担が大変」が19.8%、「急に具合が悪くなったときの対応方法がわからない」が19.4%と2割近くで高く、次いで「医師に病気(症状・状態・疑問点など)がうまく伝えられない」が17.5%、「夜間休日などの救急対応の方法、連絡先がわからず不安」が11.9%、「入院時のコミュニケーションが心配」が10.6%と1割以上で続いています。 一方、「特に困っていることはない」は39.6%と約4割を占めています。 (P43) 障害種別にみると、「急に具合が悪くなったときの対応方法がわからない」と「医療費の自己負担が大変」は、すべての障害で1割を超えています。 〔知的障害〕と〔発達障害〕では、「医師に病気(症状・状態・疑問点など)がうまく伝えられない」が3割を超えて他の障害より高くなっています。 〔聴覚・平衡機能障害〕、〔知的障害〕、〔発達障害〕では、「入院時のコミュニケーションが心配」が2割前後で他の障害より高くなっています。 (P44) 8.仕事・就労について 問22 あなたは現在、仕事をしていますか。仕事をしている方は働き方についてもお答えください。(1つに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、正職員として働いている16.2%、パート・アルバイトなどで働いている12.3%、福祉的就労をしている(作業所など)11.2%、自宅で働いている4.6%、以前働いていたが現在働いていない37.2%、働いたことはない11.2%、無回答7.4% 令和元年度 全体の回答数2231人、正職員として働いている12.5%、パート・アルバイトなどで働いている10.3%、福祉的就労をしている(作業所など)8.6%、自宅で働いている4.4%、以前働いていたが現在働いていない40.1%、働いたことはない12.8%、無回答11.3% 就労状況は、「正職員として働いている」が16.2%、「パート・アルバイトなどで働いている」が12.3%、「福祉的就労をしている(作業所など)」が11.2%と1割台を占めています。一方、「以前働いていたが、現在は働いていない」が37.2%、「働いたことはない」が11.2%となっています。 令和元年度と比較すると、「以前働いていたが、現在は働いていない」と「働いたことはない」が下がって、働いている項目は全体的に上がっています。 年齢別にみると、働いている項目では、64歳以下では「正職員として働いている」、65歳以上では「パート・アルバイトなどで働いている」が最も高くなっています。 〔18~39歳〕では、「働いたことがない」が20.9%と2割を占めています。  障害種別にみると、働いている項目では、〔知的障害〕と〔発達障害〕で「福祉的就労をしている(作業所など)」が他の障害より高くなっています。  それ以外の障害はすべて「正職員として働いている」が最も高くなっています。 (P45) 問22-1 問22で「働いている」と回答された方にお聞きします。仕事をする上で困っていることはありますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体の回答数758人、収入が少ない39.3%、体力的につらい19.9%、精神的につらい18.7%、職場の人間関係18.7%、職場の障害理解が不足している11.2%、通勤が大変9.9%、就業時間が長い7.5%、職場環境が障害に対応していない6.9%、仕事の内容が難しい5.7%、家族の支援が得られない2.2%、その他5.1%、特にない32.2%、無回答4.1% 令和元年度 全体の回答数799人、収入が少ない35.9%、体力的につらい18.1%、精神的につらい13.0%、職場の人間関係15.4%、職場の障害理解が不足している10.3%、通勤が大変11.8%、就業時間が長い6.9%、職場環境が障害に対応していない6.1%、仕事の内容が難しい4.9%、家族の支援が得られない0.0%、その他4.9%、特にない28.5%、無回答7.9% 仕事をする上での困りごとは、「収入が少ない」が39.3%と4割近くで最も高く、次いで「体力的につらい」が19.9%、「精神的につらい」と「職場の人間関係」がともに18.7%と続いています。 一方、「特にない」は32.2%と3割を超えています。 令和元年度と比較すると、傾向に変化はありませんが、「通勤が大変」以外のいずれの項目も上がっており、特に「精神的につらい」が5.7ポイント、令和元年度を上回っています。 (P46) 障害種別にみると、すべての障害で「収入が少ない」が2割半ばを超えて最もたかくなっていますが、それ以外の項目は障害の特性ごとに高くなっています。 〔発達障害〕と〔精神障害〕では、「精神的につらい」が2割半ばを超えて他の障害より高くなっています。 〔高次脳機能障害〕では、「職場の人間関係」、「職場の障害理解が不足している」、「職場環境が障害に対応していない」といった職場での困りごとが、いずれも2割を超えて高くなっています。 (P47) 問22-2 問22で「働いている」と回答された方にお聞きします。この1週間の平均労働時間はどのくらいですか。 全体の回答数758人、5時間未満6.2%、5時間以上10時間未満13.5%、10時間以上20時間未満11.6%、20時間以上30時間未満10.0%、30時間以上40時間未満18.6%、40時間以上50時間未満21.5%、50時間以上5%、無回答13.6% 週の平均労働時間は、「40時間以上50時間未満」が21.5%と最も高く、次いで「30時間以上40時間未満」が18.6%、「5時間以上10時間未満」が13.5%と続いています。 年齢別にみると、64歳以下では「30時間以上40時間未満」と「40時間以上50時間未満」が2割前後と高く、65歳以上では「10時間以上20時間未満」が2割台で最も高くなっています。 障害種別にみると、回答数が10件以上の障害では、〔知的障害〕と〔発達障害〕で「30時間以上40時間未満」が他の障害より高くなっています。また、〔発達障害〕では、「5時間以上10時間未満」が2割を占めて高くなっています。 それ以外の障害はすべて「40時間以上50時間未満」が最も高くなっています。 (P48) 問22-3 問22で「働いていない」と回答された方にお聞きします。あなたが働いていない理由は何ですか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体の回答数829人、障害の程度や症状のため48.4%、高齢のため33.3%、働く自信がないため17.0%、自分に合った仕事がないため12.9%、職場の人間関係に不安があるため10.0%、職場の障害理解に不安があるため9.0%、働くことに家族の理解が得られないため0.7%、その他12.1%、特に理由はない5.1%、無回答10.1% 令和元年度 全体の回答数1181人、障害の程度や症状のため44.4%、高齢のため45.4%、働く自信がないため12.3%、自分に合った仕事がないため7.0%、職場の人間関係に不安があるため5.8%、職場の障害理解に不安があるため4.1%、働くことに家族の理解が得られないため0.0%、その他7.6%、特に理由はない4.3%、無回答9.8% 働いていない理由は、「障害の程度や症状のため」が48.4%と4割半ばを超えて最も高く、次いで「高齢のため」が33.3%、「働く自信がないため」が17.0%、「自分に合った仕事がないため」が12.9%と続いています。 令和元年度と比較すると、「高齢のため」が12.1ポイント大きく下がっており、それ以外の項目はいずれも上がっています。特に「自分に合った仕事がないため」が5.9ポイント、「職場の障害理解に不安があるため」が4.9ポイント、「働く自信がないため」が4.7ポイント、令和元年度を上回っています。 (P49) 障害種別にみると、〔聴覚・平衡機能障害〕、〔内部障害〕、〔慢性疾患〕では「高齢のため」が最も高く、それ以外の障害では「障害の程度や症状のため」が4割半ばを超えて最も高くなっています。 〔知的障害〕と〔発達障害〕では、「高齢のため」と「働くことに家族の理解が得られないため」を除いて、働いていない理由はいずれの項目も他の障害より高くなっています。 (P50) 問22-4 問22で「働いていない」と回答された方にお聞きします。あなたは今後どのように働きたいと思っていますか。(1つに○) 令和4年度 全体の回答数829人、正職員として働きたい9.5%、パート・アルバイトなどで働きたい9.2%、自宅で働きたい8.6%、福祉的就労をしたい5.9%、働きたいとは思わない42.5%、無回答22.4% 令和元年度 全体の回答数1181人、正職員として働きたい8.5%、パート・アルバイトなどで働きたい8.7%、自宅で働きたい6.4%、福祉的就労をしたい4.6%、働きたいとは思わない57.5%、無回答14.4% 今後の就労意向は、「働きたいとは思わない」が42.5%と4割を超えて最も高く、「正職員として働きたい」が9.5%、「パート・アルバイトなどで働きたい」が9.2%と1割近くで続いています。 令和元年度と比較すると、「働きたいとは思わない」が15.0ポイント大きく下がっていますが、働きたい項目はいずれもやや上がっている程度で、傾向にあまり変化ありません。 年齢別にみると、〔18~39歳〕では、「正職員として働きたい」が2割半ばを占めて最も高くなっています。また、〔40~64歳〕では、「正職員として働きたい」、「パート・アルバイトなどで働きたい」、「自宅で働きたい(自営業・内職・フリーランスなど)」がそれぞれ1割半ば前後と、多様な働き方を求める傾向にあります。 障害種別にみると、〔発達障害〕と〔精神障害〕では、「正職員として働きたい」が2割を超えて、他の障害より高くなっています。また、〔知的障害〕と〔発達障害〕では「福祉的就労をしたい(作業所など)」、〔精神障害〕では「パート・アルバイトなどで働きたい」が2割近くで高くなっています。  (P51) 問23 障害のある方が新しい仕事をしたり、仕事を長く続けるためには、どのようなことが必要だと思いますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、自分に合った仕事を見つける支援46.8%、障害に応じた柔軟な勤務体系42.8%、職場の障害理解の促進40.5%、就労に関する総合的な相談支援38.1%、障害特性に合った多様な仕事35.8%、障害特性に合った職業訓練30.7%、障害者向けの求人情報の提供28.7%、職場での就労体験20.0%、職場のバリアフリー化17.5%、家族からの支援16.0%、通勤経路のバリアフリー化15.9%、ジョブコーチなどからの支援13.2%、その他4.7%、特にない11.9%、無回答12.5% 令和元年度 全体の回答数2231人、自分に合った仕事を見つける支援34.2%、障害に応じた柔軟な勤務体系34.6%、職場の障害理解の促進32.8%、就労に関する総合的な相談支援30.8%、障害特性に合った多様な仕事26.0%、障害特性に合った職業訓練21.3%、障害者向けの求人情報の提供22.3%、職場での就労体験13.1%、職場のバリアフリー化15.6%、家族からの支援0.0%、通勤経路のバリアフリー化14.4%、ジョブコーチなどからの支援8.2%、その他3.2%、特にない13.5%、無回答19.0% 障害のある人が働くために必要なことは、「自分に合った仕事を見つける支援」が46.8%と4割半ばを超えて最も高く、次いで「障害に応じた柔軟な勤務体系」が42.8%、「職場の障害理解の促進」が40.5%と4割台で続いています。 令和元年度と比較すると、いずれの項目も上がっており、特に「自分に合った仕事を見つける支援」が12.6ポイント、「障害特性に合った多様な仕事」が9.8ポイント、「障害特性に合った職業訓練」が9.4ポイントと、自身や障害特性に適合する就労支援項目が令和元年度を大きく上回っています。 (P52) 障害種別にみると、「自分に合った仕事を見つける支援」と「障害に応じた柔軟な勤務体系」は、すべての障害で3割を超えています。 〔発達障害〕と〔精神障害〕では、「自分に合った仕事を見つける支援」、「障害に応じた柔軟な勤務体系」、「職場の障害理解の促進」でそれぞれ5割を超えて、他の障害より高くなっています。 (P53) 9.外出・日常生活について 問24 あなたはどのくらいの頻度で外出していますか。(1つに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、ほぼ毎日43.7%、週に3~4回20.1%、週に1~2回16.3%、月1~3回5.4%、あまり・ほとんど外出しない10.9%、無回答3.6% 令和元年度 全体の回答数2231人、ほぼ毎日39.9%、週に3~4回17.3%、週に1~2回18.4%、月1~3回7.5%、あまり・ほとんど外出しない13.4%、無回答3.4% 外出頻度は、「ほぼ毎日」が43.7%、「週に3~4回」が20.1%となっており、二つ合わせた『週3回以上』は6割を超えています。一方、「あまり・ほとんど外出しない」が10.9%と1割を占めています。 令和元年度と比較すると、「ほぼ毎日」と「週に3~4回」といった外出頻度が高い項目が上がっており、『週3回以上』が6.6ポイント令和元年度を上回っています。 障害種別にみると、すべての障害で「ほぼ毎日」が最も高く、『週3回以上』もすべての障害で4割半ばを超えています。 「月に1~3回」と「あまり・ほとんど外出しない」を合わせた『月3回以下』は、〔音声・言語・そしゃく機能障害〕、〔肢体不自由〕、〔高次脳機能障害〕、〔難病・特定疾患〕で2割を超えて高くなっています。 (P54) 問24-1 問24で「あまり・ほとんど外出しない」と回答された方にお聞きします。外出をしない理由は何ですか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数185人、一人で出かけられないから52.7%、身体が不自由または健康面で不安だから41.4%、行く場所も用事もないから16.7%、外出より家で過ごす方が好ぎだから16.1%、外出は何となく面倒で、好きではないから12.9%、交通が不便で負担に感じるから7.0%、自宅の周りに坂や段差が多いから5.9%、その他22.6%、特に理由はない1.6%、無回答3.2% 外出しない理由は、「一人で出かけられないから」が52.7%と5割を超えて最も高く、次いで「身体が不自由、または健康面で不安だから」が41.4%、「行く場所も用事もないから」が16.7%、「外出より家で過ごす方が好きだから」が16.1%と続いています。 障害種別にみると、「一人で出かけられないから」はすべての障害で3割半ばを超えて高く、特に内部障害を除く身体障害や「難病・特定疾患」では6割を超えて高くなっています。 また、〔視覚障害〕、〔聴覚・平衡機能障害〕、〔高次脳機能障害〕、〔慢性疾患〕では、「身体が不自由、または健康面で不安だから」が6割以上で、他の障害よりも高くなっています。 〔精神障害〕では、「外出は何となく面倒で、好きではないから」、「外出より家で過ごす方が好きだから」が2割半ばを超えて、他の障害より高くなっています。 (P55) 問25 あなたは、外出に関して困っていることがありますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数1713人、疲れたときの休憩場所がない・少ない23.2%、歩道や建物の段差や傾斜、階段21.8%、トイレの利用14.8%、周囲の人の障害に対する理解不足14.8%、自動車・自転車に危険を感じる14.2%、公共交通機関の利用(電車・バス・タクシー)13.8%、駅構内の移動や乗り換え券売機の利用11.8%、外出する場所がない6.2%、介助者・支援者が確保できない5.7%、標識・表示がわかりにくい5.0%、その他5.0%、特にない35.3%、無回答9.2% 外出に関しての困りごとは、「疲れたときの休憩場所がない・少ない」が23.2%、「歩道や建物の段差や傾斜、階段」が21.8%と2割台で高く、次いで「トイレの利用」と「周囲の人の障害に対する理解不足」がともに14.8%、「自動車・自転車に危険を感じる」が14.2%と続いています。 一方、「特にない」は35.3%と3割半ばを占めています。 (P56) 障害種別にみると、「歩道や建物の段差や傾斜、階段」は、〔視覚障害〕、〔肢体不自由〕、〔高次脳機能障害〕、〔難病・特定疾患〕で4割を超えて高くなっています。 〔視覚障害〕と〔聴覚・平衡機能障害〕では、「自動車・自転車に危険を感じる」が最も高く、特に〔視覚障害〕では4割半ばを超えて他の障害より高くなっています。 また、〔視覚障害〕では他にも、「駅構内の移動や乗り換え、券売機の利用」、「標識・表示がわかりにくい」、「周囲の人の障害に対する理解不足」が3割を超えて他の障害より高くなっており、外出に関して困っていることが多くなっています。 〔高次脳機能障害〕と〔難病・特定疾患〕では、「疲れたときの休憩場所がない・少ない」が3割を超えて、他の障害より高くなっています。 (P57) 問26 あなたの日常生活の楽しみ方についてお聞きします。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数1713人、家でくつろぐ53.3%、テレビ・ラジオ52.1%、買い物や外食43.9%、近所の散歩38.5%、インターネット・SNS33.1%、音楽鑑賞28.6%、友人・知人と会う28.0%、読書(雑誌・漫画含む)24.6%、映画・演劇・コンサート20.4%、旅行20.2%、ゲーム17.4%、運動・スポーツ15.0%、美術館・博物館に行く12.1%、遊園地・動物園・水族館に行く7.0%、手芸・裁縫・DIY・工作6.5%、学習活動(資格取得など)5.0%、地域行事への参加・ボランティア活動4.4%、その他6.7%、無回答4.0% 日常生活の楽しみ方は、「家でくつろぐ」が53.3%、「テレビ・ラジオ」が52.1%と5割台で高く、次いで「買い物や外食」が43.9%、「近所の散歩」が38.5%と4割前後で続いています。 (P58) 障害種別にみると、すべての障害で「テレビ・ラジオ」と「家でくつろぐ」が4割を超えて高くなっています。また、「近所の散歩」と「買い物や外食」もすべての障害で3割を超えて高くなっています。 (P59) 問27 あなたは、日常生活で困っていることや不安に思うことがありますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、健康状態に不安がある39.1%、将来に不安を感じている38.5%、経済的に不安がある29.1%、災害時の避難に不安がある26.3%、家事などが十分できない21.5%、緊急時の対応に不安がある21.0%、役所などの手続ぎが難しい17.5%、外出に支障がある16.6%、障害や病気に対する周囲の理解がない13.7%、人間関係に支障がある13.5%、介助者の負担が大ぎい11.2%、困ったときに相談する相手がいない10.9%、就労について困っている9.0%、着替えや食事などが自分でできない8.6%、住まいに支障がある6.8%、日中することがない5.7%、近くに病気や障害を理解した上で診てもらえる医療機関がない5.4%、その他3.6%、特にない16.7% 令和元年度 全体の回答数2231人、健康状態に不安がある37.3%、将来に不安を感じている40.3%、経済的に不安がある29.7%、災害時の避難に不安がある31.8%、家事などが十分できない22.5%、緊急時の対応に不安がある25.6%、役所などの手続ぎが難しい19.1%、外出に支障がある23.4%、障害や病気に対する周囲の理解がない11.6%、人間関係に支障がある10.9%、介助者の負担が大ぎい12.8%、困ったときに相談する相手がいない9.8%、就労について困っている9.3%、着替えや食事などが自分でできない9.6%、住まいに支障がある7.2%、日中することがない8.2%、近くに病気や障害を理解した上で診てもらえる医療機関がない4.8%、その他3.1%、特にない16.6% 日常生活で困っていることや不安に思うことは、「健康状態に不安がある」が39.1%、「将来に不安を感じている」が38.5%と4割近くで高く、次いで「経済的に不安がある」が29.1%、「災害時の避難に不安がある」が26.3%と2割半ばを超えて続いています。 令和元年度と比較すると、全体的な傾向はあまり変化ありませんが、「外出に支障がある」が6.8ポイント、「災害時の避難に不安がある」が5.5ポイントと、5ポイント以上令和元年度より下がっています。 (P60) 障害種別にみると、すべての障害で「健康状態に不安がある」と「将来に不安を感じている」が2割を超えて高くなっています。特に「健康状態に不安がある」では〔難病・特定疾患〕と〔慢性疾患〕が、「将来に不安を感じている」では〔発達障害〕と〔精神障害〕がそれぞれ5割前後と、他の障害より高くなっています。 (P61) 問28 あなたは、現在の生活に満足していますか。(1つに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、非常に満足している14.1%、やや満足している39.1%、やや不満である17.5%、非常に不満である7.4%、わからない16.9%、無回答5.1% 令和元年度 全体の回答数2231人、非常に満足している14.6%、やや満足している38.5%、やや不満である21.0%、非常に不満である7.4%、わからない14.3%、無回答4.2% 現在の生活の満足度は、「非常に満足している」が14.1%、「やや満足している」が39.1%となっており、二つ合わせた『満足している』は5割を超えています。 令和元年度と比較すると、「やや不満である」が3.5ポイント下がっていますが、『満足している』は令和元年度からほぼ変化ありません。 障害種別にみると、〔高次脳機能障害〕を除くすべての障害で「やや満足している」が最も高く、『満足している』も4割を超えています。 反対に、「やや不満である」と「非常に不満である」を合わせた『不満である』は、〔精神障害〕で33.6%と3割を超えて、他の障害より高くなっています。 一方、〔高次脳機能障害〕では、「わからない」が32.1%と3割を超えて最も高くなっています。 (P62) 10.災害対策について 問29 あなたは、災害に対してどのような備えをしていますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、非常時持ち出し品の用意、非常食等の備蓄をしている35.3%、疾病等で必要な薬や医療機関の連絡先などを備えている21.0%、日頃から家族で災害時の対応を話し合っている15.9%、近所の人や知人等に災害が発生したときの助けをお願いしている3.4%、その他3.4%、特に何もしていない40.1%、無回答5.8% 令和元年度 全体の回答数2231人、非常時持ち出し品の用意、非常食等の備蓄をしている32.3%、疾病等で必要な薬や医療機関の連絡先などを備えている23.3%、日頃から家族で災害時の対応を話し合っている21.1%、近所の人や知人等に災害が発生したときの助けをお願いしている4.8%、その他2.2%、特に何もしていない36.4%、無回答9.8% 災害に対する備えは、「非常時持ち出し品の用意、非常食等の備蓄をしている」が35.3%と3割半ばで最も高く、次いで「疾病等で必要な薬や医療機関の連絡先などを備えている」が21.0%、「日頃から家族で災害時の対応を話し合っている」が15.9%と続いています。 一方、「特に何もしていない」は40.1%と4割を占めています。 令和元年度と比較すると、傾向や順位は変化ありませんが、「日頃から家族で災害時の対応を話し合っている」が5.2ポイント、令和元年度より下がっています。 障害種別にみると、すべての障害で「非常時持ち出し品の用意、非常食等の備蓄をしている」が3割前後と最も高くなっています。 〔内部障害〕、〔難病・特定疾患〕、〔慢性疾患〕では、「疾病等で必要な薬や医療機関の連絡先などを備えている」が3割以上で他の障害より高くなっています。 (P63) 問30 あなたが、地震などの災害が発生したときに困ることや不安なことは何ですか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、薬や医療的ケアを確保でぎるかどうか不安43.6%、避難所で必要な支援が受けられるか不安34.2%、ひとりでは避難できない28.0%、避難所で他の人と一緒に過ごすのが難しい26.3%、避難所のトイレを利用でぎるか不安24.8%、避難所の設備が障害に対応しているか不安24.8%、近くに助けてくれる人がいない13.7%、助けを求める方法がない13.4%、災害の発生を知る方法がない6.8%、その他4.8%、特にない16.5%、無回答6.1% 令和元年度 全体の回答数2231人、薬や医療的ケアを確保でぎるかどうか不安46.0%、避難所で必要な支援が受けられるか不安32.9%、ひとりでは避難できない33.2%、避難所で他の人と一緒に過ごすのが難しい24.5%、避難所のトイレを利用でぎるか不安32.0%、避難所の設備が障害に対応しているか不安29.2%、近くに助けてくれる人がいない16.0%、助けを求める方法がない14.9%、災害の発生を知る方法がない10.4%、その他4.8%、特にない15.9%、無回答9.9% 災害発生時に困ることや不安なことは、「薬や医療的ケアを確保できるかどうか不安」が43.6%と4割を超えて最も高く、次いで「避難所で必要な支援が受けられるか不安」が34.2%、「ひとりでは避難できない」が28.0%と続いています。 令和元年度と比較すると、「避難所で必要な支援が受けられるか不安」以外の困りごとの項目はいずれも下がっており、特に「避難所のトイレを利用できるか不安」が7.2ポイント、「ひとりでは避難できない」が5.2ポイントと、5ポイント以上令和元年度を下回っています。 (P64) 障害種別にみると、すべての障害で「避難所で必要な支援が受けられるか不安」と「薬や医療的ケアを確保できるかどうか不安」が2割以上で高くなっています。 〔視覚障害〕、〔音声・言語・そしゃく機能障害〕、〔知的障害〕、〔高次脳機能障害〕では、「ひとりでは避難できない」が5割を超えて高くなっています。  また、〔内部障害〕、〔精神障害〕、〔難病・特定疾患〕、〔慢性疾患〕でも、「薬や医療的ケアを確保できるかどうか不安」が5割を超えて高くなっています。 〔聴覚・平衡機能障害〕では、「災害の発生を知る方法がない」が20.5%と2割に達し、他の障害より高くなっています。 〔肢体不自由〕と〔難病・特定疾患〕では、「避難所の設備が障害に対応しているか不安」が4割に達し、他の障害より高くなっています。 〔知的障害〕、〔発達障害〕、〔精神障害〕では、「避難所で他の人と一緒に過ごすのが難しい」が3割以上で他の障害より高く、特に〔発達障害〕では4割半ばを超えて最も高くなっています。 (P65) 問31 あなたは、災害の際にどのような支援が必要だと思いますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、食料や薬などの備蓄54.7%、障害に対応した避難所42.1%、医療的ケアの確保40.9%、避難するときの介助・支援33.2%、障害に対応した災害情報の提供26.4%、コミュニケーション手段の確保23.6%、その他2.8%、特にない9.6%、無回答5.9% 令和元年度 全体の回答数2231人、食料や薬などの備蓄-%、障害に対応した避難所38.5%、医療的ケアの確保35.5%、避難するときの介助・支援35.7%、障害に対応した災害情報の提供24.8%、コミュニケーション手段の確保18.0%、その他1.7%、特にない10.3%、無回答11.8% 災害時に必要な支援は、「食料や薬などの備蓄」が54.7%と5割を超えて最も高く、次いで「障害に対応した避難所」が42.1%、「医療的ケアの確保」が40.9%と4割台で続いています。 令和元年度と比較すると、「避難するときの介助・支援」以外の項目はいずれも上がっており、特に「コミュニケーション手段の確保」が5.6ポイント、「医療的ケアの確保」が5.4ポイントと、5ポイント以上令和元年度を上回っています。 障害種別にみると、障害により必要な支援は様々ですが、「コミュニケーション手段の確保」以外のいずれの項目も、すべての障害で2割以上と高くなっています。 「コミュニケーション手段の確保」は、〔聴覚・平衡機能障害〕で46.6%、〔発達障害〕で38.3%と、3割半ばを超えて他の障害より高くなっています。 (P66) 11.障害理解・権利擁護について 問32 あなたは、障害に対する差別や偏見、誤解や理解不足を感じますか。(1つに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、常に感じる9.4%、ときどき感じる22.7%、あまり感じない34.4%、全く感じない7.4%、わからない17.7%、無回答8.3% 令和元年度 全体の回答数2231人、常に感じる10.7%、ときどき感じる22.4%、あまり感じない29.4%、全く感じない11.6%、わからない19.7%、無回答6.2% 障害に対する差別や偏見、誤解や理解不足を、「常に感じる」が9.4%、「ときどき感じる」が22.7%となっており、二つ合わせた『感じる』は32.1%と3割を超えています。 令和元年度と比較すると、「あまり感じない」が5.0ポイント上がっていますが、「全く感じない」が4.2ポイント下がっており、『感じる』と『感じない』割合は令和元年度からあまり変化ありません。 障害種別にみると、『感じる』は〔内部障害〕以外のすべて障害で2割を超えており、特に〔視覚障害〕、〔発達障害〕、〔精神障害〕で4割を超えて高くなっています。 (P67) 問32-1 問32で「常に感じる」または「ときどき感じる」と回答された方にお聞きします。どのような場面で障害に対する差別や偏見、誤解や理解不足を感じますか。ご自由にお書きください。 障害に対する差別や偏見、誤解や理解不足を感じる場面について、以下のような記入がありました。件数としては、「障害に対する配慮・理解不足」、「職場の理解不足」、「周りの人の態度」、「公共交通機関での理解不足」に関する内容が多くなっています。 障害に対する配慮・理解不足132件、職場の理解不足85件、周りの人の態度58件、公共交通機関での理解不足37件、視線が気になる27件、コミュニケーションについて21件、道路交通・バリアフリーの整備不足19件、公共施設の理解不足14件、病院の理解不足14件、SNS・インターネット上のコメントなど6件、学校の理解不足2件、その他43件 〇内容(一部抜粋) ◆障害に対する配慮・理解不足 ・家族、身内から不安障害等についての理解がない。 ・内部障害(クローン病)のため外見ではわからず、事情を知らない人からは「元気がない」、「トイレでサボっている」などと言われたことがある。 ・障害への無理解による侮蔑や暴言等 ・視覚障害者=全盲というイメージが根強く、弱視者に対する偏見がなくならない ・目に見える障害もあるが、そうでないものもある。誰がどんな疾患を持っていても不思議ではないという、感覚が欠けている人がたまにいる。発達障害についての好ましい理解が、一般的に浸透していない気がする。例:精神・知的障害との違いがわからない。性格と「甘え」との違いがわからない。 ・発達障害についての好ましい理解が、一般的に浸透していない気がする。例:精神・知的障害との違いがわからない。性格と「甘え」との違いがわからない。 ・高次脳機能障害を患っている。理解してくれる人が少ない。 ◆職場の理解不足 ・障害で残業に配慮してほしいとお話しした上で入社した会社が、障害に対して認識が疎い会社で、上司から「障害に配慮する義務はない、それはわがまま」と言われたり、「障がい者で残業代もらうなよ」と言われたり、「あなたの障害に配慮することで他の人の仕事が増えるのですが、そうなってもいいんですか」と言われることがあった。 ・職場での発達障害への無理解による人間関係の悪化 (P68) ・就職活動の書類選考、面接で誤解・理解不足を感じる。 ・障害者雇用だからと他の人と同じ仕事をしていても、給料が安い事。 ・障害者雇用の就労支援の担当スタッフが本人の障害を理解していないのか、全く力になっていない。障害者雇用の企業に就職したが、健常者のような対応をされて症状が悪化し先月から休んでいる。 ・企業の担当者に理解がない。形だけの配慮、頭数だけの法定雇用率などに関心が向きがちで、企業同士や意識を変えようとの気持ちにとぼしい。 ・前々職と前職では、聴覚障害(難聴)について、全く理解がえられませんでした。あと、精神障害での就労継続支援B型も前々職と前職と似た様な境遇で「体調不良」と「補聴器の調整」等の理由で中々、休ませてもらえませんでした。 ◆周りの人の態度 ・障害の種類などで典型的なステレオタイプにはめた対応や言動がある。その人自身を見ていないように感じます。 ・腫物を触るような感じで接せられる。 ・知的に重く、パニックをよく起こすため、不審者のような目で見られることがある。障害と一口に言っても、軽度障害者には、区のスポーツや料理など居室が企画されているが、重度の知的障害者には、全くない。とても差別を感じる。 ・視覚障害があると分かると同行している付きそいに視線と口が向き私ではなく、そのつきそいと行なわれる。 ・日常生活において障害者と健常者が一緒にいる場合、同じ立場には見られない。善悪別として弱者と強者の目になってしまう。 ◆公共交通機関での理解不足 ・電車に乗車している際に急に電車が停車する、発車しないなどの緊急な変化があった時のアナウンス、全く、何を言っているのかわからない。滑舌が悪い、早口である。 ・電車・バスなどで膝が曲がらず、移動の障害になる時。わざと足を延ばしていると思われる。 ・外見では病気とわからないので公共の場所(電車・バス等)でパニックや息ができなくても助けてもらえない。 ・電車の優先席を使用している時、内部障害は外から見てもわからないため、どくように言われる。 ・車椅子ではバスに乗りにくい。他にもタクシー乗車拒否も多い。電車も同様。少し面倒がられたり、こんでいると優先されずに、真ん中にいて、右往左往して、つかれてしまう。移動するだけで体力つかって目的の場に行くだけで気分的にもよくなくなり、あまり遠出しなくなる。 ・各種交通機関を利用する際、証明書となる手帳を、見せて切符を買うのは、とてもストレスで、負担が大きい。パスモを契約時に、データ入力してくれれば、わざわざ手帳を見せずに済む。 ◆視線が気になる ・義手をつけているがまれにジロジロと見られる ・外出時に外見的特徴によるジロジロ見られるイヤな感じを時々感じて居心地が悪くなる時が有る。 ・障害的にひとりごと(意味不明)や声が出たりする。公共の場でそのような場合、不審な目で見られたりする。 (P69) ・耳が聞こえないために指差しされて何かを言っているのを聞くと不安を感じる(自分には何を言っているかわからないので)。 ◆コミュニケーションについて ・自分の意見を相手にうまく伝えられないとき、相手が会話を打ち切ってしまうとき。 ・耳が遠いためコミュニケーションがとれない。 ・現在コロナ禍でマスクを装用されているので読話が出来ずにコミュニケーションに不自由をしています。聴覚障害の人に対応するコミの理解の不足を時折感じます。(自分で筆談器を持ち歩き、出来るだけ筆談対応をお願いしています。)マスクをはずして欲しいと言えない時勢なので・・・! ・アチトーゼ型の為すぐに言葉が出てこない時があり、意志疎通がスムーズにいかないことが多く、イライラしてしまう ・自分は難聴者だが、外から見ると普通だけど、やはり自分から声はかけづらい。聞こえる時はいいけど、いつも聞こえるわけではないので、コミュニケーションが一番の不安。 ◆道路交通・バリアフリーの整備不足 ・駅などEVやエスカレーターが遠い所がある ・横断歩道を渡っている時(鳴らない信号はこまる)。道路の段差が多い。 ・飲食店で車椅子で席の確保が難しい(トイレも)。道路の段差、車椅子で通れない路地。 ◆公共施設の理解不足 ・おもて向きは、障害者に対して理解がある体をしていても、現場では、それを心よく思わない人達が多くいるのは、事実。区役所などの公的機関でも見かけます。 ・施設を利用した時に視覚障害に対しての理解が出きていなくて、怖い思いをした。 ・人工肛門のため、旅行先の温泉・大浴場の利用が出来ない事がある。 ◆病院の理解不足 ・歯科や皮膚科の受診拒否 ・主治医の先生が病状を理解してくれないと感じる。 ・病院での窓口の対応、薬局の対応、精神科以外の外来の医師の対応 ・医療福祉関係者でさえ誤解、偏見を持つ人が多い。寄り添い、理解してくれる人はほとんどいない。いたとしても異動など担当の交代が激しく、関係は不安定で頼りない。 ・1番感じるのは病院。心療内科以外を受診する際、うつ病、内服薬の申告をするのに躊躇する様になった。 ◆SNS・インターネット上のコメントなど ・ネット上(SNS・掲示板)での誹謗中傷 ・ネット、世間での認識の違い (P70) ◆学校の理解不足 ・中学時代に普通級の子から障害持ちなどと言われた。 ◆その他 ・知的障害者に対して、本人の意思を尊重することが重視されていない。 ・障害者手帳を見せる時に嫌だなあと感じた時。 ・長く歩けないので人と一緒に出かけられない。 ・トイレに行く回数や時間 ・障害者をクローズしている場所で、服薬中の薬の副作用の影響で眠気を感じる時があります。   (P71) 問33 あなたが、障害のある人への配慮として良いと思ったこと、配慮があって助かったこと、改善されたと感じたことはありますか。あてはまる場面の番号を下の選択肢から選んで(主なもの2つまでを選択)、具体的な内容をご記入ください。 全体の回答数1713人、公共交通・公共施設などで14.4%、病院・診療所などで13.0%、区役所などの行政機関で11.7%、福祉サービスで11.3%、職場で6.8%、近隣・地域で2.7%、民間サービス(飲食店、習い事など)で2.4%、情報・コミュニケーションで1.4%、住む場所や家を借りる場面で1.3%、学校・教育の場面で1.2%、特にない32.3%、その他2.7%、無回答21.3% 障害に対する配慮があって助かった場面は、「公共交通、公共施設などで」が14.4%、「病院・診療所などで」が13.0%、「区役所などの行政機関で」が11.7%、「福祉サービスで」が11.3%と1割台で続いています。 一方、「特にない」は32.3%と3割を超えています。 (P72) 〇内容(一部抜粋) ◆区役所などの行政機関で ・障害に対しての制度を聞くことができた点 ・手話通訳タブレットが置かれていた ・わかりやすい説明や申請書類への記入のサポートをしてくれて助かった。 ・障がい者関連の窓口が入り口から近くて便利だと感じた。 ・歩けなくなったとき、車椅子をレンタルできたこと。 ・往診をしてもらえる医療機関を紹介してもらったこと ・職員の人達がよく質問に応じてくれてありがたい ・視覚障害なので区役所などで記入する時内容が見えず困ることが多いが、時には代筆や記入場所をていねいに指示してくださる。 ・視覚障害への対応で、コロナの予約、書類の対応がよかった。 ・多動で必要な手続きが出来なかった時、職員の方がしばらくの間付き添ってくれた為、手続きがスムーズに出来て、とても助かりました。 ◆公共交通、公共施設などで ・ヘルプマークができ、そしてそれが社会に浸透してきているので、気軽に助けを求めやすくなった ・スロープやエレベーターや多目的トイレがある ・ノンステップバスがものすごく普及した事。ホームドアの普及。 ・筆談に対応しているところがふえたこと。 ・エレベーターの設置が増えたこと。電車の障害者スペースが増えたこと。 ・都営バス・地下鉄等での無料パスの支給 ・音響信号の時間延長 ・バリアフリーが改善されてきた。困った時、障害で自身で動けない時に、すぐに駅員が駆け付けてくれる。 ・美術館・博物館は障害のある人への配慮があり好きな所ですが、都の美術館では毎回展覧会の開催中に1日だけ障害者のみの観覧があり、私も特別鑑賞会で作品を観ております。障害者だけを対象にするのは難しいことだと思いますので、美術館の関係者には頭が下がります ◆職場で ・コミュニケーションをとるのが苦手なので、電話対応や外部との折衝等コミュニケーションが必要な仕事から外してもらったのは良かった。 ・ほとんどのコミュニケーションをチャットや音声認識アプリを活用しているので、とてもやりやすい。 ・ビルの各フロアに多目的トイレ設置。 ・勤め始めたころ、通勤や仕事中でもパニックが頻発し解雇されるかと思いましたが、上司の方と密に連絡を取り合うことで対策を講じることができ、改善されました。すぐに家族に相談してもらえたのがよかったと思います。 (P73) ・仕事の手順書を用意してくださるので分からないことは調べて解決できる。 ・バリアフリー化が進んだ。 ・職場のスタッフが障害に理解がある。 ・ジョブコーチなどがいる。 ・問題行動があった時にしっかりと指摘してもらい、改善出来た。 ◆学校、教育の場面で ・発表・グループワーク・試験をレポートに代替する合理的配慮。課題告知を個別に早めて貰ったり、提出期限を個別に延長して貰ったりする合理的配慮。参加形態などの合理的配慮(対面出席をオンライン出席可にしてもらう)。これらの合理的配慮のおかげで、大幅に成績が向上しました。 ・介助員の手配を素早くしていただいたことは助かった記憶があります。(後年、こちらの意向を一切聞くことなくどんどん日数が削減されていったのは極めて残念でしたが。) ・アレルギー対応をしてもらえたこと。私の得意分野を理解して、就職先を勧めていただいたこと。 ・支援学校で充実した自立活動を受けられた ◆病院・診療所などで ・病院で専門の先生にアドバイスしてもらえる ・病気の進行についてとか、行政への手続きの仕方とかを丁寧に教えていただいた。 ・病院でインターネット診療予約ができるところ ・医療スタッフ全員がていねいに話を聞いてくれて、説明してくれる。 ・作業療法士が、職場での働き方など直接、会う機会を設け、対応してくれる。 ・手話ができる看護師などが増えていること。 ・かかりつけの病院で途中からカルテに聴覚障害を記載してもらったから、特にこちらから何も言わずとも積極的に配慮頂けるようになった。 ・盲導犬と病院に行けるようになったことに改善を感じる。 ・担当の先生の説明時、聞きとれない事がある為、筆談ノートを詳しく記入して下さりますので、とても助かっています。 ◆民間サービス(飲食店、習い事など)で ・セルフサービスのお店で、配膳をやってくれた時 ・飲食店で車イス用にスペースを作ってくれる店がある。 ・重くて大きな車椅子なので、段差があると入るのをためらうのだが、「持ち上げますよ。」と快く言って下さり、持ち上げて店内に入れて下さったり、食事介助で必要そうな物を何も言わなくても用意して下さったりするお店もあった。但し、本当に人次第、お店の姿勢次第だとは思う。結構稀な例ではあった。でも、昔に比べると、入店しても車椅子でも大丈夫な席に誘導してくれるのは自然で無理がなくなって来た様に思う。 ・飲食店の一部で消化器疾患のある人がトイレを利用できるように動いている地域が出てきたこと。 ・飛行機で混雑を避けるために先に乗せてくれる。ぶつかると痛いので怖さがあるので、先に乗せてもらえて安心できる。 (P74) ◆福祉サービスで ・就労移行支援。疾病について勉強をするプログラムがあったこととスタッフが疾病に理解があり助かった。 ・児童発達支援や放課後等デイサービスで障害手帳の有無ではなく困りごとをベースにして利用できるようになっていること。 ・デイサービスに通っているが職員さんの心配りが行き届いている。リハビリ等を中心のデイサービスにも通っていて体のいろいろな部位に合った運動を行なってくれている。 ・ケアマネジャーさんにすぐ相談出来る。ヘルパーさん訪問看護師さんが親切である。 ・ショートステイの利用で、苦手な他の利用者の方と鉢合わせにならないように配慮していただいたり、食事を自室でとらせてもらえたり、個別の対応をしていただけたのがとてもありがたいと思いました。 ・就労移行を再利用した際に支援者さんが次の職場できっと長く働けると言ってくれたこと、悩んだときは一緒に考えてもらえたこと。就労移行をここは失敗出来る場所と言ってくれて、グループワークで失敗してもいつも励ましてくれたこと、すごくサポートがよかったと思います。 ◆住む場所や家を借りる場面で ・病気を理由にマンションの理事を免除してもらえた ・各所にスロープ、手すりがある ・部屋を探した時の不動産屋さんの担当者が身体にあった部屋を探して下さったこと。 ・今住んでいる家(一戸建)を借りるときに車イスで生活しやすいように床をたたみからフローリングにリフォームしてくれた。 ◆情報、コミュニケーションで ・わかりやすく温かい言葉 ・口頭指示が苦手だったので、紙に書いてまとめてくれた。→就労移行支援所の模範面接 ・友人とのコミュニケーションで情報を得たり、精神面で何度も助けられた。番号を決められないぐらいたくさんの場所で配慮してもらった。とてもうれしかった。 ・要約筆記や手話通訳を必要に応じて付けていただける講習会や講演会があること。 ・インターネットやSNSで情報が得られる所。 ◆近隣、地域で ・同じ建物の方から何かの時には一番にかけつけてくださると言われひと安心と感謝しています。 ・バス、乗車など席をゆずってくれる人が多くたいへん助かる。 ・夫の車椅子を押している時、段差や坂で困っていると通りがかりの方が助けてくださった。 ・公園のベンチで休んだ時など、立ちあがれない時に通りすがりの人が立たせてくれた ・点字ブロックなどの目の見えない人への対応が増えたこと。 ・普通に生活出来ていることは、近所の方々に知ってもらえているからだと思う。   (P75) 問34 あなたは、障害への理解を進めていくためにどのようなことに力を入れるべきだと思いますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、学校や生涯学習での障害に関する教育や情報提供34.8%、障害者の一般就労の促進33.9%、地域や学校等でともに学びともに暮らすこと20.9%、地域や学校等で交流の機会を増やすこと19.1%、障害に関する講演会や疑似体験会の開催17.6%、障害や障害者に関するパンフレットの発行14.5%、障害者作品展やイベントの開催8.4%、その他5.3%、特にない17.5%、無回答15.2% 令和元年度 全体の回答数2231人、学校や生涯学習での障害に関する教育や情報提供23.0%、障害者の一般就労の促進28.6%、地域や学校等でともに学びともに暮らすこと18.3%、地域や学校等で交流の機会を増やすこと17.7%、障害に関する講演会や疑似体験会の開催15.6%、障害や障害者に関するパンフレットの発行16.7%、障害者作品展やイベントの開催8.1%、その他5.3%、特にない23.6%、無回答14.9% 障害理解のために力を入れるべきことは、「学校や生涯学習での障害に関する教育や情報提供」が34.8%、「障害者の一般就労の促進」が33.9%と3割台で高く、次いで「地域や学校等でともに学び、ともに暮らすこと」が20.9%、「地域や学校等で交流の機会を増やすこと」が19.1%と2割前後で続いています。 令和元年度と比較すると、「障害や障害者に関するパンフレットの発行」以外の項目はいずれも上がっており、特に「学校や生涯学習での障害に関する教育や情報提供」が11.8ポイント、「障害者の一般就労の促進」が5.3ポイントと、5ポイント以上令和元年度を上回っています。 障害種別にみると、「学校や生涯学習での障害に関する教育や情報提供」と「障害者の一般就労の促進」はすべての障害で2割を超えて高く、特に「学校や生涯学習での障害に関する教育や情報提供」は〔音声・言語・そしゃく機能障害〕以外の障害で3割を超えており、特に〔発達障害〕では47.2%と他の障害より高くなっています。 (P76) 問35 「成年後見制度」は、精神上の障害など(知的障害、精神障害、認知症など)により判断能力が十分でない方の財産などの権利を守る制度です。あなたは、成年後見制度について知っていますか。(1つに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、名前も内容も知っている32.9%、名前は聞いたことはあるが内容は知らない36.5%、名前も内容も知らない20.8%、無回答9.8% 令和元年度 全体の回答数2231人、名前も内容も知っている34.8%、名前は聞いたことはあるが内容は知らない32.8%、名前も内容も知らない25.8%、無回答6.6% 成年後見制度については、「名前も内容も知っている」が32.9%、「名前は聞いたことはあるが、内容は知らない」が36.5%と3割台を占めており、二つ合わせた『名前は知っている』は69.4%と約7割を占めています。一方、「名前も内容も知らない」は20.8%と2割を占めています。 令和元年度と比較すると、「名前も内容も知っている」が1.9ポイント下がっていますが、「名前は聞いたことはあるが、内容は知らない」は3.7ポイント上がっています。 障害種別にみると、「名前も内容も知っている」は〔発達障害〕と〔精神障害〕を除くすべての障害で3割を超えており、特に「肢体不自由」は40.8%と4割を占めています。 一方、「名前も内容も知らない」は、〔知的障害〕で32.0%と3割を超えて、他の障害より高くなっています。 (P77) 問36 あなたは、成年後見制度を利用したいと思いますか。(1つに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、既に利用している2.7%、将来必要になったら利用したい32.1%、利用したいとは思わない21.4%、わからない34.2%、無回答9.7% 令和元年度 全体の回答数2231人、既に利用している2.2%、将来必要になったら利用したい30.9%、利用したいとは思わない26.6%、わからない33.5%、無回答6.8% 成年後見制度の利用意向については、「既に利用している」が2.7%、「将来必要になったら利用したい」が32.1%と、利用に肯定的な回答が3割半ばを占めています。 令和元年度と比較すると、「既に利用している」、「将来必要になったら利用したい」はあまり変化ありませんが、「利用したいとは思わない」は5.2ポイント下がっています。 障害種別にみると、〔視覚障害〕を除くすべての障害で「将来必要になったら利用したい」が最も高く、特に〔聴覚・平衡機能障害〕と〔発達障害〕では4割を超えています。 反対に、「利用したいとは思わない」は、〔視覚障害〕で28.7%と最も高くなっています。 (P78) 12.福祉サービスについて 問37 次のサービスについて、あなたの利用状況と今後(2~3年以内)の利用希望を選択肢から1つずつ選んでください。令和4年度 全体の回答数1713人、 (1)訪問系サービス 〇現在の利用状況(現在利用しているか) ・居宅介護 はい5.8%、いいえ73.4%、無回答20.4% ・重度訪問介護 はい1.7%、いいえ74.6%、無回答23.7%、 ・同行援護 はい3.1%、いいえ73.2%、無回答23.7% ・行動援護 はい2.5%、いいえ73.7%、無回答23.8% ・重度障害者等包括支援 はい1.3%、いいえ75.0%、無回答23.7% 訪問系サービスを現在利用しているかについて、「はい」は〔居宅介護〕が5.8%と最も高く、次いで〔同行援護〕が3.1%、〔行動援護〕が2.5%と続いています。一方、「いいえ」はいずれのサービスも7割台となっています。 〇今後の利用意向 ・居宅介護 十分利用できている3.0%、もっと利用したい2.3%、今後利用したい12.1%、利用希望はない43.1%、無回答39.4% ・重度訪問介護 十分利用できている0.8%、もっと利用したい1.1%、今後利用したい8.5%、利用希望はない45.8%、無回答43.8% ・同行援護 十分利用できている1.4%、もっと利用したい1.6%、今後利用したい8.8%、利用希望はない44.9%、無回答43.3% ・行動援護 十分利用できている1.1%、もっと利用したい1.5%、今後利用したい10.7%、利用希望はない43.5%、無回答43.2% ・重度障害者等包括支援 十分利用できている0.8%、もっと利用したい0.8%、今後利用したい8.8%、利用希望はない45.5%、無回答44.1% 訪問系サービスの今後の利用意向について、「今後利用したい」は、〔居宅介護〕が12.1%、〔行動援護〕が10.7%と1割台で高く、それ以外のサービスはいずれも8%台となっています。 (P79) (2)日中活動系サービス 〇現在の利用状況(現在利用しているか) ・生活介護 はい8.1%、いいえ69.2%、無回答22.7% ・療養介護 はい2.2%、いいえ73.4%、無回答24.4% ・自立訓練(機能訓練・生活訓練) はい6.3%、いいえ69.4%、無回答24.3% ・就労移行支援 はい4.4%、いいえ70.1%、無回答25.5% ・就労継続支援A型 はい2.2%、いいえ72.1%、無回答25.7% ・就労継続支援B型 はい8.0%、いいえ68.2%、無回答23.8% ・就労定着支援 はい3.3%、いい71.0%え、無回答25.7% ・短期入所 はい5.3%、いいえ70.2%、無回答24.6% 日中活動系サービスを現在利用しているかについて、「はい」は〔生活介護〕と〔就労継続支援B型〕で8%台と高く、次いで〔自立訓練(機能訓練・生活訓練)〕が6.3%、〔短期入所〕が5.3%と5%以上で続いています。一方、「いいえ」はいずれのサービスも7割前後となっています。 〇今後の利用意向 ・生活介護 十分利用できている4.5%、もっと利用したい2.9%、今後利用したい9.2%、利用希望はない40.9%、無回答42.6% ・療養介護 十分利用できている1.1%、もっと利用したい1.2%、今後利用したい8.8%、利用希望はない43.5%、無回答45.4% ・自立訓練(機能訓練・生活訓練) 十分利用できている2.6%、もっと利用したい3.5%、今後利用したい10.8%、利用希望はない38.6%、無回答44.5% ・就労移行支援 十分利用できている2.5%、もっと利用したい2.2%、今後利用したい9.4%、利用希望はない40.2%、無回答45.7% ・就労継続支援A型 十分利用できている1.2%、もっと利用したい1.1%、今後利用したい8.8%、利用希望はない41.9%、無回答47.0% ・就労継続支援B型 十分利用できている4.4%、もっと利用したい2.2%、今後利用したい7.8%、利用希望はない41.1%、無回答44.5% ・就労定着支援 十分利用できている1.9%、もっと利用したい2.0%、今後利用したい9.6%、利用希望はない40.2%、無回答46.3% ・短期入所 十分利用できている1.2%、もっと利用したい4.0%、今後利用したい11.0%、利用希望はない40.0%、無回答43.8% 日中活動系サービスの今後の利用意向について、「今後利用したい」は、〔短期入所〕が11.1%、〔自立訓練(機能訓練・生活訓練)〕が10.8%と1割台で高く、それ以外のサービスも1割近くとなっています。 (P80) (3)居住系サービス 〇現在の利用状況(現在利用しているか) ・共同生活援助(グループホーム) はい5.1%、いいえ71.7%、無回答23.2% ・自立生活援助 はい1.8%、いいえ73.7%、無回答24.5% ・施設入所支援 はい1.5%、いいえ73.7%、無回答24.9% 居住系サービスを現在利用しているかについて、「はい」は〔共同生活援助(グループホーム)〕が5.1%と最も高く、次いで〔自立生活援助〕が1.8%、〔施設入所支援〕が1.5%と1%台で続いています。一方、「いいえ」はいずれのサービスも7割台となっています。 〇今後の利用意向 ・共同生活援助(グループホーム) 十分利用できている3.9%、もっと利用したい0.6%、今後利用したい10.7%、利用希望はない42.7%、無回答42.0% ・自立生活援助 十分利用できている1.0%、もっと利用したい0.8%、今後利用したい12.6%、利用希望はない42.3%、無回答43.3% ・施設入所支援 十分利用できている0.7%、もっと利用したい0.6%、今後利用したい10.6%、利用希望はない44.5%、無回答43.6% 居住系サービスの今後の利用意向について、「今後利用したい」は、〔自立生活援助〕が12.6%、〔共同生活援助(グループホーム)〕が10.7%、〔施設入所支援〕が10.6%といずれも1割台となっています。 (P81) (4)地域生活支援事業 〇現在の利用状況(現在利用しているか) ・相談支援事業 はい13.5%、いいえ63.0%、無回答23.4% ・意思疎通支援事業 はい0.9%、いいえ73.6%、無回答25.6%、 ・地域活動支援センター事業 はい4.0%、いいえ70.5%、無回答25.5% ・日常生活用具給付事業 はい7.5%、いいえ68.0%、無回答24.5% ・移動支援事業 はい3.7%、いいえ71.3%、無回答24.9% ・日中一時支援事業 はい1.8%、いいえ73.3%、無回答24.9% 地域生活支援事業を現在利用しているかについて、「はい」は〔相談支援事業〕が13.5%と1割を超えて最も高く、次いで〔日常生活用具給付事業〕が7.5%と続いています。一方、「いいえ」は〔相談支援事業〕と〔日常生活用具給付事業〕を除くいずれのサービスも7割台となっています。 〇今後の利用意向 ・相談支援事業 十分利用できている6.5%、もっと利用したい4.8%、今後利用したい14.6%、利用希望はない31.8%、無回答42.3% ・意思疎通支援事業 十分利用できている0.4%、もっと利用したい0.9%、今後利用したい7.2%、利用希望はない45.3%、無回答46.2% ・地域活動支援センター事業 十分利用できている1.9%、もっと利用したい1.9%、今後利用したい11.8%、利用希望はない39.6%、無回答44.8% ・日常生活用具給付事業 十分利用できている3.6%、もっと利用したい3.2%、今後利用したい9.8%、利用希望はない39.5%、無回答43.9% ・移動支援事業 十分利用できている1.2%、もっと利用したい2.6%、今後利用したい10.9%、利用希望はない40.5%、無回答44.8% ・日中一時支援事業 十分利用できている0.6%、もっと利用したい1.2%、今後利用したい11.9%、利用希望はない41.7%、無回答44.5% 地域生活支援事業の今後の利用意向について、「今後利用したい」は、〔相談支援事業〕が14.6%と最も高く、次いで〔日中一時支援事業〕が11.9%、〔地域活動支援センター事業〕が11.8%と続いています。〔相談支援事業〕では、「もっと利用したい」と「今後利用したい」を合わせた『利用したい』が19.4%と2割近くを占めています。 (P82) (5)その他サービス 〇現在の利用状況(現在利用しているか) ・自立支援医療 はい32.1%、いいえ44.1%、無回答23.8% ・補装具 はい11.4%、いいえ61.9%、無回答26.7% ・地域定着支援 はい1.6%、いいえ69.5%、無回答28.9% その他サービスを現在利用しているかについて、「はい」は〔自立支援医療〕が32.1%と3割を超えて突出して高く、次いで〔補装具〕が11.4%、〔地域定着支援〕が1.6%と続いています。一方、「いいえ」は〔自立支援医療〕を除くいずれのサービスも6割台となっています。 〇今後の利用意向 ・自立支援医療 十分利用できている21.7%、もっと利用したい7.1%、今後利用したい9.1%、利用希望はない21.9%、無回答40.2% ・補装具 十分利用できている5.4%、もっと利用したい4.4%、今後利用したい6.1%、利用希望はない38.6%、無回答45.5% ・地域定着支援 十分利用できている0.8%、もっと利用したい0.9%、今後利用したい14.4%、利用希望はない36.1%、無回答47.9% その他サービスの今後の利用意向について、「今後利用したい」は、〔地域定着支援〕が14.4%と1割を超えて高く、次いで〔自立支援医療〕が9.1%、〔補装具〕が6.1%と続いています。 (P83) 問38 あなたは、サービス利用の際に困ることがありますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、サービスに関する情報が少ない29.1%、区役所での手続きが大変24.5%、サービス内容がわかりづらい21.0%、利用でぎる回数や日数が少ない9.0%、事業者との利用日等の調整が大変8.6%、利用者負担が大きい7.8%、利用したいサービスが利用でぎない6.9%、サービスの質が良くない3.2%、その他4.4%、特にない27.9%、無回答20.5% 令和元年度 全体の回答数2231人、サービスに関する情報が少ない26.3%、区役所での手続きが大変19.9%、サービス内容がわかりづらい17.3%、利用でぎる回数や日数が少ない8.1%、事業者との利用日等の調整が大変6.5%、利用者負担が大きい5.9%、利用したいサービスが利用でぎない6.4%、サービスの質が良くない4.0%、その他2.7%、特にない33.3%、無回答19.3% サービス利用の際の困りごとは、「サービスに関する情報が少ない」が29.1%と3割近くで最も高く、次いで「区役所での手続きが大変」が24.5%、「サービス内容がわかりづらい」が21.0%と2割台で続いており、それ以外の項目は1割を切っています。 一方、「特にない」は27.9%と2割半ばを超えています。 令和元年度と比較すると、全体的な傾向に変化はありませんが、「サービスの質が良くない」以外の項目はいずれも上がっており、特に「区役所での手続きが大変」が4.6ポイント、「サービス内容がわかりづらい」が3.7ポイント令和元年度から上がっています。 (P84) 障害種別にみると、「サービスに関する情報が少ない」はすべての障害で2割を超えており、〔視覚障害〕以外の障害では最も高くなっています。 また、「区役所での手続きが大変」と「サービス内容がわかりづらい」もすべての障害で1割を超えており、特に「区役所での手続きが大変」は〔発達障害〕と〔精神障害〕で3割を超えて他の障害より高くなっています。 (P85) 13.今後の暮らし方について 問39 あなたは将来(5~10年後くらい)、どこで暮らしたいと思いますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、地域で家族と一緒に暮らしたい47.5%、地域で一人暮らしをしたい23.8%、地域のグループホームなどで暮らしたい8.6%、施設に入所して暮らしたい8.1%、医療設備の充実している施設(病院等)で暮らしたい6.3%、その他2.7%、わからない10.6%、無回答10.2% 令和元年度 全体の回答数2231人、地域で家族と一緒に暮らしたい53.5%、地域で一人暮らしをしたい16.9%、地域のグループホームなどで暮らしたい8.5%、施設に入所して暮らしたい13.5%、医療設備の充実している施設(病院等)で暮らしたい12.3%、その他2.3%、わからない10.1%、無回答8.4% 希望する将来の暮らし方は、「地域で家族と一緒に暮らしたい」が47.5%と4割半ばを超えて突出して高く、「地域で一人暮らしをしたい」が23.8%と2割を超えて続いており、それ以外の項目は1割を切っています。 令和元年度と比較すると、「地域で一人暮らしをしたい」が6.9ポイント上がっていますが、「地域で家族と一緒に暮らしたい」と「医療設備の充実している施設(病院等)で暮らしたい」がともに6.0ポイント、「施設に入所して暮らしたい」が5.4ポイントと5ポイント以上、令和元年度から下がっています。 (P86) 年齢別にみると、すべての年齢で「地域で家族と一緒に暮らしたい」が4割を超えて最も高くなっています。 74歳以下の年齢では、「地域で一人暮らしをしたい」が2割を超えています。 〔18~39歳〕では、「地域のグループホームなどで暮らしたい」が1割半ばを超えて、他の年齢より高くなっています。 障害種別にみると、「地域で家族と一緒に暮らしたい」はすべての障害で4割を超えて最も高くなっています。また、「地域で一人暮らしをしたい」もすべての障害で1割を超えており、〔精神障害〕で34.0%と3割を超えて他の障害より高くなっています。 〔知的障害〕と〔発達障害〕では、「地域のグループホームなどで暮らしたい」が2割を超えて、他の障害より高くなっています。 (P87) 問39-1 問39で「地域のグループホームなどで暮らしたい」と回答された方にお聞きします。現在、グループホームを利用していない理由は何ですか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体の回答数148人、自身がまだ入居したくないから39.2%、希望に合うホームが近隣にないから31.8%、入居を希望しているがなかなか空ぎがないから20.3%、共同生活の練習中だから4.1%、家族から入居を反対されているから0.7%、その他28.4%、無回答8.8% 現在、グループホームを利用していない理由は、「自身がまだ入居したくないから」が39.2%、「希望に合うホームが近隣にないから」が31.8%と3割台で高く、次いで「入居を希望しているが、なかなか空きがないから」が20.3%と続いています。 障害種別にみると、回答が10件以上の障害では、〔知的障害〕を除くすべての障害で「自身がまだ入居したくないから」が最も高く、特に〔内部障害〕では6割半ばを超えて他の障害より高くなっています。 〔知的障害〕では、「希望に合うホームが近隣にないから」が4割に達し、他の障害より高くなっています。 〔知的障害〕と〔発達障害〕では、「入居を希望しているが、なかなか空きがないから」が2割半ばを超えて高くなっています。 (P88) 問40 あなたは将来、どのように日中を過ごしたいと思いますか。また、あなたを主に支援している方は、将来あなたがどのように日中を過ごすのが良いと思っていますか。(あてはまるものすべてに○) 〇回答者自身の希望 令和4年度 全体の回答数1713人、家族がいる場所で過ごす40.6%、一般企業などで働く21.7%、通所施設で支援を受けながら様々な活動をする9.3%、福祉作業所などで働く7.8%、自立した日常生活がでぎるよう機能訓練などを受けて過ごす7.0%、医療機関で看護や介護を受けながら過ごす5.9%、働くための訓練・支援を受ける4.7%、学校に通う1.1%、その他3.7%、わからない10.1%、無回答16.9% 令和元年度 全体の回答数2231人、家族がいる場所で過ごす52.4%、一般企業などで働く15.4%、通所施設で支援を受けながら様々な活動をする12.2%、福祉作業所などで働く6.5%、自立した日常生活がでぎるよう機能訓練などを受けて過ごす9.4%、医療機関で看護や介護を受けながら過ごす9.4%、働くための訓練・支援を受ける5.3%、学校に通う1.7%、その他4.9%、わからない12.6%、無回答10.5% 希望する日中の過ごし方は、「家族がいる場所で過ごす」が40.6%と4割に達し最も高く、次いで「一般企業などで働く」が21.7%と2割を超えて続いており、それ以外の項目は1割を切っています。 令和元年度と比較すると、「一般企業などで働く」が6.3ポイント、「福祉作業所などで働く」が1.3ポイント上がっていますが、それ以外の項目はいずれも下がっており、特に「家族がいる場所で過ごす」は11.8ポイントと、10ポイント以上令和元年度を下回っています。 〇支援者の希望 令和4年度 全体の回答数1713人、家族がいる場所で過ごす24.2%、一般企業などで働く13.5%、通所施設で支援を受けながら様々な活動をする8.6%、福祉作業所などで働く6.0%%、自立した日常生活がでぎるよう機能訓練などを受けて過ごす6.8%、医療機関で看護や介護を受けながら過ごす5.9%、働くための訓練・支援を受ける3.5%、学校に通う0.5%、その他2.9%、わからない9.4%、無回答38.9% (P89) 〇回答者自身と支援者の比較 希望する日中の過ごし方を回答者自身と支援者で比較すると、すべての項目で回答者自身の割合が支援者を上回っており、特に「家族がいる場所で過ごす」が16.4ポイント、「一般企業などで働く」が8.2ポイント大きく上回っています。 (P90) 14.区の取り組みについて 問41 障害のある方が地域で安心して暮らしていくためには、どのようなことが重要だと思いますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、気軽に相談がでぎること62.5%、一人ひとりの状況に合わせた支援を行えるサービスがあること48.3%、緊急時や災害時の安全が確保されていること47.2%、地域で自立した生活をおくるためのサービスがあること47.0%、障害の有無に関わらずともに生活できるよう理解と共感を深めること46.7%、一人ひとりの権利や尊厳を守ること38.6%、障害のある方の生活をサポートする人材を育てること37.8%、一人ひとりの状況に応じて働ける就労の支援があること33.6%、子どもの成長を支える療育や家族を支えるサービスがあること24.6%、その他3.1%、わからない6.1%、無回答6.7% 令和元年度 全体の回答数2231人、気軽に相談がでぎること58.0%、一人ひとりの状況に合わせた支援を行えるサービスがあること37.9%、緊急時や災害時の安全が確保されていること46.8%、地域で自立した生活をおくるためのサービスがあること38.9%、障害の有無に関わらずともに生活できるよう理解と共感を深めること41.9%、一人ひとりの権利や尊厳を守ること30.0%、障害のある方の生活をサポートする人材を育てること30.0%、一人ひとりの状況に応じて働ける就労の支援があること23.5%、子どもの成長を支える療育や家族を支えるサービスがあること16.1%、その他1.9%、わからない0.0%、無回答10.6% 障害のある方が地域で安心して暮らしていくために重要ことは、「気軽に相談ができること」が62.5%と6割を超えて最も高く、次いで「一人ひとりの状況に合わせた支援を行えるサービスがあること」が48.3%、「緊急時や災害時の安全が確保されていること」が47.2%、「地域で自立した生活をおくるためのサービスがあること」が47.0%と続いており、すべての項目で2割を超えています。 令和元年度と比較すると、すべての項目で令和元年度を上回っており、特に「一人ひとりの状況に合わせた支援を行えるサービスがあること」が10.4ポイント、「一人ひとりの状況に応じて働ける就労の支援があること」が10.1ポイントと、10ポイント以上令和元年度から大きく上がっています。 (P91) 障害種別にみると、「気軽に相談ができること」はすべての障害で5割半ばを超えており、〔音声・言語・そしゃく機能障害〕を除くといずれも最も高くなっています。 〔音声・言語・そしゃく機能障害〕では、「障害の有無に関わらずともに生活できるよう、理解と共感を深めること」が61.7%と6割を超えて、他の障害より高くなっています。  また、〔発達障害〕では、「子どもの成長を支える療育や、家族を支えるサービスがあること」を除くすべての項目で5割を超えており、区の取り組みについての期待が高い傾向にあります。 (P92) 問42 品川区は障害のある方やご家族の方にとって、暮らしやすいまちですか。(1つに○) 令和4年度 全体の回答数1713人、暮らしやすい18.1%、どちらかというと暮らしやすい36.7%、どちらかというと暮らしにくい6.9%、暮らしにくい5.1%、わからない28.2%、無回答5.0% 令和元年度 全体の回答数2231人、暮らしやすい12.4%、どちらかというと暮らしやすい42.6%、どちらかというと暮らしにくい7.1%、暮らしにくい3.2%、わからない26.6%、無回答8.1% 障害のある方やご家族の方にとって品川区の暮らしやすさは、「暮らしやすい」が18.1%、「どちらかというと暮らしやすい」が36.7%となっており、二つ合わせた『暮らしやすい』は5割半ばを占めています。 令和元年度と比較すると、『暮らしやすい』の割合は変化ありませんが、より肯定的な「暮らしやすい」が5.7ポイント令和元年度から上がっています。 障害種別にみると、〔発達障害〕と〔精神障害〕を除くすべての障害で「どちらかというと暮らしやすい」が最も高く、また、すべての障害で『暮らしやすい』も4割半ばを超えています。 反対に、「どちらかというと暮らしにくい」と「暮らしにくい」を合わせた『暮らしにくい』は、〔発達障害〕で2割を占めて、他の障害よりやや高くなっています。 (P93) 15.自由意見 問43 区の障害児・者の取り組みに関して、ご意見などがありましたら、ご自由にお書きください。 区の障害児・者への取り組みに関する意見について、以下のような記入がありました。件数としては、「福祉サービス」、「行政(区)の対応・制度・手続き」、「障害理解・交流」、「生活環境・バリアフリー」、「情報・相談」に関する内容が多くなっています。 福祉サービス87件、行政(区)の対応・制度・手続き66件、障害理解・交流53件、生活環境・バリアフリー49件、情報・相談43件、経済的事情・経済的支援28件、アンケート21件、将来の不安17件、家族・介助者への支援16件、雇用・就労15件、医療・健康11件、保育・療育・教育6件、防災3件、その他36件 〇内容(一部抜粋) ◆福祉サービス ・障害者のためのサービスや制度は整備されてきているように思いますが、利用することができません。サービスを提供してくれる事業者を増やしたり、そこに従事する人材の育成などに力を入れてほしいです。 ・グループホームがたりていないし、入所できても利用料が高くて経済的に負担。結局、他区のグループホームに入所しました。その方が空きがあり、利用料も少なくてすみました。自立するためにも、仕事を与えるだけでなく、生活で自立できる場所を確保することも重要だと思う。 ・本人がひとりになった時に、安心して相談ができ、諸手続きを親切に進めてくれる様なサービスを希望します。(通院、服薬、お金の管理など) ・多くの事業所が参入でき、選びやすくなってほしい。利用者に対し、高圧的な事業所があり、とても暮らしにくいです。選びやすく、サービスの質が上ってほしいです。 ・障害者施設をもっと増して欲しい(グループホーム、作業所)等 ・就労移行支援のサービス期間を2年→3年にしてもらえるとよい又は、延長した1年間は、就労支援に通いながら数日は仕事をして体を慣らしていく方法が可能となればいいです。 ・ショート利用が出来る施設を増やして欲しいです。 ・言語聴覚士さんは手薄だと伺いました。1人1人合っている方が必要だと感じるので人材を育て増やして欲しいです。ハードルが高いとの事なので“助手”みたいな人も良いかも知れません。 (P94) ・利用したくても、施設がない。サービス従事者が少なく支給量を使うことができない。親が介助するのが当然という考えはやめてほしい。18才以上は、1人の社会人として、自立できるよう、支援の体制を整えてほしい。 ・タクシー券を増やしてほしい。障害者手当もあるとよい。 ・重度の障害に対するさまざまな支援があることは必要ですが、軽度から重度にならないための支援がありません。毎週の休みは近所の整骨院で調整やマッサージを受け、リハビリのために職場の近くの健康センターのプールで歩くのに毎回お金がかかります。このような日々の努力を助ける支援があると心強いです。 ・通所やレスパイト、ショートステイのサービスを医療ケア(呼吸機)がある人でも利用できるようにしてほしい。医療ケア(呼吸機)のある人が利用できる通所施設をつくってほしい。 ・肢体不自由です。医療保険でリハビリが終わってしまい現在は使えません。リハビリを続ける為にはデイサービスで療法士のいる所で個別でやってもらっています。この先マヒが良くなるかわからない状態で利用日数や回数が減る事もありうるようです。年齢が上がっていくのに体が動かなくなれば、逆にいろんな負担が増えます。既に体が硬くこわばるのでデイサービスに療法士がいる所がもっと増えたら自分と同じ様な人にも助かると思う。 ・障害者の支援の仕事の養成講座をもっと開催して欲しい。ヘルパーを養成して欲しい。身体介護(有)なので、希望してもあまりヘルパー自身がいない(急務と思います)。成人の日中一時を作って欲しい。送迎もやって欲しい(急務と思います)。 ・他区の福祉サービスと比べたら品川区は劣ることが多く、学校を卒業したら、他区に移住する方もまだ今でもおられるのが現状。障害児者が安心して暮らせる様に福祉サービス向上をお願い致します。 ◆行政(区)の対応・制度・手続き ・「利用者にとって、どのような支援がベストか」(場合によっては、関係部署との話し合いをおこなう)を常に考えた支援を希望します。区職員や区の関係施設で働いていらっしゃる方々の意識のさらなる向上をお願いします。制度的に難しいかもしれませんが、精神障害者手帳所持者に対するサービスの拡充をご検討頂けたらと思います。例えば、区営住宅の賃貸・区での精神障害者への補助(障害年金・障害者手帳・自立支援の診断書代の支給)です。よろしくお願いします。 ・制度的に難しいかもしれませんが、精神障害者手帳所持者に対するサービスの拡充をご検討頂けたらと思います。例えば、区営住宅の賃貸・区での精神障害者への補助(障害年金・障害者手帳・自立支援の診断書代の支給)です。よろしくお願いします。 ・役所や病院で早口で説明をされると、全く理解出来ていないことが多いので、ゆっくり、丁寧に、わかりやすく、短的に伝えて頂ければ有難いです。 ・障害者手帳や自立支援の更新で保健センターの窓口に行きますが、となりの人の話が聞こえてしまうのが気まずいです。その他は、職員の方にも良く対応いただいて、ありがとうございます。 ・他の区のようにいろいろな事業所を入れて、利用者がもっと選択できるようにしてもらいたい。 ・申請から実施迄の時間(日程)を短くしていただきたい。 ・身体障害が要支援になると介護サービスの利用が難しくなり、自費サービス利用を促されているように感じます。 ・品川区の取り組みかは不明ですが、障害者マークやヘルプマークが健常者でも手軽に入手できることに疑問があります。各自治体が認可して発行するべきものではないかと思います。 (P95) ・自立支援等の手続きは、正しく病を理解出来る人だけにして欲しいです。 ・日常生活用具申請書に返信用封筒を同封して欲しい。封筒・切手の準備だけで出すのが遅れる。 ・自立支援の手帳について理解していない病院事務、薬局事務が多くて困る。 ・手つづきを簡単にしてほしい。地域センターに毎回いくのがしんどい。 ・申請主義ではなく概当する場合は、申請の手続きをしなくとも自動的に支援を受けられるようにしてもらいたい ◆障害理解・交流 ・障害児・者も健康な人も、もっと、偏見のない社会になる様、交流の場を、増やして欲しい。 ・健常者との交流の場を計って頂き交流する事で地域にいらっしゃる方を知る事が大事。そして何かあった時に支援出来る方法があると心強い ・健常者への理解は、小さいうちからの教育にあると思います。人は、一人、一人個性があって良い。健常者だからという思いあがり、皆、平等である事。 ・参加できるコミュニティの発信と交流の場を広めて欲しい。老若男女問わず活動できるようにしてほしい。悩みを相談・共有できる場所がもっと欲しい ・もっと日中で活動出来る場所を増やしてほしい。コミュニティの場所が欲しい。 ・これからも、品川区で共に学び、共に暮らせる共生社会を望みます。区別せず、仲間に入れて下さい!! ・知った気になるのではなく理解をちゃんとして下さい。 ・障害も個性であり、特別な事ではないと考えられる地域を作ってほしい。その上でサポートいただけるとありがたい。 ・症状分けをした親同士の話し合いの場を設定して欲しい。 ・取り敢えず周りに障害を隠しながら生活している状態なので、もっと理解が深まればいいと思う。最近話題になったヘルプマークのように。 ◆生活環境・バリアフリー ・歩道の狭さ、段差が多すぎ。車椅子の場合は特に感じます。 ・品川区に限ったことではありませんが、博物館、美術館での、特に視覚障害者に対するバリアフリー化をぜひ進めていただきたいと思います。具体的にはタブレット/音声ガイドの貸し出し、ガイドスタッフなどを充実していただきたいと思います。 ・駅のトイレを増やしてほしい。 ・区役所が行きづらいので区民のためにコミュニティバスを走らせて欲しい。 ・坂や踏切、車道を走る自転車の信号無視など障害を持っていない人でも大変なことを解消してほしい。高齢で耳も遠いのでルールを守らない自転車や車の音が聞こえない。 ・私のように足の不自由な方は、階段の「上り」よりも「下り」がつらいです。エレベーターの設置を「上り」だけでなく「下り」の設置をお願いします。 ・公的なバリアフリー化を充実させて頂きたい。例)音響信号の増設 ・都営住宅と区営住宅にもっと入りやすい倍率にして欲しいです。多目的トイレの設置を多くして欲しいです。 (P96) ◆情報・相談 ・どのようなサービスを何処で受けられるのかが明確でない ・成人の発達障害についての就労支援相談のカウンセラーの方には大変お世話になりました。今の仕事を継続できているのはこの方のおかげです。このような施設の待遇をよくすることと、カウンセラーの増員をお願いします。 ・ホームページの分かりやすい場所に障がい者支援政策および手続き一覧を載せて欲しい。介護者における『くるみん』の障がい者版の様な冊子を作り、各受給者証の更新時に手渡せば良いのではないか。 ・定着支援というものが上手く機能していない。相談できる機関も土日や夜間は休みになるので民間での相談窓口を作り、知識のある専門家を雇って欲しい。カウンセリングを安価で受けられるようにして欲しい。 ・精神障害や発達障害に関する相談や援助が得られるところを拡充していただければと思います。 ・包括的な相談ができる窓口を増やしてほしい。ピアケアを養成してほしい。 ・福祉サービスに関する情報を、自分で集めないといけない事が多く、とても不便。「ここまでしか分からない、やらない」ではなく、関連機関への案内や最初のパイプ役をお願いしたい。 ・区の相談窓口がどこなのか分かりにくい。1ヶ所にまとめてほしいと感じる。 ・品川区におけるグループの部屋の空き情報をしっかり掲載してほしい。 ◆経済的事情・経済的支援 ・障害に関するものは所得制限を無くしてほしい。世帯収入で負担金額が変わるものが多い気がする。所得制限のせいでほとんどのサービスの金額が高すぎて諦めている。 ・燃料、タクシーだけでなく、都営外の電車賃を支援してほしい。 ・自分は障害年金を受給したいが、身の回りのことは自分でできるので基礎2級は不承認の可能性が高い。就労経験がないため厚生年金も無資格の状態。だが現在も障害の症状ゆえにフルタイム就労は不可能なので、賃金も低く、経済的に親を頼るしかない。おそらく一生、金銭的理由から自立した生活を送れないだろう。せめて障害年金の資格や級、申請の緩和を検討してほしい。これ以上家族に負担をかけたくない。障害者でも自立して生活したい。 ・品川区の共同生活援助利用に対する家賃補助が少ない。 ・補聴器はとても高額です。もっと補助金をたくさん出してほしい。 ・年金など障害が重い人ほどサービスが受けられません。また都内では障害者雇用の収入では一人暮らしできません。自立しようとしている方には年金の申請を断わらないでほしい。 ◆アンケート ・本アンケートは設問の多さと質問が分かりにくかったので、脳が疲れてしまった。 ・こういった基礎調査は今後も実施していただきたいです。何度も引越しを行い、品川区に1年住みましたが、地方自治から政策のアンケートを受けたのは初めてで、少々おどろきました。 ・このアンケートは障害のある人には質問が多すぎると思う。障害のない代理でもシンプルでないなと思います。障害者に寄りそった取り組みをお願いしたいです。 ・このアンケート自体が複雑で、難しいと感じました。もう少しシンプルにしていただけると助かります。(あてはまるものがなく、答えにくいところもありました)ただ、なかなか機会がないので、こうして意見を聞いていただけるのは良いことだと思いました。 (P97) ・この様な多量の記入するアンケートは大変なので、毎月訪問してくれるケアワーカーさんとの筆談にして貰いたい。 ◆将来の不安 ・今のところ、親も元気でいるので、いっしょに生活できていますが、今後、親が高齢化するにあたり、どのような生活をしていけば良いか不安です。本人がいろいろ話せれば良いが、話すことができないので、親が考えてあげないと将来が不安です。 ・皆さんの協力で何とかやっていますが、将来の不安を持っています。その時々で相談しながら対応策を考えています。 ・親亡き後に、兄弟姉妹に負担がかからないように安心して生活出来るようにサポートしてほしいと思います。 ・今後、ひとり暮らしになった時、定期的に連絡を頂いて支援して頂けると嬉しいです。 ・重度の障害者も親亡き後、区内で生活していける様にグループホームや施設を増やして下さい。 ◆家族・介助者への支援 ・介助者は疲れています。無償で介助しています。24時間介助しながら仕事をつづけるのは大変。介助者への支援を考えてください。(資金と休養) ・将来の事を心配せずに親も子も安心して(いざという時はセーフティーネットあるという)品川区で生活出来るよう取り組んで頂きたく宜しくお願いします。親は本当に疲れています。 ・障害児・者は増えていると感じています。サポート体制を整えることは、使える人材(親たち)をより活発にできるので、より良い方向へと進むと思います。親たちはもっと働けると思います。システム作りをお願いします。 ◆雇用・就労 ・障害者手帳を持っていても、普通雇用で働きたい。そういう場合の相談等出来る場所があればしたい。 ・現在B型作業所に通所。就労をめざしているが、長時間の勤務はむずかしいです。一日3時間位でも就労が可能となればうれしいです。 ・就業等もメールで相談可能にして欲しい。(ハローワーク) ・障害者向けの仕事が少ないこと、条件が悪すぎるので、正社員として定年まで働きたいと思っているが、条件に合うところがない。 ・品川区での職業訓練所を増やして欲しい。近場にあると利用しやすい。自分に合った訓練内容のサービスが少ない。品川区が主導の合同企業面接会などがあれば良い。 ◆医療・健康 ・障害者の場合は、様々な病気を有している場合があります。そのため、自立支援医療も精神通院等に限定せず、皮膚科等でもあわせて使用できると、医療費負担も減り、障害者の可処分所得が多くなり、暮らしやすくなると思います。 (P98) ・インフルエンザや帯状疱疹予防注射を無料もしくは半額補助をお願いしたい(4級でも)。予防をしておかないと動けなくなった場合非常につらい状態になりかねないため。 ・健康寿命を延すため、筋肉減少、サルコペニア防止、予防の啓発活動に注力して欲しい。障害者にも必要と感じます。 ・愛の手帳3度~4度の方も、せめて医療費一割にして下さる様、お願い致します。 ・コロナワクチンのとき障害者に配慮がなかった。非常に残念に思いました。 ◆保育・療育・教育 ・ボーダーの子どもたちの支援が、少なすぎる。 ・小、中学校特別支援が少なすぎると思います。加配をつけてほしいです。障害があっても普通の子と一緒のクラスで学ばせてあげたいです。 ・障害児・者の下校後、施設からの帰宅後のデイサービス及び余暇利用できる居場所作りをして欲しい。 ◆防災 ・以前、福祉避難所がないので、問い合わせたところ、「福祉の場所はある。小山台小学校に冷蔵庫はある。後地小学校に医療班は開設される。荏原の特養や保健センター、後地のシルバーセンターに車椅子対応のトイレはある。」との回答だった。不自由な体で移動できない。 ・一人暮らしなので災害の時に避難出来るかどうかが一番不安です。もしもの際、助けて下さい。 ・ほとんど品川しか知らないので40数年過ごしていますので他と比べようがないのですが、何となく暮らしやすい町だと思っています。偏見も少ないのではないかと。今のところ災害時どうしたらいいのか心配です。 ◆その他 ・障がい者も、社会のなかですこしでも役割を持てるような、生き甲斐のある社会に暮らして生きたいです。 ・障害者に対して何をしたら良いかかなり分かっているはずなのに、それを実際実施しているかが余り目にみえたり気づいたりしない。もっともっと目にみえる働きかけ実行をしてもらいたい。 ・障がい者も、社会のなかですこしでも役割を持てるような、生き甲斐のある社会に暮らして生きたいです。 (P99) 第3章 施設に入所している方を対象とした調査 (P101) 1 回答者について (1)調査票の回答者 問1この調査票に回答していただく方はどなたですか。(○は1つ) 全体の回答数116人、あて名のご本人20.7%、ご家族の方6.0%、後見人5.2%、施設の職員67.2、無回答0.9% 調査の回答者は、「施設の職員」が67.2%と6割半ばを超えており、「あて名のご本人」は20.7%と2割を占めています。 障害種別にみると、回答数が10件以上の障害では、「あて名ご本人」が〔肢体不自由〕で50.0%と5割を占めて高くなっています。 それ以外の障害では「施設の職員」が最も高く、特に〔発達障害〕では92.3%と9割を超えています。 (P101) 2 本人の状況について (1)性別 問2あなた(あて名の方)の性別をお聞ぎします。(○は1つ) 全体の回答数116人、男性62.1%、女性37.9%、その他・無回答0.0% 性別は、「男性」が62.1%と6割を超えており、「女性」は37.9%となっています。 (P102) (2)年齢 問3 あなた(あて名の方)の年齢をお聞きします。(令和4年9月1日現在の年齢) 令和4年度 全体の回答数116人、18~29歳3.4%、30~39歳7.8%、40~49歳25.0%、50~59歳32.8%、60~64歳7.8%、65~69歳8.6%、70~74歳4.3%、75歳以上9.5%、無回答0.9% 令和元年度 全体の回答数126人、18~29歳3.2%、30~39歳7.1%、40~49歳32.5%、50~59歳22.2%、60~64歳11.1%、65~69歳8.7%、70~74歳4.8%、75歳以上10.3%、無回答0.0% 障害者本人の年齢は、「50~59歳」が32.8%と3割を超えて最も高く、次いで「40~49歳」が25.0%と続いており、40歳代と50歳代で5割半ばを超えています。 令和元年度と比較すると、「50~59歳」が10.6ポイント大きく上がっていますが、「40~49歳」で7.5ポイント、令和元年度より下がっています。 障害種別にみると、〔肢体不自由〕、〔知的障害〕、〔発達障害〕では「40~49歳」と「50~59歳」がそれぞれ3割前後と高くなっています。 (P103) 3 障害・疾病の状況について (1)障害者手帳などの種類 問4 あなたが持っている障害者手帳などの種類をお聞きします。手帳をお持ちの方は、等級・程度にも○印をつけてください。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数116人、身体障害者手帳37.1%、愛の手帳76.7%、精神障害者保健福祉手帳2.6%、自立支援医療費(精神通院)支給認定受給者証6.0%、特定医療費(指定難病)受給者証・マル都医療券6.9%、どれも持っていない0.0%、無回答3.4% 手帳の所持状況は、「愛の手帳」が76.7%と7割半ばを超えて突出して高く、次いで「身体障害者手帳」が37.1%と続いており、れ以外の項目は1割を切っています。 年齢別にみると、すべての年齢で「愛の手帳」が6割以上と高くなっています。また、30歳以上の年齢で「身体障害者手帳」が2割を超えています。 (P104) 各障害者手帳の等級 ◆身体障害者手帳 全体の回答数43人、1級58.1%、2級14.0%、3級14.0%、4級0.0%、5級4.7%、6級7.0%、無回答2.3% 身体障害者手帳の等級は、「1級」が58.1%と5割半ばを超えて最も高く、次いで「2級」と「4級」がともに14.0%、「6級」が7.0%と続いています。また、4級」と「7級」の回答はありませんでした。 ◆愛の手帳 全体の回答数89人、1度4.5%、2度56.2%、3度28.1%、4度9.0%、、無回答2.2% 愛の手帳の等級は、「2度」が56.2%と5割半ばを超えて最も高く、次いで「3度」が28.1%、「4度」が9.0%、「1度」が4.5%と続いています。 ◆精神障害者保健福祉手帳 全体の回答数3人、1級0%、2級33.3%、3級33.3%、無回答33.3% 精神障害者保健福祉手帳を所持していると回答したのは3名で、「2級」と「3級」の回答者が1名ずつとなっています。 (P105) (2)身体障害の種類 問4-1 問4で「身体障害者手帳」と回答された方にお聞きします。障害の種類は何ですか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数43人、肢体不自由(上肢・下肢・体幹等)74.4%、視覚障害20.9%、音声・言語・そしゃく機能障害14.0%、聴覚・平衡機能障害2.3%、内部障害(心臓、呼吸器、腎臓、ぼうこう、直腸、小腸、免疫機能、肝臓)0.0%、無回答4.7% 年齢別にみると、30歳以上のすべての年齢で「肢体不自由(上肢・下肢・体幹等)」が5割以上と最も高くなっています。「視覚障害」は、〔40~49歳〕で30.0%、〔50~59歳〕で25.0%となっています。 (P106) (3)精神障害等の種類 問4-2 問4で「精神障害者保健福祉手帳」または「自立支援医療費(精神通院)支給認定受給者証」と回答された方にお聞きします。 あなたの障害や病気は次のどれに該当しますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数9人、てんかん55.6%、統合失調症22.2%、神経症(不安障害・パニック障害・PTSD・摂食障害など)22.2%、認知症11.1%、気分障害(うつ病・躁うつ病)0.0%、依存症(アルコール・薬物など)0.0%、その他11.1%、無回答0.0% 精神障害等の種類は、「てんかん」が55.6%(5人)と5割半ばを超えて最も高く、次いで「統合失調症」と「神経症(不安障害・パニック障害・PTSD・摂食障害など)」がともに22.2%(2人)と続いています。 (4)その他の障害や疾病の種類 問5 あなたは、次の疾患や障害に該当しますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数116人、発達障害22.4%、慢性疾患(糖尿病・高血圧・心疾患・脳血管疾患など)6.0%、難病・特定疾患4.3%、高次脳機能障害4.3%、その他14.7%、特にない18.1%、無回答34.5% その他の障害や疾病の種類は、「発達障害」が22.4%と2割を超えて最も高くなっています。 年齢別にみると、〔60~64歳〕と〔70~74歳〕以外のすべての年齢で「発達障害」が最も高くなっています。 (P107) (5)発達障害の種類 問5-1 問5で「発達障害」と回答された方にお聞ぎします。あなたは次のどの診断名に該当しますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数26人、自閉症スペクトラム(ASD)38.5%、広汎性発達障害11.5%、アスペルガー症候群3.8%、注意欠陥多動性障害(ADHD)0.0%、学習障害(LD)0.0%、チック症0.0%、吃音症0.0%、その他26.9%、診断は受けていない3.8%、無回答26.9% 発達障害の種類は、「自閉症スペクトラム(ASD)」が38.5%と3割半ばを超え突出して高くなっています。 (P108) (6)障害に最初に気づいた時期 問6 あなたやご家族の方などがあなたの障害や疾患に最初に気づいた時期をお聞ぎします。(1つに○) 全体の回答数116人、生まれたとき23.30%、0~5歳40.5%、6~11歳5.2%、12~14歳4.3%、15~17歳0.9%、18~29歳2.6%、30~39歳1.7%、40~49歳0.9%、50~59歳2.6%、60~64歳0.0%、65歳以上0.0%以上、無回答18.1% 本人や家族が障害に気づいた時期は、「0~5歳」が40.5%と4割を占めて最も高く、次いで「生まれたとき」が23.3%と2割を超えて続いており、5歳までの時期で6割を超えています。 障害種別にみると、〔肢体不自由〕では「生まれたとき」が3割を超えて最も高くなっています。〔知的障害〕と〔発達障害〕では、「0~5歳」が5割前後と最も高く、5歳までの時期で7割を占めています。 (P109) (7)障害に最初に気づいた場面 問7 あなたやご家族の方などがあなたの障害や疾患に最初に気づいたのは、どのような場面(きっかけ)でしたか。(1つに○) 全体の回答数116人、生まれてまもなく知らされた18.1%、家族や周りの人が気づいた13.8%、医療機関で診察したときに知らされた12.1%、乳幼児健診で知らされた5.2%、育児相談などで知らされた0.0%、保育園・幼稚園の教職員が気づいた0.0%、学校の教職員が気づいた0.0%、わからない28.4%、その他7.8%、無回答14.7% 障害に最初に気づいた場面やきっかけは、「生まれてまもなく知らされた」が18.1%と1割半ばを超えて最も高く、次いで「家族や周りの人が気づいた」が13.8%、「医療機関で診察したときに知らされた」が12.1%と1割台で続いています。一方、「わからない」は28.4%と2割半ばを超えています。 障害種別にみると、「わからない」を除くと、〔肢体不自由〕と〔知的障害〕では、「生まれてまもなく知らされた」が最も高く、特に〔肢体不自由〕では3割を超えて他の障害より高くなっています。 また、〔肢体不自由〕では「医療機関で診察したときに知らされた」も2割半ばを占めて高くなっています。〔発達障害〕では、「家族や周りの人が気づいた」が3割を占めて高くなっています。 (P110) 4 医療的ケアの状況 (1)医療的ケアの状況 問8 あなたは現在、何らかの「医療的ケア」を受けていますか。(1つに○) 全体回答数116人、受けている12.1%、受けていない81.0%、無回答6.9% 医療的ケアの状況は、「受けている」が12.1%、「受けていない」が81.0%となっています。 障害種別にみると、「受けている」は、〔肢体不自由〕と〔知的障害〕で1割を超えています。 (P111) (2)受けている医療的ケア 問8-1 問8で「受けている」と回答された方にお聞ぎします。受けている医療的ケアは、次のどれに該当しますか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数14人、カテーテル留置21.4%、胃ろう・腸ろう14.3%、吸引7.1%、気管切開0.0%、人工呼吸器(レスピレーター)0.0%、吸入0.0%、鼻腔経管栄養0.0%、中心静脈栄養(IVH)0.0%、透析0.0%、在宅酸素0.0%、ストマ(人工肛門・人工膀胱)0.0%、その他42.9%、無回答14.3% 受けている医療的ケアは、「カテーテル留置」が21.4%(3人)、「胃ろう・腸ろう」が14.3%(2人)、「吸引」が7.1%(1人)となっています。 (P112) 5 施設入所について (1)施設のある地域 問9 あなたが現在入所している施設のある地域をお聞ぎします。(1つに○) 全体回答数116人、品川区内20.7%、23区内(品川区内を除く)1.7%、関東(東京都を除く)15.5%、北海道・東北19.0%、中部・近畿5.2%、中国・四国0.9%、九州・沖縄0.9%、無回答0.0% 入所している施設のある地域は、「関東(東京都を除く)」が36.2%と3割半ばを超えて最も高く、次いで「品川区内」が20.7%、「北海道・東北」が19.0%、「東京都(23区内を除く)」が15.5%と1割半ばを超えて続いています。年齢別にみると、〔65~74歳〕では「東京都(23区内を除く)」が、それ以外の年代では「関東(東京都を除く)」が3割を超えて最も高くなっています。また、〔40~64歳〕と〔65~74歳〕では、「品川区内」が2割台を占めています。 障害種別にみると、〔肢体不自由〕では、「品川区内」が4割を占めて最も高くなっています。〔知的障害〕と〔発達障害〕では、「関東(東京都を除く)」が3割を超えて最も高く、「北海道・東北」も2割を超えて高くなっています。 (P113) (2)入所年数 問10 あなたが現在の施設に入所してからの年数をお聞きします。(1つに○) 令和4年度 全体回答数116人、1年未満7.8%、1年以上3年未満7.8%、3年以上5年未満3.4%、5年以上10年未満12.1%、10年以上20年未満19.0%、20年以上46.6%、わからない1.7%、無回答1.7% 令和元年度 全体回答数126人、1年未満2.4%、1年以上3年未満7.1%、3年以上5年未満4.8%、5年以上10年未満11.9%、10年以上20年未満25.4%、20年以上42.9%、わからない3.2%、無回答2.4% 入所年数は、「20年以上」が46.6%と4割半ばを超えて最も高く、次いで「10年以上~20年未満」が19.0%と続いており、二つ合わせたrlO年以上』で6割半ばを占めています。 令和元年度と比較すると、「10年以上~20年未満」が6.4ポイント下がり、「20年以上」が3.7ポイント上がって、入所年数が推移しています。一方、「1年未満」は5.4ポイント令和元年度より上がっています。 障害種別にみると、〔聴覚・平衡機能障害〕と〔高次脳機能障害〕以外のすべての障害で「20年以上」が最も高く、特に〔知的障害〕と〔発達障害〕では5割を超えて、他の障害より高くなっています。 また、〔知的障害〕と〔発達障害〕では「10年以上~20年未満」が2割前後、〔肢体不自由〕では「1年未満」と「5年以上~10年未満」が1割台で高くなっています。 (P114) (3)入所を決めた理由 問11 あなたが現在の施設に入所することに決めた理由は何ですか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体回答数116人、家族による介助が難しくなったため48.3%、常時介助が必要なため19.8%、家族などに勧められたため16.4%、生活が保障され安心感があるため12.1%、リハビリや生活面の訓練を受けるため5.2%、家族から自立するため4.3%、在宅福祉サービスが不十分なため4.3%、住まいに支障があったため3.4%、医療的ケアが必要なため2.6%、収入が不十分だったため0.9%、その他5.2%、わからない22.4%、無回答4.3% 令和元年度 全体回答数136人、家族による介助が難しくなったため52.4%、常時介助が必要なため17.5%、家族などに勧められたため21.4%、生活が保障され安心感があるため15.1%、リハビリや生活面の訓練を受けるため7.9%、家族から自立するため10.3%、在宅福祉サービスが不十分なため3.2%、住まいに支障があったため4.8%、医療的ケアが必要なため7.9%、収入が不十分だったため1.6%、その他5.6%、わからない15.9%、無回答4.0%  現在の施設に入所を決めた理由は、「家族による介助が難しくなったため」が48.3%と4割半ばを超えて最も高く、次いで「常時介助が必要なため」が19.8%、「家族などに勧められたため」が16.4%、「生活が保障され安心感があるため」が12.1%と1割台で続いています。一方、「わからない」は22.4%と2割を超えています。 令和元年度と比較すると、「わからない」を除くll項目中8項目で令和元年度を下回っており、特に「家族から自立するため」が6.0ポイント、「医療的ケアが必要なため」が5.3ポイント、「家族などに勧められたため」が5.0ポイントと、5ポイント以上令和元年度より下がっています。 障害種別にみると、〔聴覚・平衡機能障害〕と〔高次脳機能障害〕以外のすべての障害で「家族による介助が難しくなったため」が最も高く、〔肢体不自由〕、〔知的障害〕、〔発達障害〕では4割を超えています。 また、〔肢体不自由〕では、「常時介助が必要なため」が34.4%3割を超えて高くなっています。 (P116) 6 施設での生活状況 (1)施設生活の満足度 問12 あなたは、施設での生活に満足していますか。(1つに○) 令和4年度 全体回答数116人、非常に満足している20.7%、やや満足している35.3%、やや不満である3.4%、非常に不満である0.9%、わからない37.1%、無回答2.6% 令和元年度 全体回答数126人、非常に満足している23.8%、やや満足している35.7%、やや不満である4.8%、非常に不満である0.8%、わからない33.3%、無回答1.6% 施設生活の満足度は、「非常に満足している」が20.7%、「やや満足している」が35.3%となっており、二つ合わせた『満足している』は5割半ばを超えています。 令和元年度と比較すると、「非常に満足している」が3.1ポイント下がっていますが、「わからない」が3.8ポイント上がっています。 年齢別にみると、『満足している』はすべての年齢で4割半ばを超えています。〔65~74歳〕では、「非常に満足している」が6.7%と他の年齢より低く、反対に「やや不満である」が13.3%と、他の年齢より高くなっています。 障害種別みると、〔視覚障害〕以外のすべての障害で『満足している』が5割を超えており、〔肢体不自由〕では6割半ばを占めています。 (P117) (2)日常生活の楽しみ方 問13 あなたの日常生活の楽しみ方についてお聞ぎします。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体回答数116人、施設の行事・イベント56.9%、自室などでくつろぐ49.1%、音楽を聴く37.1%、近所の散歩22.4%、趣味や学習活動17.2%、ショッピングや飲食店に行く13.8%、演劇や映画の鑑賞7.8%、読書7.8%、旅行7.8%、運動・スポーツ6.9%、友人・知人と会う6.0%、ゲーム6.0%、地域の行事に参加4.3%、その他8.6%、無回答3.4% 令和元年度 全体回答数126人、施設の行事・イベント54.8%、自室などでくつろぐ42.9%、音楽を聴く27.8%、近所の散歩18.3%、趣味や学習活動23.0%、ショッピングや飲食店に行く19.8%、演劇や映画の鑑賞7.9%、読書4.0%、旅行20.6%、友人・知人と会う8.0%、ゲーム5.6%、地域の行事に参加15.1%、その他11.1%、無回答3.2%(注意 運動・スポーツは令和4年度から追加) 日常生活の楽しみ方は、「施設の行事・イベント」が56.9%と5割半ばを超えて最も高く、次いで「自室などでくつろぐ」が49.1%、「音楽を聴く」が37.1%、「近所の散歩」が22.4%と続いています。 令和元年度と比較すると、屋内での楽しみが上がっているのに対し、「近所の散歩」以外の外に出る楽しみは下がっている傾向にあり、特に「旅行」が12.8ポイント、「地域の行事に参加」が10.8ポイント、「ショッピングや飲食店に行く」が6.0ポイント、「趣味や学習活動」が5.8ポイントと、5ポイント以上令和元年度より下がっています。 年齢別にみると、すべての年齢で「施設の行事・イベント」が5割以上、「自室などでくつろぐ」が4割半ば以上と高くなっています。また、「音楽を聴く」は74歳以下の年齢で3割半ばを超えて高くなっています。 障害種別にみると、〔肢不自由〕、〔知的障害〕、〔発達障害〕では、「音楽を聴く」、「自室などでくつろぐ」、「施設の行事・イベント」、「近所の散歩」が2割を超えて高くなっており、特に〔発達障害〕では「自室などでくつろぐ」が7割を超えています。 (P119) (3)外出・外泊頻度 問14 あなたは、どのくらいの頻度で外出や外泊をしていますか。(1つに○) 全体回答数116人、週に1日15.5%、月に2~3回13.8%、3か月に1回12.9%、半年に1回4.3%、1年に1回2.6%、ほとんど外出しない44.8%、無回答6.0% 外出や外泊の頻度は、「ほとんど外出しない」が44.8%と4割半ばを占めており、「週に1日」が15.5%、「月に2~3日」が13.8%、「3か月に1日」が12.9%と1割台で続いています。 年齢別にみると、すべての年齢で「ほとんど外出しない」が最も高くなっています。〔40~64歳〕では「週に1日」、〔75歳以上〕では「3か月に1日」が2割を超えて、他の年齢より高くなっています。 障害種別にみると、〔視覚障害〕と〔聴覚・平衡機能障害〕以外のすべての障害で「ほとんど外出しない」が最も高くなっています。〔知的障害〕では、「週に1日」、「月に2~3日」、「3か月に1日」がそれぞれ1割台と、外出・外泊の機会が多い傾向にあります。 (P120) (4)外出・外泊に関しての困りごと 問15あなたは、外出や外泊をするとぎに、困ることは何ですか。(1つに○) 全体回答数116人、介助者・支援者が確保でぎない16.4%、歩道や建物の段差や傾斜、階段15.5%、トイレの利用12.1%、周囲の人の障害に対する理解不足9.5%、公共交通機関の利用(電車・バス・タクシー)8.6%、自動車・自転車に危険を感じる6.9%、外出する場所がない4.3%、駅構内の移動や乗り換え・券売機の利用3.4%、標識・表示がわかりにくい3.4%、疲れたとぎの休憩場所がない・少ない2.6%、その他9.5%、特にない22.4%、無回答11.2% 外出や外泊に関しての困りごとは、「介助者・支i援者が確保できない」が16.4%と最も高く、次いで「歩道や建物の段差や傾斜、階段」が15.5%、「トイレの利用」が12.1%と1割台で続いています。一方、「特にない」は22.4%と2割を超えています。 年齢別にみると、65歳以上の年齢では「歩道や建物の段差や傾斜、階段」が2割を超えて高くなっています。また、〔65~74歳〕以外の年齢では「介助者・支援者が確保できない」が1割半ばを超えて高くなっています。 障害種別にみると、〔肢体不自由〕、〔知的障害〕、〔発達障害〕では、「介助者・支援者が確保できない」が最も高くなっており、特に〔発達障害〕では3割に達し、他の障害より高くなっています。 (P122) (5)家族や友人と会う頻度 問16 あなたは、家族や知人・友人・成年後見人などと、どのくらいの頻度で会いますか。(1つに○) 令和4年度 全体回答数116人、週に1回以上3.4%、月に2~3回位6.0%、月に1回位9.5%、年に数回位25.0%、あまり会わない54.3%、無回答1.7% 令和元年度 全体回答数126人、週に1回以上8.7%、月に2~3回位9.5%、月に1回位18.3%、年に数回位29.4%、あまり会わない27.8%、無回答6.3% 家族や施設外の知人・友人・成年後見人などと会う頻度は、「あまり会わない」が54.3%と5割半ば近くを占めて最も高く、「年に数回位」が25.0%と2割半ばを占めて続いています。 令和元年度と比較すると、「あまり会わない」が26.5ポイントと令和元年度より2倍近く上がっており、それ以外の会う頻度はすべて令和元年度を下回っています。 年齢別にみると、すべての年齢で「あまり会わない」が5割を超えて最も高く、「年に数回位」も2割を超えています。〔18~39歳〕では「月に2~3回位」、〔40~64歳〕と〔65~74歳〕では「月に1回位」がそれぞれ1割を超えて、やや高くなっています。 障害種別にみると、〔慢性疾患〕以外のすべての障害で「あまり会わない」が最も高く、〔肢体不自由〕と〔発達障害〕では6割を超えています。 (P123) (6)暮らしの中での困りごと 問17 あなたが現在の暮らしの中で、困ることや不安に感じていることはありますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体回答数116人、身の回りのことが自分では十分にでぎない39.7%、健康状態に不安がある25.0%、外出の機会が少ない23.3%、家族とあまり会えない22.4%、施設の設備に不満がある9.5%、他の入所者と人間関係をうまく築けない9.5%、将来の生活に何となく不安を感じる7.8%、プライバシーが十分に保たれない6.9%、1日の生活のリズムが自由にならない6.9%、困ったとき相談する相手がいない4.3%、仕事や訓練に不満がある2.6%、施設の職員の対応に不満がある1.7%、その他9.5%、特に困ることや不安はない20.7%、無回答10.3% 令和元年度 全体回答数126人、身の回りのことが自分では十分にでぎない23.0%、健康状態に不安がある16.7%、外出の機会が少ない21.4%、家族とあまり会えない17.5%、施設の設備に不満がある6.3%、他の入所者と人間関係をうまく築けない15.9%、将来の生活に何となく不安を感じる8.7%、プライバシーが十分に保たれない7.1%、1日の生活のリズムが自由にならない8.7%、困ったとき相談する相手がいない2.4%、仕事や訓練に不満がある6.3%、施設の職員の対応に不満がある8.7%、その他6.3%、特に困ることや不安はない21.4%、無回答7.1% 現在の暮らしの中で困っていることや不安に思うことは、「身の回りのことが自分では十分にできない」が39.7%と約4割で最も高く、次いで「健康状態に不安がある」が25.0%、「外出の機会が少ない」が23.3%、「家族とあまり会えない」が22.4%と2割台で続いています。一方、「特に困ることや不安はない」は20.7%と2割を占めています。 令和元年度と比較すると、「身の回りのことが自分では十分にできない」が16.7ポイント、「健康状態に不安がある」が8.3ポイントと、5ポイント以上令和元年度より大きく上がっており、反対に「施設の職員の対応に不満がある」が7.0ポイント、「他の入所者と人間関係をうまく築けない」が6.4ポイント下がっています。 年齢別にみると、すべての年齢で「身の回りのことが自分では十分にできない」が3割を超えて高く、特に〔75歳以上〕では6割を超えて他の年齢より高くなっています。また、「外出の機会が少ない」もすべての年齢で2割を超えています。65歳以上の年齢では、「健康状態に不安がある」が4割を超えて高くなっています。〔18~39歳〕では、「家族とあまり会えない」が3割に達し高くなっています 障害種別にみると、〔肢体不自由〕、〔知的障害〕、〔発達障害〕ではいずれも、「身の回りのことが自分では十分にできない」が最も高くなっています。 また、〔肢体不自由〕は他の障害に比べ困りごとが多い傾向にあり、特に「健康状態に不安がある」が4割、「外出の機会が少ない」と「家族とあまり会えない」が3割を超えて高くなっています。 (P125) (7)施設に対する要望 問18あなたは、現在入所している施設に対して、どのような要望がありますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体回答数116人、外出をふやしてほしい25.0%、生活内容をよくしたい16.4%、健康に配慮してほしい15.5%、介助・看護を手厚くしてほしい14.7%、余暇活動をしてほしい14.7%、施設の設備をよくしてほしい9.5%、相談に十分にのってほしい6.9%、職員の対応をよくしてほしい6.0%、プライバシーに配慮してほしい5.2%、仕事や訓練をしたい3.4%、地域生活に向けた訓練がしたい0.0%、その他13.8%、特にない23.3%、無回答12.1% 令和元年度 全体回答数126人、外出をふやしてほしい38.1%、生活内容をよくしたい9.5%、健康に配慮してほしい15.9%、介助・看護を手厚くしてほしい15.1%、余暇活動をしてほしい14.3%、施設の設備をよくしてほしい7.9%、相談に十分にのってほしい9.5%、職員の対応をよくしてほしい11.1%、プライバシーに配慮してほしい7.1%、仕事や訓練をしたい11.9%、地域生活に向けた訓練がしたい3.2%、その他7.1%、特にない21.4%、無回答6.3% 施設に対する要望は、「外出をふやしてほしい」が25.0%と2割半ばで最も高く、次いで「生活内容をよくしたい」が16.4%、「健康に配慮してほしい」が15.5%と続いています。 令和元年度と比較すると、全体的に下がっている項目が多く、特に「外出をふやしてほしい」が13.1ポイント、「仕事や訓練をしたい」が8.5ポイント、「職員の対応をよくしてほしい」が5.1ポイントと、5ポイント以上令和元年度より下がっています。反対に「生活内容をよくしたい」が6.9ポイント上がっています。 年齢別にみると、すべての年齢で「外出をふやしてほしい」が2割以上と高く、特に〔18~39歳〕では3割半ばを超えて、他の年齢より高くなっています。 また、〔65~74歳〕では「健康に配慮してほしい」と「施設の設備をよくしてほしい」が、〔75歳以上〕では「介助・看護を手厚くしてほしい」が2割半ばを超えて、他の年齢より高くなっています。 障害種別にみると、〔肢体不自由〕では、「介助・看護を手厚くしてほしい」と「外出をふやしてほしい」が3割を超えて高くなっています。〔知的障害〕では「外出をふやしてほしい」が、〔発達障害〕では「生活内容をよくしたい」が2割を超えて最も高くなっています。 (P127) 7 相談・情報入手について (1)困った時の相談相手 問19 あなたやご家族の方が困ったとぎ相談する相手は誰ですか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数116人、施設・事業所の職員70.7%、家族・親族21.6%、医療関係者(医師・看護師・ソーシャルワーカー)9.5%、相談支援センター・相談支援事業所9.5%、友人・知人6.9%、障害者相談員6.0%、障害者団体や家族の会4.3%、区の窓口(障害者支援課・保健センターなど)3.4%、民生委員・児童委員0.0%、オンライン相談(LINE・SNS・テレビ電話)0.0%、その他7.8%、相談する相手がいない3.4%、無回答6.9% 困った時の相談相手は、「施設・事業所の職員」が70.7%と7割に達し突出して高く、次いで「家族・親族」が21.6%と2割を超えて続いており、それ以外の項目はすべて1割を切っています。 障害種別にみると、すべての障害で「施設・事業所の職員」が最も高く、特に〔発達障害〕では8割に達しています。〔肢体不自由〕と〔知的障害〕では、「家族・親族」が1割半ばを超えて高くなっています。 また、〔肢体不自由〕では「友人・知人」が、〔知的障害〕では「相談支i援センター・相談支援援事業所」では1割を超えてやや高くなっています。 (2)相談状況(P128) 問20 あなたが困ったとき、相談相手にはどの程度相談にのってもらえますか。一番よく相談する相手について、お答えください。(1つに○) 令和4年度 全体回答数116人、十分に相談できている24.1%、ある程度は相談できている41.4%、あまり相談できていない7.8%、相談は不十分である5.2%、相談する相手はいない4.3%、無回答17.2% 令和元年度 全体回答数126人、十分に相談できている38.1%、ある程度は相談できている42.1%、あまり相談できていない6.3%、相談は不十分である0.0%、相談する相手はいない2.4%、無回答11.1% 相談状況は、「十分に相談できている」が24.1%、「ある程度は相談できている」が41.4%となっており、二つを合わせた『相談できている』は65.5%と6割半ばを占めています。一方、「あまり相談できていない」と「相談は不十分である」を合わせた『相談できていない』は13.0%、「相談する相手はいない」は4.3%となっています。 令和元年度と比較すると、「十分に相談できている」が14.0ポイント大きく下がっています。 障害種別にみると、〔肢体不自由〕、〔知的障害〕、〔発達障害〕ではいずれも、『相談できている』が6割半ばを超えています。〔肢体不自由〕では「あまり相談できていない」、〔発達障害〕では「相談は不十分である」でそれぞれ1割を超えてやや高くなっています。 (P130) (3)相談時の困りごと 問21 あなたは、悩み事などを相談するとぎに、困ることはありますか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数116人、どこに問い合わせたらよいかわからない16.4%、インターネットを使って情報収集や相談をすることができない5.2%、電話やFAXを使って情報収集や相談をすることがでぎない4.3%、身近な場に相談するところがない3.4%、点字版や音声コード、録音テープなどによる情報提供が少ない1.7%、相談先で、周りの人に相談内容が聞こえてしまう0.9%、その他26.7%、家族や知人に相談したり、情報を得られるので特に困っていない37.1%、無回答15.5% 悩み事を相談する際の困りごとは、「どこに問い合わせたらよいかわからない」が16.4%と1割半を超えて最も高く、それ以外の項目は1割を切っています。一方、「家族や知人に相談したり、情報を得られるので特に困っていない」は37.1%と3割半ばを超えています。 障害種別にみると、〔肢体不自由〕、〔知的障害〕、〔発達障害〕ではいずれも、「どこに問い合わせたらよいかわからない」が最も高くなっています。 〔肢体不自由〕では、「身近な場に相談するところがない」や「インターネットを使って情報収集や相談をすることができない」がともに9.4%と1割近くでやや高くなっています。 (P131) (4)困りごとを解決するために必要なこと 問22 あなたが抱えている悩みや困り事を解決するために必要なことは何ですか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数116人、じっくり話を聴いてもらえること23.3%、一緒に解決策を考えてくれること22.4%、早期に支援が始まること・支援につながること16.4%、相談場所が近いこと9.5%、プライバシーが守られる相談の場があること9.5%、どこでどんな相談ができるのかがわかりやすくなっていること9.5%、多様な相談先が幅広く用意されていること5.2%、夜間や休日の相談対応があること1.7%、訪問での相談が受けられること1.7%、その他12.9%、特にない30.2%、無回答13.8% 困りごとを解決するために必要なことは、「じっくり話を聴いてもらえること」が23.3%、「一緒に解決策を考えてくれること」が22.4%と2割を超えて高く、次いで「早期に支援が始まること・支援につながること」が16.4%と続いています。一方、「特にない」は30.2%と3割を占めています。 障害種別にみると、〔肢体不自由〕では、「どこでどんな相談ができるのかがわかりやすくなっていること」、「じっくり話を聴いてもらえること」、「一一緒に解決策を考えてくれること」がそれぞれ25.0%と2割半ばで最も高く、「早期に支援が始まること・支援につながること」も18.8%と2割近くで高くなっています。 〔知的障害〕では、「じっくり話を聴いてもらえること」と「一緒に解決策を考えてくれること」がともに2割以上で高く、「早期に支援が始まること・支援につながること」も1割半ばを超えています。〔発達障害〕では、「じっくり話を聴いてもらえること」が2割近くで最も高くなっています。 (P133) (5)障害や福祉に関する情報入手先 問23 あなたは、障害に関する知識や福祉に関する情報を、どこから得ていますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体回答数116人、施設の職員52.6%、医療機関8.6%、テレビ・ラジオ7.6%、新聞・書籍5.2%、障害者団体や家族の会5.2%、インターネット・SNS4.3%、障害者福祉のしおり3.4%、区の窓ロ(障害者支援課・保健センター等)1.7%、官公庁のホームページ1.7%、友人・知人1.7%、広報誌(東京都・品川区発行)0.9%、その他7.8%、特にない25.9%、無回答9.5% 令和元年度 全体回答数126人、施設の職員69.0%、医療機関3.2%、テレビ・ラジオ17.5%、新聞・書籍8.7%、障害者団体や家族の会7.1%、インターネット・SNS4.8%、区の窓ロ(障害者支援課・保健センター等)5.6%、官公庁のホームページ0.8%、広報誌(東京都・品川区発行)7.1%、その他7.9%、特にない16.7%、無回答7.1%(注意「障害者福祉のしおり」、「友人・知人」は令和4年度から追加) 障害や福祉に関する情報入手先は、「施設の職員」が52.6%と5割を超えて突出して高くそれ以外の項目は1割を切っています。一方、「特にない」は25.9%と2割半ばを超えています。 令和元年度と比較すると、「医療機関」が5.4ポイント上がっていますが、「医療機関」と「官公庁のホームページ」以外の項目はすべて下がっており、特に「施設の職員」が16.4ポイント、「テレビ・ラジオ」が9.7ポイント、「広報誌(東京都・品川区発行)」が6.2ポイントと、5ポイント以上令和元年度より下がっています。 障害種別にみると、すべての障害で「施設の職員」が最も高く、〔肢体不自由〕、〔知的障害〕、〔発達障害〕ではいずれも4割半ばを超えています。また、〔肢体不自由〕では、「テレビ・ラジオ」や「医療機関」が1割を超えてやや高くなっています。 (P135) 8 障害理解・権利擁護について (1)障害に対する差別や偏見等の有無 問24 あなたは、障害に対する差別や偏見、誤解や理解不足を感じますか。(1つに○) 令和4年度 全体回答数116人、常に感じる5.2%、ときどき感じる7.8%、あまり感じない10.3%、全く感じない7.8%、わからない60.3%、無回答8.6% 令和元年度 全体回答数126人、常に感じる4.8%、ときどき感じる18.3%、あまり感じない15.1%、全く感じない4.8%、わからない51.6%、無回答5.6% 障害に対する差別や偏見、誤解や理解不足を、「常に感じる」が5.2%、「ときどき感じる」が7.8%となっており、二つ合わせた『感じる』は13.0%と1割を超えています。 令和元年度と比較すると、「ときどき感じる」が10.5ポイントと大きく下がっており、「わからない」が8.7ポイント上がっています。 障害種別にみると、『感じる』は〔肢体不自由〕で21.9%と2割を超えて、他の障害より高くなっています。 (P136) (2)障害に対する差別や偏見等を感じる場面 問24-1 問24で「常に感じる」または「ときどき感じる」と回答された方にお聞きします。どのような場面で障害に対する差別や偏見、誤解や理解不足を感じますか。ご自由にお書ぎください。 障害に対する差別や偏見、誤解や理解不足を感じる場面について、以下のような記入がありました 〇内容 ・通院時行動が変だと思われる ・差別や偏見が理解出来ていない ・外出先で視線を感じるとき、周りの人が困った顔をする時 ・友人と会っている時に自分が贔屓されていると感じると差別や偏見に思える ・障がいについての理解が乏しい ・困った時に手伝ってほしいので周りの人に声をかけたら無視されてしまう ・他利用者に歩き方をまねされた。 ・歩道を歩いている時に前から来る人が避けて通っていったりする時。マイナンバーが保険証に変わる際に自分のような障害を持つ者は手続きが困難であることを理解してないと思う時。 ・自閉症は見た目では分からないので、会話が成り立たないと無愛想で性格が悪い等誤解されやすい。 ・さげすみに満ちた視線。成年後見制度に対する理解不足 ・公共交通を使う時、乗降に時間がかかるとの理由で、最後に並ぶように指示され、そのわりに移乗が済んだかを確認せず、出発させてしまうので、危険を感ずる。施設職員の中にも基礎疾患やリハビリの重要性に無理解の方がいらっしゃいます ・障害について理解していただけませんし、説明してもわからないと思います。一緒に生活できる社会になる事願っています ・白杖を使用して外出していると、本当はとてもよく見えているから1人で歩けるのだろうと言ってきたりコロナ前は電車で顔をのぞきこまれてものすごくおどろいたことがあります。4Fの区役所、税務署の案内が「矢印の通りに行って下さい」などひどすぎる。片目みえないと白杖はもってはいけませんか?とギモンに思います。弱視の人も白杖は使っています。 (P137) (3)配慮があって助かった場面 問25 「障害者差別解消法」の改正と関連して、あなたが、障害のある人への配慮として良いと思ったこと、配慮があって助かったこと、改善されたと感じたことはありますか。あてはまる場面の番号を下の選択肢から選んで(主なもの2つまでを選択)、具体的な内容をご記入ください。 全体回答数116人、福祉サービスで7.8%、病院・診療所などで6.9%、情報、コミュニケーションで2.6%、近隣、地域で2.6%、区役所などの行政機関で1.7%、民間サービス(飲食店、習い事など)で1.7%、公共交通、公共施設などで0.0%、職場で0.0%、学校、教育の場面で0.0%、住む場所や家を借りる場面で0.0%、特にない54.3%、その他6.0%、無回答23.3% 障害に対する配慮があって助かった場面は、すべての項目で1割を切っており、「福祉サービスで」が7.8%と最も高く、「病院・診療所などで」が6.9%と続いています。一方、「特にない」は54.3%と5割半ば近くを占めています。 (P138) 〇具体的な内容 ◆区役所などの行政機関で ・選挙の期日前投票で、個別に対応してもらえて、記入できた。 ・書類を書く時、ベテランの方はほとんど助けて下さりうれしかったです。中にはあまりわかってない方がいて、区によってむずかしい点もちがいます。 ◆病院・診療所などで ・医療費の給付があるので安心 ・優先的に会計の出来る窓口がある ・先日大きな検査ができないので、病気(障害)に理解のある病院で検査を受けたときの先生方(ドクター)がとても親身になって対応してくれた。 ・障害者用のトイレが増えた。スロープが増えた。車イスが置いてある。 ・障害者用トイレや駐車場が増えた。車イスで登れるスロープが増えた。 ・一般の方と一緒に(同様に)診察や治療を受けられている。 ・支援費などの給付により資金面に不安を感じること無く安心して住むことが出来ている ◆民間サービス(飲食店、習い事など)で ・玄関などの入口の配慮 ・飲食店によっては色々対応してくれるところがある ◆福祉サービスで ・施設内での行政などの手続き、計画相談など ・やりたい事が出来る ・施設内に掲示はしているが理解出来ない ・現在いる入所施設で自身の障害について理解された環境で生活している。 ・自分のペースで働ける就労継続支援が増えている。 ◆情報、コミュニケーションで ・どんな時でもすぐに連絡を下さるので安心しています ・絵文字やイラストや大文字の配慮 ◆近隣、地域で ・バリアフリーがふえて怖い思いをすることが減った、外出先の店員の方が優しく対応してくださる。 ・地域での交流、自治会など ・散歩中やコンビニに寄っても変わらず対応してくれる (P139) (4)障害理解のために力を入れるべぎこと 問26 あなたは、障害への理解を進めていくためにどのようなことに力を入れるべぎだと思いますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体回答数116人、地域や学校等で交流の機会を増やすこと24.1%、学校や生涯学習での障害に関する教育や情報提供17.2%、地域や学校等でともに学び、ともに暮らすこと17.2%、障害者作品展やイベントの開催10.3%、障害や障害者の生活を伝えるパンフレットの発行8.6%、障害についての講演会や疑似体験会の開催8.6%、障害者の一般就労の促進8.6%、その他7.8%、特にない38.8%、無回答14.7% 令和元年度 全体回答数126人、地域や学校等で交流の機会を増やすこと35.7%、学校や生涯学習での障害に関する教育や情報提供19.8%、地域や学校等でともに学び、ともに暮らすこと23.8%、障害者作品展やイベントの開催16.7%、障害や障害者の生活を伝えるパンフレットの発行12.7%、障害についての講演会や疑似体験会の開催19.8%、障害者の一般就労の促進16.7%、その他4.8%、特にない24.6%、無回答12.7% 障害理解のために力を入れるべきことは、「地域や学校等で交流の機会を増やすこと」が24.1%と2割を超えて最も高く、次いで「学校や生涯学習での障害に関する教育や情報提供」と「地域や学校等でともに学び、ともに暮らすこと」がともに17.2%、「障害者作品展やイベントの開催」が10.3%と続いています。一方、「特にない」は38.8%と4割近くを占めています。 令和元年度と比較すると、「その他」を除くすべての項目で令和元年度を下回っており、特に「地域や学校等で交流の機会を増やすこと」が11.6ポイント、「障害についての講演会や疑似体験会の開催」がll.2ポイントと、10ポイント以上令和元年度より下がっています。 障害種別にみると、〔肢体不自由〕、〔知的障害〕、〔発達障害〕では「地域や学校等で交流の機会を増やすこと」が最も高くなっています。 〔肢体不自由〕では、「地域や学校等でともに学び、ともに暮らすこと」が2割を超えて高くなっています。〔知的障害〕では、「学校や生涯学習での障害に関する教育や情報提供」と「地域や学校等でともに学び、ともに暮らすこと」がともに17.2%と1割半ばを超えて高くなっています。 (P140) (5)成年後見制度の認知度 問27 「成年後見制度」は、精神上の障害など(知的障害、精神障害、認知症など)により判断能力が十分でない方の財産などの権利を守る制度です。あなたは、成年後見制度について知っていますか。(1つに○) 令和4年度 全体回答数116人、名前も内容も知っている19.8%、名前は聞いたことはあるが、内容は知らない23.3%、名前も内容も知らない44.0%、無回答12.9% 令和元年度 全体回答数126人、名前も内容も知っている19.0%、名前は聞いたことはあるが、内容は知らない19.0%、名前も内容も知らない54.8%、無回答7.1% 成年後見制度については、「名前も内容も知っている」が19.8%、「名前は聞いたことはあるが、内容は知らない」が23.3%となっており、二つ合わせた『名前は知っている』は43.1%と4割を超えています。一方、「名前も内容も知らない」は44.0%となっています。 令和元年度と比較すると、「名前は聞いたことはあるが、内容は知らない」が4.3ポイント上がっており、「名前も内容も知らない」は10.8ポイント大きく下がっています。 障害種別にみると、〔知的障害〕と〔発達障害〕では、「名前も内容も知っている」が2割前後を占めています。また、〔肢体不自由〕と〔発達障害〕では、「名前は聞いたことはあるが、内容は知らない」が3割台で高くなっています。 (P141) (6)成年後見制度の利用意向 問28 あなたは、成年後見制度を利用したいと思いますか。(1つに○) 令和4年度 全体回答数116人、既に利用している16.4%、今は必要ないが、将来必要になったら利用したい15.5%、利用したいとは思わない4.3%、わからない53.4%、無回答10.3% 令和元年度 全体回答数126人、既に利用している17.5%、今は必要ないが、将来必要になったら利用したい15.1%、利用したいとは思わない4.0%、わからない57.9%、無回答5.6% 成年後見制度の利用意向については、「既に利用している」が16.4%、「今は必要ないが、将来必要になったら利用したい」が15.5%と、利用に肯定的な回答が3割を超えています。 令和元年度と比較すると、「既に利用している」、「将来必要になったら利用したい」、「利用したいとは思わない」は傾向に変化ありません。 障害種別にみると、「わからない」を除くと、〔知的障害〕と〔発達障害〕で「既に利用している」が1割半ばを超えて最も高くなっています。〔肢体不自由〕では、「今は必要ないが、将来必要になったら利用したい」が28.1%と2割半ばを超えて最も高くなっています。 (P142) 9 今後の暮らし方について (1)希望する将来の暮らし方 問29 あなたは将来、どこで暮らしたいと思いますか。(1つに○) 全体回答数116人、今いる施設で暮らしたい50.0%、違うところで暮らしたい12.1%、わからない31.9%、無回答6.0% 将来のどこで暮らしたいかについては、「今いる施設で暮らしたい」が50.0%と5割を占めており、「違うところで暮らしたい」が12.1%、「わからない」が31.9%となっています。 年齢別にみると、すべての年齢で「今いる施設で暮らしたい」が4割半ばを超えて最も高くなっています。64歳以下の年齢では、「違うところで暮らしたい」が1割半ば前後を占めています。 障害種別にみると、〔知的障害〕と〔発達障害〕では、「今いる施設で暮らしたい」が5割半ばを超えて最も高くなっています。〔肢体不自由〕では、「今いる施設で暮らしたい」が31.3%と3割を超えていますが、「違うところで暮らしたい」も28.1%と3割近くを占めています。(P143) (P143) (2)現在の施設で生活を続けたい理由 問29-1 問29で「今いる施設で暮らしたい」と回答された方にお聞ぎします。現在の施設での生活を続けたい理由は何ですか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体回答数58人、入所者や施設職員との関係が良好なため65.5%、環境や日中活動の内容等に満足している31.0%、家族の受け入れ体制が整っていない24.1%、健康面などで不安がある15.5%、すぐに入居でぎるグループホームなどがない5.2%、自宅の構造が障害に対応していない5.2%、経済的に難しい5.2%、地域で友人関係が持てるか不安がある5.2%、今の施設で技術や能力を身につけたい1.7%、在宅サービスが充実していない1.7%、その他8.6%、特に理由はない12.1%、無回答1.7% 令和元年度 全体回答数73人、入所者や施設職員との関係が良好なため60.3%、環境や日中活動の内容等に満足している30.1%、家族の受け入れ体制が整っていない30.1%、健康面などで不安がある27.4%、すぐに入居でぎるグループホームなどがない6.8%、自宅の構造が障害に対応していない11.0%、経済的に難しい16.4%、地域で友人関係が持てるか不安がある4.1%、今の施設で技術や能力を身につけたい4.1%、在宅サービスが充実していない4.1%、その他5.5%、特に理由はない5.5%、無回答4.1% 現在の施設で生活を続けたい理由は、「入所者や施設職員との関係が良好なため」が65.5%と6割半ばで最も高く、次いで「環境や日中活動の内容等に満足している」が31.0%、「家族の受け入れ体制が整っていない」が24.1%、「健康面などで不安がある」が15.5%と続いています。 令和元年度と比較すると、「入所者や施設職員との関係が良好なため」が5.2ポイント上がっていますが、「健康面などで不安がある」がll.9ポイント、「経済的に難しい」が11.2ポイント、「家族の受け入れ体制が整っていない」が6.0ポイント、「自宅の構造が障害に対応していない」が5.8ポイントと、5ポイント以上令和元年度から下がっています。 (P144) (3)現在の施設以外で希望する暮らし場所 問29-2 問29で「違うところで暮らしたい」と回答亡れた方にお聞ぎします。どこで暮らしたいですか。(1つに○) 全体回答数14人、自宅で家族と一緒に暮らしたい50.0%、グループホームや福祉ホームで暮らしたい21.4%、アパートやマンションなどで一人暮らしをしたい(公営住宅含む)14.3%、違う施設で暮らしたい(老人ホームを含む)7.1%、病院などで暮らしたい7.1%、無回答0.0% 現在の入所している施設以外のどこで暮らしたいかについては、「自宅で家族と一緒に暮らしたい」が50.0%(7人)と最も高く、次いで「グループホームや福祉ホームで暮らしたい」が21.4%(3人)、「アパートやマンションなどで一人暮らしをしたい(公営住宅含む)」が14.3%(2人)と続いています。 (P144) (4)希望する暮らし方に必要な支援・環境 問29-3 問29で「違うところで暮らしたい」と回答された方にお聞ぎします。あなたが希望する暮らし方をするためには、どのような支援や環境が必要になると思いますか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数14人、日常生活がでぎるための訓練をすること35.7%、介助者がいること35.7%、家族の理解21.4%、施設や病院以外で暮らす体験ができること14.3%、困ったときに相談できる人がいること14.3%、障害者向け住宅やグループホームなどの整備7.1%、居宅介護や短期入所などの福祉サービスが受けられること7.1%、夜間・休日の緊急時に対応できる医療機関が身近にあること7.1%、アパートなどに入居する際の保証人0.0%、自宅の改修0.0%、働いて十分な収入が得られること0.0%、地域住民に障害への理解があること0.0%、その他7.1%、わからない14.3%、無回答21.4% 現在の入所施設以外で暮らすために必要な支援や環境は、「日常生活ができるための訓練をすること」と「介助者がいること」がともに35.7%(5人)で最も高く、「家族の理解」が21.4%(3人)と続いています。 (P145) (5)希望する日中の過ごし方 問30 あなたは将来、どのように日中を過ごしたいですか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体回答数116人、今いる施設で過ごしたい57.8%、家族がいる場所で過ごしたい16.4%、医療機関で、看護や介護を受けながら過ごしたい6.9%、自立した日常生活ができるよう、機能訓練などを受けて過ごしたい5.2%、働くための訓練・支援を受けたい4.3%、一般企業などで働きたい2.6%、福祉作業所などで働ぎたい2.6%、通所して支援を受けながら様々な活動をしたい1.7%、学校に通いたい0.9%、その他4.3%、わからない17.2%、無回答8.6% 令和元年度 全体回答数126人、今いる施設で過ごしたい57.8%、家族がいる場所で過ごしたい13.5%、医療機関で、看護や介護を受けながら過ごしたい4.8%、自立した日常生活ができるよう、機能訓練などを受けて過ごしたい4.8%、働くための訓練・支援を受けたい6.3%、一般企業などで働きたい3.2%、福祉作業所などで働ぎたい6.3%、通所して支援を受けながら様々な活動をしたい3.2%、学校に通いたい0.9%、その他4.0%、わからない22.2%、無回答4.8% 希望する日中の過ごし方は、「今いる施設で過ごしたい」が57.8%と5割半ばを超えて最も高く、次いで「家族がいる場所で過ごしたい」が16.4%と1割半ばを超えて続いており、それ以外の項目は1割を切っています。一方、「わからない」は17.2%と1割半ばを超えています。 令和元年度と比較すると、「今いる施設で過ごしたい」がともに57.8%と最も高く、全体的な傾向にあまり変化ありません。 障害種別にみると、すべての障害で「今いる施設で過ごしたい」が最も高くなっています。〔肢体不自由〕、〔知的障害〕、〔発達障害〕ではいずれも、「家族がいる場所で過ごしたい」が1割を超えてやや高くなっています。 (P147) 10 区の取り組みについて (1)重要だと思う取り組み 問31 障害のある方が地域で安心して暮らしていくためには、どのようなことが重要だと思いますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体回答数116人、気軽に相談がでぎること36.2%、一人ひとりの状況に合わせた支援を行えるサービスがあること36.2%、一人ひとりの権利や尊厳を守ること29.3%、障害の有無に関わらずともに生活できるよう、理解と共感を深めること20.7%、地域で自立した生活をおくるためのサービスがあること19.8%、緊急時や災害時の安全が確保されていること19.8%、障害のある方の生活をサポートする人材を育てること19.8%、一人ひとりの状況に応じて働ける就労の支援があること13.8%、子どもの成長を支える療育や、家族を支えるサービスがあること9.5%、その他4.3%、わからない25.9%、無回答11.2% 令和元年度 全体回答数126人、気軽に相談がでぎること31.0%、一人ひとりの状況に合わせた支援を行えるサービスがあること51.6%、一人ひとりの権利や尊厳を守ること28.6%、障害の有無に関わらずともに生活できるよう、理解と共感を深めること40.5%、地域で自立した生活をおくるためのサービスがあること22.2%、緊急時や災害時の安全が確保されていること45.2%、障害のある方の生活をサポートする人材を育てること35.7%、一人ひとりの状況に応じて働ける就労の支援があること15.1%、子どもの成長を支える療育や、家族を支えるサービスがあること13.5%、その他6.3%、無回答8.7%(注意「わからない」は令和4年度から追加) 障害のある方が地域で安心して暮らしていくために重要ことは、「気軽に相談ができること」と「一人ひとりの状況に合わせた支援を行えるサービスがあること」がともに36.2%と3割半ばを超えて最も高く、次いで「一人ひとりの権利や尊厳を守ること」が29.3%と2割台で続いています。一方、「わからない」は25.9%と2割半ばを超えています。 令和元年度と比較すると、「気軽に相談ができること」が5.2ポイント上がっていますが、「気軽に相談ができること」と「一人ひとりの権利や尊厳を守ること」以外の項目はすべて下がっており、特に「緊急時や災害時の安全が確保されていること」が25.4ポイント、「障害の有無に関わらずともに生活できるよう、理解と共感を深めること」が19.8ポイント、「障害のある方の生活をサポートする人材を育てること」が15.9ポイント、「一人ひとりの状況に合わせた支援を行えるサービスがあること」が15.4ポイントと、15ポイント以上令和元年度より下がっています。 障害種別にみると、〔肢体不自由〕では、「気軽に相談ができること」と「一人ひとりの状況に合わせた支援を行えるサービスがあること」がともに40.6%と4割に達し最も高く、「一人ひとりの権利や尊厳を守ること」や「障害の有無に関わらずともに生活できるよう、理解と共感を深めること」も3割を超えており、「その他」と「わからない」を除くすべての項目で1割半ばを超えています。また、「気軽に相談ができること」と「一人ひとりの状況に合わせた支援を行えるサービスがあること」は、〔知的障害〕で3割、〔発達障害〕で2割を超えて高くなっています。 (P149) (2)区の暮らしやすさ 問32 品川区は障害のある方やご家族の方にとって、暮らしやすいまちですか。(1つに○) 令和4年度 全体回答数116人、暮らしやすい8.6%、どちらかというと暮らしやすい7.8%、どちらかというと暮らしにくい3.4%、暮らしにくい1.7%、わからない67.2%、無回答11.2% 令和元年度 全体回答数126人、暮らしやすい9.5%、どちらかというと暮らしやすい21.4%、どちらかというと暮らしにくい1.6%、暮らしにくい3.2%、わからない58.7%、無回答5.6% 障害のある方やご家族の方にとって品川区の暮らしやすさは、「暮らしやすい」が8.6%、「どちらかというと暮らしやすい」が7.8%となっており、二つ合わせた『暮らしやすい』が16.4%と1割半ばを超えています。 令和元年度と比較すると、「どちらかというと暮らしやすい」が13.6ポイントと大きく下がっており、「わからない」が8.5ポイント上がっています。 障害種別にみると、〔肢体不自由〕では『暮らしやすい』が21.9%と2割を超えて高くなっていますが、「どちらかというと暮らしにくい」と「暮らしにくい」を合わせたr暮らしにくい』も12.5%1割を超えてやや高くなっています。 (P150) 11 自由意見 問33 区の障害児・者の取り組みに関して、ご意見などがありましたら、ご自由にお書きください。 区の障害児・者への取り組みに関する意見について、以下のような記入がありました。 〇内容 ・お世話になりありがとうございます。 ・このようなアンケートなどでも声を聞き取り、状況を把握しようとしてもらえてありがたいです。施設で生活していても地域住民のひとりとして街に出て活動する際に、まわりの方々の理解が欠かせません。障害があっても、他の方と異なる部分があっても、様々な違いを認め合える社会であってほしいです。 ・東京では満所の施設が多く探すのが大変とよく耳にするので、例え地方になってもスムーズに紹介してもらえる環境があればと思います。 ・東京では入所できる施設がほとんどないと聞くので、地方であってもスムーズに紹介してもらえるシステムがあれば家族も助かると思います。 ・成年後見制度の普及促進。 ・品川区内の通所支援を長年受けての入所支援だが、本人の状況について情報の共有がほとんどなく、基礎疾患についての扱いや訓練の必要性の理解が深まらない。本人の支援は生活上重要なことで様子見は許されないと思う。今後も感染症など外部の支援が入りにくい状況が出た時に備え入所施設内に理学療法士がいるなど障がい者の健康にマイナスが出ないよう身障者施設では特に訓練が途切れないようにしてほしい。 ・施設との交流を福祉士さんがしてほしい。現場を知らない方がいて少し驚きました。 ・車イスの方にも視覚障害者にとっても、道に亀裂が入っていたり割れていたりして転びそうになる。港区から越してきて点字ブロックの上に店の荷物が置いてあったり自転車を止めていたり、とくに五反田地域がひどい。 (P151) 12 施設職員の方への調査 (1)職種 問34 回答亡れる方の職種は何ですか。(1つに○) 全体回答数116人、サービス管理責任者31.0%、管理者(施設長)O.9%、相談支援員0.9%、生活支援員50.9%、事務職員2.6%、その他0.9%、無回答12.9% 回答する施設職員の職種は、「生活支援員」が50.9%と5割を占めて最も高く、次いで「サービス管理責任者」が31.0%と、二つの職種で8割を超えています。 (2)地域移行(退所)に向けた取り組み(P151) 問35 あて名のご本人およびそのご家族の方に対して、地域移行(退所)に向けた取り組みを何かされていますか。(○はいくつでも) ○あて名のご本人へ 全体回答数116人、一人ひとりの権利や尊厳を守ること34.5%、地域生活に対する意向確認25.0%、障害の有無に関わらずともに生活でぎるよう、理解と共感を深めること22.4%、地域生活に関する情報提供(書籍・動画など)6.9%、グループホームや日中活動サービスの体験6.0%、「地域移行支援」「自立生活援助」などサービスの紹介・説明3.4%、グループホームや日中活動の場の見学0.9%、地域で生活している人の体験談を聞く0.0%、一人ひとりの状況に応じて働ける就労の支援0.0%、その他18.1%、わからない9.5%、無回答18.1% あて名のご本人への地域移行(退所)に向けた取り組みは、「一人ひとりの権利や尊厳を守ること」が34.5%と3割半ば近くで最も高く、次いで「地域生活に対する意向確認」が25.0%、「障害の有無に関わらずともに生活できるよう、理解と共感を深めること」が22.4%と2割台で続いています。 (P152) ○ご家族へ 全体回答数116人、地域生活移行に関するご家族・保護者への意向の確認19.8%、地域相談支援との連携11.2%、地域生活移行の趣旨等に関する施設職員への説明等7.8%、地域生活移行に向けた個別支援計画の作成・フオロー等7.8%。自立訓練(機能訓練・生活訓練)の実施7.8%、地域生活移行に関する啓発事業の実施(リーフレットの配布、説明会の実施等)6.0%、地域生活移行後の住まいの場の確保のための共同生活介護(援助)事業所の設置・運営4.3%、地域生活を体験する取り組みの実施3.4%、地域生活移行に向けて、地域との関係づくりや関係機関との調整を行う専任の相談支援専門員等の配置0.0%、その他25.9%、無回答34.5% ご家族への地域移行(退所)に向けた取り組みは、「地域生活移行に関するご家族・保護者への意向の確認」が19.8%と約2割で最も高く、次いで「地域相談支i援との連携」がll.2%と1割を超えて続いており、それ以外の項目は1割を切っています。 (3)地域移行に有効な働きかけ(P153~154) 問36 あて名のご本人の地域移行支援にあたり、本人へのどのような働きかけが有効と思いますか。 地域移行に有効な働きかけについて、以下のような記入がありました。 〇内容 ・地域生活に安心感が持てるかどうかが重要で、それを感じられるような十分なサービスをお示しして、地域生活に希望が持てるような働きかけが大切だと思います。本人様自身は自由にしたいという希望が強いので、地域に出たい気持ちは十分にあると思います。 ・自分から訴えることが難しい方なので、困らないように身のまわりのことに配慮し、困ってもすぐに対応して解決できる支援が必要です。困ってしまうと一般的に問題行動とされる動き(自傷、他害など)があるため、その際の対応も必要です。ご本人もご家族も、より適した生活環境を求めて施設を選び、今の暮らしに至り、このまま安定した日々を送ることを望まれています。持病もあり、生活環境の変化は求められていません。 ・地域生活を体験する取り組み ・月に1度地域移行検討委員会を開催し、対象者を決めてそれに向けた支援を行っている。また職員さん一人一人に地域移行の説明を行い理解出来るよう取り組んでいる。地域移行の内容を伝える。 ・人当たりや作業に対する面ではあまり問題はないかと思われるが、理解力等に乏しいため介助者、支援者の整っているような事業者等があれば本人は色々な事への興味・関心は強いと思われるので、体験の場等の提供が出来ればいいように感じる。 ・あて名ご本人は自宅での生活を望んでおりその他であればどこも同じと考える。自宅に戻れないことは理解しているが納得はしていない。 ・年齢、障害、てんかん等地域移行困難と思われる ・心身状況の変化に伴い将来的に医療ケアが必要になる場合は施設で出来る範囲速やかに対応する。 ・情報提供のみしか出来ないと思われる ・在宅で生活出来るサービスがあっても、ある程度家族の負担もかかるため。この方は地域移行は難しいと思います。希望される場合は医療的ケアが必要であっても在宅生活出来るサービスが選べるといいと思います。 ・本人だけでなく社会全体の障害理解は重要だと思います。 ・自閉傾向であるため写真やカードの視覚化 ・施設生活の中で日中活動等を通じて少しでも本人の出来る事を増やしていくことだと思う。 ・ご本人のこれまでの生活や現在の年齢、病歴、A肌等を総合的に鑑みて現状地域移行に向けての積極的な取り組み段階には至っていません。 ・GHの見学、体験利用 ・年齢も80歳と高齢のため家族、親族のバックアップが有効だと思います ・ご本人の希望を聞き、出来る限りのことを実施する。情報がないため様々な情報を得る。 ・健康面での支援。通院、日中夜間の見守り体制、24時間看護師の配置 ・地域移行にあたり本人に生活上の必要な力をつけてもらい自立に自信をもってもらう ・まずは本人がどれほど地域で生活することを希望しているのかの確認を細かく聞き取りをしていくことが重要となる。地域で生活することについて理解出来ない部分も多くあるため今の環境の中で地域で生活する際に自身で行うことを少しずつ出来る範囲で取り組んでいくことが有効ではないかと考える。 ・施設での生活である程度満足しているため、積極的な地域移行の働きかけは行っていない。右手を使った簡単な作業は可能なため理解出来る範囲でのレクリエーションや作業提案をすることで、何か共に学習し興味の持てるころを模索している状況。また一人で過ごされることが多いため日々のレクリエーションに参加していただき対人関係に慣れることからはじめている。 ・職員と一緒にできる作業を増やしていき自信を持たせ就労を目指して活動している利用者の仲間に入れるよう支援していく。 ・好みの活動の提供ができる。安全に健康に過ごせる。 ・ご本人、高齢化、体の低下、認知症も進んでおりベッド上で過ごされることが増えてきている為、地域移行は難しい状況です。 ・相談支援も一緒になっての面談をくり返し十分に会話を重ねること ・地域移行支援に…となると医療面でのフォローが万全でないと厳しい。現在地が山間部にあるためより一層難しいと思われる。 ・本人にそのニーズがあるかこまめに確認すること、社会資源の情報の提供。 ・発作のコントロール。食形態の調整・改善。 ・本人の状況等を考え、保護者へ確認のもと、現状地域移行は難しい。日常生活での基本的生活能力を向上させるために、声かけやコミュニケーションを図っていく。 ・施設移行は数年前から話しあっています。ご本人の希望もはっきりしており障害福祉課の担当者からは希望にあった場所を探しているとご本人に伝えています。 (P155~156) (4)地域移行に関する課題・問題点 問37 あて名のご本人の地域移行支援に関して、課題・問題点と考えられることは何ですか。 地域移行に関する課題・問題点について、以下のような記入がありました。 〇内容 ・本人様はこだわりが強く、自分の意思を強引にでも通そうとされる方なので、施設内においても他の方の行為に対する執拗な干渉、相手に対する暴力的な行為も珍しくない方です。地域での生活に関し、常にそのような行動に対する対応が必要となりますので、かなり難しいと思います。 ・環境の変化や外からの刺激に弱い方なので、長年かけて今の生活の安定を得ています。新たな生活を試みることは、これまでの本人の努力以上のことを再び求めることになります。持病も落ち着いた状態を維持しているので、あえて本人が混乱する変化を与えるべきではないと考えます。地域での生活ができるのであれば素晴らしいことだとは思いますが、それができなくて施設で自分の生活を獲得し、今の暮らしがあります。全ての方が地域移行支援を望まれている訳ではないこともご理解ください。 ・施設入所が50年以上を超えており本人はここでのコミュニティ以外の選択を求めていない。この方以外にも当施設は同様の方がおりこれらの方にとって地域移行をすすめることは非常にハードルが高く苦慮している。 ・地域との調整、生活訓練の実施、職員の配置や確保。 ・知的障がいをお持ちで単独での生活は困難と思われる。GH等も公共の交通手段等の利用も介助者がいないと現状は難しいと感じる。 ・集団への不適合をおこしている。パニック、こだわりが多い。 ・ご家族の協力が必要だが、自宅での介護が困難なため施設入所となる。 ・重度、高齢。医療的ケアが可能なGH等があれば地域移行は可能と考える ・看取りや医療ケアが必要な利用者の受け皿。障がい者が50~70歳代で介護保険を利用する場合受け入れるサービスが現実的には少ないこと ・胃ろう造設しているので医療的ケアがあっても在宅で支えてもらえるサービスの拡充があるといいと思います。 ・グループホームなどを設立するにしても人手が足りない。 ・所在不明となる行動 ・他害、器物損壊が続いている。地域移行支援は難しい。 ・最重度知的障がい等の障がいによりコミュニケーションがとれず日常生活動作においてはほぼ全ての全面的な介助が必要であること。 ・年齢的な問題があり、ご本人が新しい生活に慣れるまでにかなり時間がかかると思います。また知らない場所、慣れない場所をとても怖がるためその部分も課題となります。24時間の対応が必要になるため職員の確保も必須です。 ・在宅支援への少なさ ・年齢、障がい程度、総合的に判断して支援者による支援に人員が多く必要となる ・高齢であり体力の低下が著しい。視力も低くコミュニケーションも難しい部分がある。現状施設や病院のように24時間対応出来る人間がそばにいてくれるような環境が作れない限り地域移行支援は難しいと思われる。 ・地域の理解。介護する人材の確保。住まいの確保。 ・全介助で精神的不安定やてんかん発作もあるため地域での生活は困難だと思われる。 ・バックアップする、家族親族・後見人等がいないこと。地域移行が本人にとって魅力と感じる資源がない。わかりにくい。施設任せではなく行政側も資源を増やす、わかりやすく情報提供をするなど積極的に関わってほしい。 ・地域移行に対する家族の理解、収入等の金銭面 ・手厚い見守り体制のための職員の確保、重度身障者のための住宅設備。 ・地域へ移行した際の環境への慣れ。自分の気持ちの表現方法。保護者理解。 ・そもそも本人が地域に出て生活をするというイメージがついていないと長年同じところで暮らしてきていざ地域移行となると本人の環境の変化への対応が難しいところがある。それが課題だと考える。実際問題、地域に出て少しのサポートがあれば生活出来るというわけでもないためご家族が近くにいられない場合やすぐに万全なサポート支援を提供出来ない時にどうするのかを考えなければ、ご本人にとって暮らしにくく、自分自身の希望する生活になりにくいと考える。 ・高次脳機能障害のため対人関係が円滑に出来ない。作業工程を覚えることが難しい。介護者がいない、住居がない。 ・自閉症で金銭感覚もないので簡単な作業はできても自立していくのは難しい。 ・両親も他界し本人は全介助状態の為施設以外は考えにくいです。 ・長年同じ施設で過ごしているため、このまま継続して利用したいという思いがある(成年後見人の意向) ・70才と高齢なこともあり、また環境の変化への適応に時間がかかるため地域移行は難しいと思われます。 ・本人は全盲で言語によるコミュニケーションも難しく、年齢も高齢である。保護者も施設での生活を希望されているため、地域移行は困難であると考えています。 ・障がい区分が5であり、又ご本人の障がい特性により地域で生活していくためにはその方を中心としたサポート体制がほぼマンツーマン状態で全面的に必要となります。(なることが予想できます) ・ご本人の理解度と家族(自宅)へのこだわり ・地域移行支援に…となると医療面でのフォローが万全でないと厳しい。現在地が山間部にあるためより一層難しいと思われる。 ・本人の意向があいまい。協力者、家族が身近にいない。移行後の生活の維持ができるための体制作り。 ・てんかん発作があるため、発作のコントロールや本人の支援体制が充実しているか。嚥下が弱いため、調整食やとろみのついた水分の提供。骨粗霧症・体幹機能障害・車イス移動のため支i援者の確保 ・ご本人は地域移行を希望されていない為、課題を模索していること ・基本的生活能力と社会生活能力が課題だと考える。又、コミュニケーションがうまくいかない事もあり、時間をかけて本人からの意志決定が必要と感じている。 ・一定の支援があればアパートでの生活も出来ると考えられます。 第4章18歳未満の方を対象とした調査 (P159) 1.回答者 問1 この調査票に回答していただく方はどなたですか。(○は1つ) 全体回答数634人、あて名ご本人0.8%、ご家族の方99.2%、その他0.0%、無回答0.0% 調査の回答者は、「ご家族の方」が99.2%とほぼ全数を占めており、「あて名ご本人」は0.8%(5人)となっています。 2.本人の状況について 問2 お子様(あて名の方)の性別をお聞きします。(○は1つ) 全体回答数634人、男性68.8%、女性30.6%、その他0.3%、無回答0.3% 性別は、「男性」が68.8%と7割近く、「女性」は30.6%と3割を占めています。 (P160) 問3 お子様(あて名の方)の年齢をお聞きします。(令和4年9月1日現在の年齢) 令和4年度 全体回答数634人、0~2歳3.3%、3~5歳29.3%、6~8歳30.1%、9~11歳19.7%、12~14歳8.0%、15~17歳9.1%、無回答0.3% 令和元年度 全体回答数362人、0~2歳3.6%、3~5歳32.0%、6~8歳29.0%、9~11歳14.4%、12~14歳9.1%、15~17歳6.6%、無回答5.2% 年齢は、「6~8歳」が30.1%、「3~5歳」が29.3%と3割前後を占めて高く、次いで「9~11歳」が19.7%と2割近くで続いています。 令和元年度と比較すると、「9~11歳」が5.3ポイント、「15~17歳」が2.5ポイント上がっており、「3~5歳」が2.7ポイント下がっています。 障害種別にみると、構成比の多い3~11歳の間で各障害が多くなっていますが、〔肢体不自由〕と〔精神障害〕では「15~17歳」が2割半ば前後を占めて、他の障害より高くなっています。 (P161) 問4 お子様(あて名の方)の同居家族をお聞きします。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数634人、父親90.2%、母親98.4%、兄弟姉妹60.1%、祖父母5.0%、その他親族0.8%、その他0.2%、無回答0.0% 同居している家族は、「母親」が98.4%と最も高く、次いで「父親」が90.2%、「兄弟姉妹」が60.1%と続いています。 問5 お子様(あて名の方)のお住まいをお聞きします。(1つに○) 全体回答数634人、持ち家(一戸建て・マンションなど)65.0%、民間の賃貸住宅(UR賃貸を含む)26.8%、公営住宅(都営・区営)2.5%、グループホーム・福祉ホーム0.0%、社宅・寮・シェアハウス4.6%、その他1.1%、無回答0.0% 住居形態は、「持ち家(一戸建て・マンションなど)」が65.0%と6割半ばを占めて最も高く、次いで「民間の賃貸住宅(UR賃貸を含む)」が26.8%と2割半ばを超えて続いています。 (P162) 3.障害・疾病の状況について 問6 お子様(あて名の方)が持っている障害者手帳などの種類をお聞きします。手帳をお持ちの方は、等級・程度にも○印をつけてください。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数634人、身体障害者手帳18.0%、愛の手帳35.8%、精神障害者保健福祉手帳1.4%、自立支援医療費(精神通院)支給認定受給者証1.3%、特定医療費(指定難病)受給者証・マル都医療券・小児慢性特定疾病医療受給者証3.8%、どれも持っていない44.6%、無回答2.4% 手帳の所持状況は、「愛の手帳」が35.8%と3割半ばを超えて最も高く、次いで「身体障害者手帳」が18.0%と続いています。 一方、「どれも持っていない」は44.6%と4割半ば近くを占めています。 年齢別にみると、〔0~2歳〕では、「特定医療費(指定難病)受給者証、マル都医療券、小児慢性特定疾病医療受給者証」が23.8%と、他の年齢よりも高くなっています。 「身体障害者手帳」は、〔0~2歳〕と9歳以上の年齢で2割を超えています。 「愛の手帳」は、3歳以上の年齢で2割を超えて最も高く、特に〔12~14歳〕では6割、〔15~17歳〕では7割半ばと高くなっています。 (P163) 各障害者手帳の等級 〇身体障害者手帳の等級、1級36.0%、2級25.4%、3級25.4%、4級4.4%、5級0.9%、6級7.0%、7級0.0%、無回答0.9% 「1級」が36.0%と最も高く、次いで「2級」と「3級」がともに25.4%、「6級」が7.0%と続いています。また、「7級」の回答はありませんでした。 〇愛の手帳の等級、1度0.4%、2度22.9%、3度30.8%、4度44.9%、無回答0.9% 「4度」が44.9%と4割半ばを占めて最も高く、「3度」が30.8%、「2度」が22.9%と続いています。 〇精精神障害者保健福祉手帳の等級、1級0.0%、2級55.6%、3級44.4%、無回答0.0% 精神障害者保健福祉手帳は、「2級」が55.6%、「3級」が44.4%となっています。 (P164) 問6-1 問6で「身体障害者手帳」と回答された方にお聞きします。障害の種類は何ですか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数114人、肢体不自由(上肢・下肢・体幹等)43.9%、内部障害(心臓・腎臓・呼吸器・ぼうこう、直腸・小腸、免疫機能・肝臓)24.6%、視覚障害6.1%、聴覚・平衡機能障害29.8%、音声・言語・そしゃく機能障害6.1%、無回答1.8% 身体障害の種類は、「肢体不自由(上肢・下肢・体幹等)」が43.9%と4割半近くで最も高く、次いで「聴覚・平衡機能障害」が29.8%、「内部障害(心臓、腎臓、呼吸器、ぼうこう、直腸、小腸、免疫機能、肝臓)」が24.6%と2割台で続いています。 年齢別にみると、「肢体不自由(上肢・下肢・体幹等)」は、〔0~2歳〕を除くすべての年齢で3割を超えて高くなっており、特に〔3~5歳〕では50.0%、〔15~17歳〕では66.7%と5割以上となっています。 6~14歳の年齢では、「聴覚・平衡機能障害」が3割台で高くなっています。 6~11歳の年齢では、「内部障害(心臓、腎臓、呼吸器、ぼうこう、直腸、小腸、免疫機能、肝臓)」が3割前後と高くなっています。 (P165) 問6-2 問6で「精神障害者保健福祉手帳」または「自立支援医療費(精神通院)支給認定受給者証」と回答された方にお聞きします。あなたは、次のどの障害や病気に該当しますか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数16人、神経症(不安障害・パニック障害・PTSD・摂食障害など)25.0%、てんかん6.3%、気分障害(うつ病・躁うつ病)0.0%、統合失調症0.0%、依存症(アルコール・薬物など)0.0%、その他50.0%、無回答18.8% 精神障害等の種類は、「神経症 (不安障害・パニック障害・PTSD・摂食障害など)」が25.0%(4人)と2割半ばで最も高く、次いで「てんかん」が6.3%(1人)と続いています。 (P166) 問7 お子様(あて名の方)は、次の疾患や障害に該当しますか(あてはまるものすべてに○) 全体回答数634人、発達障害60.9%、難病・特定疾患8.5%、慢性疾患(糖尿病・高血圧・心疾患・脳血管疾患など)3.0%、高次脳機能障害1.9%、その他14.2%、特にない15.5%、無回答4.6% その他の障害や疾病の種類は、「発達障害」が60.9%と6割に達し最も高く、次いで「難病・特定疾患」が8.5%、「慢性疾患(糖尿病・高血圧・心疾患・脳血管疾患など)」が3.0%と続いています。 年齢別にみると、〔0~2歳〕では、「難病・特定疾患」が28.6%と2割半ばを超えて、他の年齢より高くなっています。 「発達障害」はすべての年齢で2割を超えており、特に3歳以上の年齢では5割を超えて最も高くなっています。 (P167) 問7-1 問7で「発達障害」と回答された方にお聞きします。次の診断名に該当しますか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数386人、自閉症スペクトラム(ASD)52.1%、注意欠陥多動性障害(ADHD)19.4%、広汎性発達障害8.5%、学習障害(LD)6.2%、アスペルガー症候群3.1%、チック症1.3%、吃音症0.8%、その他11.4%、診断を受けていない23.3%、無回答3.1% 発達障害の種類は、「自閉症スペクトラム(ASD)」が52.1%と5割を超えて突出して高く、次いで「注意欠陥多動性障害(ADHD)」が19.4%と2割近くで続いています。 一方、「診断は受けていない」が23.3%と2割を超えています。 年齢別にみると、すべての年齢で「自閉症スペクトラム(ASD)」が最も高く、特に3歳以上の年齢では4割半ばを超えています。 6~11歳の年齢では、「注意欠陥多動性障害(ADHD)」が2割台と、他の年齢より高くなっています。 〔15~17歳〕では、「広汎性発達障害」と「学習障害(LD)」が2割を超えて、他の年齢より高くなっています。 (P168) 問8 お子様(あて名の方)の障害や疾患に最初に気づいた時期をお聞きします。(1つに○) 全体回答数634人、生まれたとき19.7%、0歳10.6%、1歳17.4%、2歳18.9%、3歳16.7%、4歳4.7%、5歳3.6%、6~8歳3.9%、9~11歳0.8%、12歳以上0.6%、無回答3.0% お子様の障害に最初に気づいた時期は、「生まれたとき」が19.7%と最も高く、次いで「2歳」が18.9%、「1歳」が17.4%、「3歳」が16.7%、「0歳」が10.6%と1割台で続いており、それらを合わせた『3歳まで』が83.3%と8割を超えています。 障害種別にみると、〔発達障害〕、〔精神障害〕、〔高次脳機能障害〕以外のすべての障害で「生まれたとき」が最も高くなっています。 〔発達障害〕では、「1歳」、「2歳」、「3歳」のそれぞれで2割を超えて高くなっています。 〔精神障害〕では、「2歳」が31.3%と、他の障害より高くなっています。 〔高次脳機能障害〕では、「1歳」が50.0%と、他の障害より高くなっています。 (P169) 問9 お子様(あて名の方)の障害や疾患に最初に気づいたのは、どのような場面(きっかけ)でしたか。(1つに○) 全体回答数634人、家族や周りの人が気づいた24.9%、生まれてまもなく知らされた16.4%、乳幼児健診で知らされた16.2%、保育園幼稚園の教職員が気づいた10.3%、医療機関で診察したときに知らされた9.6%、育児相談などで知らされた4.3%、学校の教職員が気づいた1.6%、わからない0.5%、その他13.7%、無回答2.5% お子様の障害に最初に気づいた場面やきっかけは、「家族や周りの人が気づいた」が24.9%と2割半ばを占めて最も高く、次いで「生まれてまもなく知らされた」が16.4%、「乳幼児健診で知らされた」が16.2%、「保育園、幼稚園の教職員が気づいた」が10.3%と1割台で続いています。 障害種別にみると、〔知的障害〕、〔発達障害〕、〔精神障害〕、〔高次脳機能障害〕では、「家族や周りの人が気づいた」が2割半ばを超えて最も高く、特に〔知的障害〕以外では3割を超えて他の障害より高くなっています。 また、〔知的障害〕と〔高次脳機能障害〕では「乳幼児健診で知らされた」も2割を超えて高くなっています。 それ以外の障害ではいずれも、「生まれてまもなく知らされた」が最も高くなっています。 (P170) 4.医療的ケアの状況 問10 お子様(あて名の方)は現在、何らかの「医療的ケア」を受けていますか。(1つに○) 全体回答数634人、受けている8.5%、受けていない88.5%、無回答3.0% 医療的ケアの状況は、「受けている」が8.5%、「受けていない」が88.5%となっています。 障害種別にみると、「受けている」は〔知的障害〕と〔発達障害〕以外のすべての障害で1割を超えており、回答数が10件以上の障害では、〔肢体不自由〕、〔内部障害〕、〔慢性疾患〕で3割を超えて高くなっています。 (P171) 問10-1 問10で「受けている」と回答された方にお聞きします。受けている医療的ケアは、次のどれに該当しますか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数54人、吸入27.8%、吸引24.1%、在宅酸素18.5%、気管切開14.8%、人工呼吸器(レスピレーター)14.8%、鼻腔経管栄養14.8%、胃ろう・腸ろう11.1%、中心静脈栄養(IVH)3.7%、カテーテル留置1.9%、ストマ(人工肛門・人工膀胱)、透析1.9%、その他0.0%、無回答51.9% 受けている医療的ケアは、「吸入」が27.8%と最も高く、次いで「吸引」が10.5%、「吸引」が24.1%、「在宅酸素」が18.5%と続いています。 障害種別にみると、障害によって受けている医療的ケアは様々ですが、〔肢体不自由〕と〔難病・特定疾患〕では「吸入」が6割前後、〔内部障害〕では「在宅酸素」が4割を占めて高くなっています。 (P172) 問10-2 問10で「受けている」と回答された方にお聞きします。医療的ケアについて、ご家族等以外で相談する相手はだれですか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数54人、かかりつけ医療機関の医師・看護師・相談員83.3%、訪問看護師25.9%、通園・通学先の先生14.8%、友人・知人13.0%、相談支援専門員11.1%、ホームヘルパー・通所施設の職員11.1%、当事者団体・家族の会の会員5.6%、保健師・ケースワーカーなど3.7%、相談相手がいない1.9%、その他1.9%、無回答3.7% 家族以外で医療的ケアについて相談する相手は、「かかりつけ医療機関の医師・看護師・相談員」が83.3%と8割を超えて突出して高く、次いで「訪問看護師」が25.9%と2割半ばを超えて続いています。 障害種別にみると、すべての障害で「かかりつけ医療機関の医師・看護師・相談員」が6割半ばを超えて最も高くなっています。 (P173) 問10-3 問10で「受けている」と回答された方にお聞きします。あなたは、医療的ケアに関して、困っていることや不安に思うことはありますか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数54人、いつ症状が急変するか怖い37.0%、身長や体重が大きくなるにつれて介護者の体力が不安29.6%、時間的制約により働ぎたくても働くことがでぎない27.8%、体調が変化した際、医療機関を受診すべぎか判断に迷う25.9%、主たる介護者が子どもと家族の両方の面倒をみることの負担が大きい24.1%、ほかの兄弟姉妹の育児に手が回らない24.1%、日常的なケアや症状への対応が難しい22.2%、経済的な負担が大きい22.2%、医療的ケアが必要な子どもを持つ家族同士のつながりがない22.2%、主たる介護者がケアにより自分の時間を持てない20.4%、医療用物品の調達が難しい5.6%、医療者の対応に不安がある1.9%、その他14.8%、無回答16.7% 医療的ケアについて困っていることや不安に思うことは、「いつ症状が急変するか怖い」が37.0%と3割半ばを超えて最も高く、次いで「身長や体重が大きくなるにつれて介護者の体力が不安」が29.6%、「時間的制約により働きたくても働くことができない」が27.8%と続いており、「医療用物品の調達が難しい」、「医療者の対応に不安がある」、「その他」を除くすべての項目で2割以上と高くなっています。 (P174) 障害種別にみると、〔肢体不自由〕と〔知的障害〕では「身長や体重が大きくなるにつれて介護者の体力が不安」が、〔内部障害〕と〔難病・特定疾患〕では「時間的制約により働きたくても働くことができない」が5割以上で最も高くなっています。 また、〔内部障害〕では、「いつ症状が急変するか怖い」と「体調が変化した際、医療機関を受診すべきか判断に迷う」も5割に達し最も高くなっています。 (P175) 問11 障害児やその家族・きょうだい・友人が遊びを楽しみながら多様な人と交わり、保護者が子育て等の困りごとを相談できる「インクルーシブひろばベル」が戸越地区に開設されていることを、知っていましたか。(1つに○) 全体回答数54人、知っていた38.9%、知らなかった59.3%、無回答1.9% インクルーシブひろばベルの認知状況は、「知っていた」が38.9%、「知らなかった」が59.3%となっています。 障害種別にみると、「知っていた」は〔肢体不自由〕、〔内部障害〕、〔難病・特定疾患〕で5割を超えています。 (P176) 5.日常生活の状況 問12 お子様(あて名の方)は現在、毎日の生活で、介助や支援を受けていますか。(1つに○) 令和4年度 全体回答数634人、受けている30.9%、受けていない66.9%、無回答2.2% 令和元年度 全体回答数362人、受けている49.4%、受けていない49.2%、無回答1.4% 日常生活の介護や支援の状況は、「受けている」が30.9%、「受けていない」が66.9%となっています。令和元年度と比較すると、「受けている」が18.5ポイントと大きく下がっています 障害種別にみると、「受けている」は〔肢体不自由〕、〔知的障害〕、〔難病・特定疾患〕、〔慢性疾患〕で5割を超えて高くなっています。 (P177) 問12-1 問12で「受けている」と回答された方にお聞きします。どのようなときに介助や支援を受けていますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体回答数196人、食事の介助や着替え、入浴介助等の身の回りのこと68.9%、外出60.7%、意思の伝達52.6%、薬の管理・服薬50.0%、区役所や事業者などの手続き46.9%、調理・掃除・洗濯等の家事46.4%、お金の管理46.4%、日常の買い物45.4%、その他14.8%、無回答1.0% 令和元年度 全体回答数179人、食事の介助や着替え、入浴介助等の身の回りのこと68.7%、外出70.9%、意思の伝達57.5%、薬の管理・服薬56.4%、区役所や事業者などの手続き59.2%、調理・掃除・洗濯等の家事62.0%、お金の管理52.5%、日常の買い物56.4%、その他9.5%、無回答2.2% 受けている介助や支援は、「食事の介助や着替え、入浴介助等の身の回りのこと」が68.9%と7割近くで最も高く、「その他」以外の項目はすべて4割半ばを超えています。 平成元年度と比較すると、「食事の介助や着替え、入浴介助等の身の回りのこと」はほぼ同じ割合となっている以外は、すべての項目で令和元年度を下回っており、特に「調理・掃除・洗濯等の家事」が15.6ポイント「区役所や事業者などの手続き」が12.3ポイント、「日常の買い物」が11.0ポイント、「外出」が10.2ポイントと、10ポイント以上大きく上回っています。 障害種別にみると、〔内部障害〕と〔高次脳機能障害〕を除くすべての障害で「食事の介助や着替え、入浴介助等の身の回りのこと」が最も高くなっています。 (P178) 問12-2 問12で「受けている」と回答された方にお聞きします。お子様(あて名の方)を主に介助や支援をしている人はどなたですか。全体回答数196人 〇第一介助者、父親5.1%、母親87.8%、、兄弟姉妹0.0%、祖父母0.0%、その他親族0.0%、ホームヘルパー0.5%、ボランティア0.0%、その他2.6%、無回答4.1% 〇第二介助者、父親70.9%、母親5.6%、、兄弟姉妹2.6%、祖父母7.1%、その他親族0.0%、ホームヘルパー0.5%、ボランティア0.0%、その他4.1%、無回答9.2% 主な第1介助者は、「母親」が87.8%と最も高く、「父親」が19.6%と続いています。「兄弟姉妹」、「祖父母」、「その他親族」、「ボランティア」の回答はありませんでした。 主な第2介助者は、「父親」が70.9%と最も高く、「祖父母」が7.1%、「母親」が5.6%と続いています。「その他親族」、「ボランティア」の回答はありませんでした。 問12-3 問12で「受けている」と回答された方にお聞きします。お子様(あて名の方)を主に介助や支援をしている人はおいくつですか。(令和4年9月1日現在)全体回答数196人、 〇第一介助者、18歳未満0.0%、18~29歳1.0%、30~39歳28.6%、40~49歳55.1%、50~59歳8.2%、60~64歳1.0%、65~69歳0.0%、70~74歳0.0%、75歳以上0.0%%、無回答6.1% 〇第二介助者、18歳未満0.5%、18~29歳3.6%、30~39歳19.9%、40~49歳43.4%、50~59歳14.8%、60~64歳2.0%、65~69歳1.5%、70~74歳3.1%、75歳以上1.0%、無回答10.2% 主な第1介助者の年齢は、「40~49歳」が55.1%と最も高く、次いで「30~39歳」が28.6%と続いており30歳代から40歳代の年齢で8割を超えています。「18歳未満」と65歳以上の年齢の回答はありませんでした。 主な第2介助者の年齢は、「40~49歳」が43.4%と最も高く、「30~39歳」が19.9%、「50~59歳」が14.8%と続いています。 (P179) 問12-4 問12で「受けている」と回答された方にお聞きします。お子様(あて名の方)を介助や支援している人が、介助や支援にかけている時間は、1日に平均どのぐらいですか。全体回答数196人 〇第一介助者、2時間未満11.2%、2時間~4時間未満14.8%、4時間~8時間未満28.1%、8時間~12時間未満26.0%、12時間~16時間未満8.2%、16時間以上6.6%、無回答5.1% 〇第二介助者、2時間未満44.4%、2時間~4時間未満16.8%、4時間~8時間未満15.8%、8時間~12時間未満7.1%、12時間~16時間未満3.1%、16時間以上1.0%、無回答11.7% 主な第1介助者が1日に介助や支援にかける時間は、「4時間~8時間未満」が28.1%と最も高く、「8時間~16時間未満」が26.0%と続いています。 主な第2介助者が1日に介助や支援にかける時間は、「2時間未満」が44.4%と最も高く、「2時間~4時間未満」が16.8%、「4時間~8時間未満」が15.8%と続いています。 問12-5 問12で「受けている」と回答された方にお聞きします。介助者の方は、介助や支援にあたり、どのような悩みや不安がありますか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数196人、精神的な負担が大ぎい(ストレス・対人関係)58.1%、自分のための時間がとれない(外出・休養)44.9%、身体的な負担が大きい(睡眠不足・介護疲れ)39.8%、緊急時に頼れる人や場所がない37.8%、仕事に出ることができない27.0%、健康について不安がある(高齢・持病)23.5%、レスパイト・一時預かりの場がない23.5%、介護・介助・支援してくれる人が足りない19.4%、経済的な負担が大ぎい(介護費用)15.8%、他にも介護・介助が必要な家族等がいる10.2%、その他9.7%、無回答10.2% 介助・支援をする際の悩みや不安は、「精神的な負担が大きい(ストレス・対人関係)」が53.1%と5割を超えて最も高く、次いで「自分のための時間がとれない(外出・休養)」が44.9%、「身体的な負担が大きい(睡眠不足・介護疲れ)」が39.8%、「緊急時に頼れる人や場所がない」が37.8%と3割半ばを超えて続いています。 (P180) 問12-6 問12で「受けている」と回答された方にお聞きします。主な介助者がお子様(あて名の方)を介助や支援できなくなった場合は、どうしたいですか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数196人、一緒に住んでいる家族に頼みたい39.8%、ショートステイを利用したい26.0%、施設に入所したい21.9%、ホームヘルプを利用したい19.4%、グループホームに入居したい18.9%、別に住んでいる家族に頼みたい16.8%、病院に入院したい2.0%、その他3.1%、どうしたら良いかわからない17.3%、無回答7.1% 主な介助者が介助や支援をできなくなった場合に望む対応は、「一緒に住んでいる家族に頼みたい」が39.8%と約4割で最も高く、次いで「ショートステイを利用したい」が26.0%、「施設に入所したい」が21.9%と2割台で続いています。 問12-7 問12で「受けている」と回答された方にお聞きします。主な介助者の就労状況についておききします。(1つに○) 全体回答数196人、正社員・常勤33.7%、パート・アルバイト21.4%、自営業・フリーランス8.2%、働いていない29.1%、その他2.0%、無回答5.6% 主な介助者の就労状況は、「正社員・常勤」が33.7%と最も高く、次いで「働いていない」が29.1%、「パート・アルバイト」が21.4%と続いています。 (P181) 問12-8 問12-7で「働いていない」と回答された方にお聞きします。働いていない理由は何ですか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数57人、あて名の本人の介護のため61.4%、自身も病気、障害があるから12.3%、高齢のため1.8%、その他22.8%、特に理由はない14.0%、無回答1.8% 主な介助者が働いていない理由は、「あて名の本人の介護のため」が61.4%と6割を超えて突出して高く、次いで「自身も病気、障害があるから」が12.3%と続いています。 問12-9 問12-7で「働いていない」と回答された方にお聞きします。今後、働きたいと思われますか。(1つに○) 全体回答数196人、働きたいと思わない9.3%、常勤(フルタイム)で働きたい、非常勤(パート等)で就労したい45.6%、在宅(リモート)ワークで就労したい15.8%、その他7.0%、無回答7.0% 働いていない主な介助者の今後の就労意向は、「非常勤(パート等)で就労したい」が45.6%と4割半ばを占めて最も高く、次いで「働きたいと思わない」が19.3%、「在宅(リモート)ワークで就労したい」が15.8%と続いています。 (P182) 6.相談・情報入手について 問13 お子様(あて名の方)について困ったときに相談している相手は誰ですか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数634人、家族・親族74.9%、学校・幼稚園・保育園等の職員60.9%、施設・事業所の職員45.9%、、友人・知人39.6%、医療関係者(医師・看護師・ソーシャルワーカー)35.2%、相談支援センター・相談支援事業所20.2%、区の窓口(障害者支援課・保健センターなど)11.0%、障害者相談員5.5%、障害者団体や家族の会5.0%、オンライン相談(LINE・SNS・テレビ電話)1.9%、民生委員・児童委員0.5%、その他7.7%、相談する相手がいない1.7%、無回答0.8% 困った時の相談相手は、「家族・親族」が74.9%と7割半で最も高く、次いで「学校・幼稚園・保育園等の職員」が60.9%、「施設・事業所の職員」が45.9%、「友人・知人」が39.6%と続いています。 (P183) 障害種別にみると、〔精神障害〕と〔高次脳機能障害〕以外のすべての障害で「家族・親族」が7割を超えており、特に〔聴覚・平衡機能障害〕と〔難病・特定疾患〕は8割前後と、他の障害より高くなっています。 〔内部障害〕では「医療関係者(医師・看護師・ソーシャルワーカー)」が85.7%、〔高次脳機能障害〕では「学校・幼稚園・保育園等の職員」が83.3%と8割を超えて、他の障害より高くなっています。   (P184) 問14 お子様(あて名の方)について困ったとき、相談相手にはどの程度相談にのってもらえますか。一番よく相談する相手について、お答えください。(1つに○) 令和4年度 全体回答数634人、十分に相談できている32.2%、ある程度は相談できている53.5%、あまり相談できていない7.9%、相談は不十分である4.1%、相談できる相手がいない1.4%、無回答0.9% 令和元年度 全体回答数362人、十分に相談できている31.5%、ある程度は相談できている51.7%、あまり相談できていない8.0%、相談は不十分である3.0%、相談できる相手がいない2.2%、無回答3.6% 相談状況は、「十分に相談できている」が32.2%、「ある程度は相談できている」が53.5%となっており、二つを合わせた『相談できている』は85.7%と8割半ばを超えています。一方、「あまり相談できていない」と「相談は不十分である」を合わせた『相談できていない』は12.0%、「相談する相手はいない」は1.4%となっています。 令和元年度と比較すると、相談状況にあまり変化ありません。 障害種別にみると、いずれの障害でも「十分に相談できている」か「ある程度は相談できている」が最も高く、すべての障害で『相談できている』が7割半ば超えています。特に〔聴覚・平衡機能障害〕と〔慢性疾患〕は9割を超えて、他の障害より高くなっています。 一方、『相談できていない』は、〔高次脳機能障害〕で25.0%と2割半ばを占めて、他の障害より高くなっています。 (P185) 問15 お子様(あて名の方)についての悩み事などを相談するときに、困ることはありますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数634人、どこに問い合わせたらよいかわからない28.9%、身近な場に相談するところがない16.9%、インターネットを使って情報収集や相談をすることがでぎない3.8%、相談先で周りの人に相談内容が聞こえてしまう3.2%、電話やFAXを使って情報収集や相談をすることがでぎない0.3%、点字版や音声コード・録音テープなどによる情報提供が少ない0.0%、その他13.1%、家族や知人に相談したり、情報を得られるので特に困っていない43.1%、無回答7.6% 悩み事を相談する際の困りごとは、「どこに問い合わせたらよいかわからない」が28.9%と3割近くで最も高く、次いで「身近な場に相談するところがない」が16.9%と続いています。 一方、「家族や知人に相談したり、情報を得られるので特に困っていない」は43.1%と4割を超えています。 障害種別にみると、すべての障害で「どこに問い合わせたらよいかわからない」が最も高く、特に〔肢体不自由〕と〔難病・特定疾患〕では4割を超えています。 また、〔難病・特定疾患〕では、「身近な場に相談するところがない」が24.1%と2割を超えて、他の障害より高くなっています。 (P186) 問16 お子様(あて名の方)について抱えている悩みや困り事を解決するために必要なことは何ですか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数634人、一緒に解決策を考えてくれること67.0%、早期に支援が始まること・支援につながること56.6%、どこでどんな相談がでぎるのかがわかりやすくなっていること53.9%、じっくり話を聴いてもらえること46.1%、多様な相談先が幅広く用意されていること42.3%、相談場所が近いこと39.4%、プライバシーが守られる相談の場があること25.4%、夜間や休日の相談対応があること18.1%、訪問での相談が受けられること10.4%、その他6.9%、特にない3.3%、無回答2.2% 困りごとを解決するために必要なことは、「一緒に解決策を考えてくれること」が67.0%と6割半ばを超えて高く、次いで「早期に支援が始まること・支援につながること」が56.6%、「どこでどんな相談ができるのかがわかりやすくなっていること」が53.9%と5割台で続いています。 (P187) 障害種別にみると、〔内部障害〕と〔難病・特定疾患〕では「早期に支援が始まること・支援につながること」が、〔精神障害〕では「じっくり話を聴いてもらえること」が、〔慢性疾患〕では「どこでどんな相談ができるのかがわかりやすくなっていること」が最も高くなっています。 それ以外の障害では「一緒に解決策を考えてくれること」が最も高くなっています。 (P188) 問17 ご家族の方は、障害に関する知識や福祉に関する情報を、どこから得ていますか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数634人、インターネット・SNS64.4%、学校・幼稚園・保育園等の職員37.7%、医療機関32.0%、友人・知人30.4%、区の窓口(障害者支援課・保健センター等)22.7%、新聞・書籍17.0%、障害者福祉のしおり16.2%、障害者団体や家族の会9.9%、テレビ・ラジオ7.7%、官公庁のホームページ7.6%、広報誌(東京都・品川区発行)6.5%、その他10.9%、特にない5.0%、無回答1.9% 障害や福祉に関する情報入手先は、「インターネット・SNS」が64.4%と4割を超えて最も高く、次いで「学校・幼稚園・保育園等の職員」が37.7%、「医療機関」が32.0%、「友人・知人」が30.4%と3割台で続いています。 (P189) 障害種別にみると、すべての障害で「インターネット・SNS」が4割を超えて高くなっています。 〔音声・言語・そしゃく機能障害〕、〔視覚障害〕、〔聴覚・平衡機能障害〕では、「学校・幼稚園・保育園等の職員」が7割を超えて、他の障害より高くなっています。 〔内部障害〕と〔高次脳機能障害〕では、「医療機関」が6割を超えて、他の障害より高くなっています。 (P190) 7.健康・医療について 問18 お子様(あて名の方)の障害・疾病等のため、医療機関を受診していますか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数634人、定期的に通院している54.3%、定期的に訪問看護を受けている4.7%、定期的に訪問診療を受けている2.1%、現在入院している0.5%、その他3.0%、現在は通院していない40.2%、無回答2.1% 医療機関の受診状況は、「定期的に通院している」が54.3%と5割を超えて突出して高く、それ以外の項目は1割を切っています。 一方で、「現在は通院していない」は40.2%と4割を占めています。 障害種別にみると、すべての障害で「定期的に通院している」が5割を超えて最も高く、特に〔内部障害〕、〔高次脳機能障害〕、〔難病・特定疾患〕、〔慢性疾患〕では9割を超えています。 〔内部障害〕では、「定期的に訪問看護を受けている」が25.0%と2割半ばを占めて高くなっています。 〔発達障害〕では、「現在は通院していない」が42.7%と4割を超えて、他の障害より高くなっています。  (P191) 問19 お子様(あて名の方)の障害・疾病等でみてもらっている専門の医療機関以外で、ふだんの治療を受けたり、日常の健康の相談をしたりできる「かかりつけ」の医師、歯科医師、薬剤師(薬局)がいますか。(それぞれについて1つずつ○)全体回答数634人 〇かかりつけ医師  いる78.5%、いない20.2%、無回答1.3% 〇かかりつけ歯科医師  いる69.4%、いない28.1%、無回答2.5% 〇かかりつけ薬剤師  いる39.7%、いない56.6%、無回答3.6% かかりつけ医療機関の有無について、かかりつけ医師が「いる」は78.5%、かかりつけ歯科医師が「いる」は69.4%と半数を超えていますが、かかりつけ薬剤師が「いる」は39.7%と4割を切っています。 (P192) 問20 医療機関に受診する際に困っていることはありますか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数634人、医師に病気(症状・状態・疑問点など)がうまく伝えられない10.4%、急に具合が悪くなったとぎの対応方法がわからない9.6%、入院時のコミュニケーションが心配9.5%、通院するとき付き添う人がいない8.2%、夜間休日などの救急対応の方法や連絡先がわからず不安5.8%、医療費の自己負担が大変4.7%、服薬管理(決められた時間に決められた量の薬を飲むこと)が難しい4.3%、通院するための交通手段がない3.5%、医師や病院からの説明がわからない3.3%、薬の効果や副作用の説明がよくわからず不安2.2%、その他15.5%、特に困っていることはない49.4%、無回答4.4% 医療機関を受診する際の困りごとは、「医師に病気(症状・状態・疑問点など)がうまく伝えられない」が10.4%と1割に達していますが、それ以外は「その他」を除くすべての項目で1割を切っています。 一方、「特に困っていることはない」は49.4%と5割近くを占めています。 (P193) 障害種別にみると、〔聴覚・平衡機能障害〕では、「夜間休日などの救急対応の方法、連絡先がわからず不安」と「入院時のコミュニケーションが心配」が2割を超えて、他の障害より高くなっています。 〔内部障害〕と〔慢性疾患〕では、「急に具合が悪くなったときの対応方法がわからない」が2割半ば以上で、他の障害より高くなっています。 また、〔難病・特定疾患〕では、「通院するとき付き添う人がいない」が20.4%と2割に達し、最も高くなっています。 (P194) 8.教育・保育について 問21 お子様(あて名の方)が主に通園・通学をしているところをお聞きします。(1つに○) 〇小学校入学前 令和4年度 全体回答数634人、保育園19.9%、幼稚園8.7%、児童発達支援施設6.9%、障害児入所施設(福祉型・医療型)0.5%、通園・通所していない0.9%、その他0.8% 令和元年度 全体回答数362人、保育園18.8%、幼稚園16.6%、児童発達支援施設11.6%、障害児入所施設(福祉型・医療型)1.9%、通園・通所していない0.8%、その他0.6% 〇学校在学中(小学校) 令和4年度 全体回答数634人、通常学級・通級指導学級23.3%、特別支援学級11.5%、特別支援学校の小学部10.4% 令和元年度 全体回答数362人、通常学級・通級指導学級20.7%、特別支援学級9.7%、特別支援学校の小学部9.4% 〇学校在学中(中学校) 令和4年度 全体回答数634人、通常学級・通級指導学級1.6%、特別支援学級3.3%、特別支援学校の中学部3.0%% 令和元年度 全体回答数362人、通常学級・通級指導学級0.8%、特別支援学級3.3%、特別支援学校の中学部4.4% 〇学校在学中(中学校卒業後) 令和4年度 全体回答数634人、高等学校0.9%、特別支援学校の高等部5.5%、その他の学校0.8%、 令和元年度 全体回答数362人、高等学校0.6%、特別支援学校の高等部5.0%、その他の学校0.0% 〇学校卒業後 令和4年度 全体回答数634人、働いている0.2%、自宅で過ごしている0.0%、無回答1.7% 令和元年度 全体回答数362人、働いている0.0%、自宅で過ごしている0.0%、無回答2.2% お子様の通園・通学状況について、小学校入学前は「保育園」が19.9%、「幼稚園」が8.7%、「児童発達支援施設」が6.9%の順となっています。 学校在学中では、「通常学級・通級指導学級」が23.3%、「特別支援学級」が11.5%、「特別支援学校の小学部」が10.4%の順となっています。 令和元年度と比較すると、「幼稚園」が7.9ポイント、「児童発達支援施設」が4.7ポイント下がっています。 (P195) 問21-1 「小学校入学前」または「学校在学中」の方のご家族にお聞きします。お子様(あて名の方)は、どのような手段で通園、通学されていますか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数622人、徒歩(保護者などと一緒)35.7%、徒歩(お子様ひとりで)26.0%、送迎パス・スクールバス17.8%、自転車・バイク17.4%、、電車・パス(保護者等と一緒)8.2%、電車・バス(お子様ひとりで)6.1%、自家用車(保護者などによる送迎)5.1%、徒歩(ヘルパーと一緒)0.8%、電車・バス(ヘルパーと一緒)0.5%、福祉タクシーなど0.3%、その他2.7%、無回答5.0%、 通園・通学手段は、「徒歩(保護者などと一緒)」が35.7%と3割半ばを超えて最も高く、次いで「徒歩(お子様ひとりで)」が26.0%、「送迎バス・スクールバス」が17.8%、「自転車・バイク」が17.4%と1割半ばを超えて続いています。 問21-2 「小学校入学前」または「学校在学中」の方のご家族にお聞きします。通園生活、通学生活や今後の進路等で困っていることや心配していることはありますか。(あてはまるものすべてに○) 全体回答数622人、今後の進路・将来について67.2%、周囲の子どもとの関係46.0%、通園・通学生活での本人の成長40.7%、教職員の指導の仕方29.4%、通園通学の送迎28.3%、療育・リハビリテーションの機会が少ない24.1%、保育や教育・療育に関する情報が少ない22.2%、費用など経済的な負担16.6%、その他5.3%、特に困っていることや心配はない6.9%、無回答5.5% 通園・通学生活や今後の進路等での困りごとは、「今後の進路・将来について」が67.2%と6割半ばを超えて最も高く、次いで「周囲の子どもとの関係」が46.0%、「通園・通学生活での本人の成長」が40.7%と4割台で続いています。                                                                                                                                             (P196) 問21-3 「小学校入学前」または「学校在学中」の方のご家族にお聞きします。放課後や長期休暇中(夏休み)など、幼稚園や保育園、学校等にいる以外の時間は、どのように過ごしていますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体回答数622人、家族といる85.7%、放課後等デイサービスを利用する35.5%、習い事や塾へ行く28.9%、「すまいるスクール」を利用する17.4%、友人、知人といる12.5%、一人でいる10.8%、「にじのひろば」を利用する2.7%、ヘルパーなどと外出する0.6%、その他4.8%、通園・通所はしていない0.5%、無回答5.1% 令和元年度 全体回答数360人、家族といる81.4%、放課後等デイサービスを利用する36.1%、習い事や塾へ行く31.9%、「すまいるスクール」を利用する19.7%、友人、知人といる13.1%、一人でいる8.3%、「にじのひろば」を利用する5.0%、ヘルパーなどと外出する1.4%、その他6.9%、通園・通所はしていない0.8%、無回答7.8% 放課後や長期休暇中の過ごし方は、「家族といる」が85.7%と8割半ばを超えて突出して高く、次いで「放課後等デイサービスを利用する」が35.5%、「習い事や塾へ行く」が28.9%と続いています。 令和元年度と比較すると、全体的な傾向にあまり変化ありません。   (P197) 問21-4 「小学校入学前」または「学校在学中」の方のご家族にお聞きします。放課後や長期休暇中(夏休み)など、幼稚園や保育園、学校などにいる以外の時間は、どのように過ごすことを希望していますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度 全体回答数622人、地域の同世代の子どもと遊ばせたい48.1%、放課後等デイサービスを利用したい45.5%、習い事や塾に行かせたい43.9%、すまいるスクール」を利用したい25.2%、ショートステイを利用したい10.1%、「にじのひろば」を利用したい6.9%、その他5.6%、特にない9.6%、無回答5.5% 令和元年度 全体回答数360人、地域の同世代の子どもと遊ばせたい51.7%、放課後等デイサービスを利用したい51.7%、習い事や塾に行かせたい44.2%、すまいるスクール」を利用したい30.6%、ショートステイを利用したい11.9%、「にじのひろば」を利用したい7.2%、その他4.4%、特にない4.2%、無回答6.9% 希望する放課後や長期休暇中の過ごし方は、「地域の同世代の子どもと遊ばせたい」が48.1%、「放課後等デイサービスを利用したい」が45.5%、「習い事や塾に行かせたい」が43.9%と4割台で高く、次いで「「すまいるスクール」を利用したい」が25.2%と続いています。 令和元年度と比較すると、傾向はあまり変化ありませんが、全体的に割合が下がっており、特に「放課後等デイサービスを利用したい」が6.2ポイント、「「すまいるスクール」を利用したい」が5.4ポイントと、5ポイント以上令和元年度より下がっています。 (P198) 問21-5 「小学校入学前」の方のご家族にお聞きします。小学校(小学部)は、どの教育機関を希望しますか。(1つに○) 令和4年度 全体回答239人、小学校の通常学級48.5%、小学校の特別支援学級13.8%、特別支援学校の小学部17.2%、わからない19.7%、無回答0.8% 令和元年度 全体回答165人、小学校の通常学級58.8%、小学校の特別支援学級10.3%、特別支援学校の小学部10.3%、わからない18.8%、無回答1.8% 小学校入学前において、進路として希望する教育機関(小学校)は、「小学校の通常学級」が48.5%と5割近くで最も高く、次いで「特別支援学校の小学部」が17.2%、「小学校の特別支援学級」が13.8%と続いています。一方、「わからない」は19.7%と約2割を占めています。 令和元年度と比較すると、「小学校の通常学級」が10.3ポイント大きく下がっており、「特別支援学校の小学部」が6.9ポイント、「小学校の特別支援学級」が3.5ポイント上がっています。 問21-6 「小中学校在学中」の方のご家族にお聞きします。中学校(中学部)卒業後は、どのような進路を希望しますか。(1つに○) 令和4年度 全体回答337人、高等学校(夜間を含む)44.5%、特別支援学校の高等部32.0%、通信制高校等2.1%、生活訓練や就労支援の訓練施設0.6%、わからない17.8%、特にどこにも通わない0.0%、その他1.5%、無回答1.5% 令和元年度 全体回答175人、高等学校(夜間を含む)34.9%、特別支援学校の高等部35.4%、通信制高校等2.3%、生活訓練や就労支援の訓練施設3.4%、わからない17.7%、特にどこにも通わない1.7%、その他1.5%、無回答4.6% 小中学校に通っているお子様について、中学卒業後に希望する進路は、「高等学校(夜間を含む)」が44.5%と4割半ば近くで最も高く、次いで「特別支援学校の高等部」が32.0%と、二つ合わせて7割半ばを超えています。一方、「わからない」は17.8%、「特にどこにも通わない」の回答はありませんでした。 令和元年度と比較すると、「高等学校(夜間を含む)」が9.6ポイントと令和元年度より上がっています。  (P199) 問21-7 「高等学校または特別支援学校の高等部に在学中」の方にお聞きします。高等学校(高等部)卒業後または18歳以降、お子様(あて名の方)ご自身および保護者の方はそれぞれどのような進路を希望しますか。(1つに○)全体回答46人 〇お子様の希望  令和4年度 全体回答46人、企業等へ就職する(一般就労)30.4%、福祉作業所や就労支援の施設へ通う26.1%、生活介護の施設へ通う13.0%、大学や短期大学へ通う17.4%、職業訓練学校へ通う10.9%、地域活動支援センターへ通う10.9%、専門学校や専修学校へ通う10.9%、自分で仕事をする(自営業など)2.2%、その他4.3%、わからない13.0%、無回答6.5% 令和元年度 全体回答20人、企業等へ就職する(一般就労)20.0%、福祉作業所や就労支援の施設へ通う30.0%、生活介護の施設へ通う40.0%、大学や短期大学へ通う15.0%、職業訓練学校へ通う5.0%、地域活動支援センターへ通う5.0%、専門学校や専修学校へ通う10.0%、自分で仕事をする(自営業など)0.0%、その他0.0%、わからない5.0%、無回答5.0% 高等学校や特別支援学校の高等部などに通っているお子様の希望する進路は、「企業等へ就職する(一般就労)」が30.4%と3割に達し最も高く、次いで「福祉作業所や就労支援の施設へ通う」が26.1%、「大学や短期大学へ通う」が17.4%と続いています。 一方、「わからない」は13.0%と1割を超えています。 令和元年度と比較すると、「生活介護の施設へ通う」が27.0ポイントと大きく下がっています。「生活介護の施設へ通う」と「福祉作業所や就労支援の施設へ通う」以外の項目はいずれも上がっており、特に「企業等へ就職する(一般就労)」は10.4ポイント、「職業訓練学校へ通う」と「地域活動支援センターへ通う」はともに5.9ポイントと、5ポイント以上令和元年度を上回っています。 (P200) 〇保護者の方の希望 令和4年度 全体回答46人、企業等へ就職する(一般就労)32.6%、福祉作業所や就労支援の施設へ通う26.1%、生活介護の施設へ通う19.6%、大学や短期大学へ通う17.4%、職業訓練学校へ通う10.9%、地域活動支援センターへ通う8.7%、専門学校や専修学校へ通う6.5%、自分で仕事をする(自営業など)6.5%、その他6.5%、わからない2.2%、無回答6.5% 令和元年度 全体回答20人、企業等へ就職する(一般就労)25.0%、福祉作業所や就労支援の施設へ通う35.0%、生活介護の施設へ通う40.0%、大学や短期大学へ通う5.0%、職業訓練学校へ通う10.0%、地域活動支援センターへ通う0.0%、専門学校や専修学校へ通う0.0%、自分で仕事をする(自営業など)0.0%、その他5.0%、わからない0.0%、無回答10.0% 保護者の希望する進路は、「企業等へ就職する(一般就労)」が32.6%と3割を超えて最も高く、次いで「福祉作業所や就労支援の施設へ通う」が26.1%、「生活介護の施設へ通う」が19.6%と続いています。 令和元年度と比較すると、「生活介護の施設へ通う」が20.4ポイント、「福祉作業所や就労支援の施設へ通う」が8.9ポイントと大きく下がっていますが、それ以外の項目はいずれも上がっており、特に「大学や短期大学へ通う」は12.4ポイントと、10ポイント以上令和元年度を上回っています。 (P201) (9)療育や支援で充実させるべぎこと 問22 療育や支援で、亡らに充実亡せるべきだと思うことはありますか。(○は3つまで) 全体の回答数634人、地域における療育、リハビリテーション体制の整備39.4%、専門的な相談体制38.6%、学校での障害者理解の普及・啓発38.0%、保育園や幼稚園での障害児保育・教育の充実31.1%、自立に向けた専門的な教育の充実30.4%、発育・発達上の課題の早期発見・診断29.5%、放課後や休日などの居場所づくり26.5%、保護者が介助(支援)できない時の一時預かりや介助など23.2%、安心して遊べる機会・場の確保20.2%、障害福祉事業所と学校の連携18.1%、通学・通園時の介助・付き添い支援15.3%、入所施設の充実13.4%、医療体制の充実9.3%、地域との交流の機会や環境づくり7.6%、乳幼児健診の充実6.0%、その他6.5%、特にない1.7%、無回答2.7% 療育や支援においてさらに充実させるべきだと思うことは、「地域における療育、リハビリテーション体制の整備」が39.4%、「専門的な相談体制」が38.6%、「学校での障害者理解の普及啓発」が38.0%と3割半ばを超えて高く、次いで「保育園や幼稚園での障害児保育・教育の充実」が31.1%、「自立に向けた専門的な教育の充実」が30.4%、「発育・発達上の課題の早期発見・診断」が29.5%と3割前後で続いています。 障害種別にみると、〔高次脳機能障害〕では、「地域における療育、リハビリテーション体制の整備」と「学校での障害者理解の普及・啓発」が6割を超えて、他の障害より高くなっています。 〔知的障害〕では、「自立に向けた専門的な教育の充実」が40.1%と4割に達して高くなっています。〔慢性疾患〕では、「保護者が介助(支援)できない時の一時預かりや介助など」が57.9%と、5割半ばを超えて高くなっています。 (P203) 9災害対策について (1)災害に対する備えの状況 問23 お子様(あて名の方)やご家族の方は、災害に対してどのような備えをしていますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度:全体の回答数634人、非常時持ち出し品の用意、非常食等の備蓄をしている57.9%、日頃から家族で災害時の対応を話し合っている23.0%、疾病等で必要な薬や医療機関の連絡先などを備えている10.6%、近所の人や知人等に、災害が発生したときの助けをお願いしている3.0%、その他0.5%、特に何もしていない29.5%、無回答2.2% 令和元年度:全体の回答数362人、非常時持ち出し品の用意、非常食等の備蓄をしている64.1%、日頃から家族で災害時の対応を話し合っている26.2%、疾病等で必要な薬や医療機関の連絡先などを備えている11.6%、近所の人や知人等に、災害が発生したときの助けをお願いしている1.4%、その他1.1%、特に何もしていない23.2%、無回答1.4% 災害に対する備えは、「非常時持ち出し品の用意、非常食等の備蓄をしている」が57.9%と5割半ばを超えて突出して高く、次いで「日頃から家族で災害時の対応を話し合っている」が23.0%、「疾病等で必要な薬や医療機関の連絡先などを備えている」が10.6%と続いています。一方、「特に何もしていない」は29.5%と3割近くを占めています。令和元年度と比較すると、傾向にあまり変化ありませんが、「非常時持ち出し品の用意、非常食等の備蓄をしている」が6.2ポイント、令和元年度より下がっています。 障害種別にみると、すべての障害で「非常時持ち出し品の用意、非常食等の備蓄をしている」が最も高くなっています。〔内部障害〕と〔慢性疾患〕では、「疾病等で必要な薬や医療機関の連絡先などを備えている」が5割以上で他の障害より高くなっています。 (P204) (2)災害発生時での困りごと 問24 お子様(あて名の方)やご家族の方が、地震などの災害が発生したときに困ることや不安なことは何ですか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度:全体の回答数634人、ひとりでは避難できない41.5%、避難所で他の人と一緒に過ごすのが難しい33.6%、避難所で必要な支援が受けられるか不安33.4%、避難所の設備が障害に対応しているか不安22.4%、近くに助けてくれる人がいない19.7%、薬や医療的ケアを確保でぎるかどうか不安18.9%、避難所のトイレを利用でぎるか不安17.4%、助けを求める方法がない11.2%、災害の発生を知る方法がない6.6%、その他4.7%、特にない16.1%、無回答2.8% 令和元年度:全体の回答数362人、ひとりでは避難できない44.2%、避難所で他の人と一緒に過ごすのが難しい41.4%、避難所で必要な支援が受けられるか不安41.7%、避難所の設備が障害に対応しているか不安23.5%、近くに助けてくれる人がいない13.5%、薬や医療的ケアを確保でぎるかどうか不安18.8%、避難所のトイレを利用でぎるか不安21.5%、助けを求める方法がない9.1%、災害の発生を知る方法がない7.5%、その他4.1%、特にない19.9%、無回答1.7% 災害発生時に困ることや不安なことは、「ひとりでは避難できない」が41.5%と4割を超えて最も高く、次いで「避難所で他の人と一緒に過ごすのが難しい」が33.6%、「避難所で必要な支援が受けられるか不安」が33.4%と3割台で続いています。 令和元年度と比較すると、全体的な傾向はあまり変化ありせんが、「その他」、「特にない」を除く9項目中6項目で令和元年度を下回っています。反対に「近くに助けてくれる人がいない」は6.2ポイント、令和元年度より上がっています。 障害種別にみると、すべての障害で「ひとりでは避難できない」と「避難所で必要な支援が受けられるか不安」が3割半ば以上で高くなっています。〔音声・言語・そしゃく機能障害〕、〔視覚障害〕、〔聴覚・平衡機能障害〕では、「災害の発生を知る方法がない」が3割近くで、他の障害より高くなっています。〔知的障害〕と〔発達障害〕では、「避難所で他の人と一緒に過ごすのが難しい」が4割台で、他の障害より高くなっています。〔内部障害〕と〔慢性疾患〕では、「薬や医療的ケアを確保できるかどうか不安」が7割半ば以上で、他の障害より高くなっています。 (P206) (3)災害時に必要な支援 問25 災害に関してどのような支援が必要だと思いますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数634人、障害に対応した避難場所47.9%、食料や薬などの備蓄39.0%、避難するとぎの介助・支援34.5%、コミュニケーション手段の確保30.9%、障害に対応した災害情報の提供26.3%、医療的ケアの確保21.3%、その他1.7%、特にない11.4%、無回答3.5% 災害時に必要な支援は、「障害に対応した避難場所」が47.9%と4割半ばを超えて最も高く、次いで「食料や薬などの備蓄」が39.0%、「避難するときの介助・支援」が34.5%と続いており、「その他」を除くすべての項目で2割を超えています。一方、「特にない」がll.4%と1割を超えています。 障害種別にみると、すべての障害で「障害に対応した避難場所」が4割を超えて高くなっています。〔音声・言語・そしゃく機能障害〕、〔聴覚・平衡機能障害〕では、「コミュニケーション手段の確保」が38割前後と、他の障害より高くなっています。〔精神障害〕では、「避難するときの介助・支援」が68.8%と7割近くで高くなっています。〔内部障害〕と〔慢性疾患〕では、「食料や薬などの備蓄」が6割以上、「医療的ケアの確保」が5割以上で、他の障害より高くなっています。 (P207) 10障害理解・権利擁護について (1)障害に対する差別や偏見等の有無 問26 お子様(あて名の方)やご家族の方は、障害に対する差別や偏見、誤解や理解不足を感じますか。(1つに○) 令和4年度:全体の回答数634人、常に感じる11.4%。ときどき感じる39.6%、あまり感じない30.1%、全く感じない4.4%、わからない12.3%、無回答2.2% 令和元年度:全体の回答数362人、常に感じる10.8%。ときどき感じる41.7%、あまり感じない18.0%、全く感じない6.9%、わからない18.5%、無回答4.1% 障害に対する差別や偏見、誤解や理解不足を、「常に感じる」がll.4%、「ときどき感じる」が39.6%となっており、二つ合わせた『感じる』は51.0%と5割を超えています。 令和元年度と比較すると、「あまり感じない」が12.1ポイント上がっていますが、『感じる』の割合は令和元年度からあまり変化ありません。 障害種別にみると、『感じる』は〔内部障害〕と〔慢性疾患〕以外のすべて障害で5割半ばを超えており、〔肢体不自由〕、〔高次脳機能障害〕、〔難病・特定疾患〕で6割台と高くなっています。 (P208) (2)障害に対する差別や偏見等を感じる場面 問26-1 問26で「常に感じる」または「ときどき感じる」と回答された方にお聞きします。どのような場面で障害に対する差別や偏見、誤解や理解不足を感じますか。ご自由にお書ぎください。 障害に対する差別や偏見、誤解や理解不足を感じる場面について、以下のような記入がありました。件数としては、「保育園・幼稚園・学校の等理解不足」、「障害に対する配慮・理解不足に関する内容が多くなっています。 保育園・幼稚園・学校の等理解不足82件、障害に対する配慮・理解不足81件、周りの人の態度41件、公共交通機関での理解不足25件、視線が気になる22件、しつけや性格のせいにされる20件、コミュニケーションについて13件、公共施設の理解不足ll件、病院の理解不足9件、進学・就学・将来の進路7件、SNS・インターネット上のコメントなど2件、その他5件 ○内容(一部抜粋) ◆保育園・幼稚園・学校の等理解不足 ・小学校は普通級に通っていたため、障害者と呼ばれていじめられたり、担任が下手に特別使いすることでさらに周りからの攻撃の的になることもあった。 ・学校側の配慮の足りなさ。「他の人の手前、こういうことは出来ない。」ということをよく言われる。小学校の先生はやってくれた配慮が、中学ではやってもらえないとかいうのが、よく分からない。 ・学校の通級指導に通っていますが、他の子から通級に通っていることが悪いことのように言われることが度々あった。 ・ヘルプマークをつけていても、見た目ではどこが悪いのかわかってもらえないので、どのくらいの理解がある子なのか、どこまで出来て、何が出来ないのかを詳しく、その都度学校の担任の先生や環境が変わるタイミングで伝えていかなければいけない。学習内容など難しすぎないように、すりあわせが必要。 ・習い事等の他校の生徒からの発言、からかい等。 ・私立幼稚園を受験した際、発達障害を理由に入園を断られました(2園)。 ・幼稚園では障害クラスが無かった事もあり、一部の保護者に強い拒否反応を示される事があった(「普通でないのなら退園すべきでは」との言葉を投げかけられた)。 ・通常の幼稚園や小学校の中で普通以外は受け入れがたい雰囲気がまだあると思います。 ・学校での先生の対応が変わらない。協力を依頼しても継続されなかったり、共有がされていない為、何回も同じことを話さないといけなかったりする。 (P209) ・発達障害や発達の遅れがわからないまま通常の保育園や幼稚園に入園して、いざ参観日などで一斉指示に従えていなかったり、変わった事をしていると他の保護者から冷たい視線を浴びてしまい孤立してしまった感があり、親としてはとても辛い思いをした。診断がつかないグレーゾーンの子への理解がもっとあればなと思う。 ・区の教育委員会から、障害者は普通級ではなく、特別支i援に行くべきとの圧力を時々感じる。 ・先生方が特性を知る機会(「しかられても何度も教えてもらえないと治らないものは治らない」)をもう少し得て頂けると、対応の仕方も増えてくれると思うこともあります。指導員の方が教職員の先生に、対応の仕方を伝えてくれたり、教室から離して、クールダウンさせてくれている現状に満足していますので、引き続き推進期待しています。 ◆障害に対する配慮・理解不足 ・特に身体的なもの以外の発達障がいや知的障がいに対し、その特性等に対し、一般の保護者が理解する機会がなさすぎる。 ・装具があれば健常者になるという誤解 ・自閉症など発達障害と聞くと知識が無いか、極端な事例しか知られていないと感じる。療育に通っている事の苦労が伝わらないと感じる。 ・ヘルプマークが普及していないように思える。見た目ではわからない障害もあることを知ってもらいたい。 ・差別はあまり感じないが、あまり理解はされていないと感じる。 ・未だに親ですら受容出来ていない。世間に対して恥ずかしい、申し訳ないと思う。祖父母世代はかわいそう、と言う。身近な人たちに障害がどういうものか理解してもらいたいが、きっと、学ばなければ分からない。 ・内部障害のため健常者と間違われることが多い。そのために起こりうる危険への配慮。ヘルプマークをつけている事に対しての偏見。 ・ASD、ADHDがある為、町の中で奇声を発したり、突発的に騒ぎ出したり、予測不可能な言動を行う事が多く、知らない人に叱責されるので、理解不足を感じる。 ・子供の発達が遅いと感じた時、夫(子の父親)はあくまでも個性とし、専門的な支援を受けたいと言う私(子の母親)の意見を否定する事が多かった。結果的に、苦労する時間が長くなったと思う。 ・自閉症という言葉は知っていても内容はほとんど知られていない。障害者を理解する為にも周りの人がDVやパワハラから心を守る為にももっと具体的に知られる必要がある。 ◆周りの人の態度 ・公共の場でソワソワする息子をみると、周りでヒソヒソ言われる事がたまにある。子供は嘘がない分露骨に態度に表す。診断名を伝えても幼稚園でも常に問題児として扱われていた。 ・見た目に驚く人が多いので認知の狭さを感じる ・子供が特性による奇異な言動をした時に、周りから協力を得られることは少なく、視線を向けられるだけであるとき。 (P210) ・特徴がある行動をとるため、嫌な顔をされたり、あからさまに避けられたりする。 ・発達支援に通っていると話すと、相手の顔色が変わる事が多く、気軽に相談できない(園の友達の保護者)。 ・障害があること自体が、かわいそう、不幸と言われた時。 ・"自分には関係ない"など、障害者・児を見下すような態度をとられることがある。 ◆公共交通機関での理解不足 ・電車などで大きな声を出してしまった時の周囲の冷たい反応。ヘルプマークの理解、周知不足。 ・子供用介護バギーを使用していて、バスに乗る際、乗り場とバスの間が結構空いているのにスロープを出してくれる事が少ない。出さないのならば、もう少し乗り場近くに停車して欲しい。 ・駅で広い改札が双方向になっていない時(双方向でもゆずってもらえない時) ◆視線が気になる ・外出の際、子供の行動や会話に対し、じろじろ見られる。 ・家を一歩出たら周りの目を感じる。そのときに感じる差別とは違うが、自分達とは違うんだなという様な目線。 ・中学の年齢なので体は大きいが、行動や興味のある事は幼稚園児くらいなので、公園やおもちゃ売り場などで、かなり浮いた存在に見られている気がします。 ・街中で手話で会話をしていたり、補聴器をつけていたりすると、じろじろ見られる事がある。 ・マスクなど上手く出来ないと変な目で見られる。 ◆しつけや性格のせいに亡れる ・年齢ごとに「これくらい出来ないのはおかしい」「躾がなっていない」など、社会の冷たい目を感じる事がある。公共の場で、年相応の事が出来ない時、親への理解も本人への理解も無いのだと感じます。 ・必要な対応が、見方によって甘やかしと取られがち。 ・診断を受け学校に提出していても、特性について理解が得られず、親のサポートについて「甘やかし」「育て方が悪い」等、言われたことがあります。 ・子供は筋肉の発達が遅く、尿意を我慢できない事があり、医師の診断も出ていて、保育園にも伝えていたが、「親のしつけの問題」と言われてしまった。 ◆コミュニケーションについて ・お友達とのコミュニケーション、上手く伝えられない、変な子でおわってしまう。気持ちをくみ取るのが難しくストレートに発言してしまう。 ・発語が不明瞭なのですが、わかりづらいから、面倒だからと仲間はずれにされたりする事があります。逆に何を言っても理解していないと思われたりして本人が嫌な想いをすることがあります。 ・本人の意思疎通がその場で通じず、後で周囲から聞いて理解出来たケースが多い。 ・行動やコミュニケーションの違いがあるので、全体的に避けられている感じ。 (P211) ◆公共施設の理解不足 ・公共施設で障害のため上手くマスクが出来なかったことがあり、利用を断られるためことがある。 ・公園などで遊んでいる時など、子供が多くいる場所で感じます。 ・エレベーターの順番がなかなか回ってこず、移動に時間がかかる時、車イス用スペースを譲ってもらえない時、バギーを車イスと認識してもらえない時 ・公共施設に入る時や、娯楽施設に入る時にマスク着用ができないので入室・利用を断られた。 ◆病院の理解不足 ・以前小児科で予防接種を受けた際、子供(当時6才、体格大きめ)が泣いて暴れて大変だったのですが、医師の方が大変冷たい対応でした。気持ち的にも安心して通える医療機関が欲しいです。 ・マスクができず、マスクをしていないと歯科医院からクレームがきて、転院した。 ◆進学・就学・将来の進路 ・まわりの人間からというより、自治体の支援対策の有り様をみると、健常児との差を感じる。障がい児は卒業後の問題が深刻なので、障がいがあっても、生きる場所はある、ときちんと共通認識がみんなでもてるような街づくりをしてほしい。 ・就学相談では検査結果からできないだろうと思われ、支援級判定になったこと。この結果から就学前の学校との打ち合わせでは「できないだろうから付き添いして。」とぼかしてですが言われ大変悔しい思いをしました。 ・品川区の就学相談の際、耳が全く聞こえない息子に対し、手話環境のない学校を勧められた。 ◆SNS・インターネット上のコメントなど ・インターネットでのひどい書き込み。 ・インターネットの書き込みなどを見ても「障害者はなぜ電車代が無料なのか?」など障害者の優遇措置に関して心ない書き込みが多い。面と向かって変な顔をする人は減ったが、まだまだ心の底で障害者への差別意識を持つ人は多いと思う。 ◆その他 ・列に並ばないといけない時は、出来ないので諦める。 ・子供なりにもヘルプマークは気後れする様で、本人はつけたがらない。 ・健常児と障害児とで受けられるサービスの差がすごくあると感じる。 ・乳幼児の親は発達支援施設の認知度がほぼ無いと思われます。そのような施設があることの周知がもっとあると、通う選択肢が増えたり、通っている人に対する理解も高まり良いと思います。 (P212) (3)配慮があって助かった場面 問27 あなたが、障害のある人への配慮として良いと思ったこと、配慮があって助かったこと、改善されたと感じたことはありますか。あてはまる場面の番号を下の選択肢から選んで(主なもの2つまでを選択)、具体的な内容をご記入ください。 全体の回答数634人、学校、教育の場面で31.2%、公共交通、公共施設などで11.2%、福祉サービス事業所で9.3%、区役所などの行政機関で6.3%、民間サービス(飲食店、習い事など)で5.5%、病院・診療所などで5.4%、近隣、地域で2.7%、職場で1.4%、情報、コミュニケーションで1.3%、住む場所や家を借りる場面で0.3%、特にない38.3%、その他3.0%、無回答11.4% 障害に対する配慮があって助かった場面は、「学校、教育の場面で」が31.2%と3割を超えて突出して高く、次いで「公共交通、公共施設などで」がll.2%と1割を超えて続いており、それ以外の項目は1割を切っています。一方、「特にない」は38.3%と3割半ばを超えています。 (P213) 具体的な内容(一部抜粋) ◆区役所などの行政機関で ・医療的ケアがあるため、保育園は難しいと思っていたが、保育課の窓口で、「医療的ケアがあるから、必ずしも保育園の入園ができないわけではありません」と偏見を持たずに言ってもらえて、詳しい相談をする機会をもらえたこと。また、保育園受け入れの際も、子供に沿った計画を詳しく立てていただき、保護者・保育課・保育園で共有していただけた配慮がとてもありがたかったです。 ・障害がある子も集団保育が可能な限り、積極的に保育園に受け入れてくれた。また、保育園に比較的多くの先生、補助の方を配置し、運営を可能としている。 ・乳児訪問で病状を把握して以降、折に触れて保健師さんにお電話をいただき、適切なタイミングで療育にも通して下さり感謝しています。(以前、在宅酸素を付けていたため、乳児健診でも配慮があり安心しました。) ・区役所で母(私)が職員に話しを聞いている間、娘が落ち着いて待てる様に画用紙や色鉛筆を貸していただき助かりました。 ・支援センターなどでは、親身になって娘や家族の相談に沢山のって下さりました。その時々必要な情報提供を下さり、本当に助かりました。学校との連携もとって下さっていたのでありがたかったし、心の支えでもありました。 ◆公共交通、公共施設などで ・多目的トイレが増えてきて長時間外出ができるようになりました。 ・インクルーシブ遊具のある公園は本当に素晴らしいと思った。 ・愛の手帳や受給者証を提示することによって、受けられる支援が増えたと感じる。マスクを着用しなくても障害があることを伝えれば、理解してもらえる。 ・バリアフリー(エレベーター増台)化が進んでいる場所が増えた事。電車内のベビーカー、車椅子専用部(バスも)の導入が助かっている。 ・駅ポスターや放送で目の不自由な人、車イスの人…などへの声かけや見守りを一般客に促している。「駅員がやること」ではなく、誰もがサポートして当然という考え方は良いと思う。 ・電車で席を譲ってくれる人が多い。 ◆職場で ・体調不良(保育園拒否による吐き気、腹痛)時、急遽お休みすることが多かったが、配慮して頂いて、お休みし易くさせてもらった。 ・勤務時間の配慮がある。 ・出来る範囲で自由に支援活動出来ています。子育て経験のある同僚なので理解や共感してもらえています。 ・時差勤務が出来るため、放デイや児童発達支援に通うことができた。 ・業務体勢の調整や通院付添時の休暇が取りやすくなった。 ・子供の(障害児)の状態を理解してくれて、就業時間を送迎後に合わせてくれた。 (P214) ◆学校、教育の場面で ・本人が苦手な感覚についての合理的配慮をしてもらえたりした事(椅子の硬さが苦手なのでクッションを敷くことを許可してもらったりなど) ・現在担当してくださる学年主任の先生が本人の良いところを捉えてきめ細やかな対応をして下さる。一つ一つの行動に対して決めつけたりしない。 ・園のご配慮で3年間同じクラス同じ担任にしてくださったり、息子の不安が強い時にはお気に入りのフリーの先生が側で見守ってくださるので、登園渋りがなくなり落ち着いて過ごせる時間が増えました。その日の出来事や今の課題を丁寧に伝えてくださり常にどうしたら息子が安心して楽しく園生活を送れるか考えてくださるので安心してお預けできます。療育教室と連携を図ったり、医師や心理士からのアドバイス等にも耳を傾けてくださるので、相談しやすく細やかな対応に親子共々救われています。 ・こまめに相談できる。児に合った対応をしてもらえる。 ・自席を最前列にする、絵カードで指示を伝えるなどの視覚的支援、はじめに見通しを伝える、こまめな声掛けなどの配慮をしていただいています。 ・学校心理士の先生が幼稚園を周り周知啓発してくださっていることで、幼稚園の先生が発達支援について理解してくれているため、通所と通園の両立がし易く助かっている。 ・支援学級に通っていますが、家でどう教えても出来なかったことがスモールステップでどんどんできていっています。毎日先生が子供のやる気を上手く引き出してくれているのだと思います。毎日の宿題に毎回感心しています。本人に出来そうなやり方で、配慮して下さっているのがわかります。 ・学校の職員さんが特性のある行動を認め理解し、声がけをしてくれたことが嬉しかったです。 ・特別支援学校の先生は、子供の良い所を見つけて下さり、どんどん良くなるように伸ばしていく教育をしてくれます。親の大変さや苦労を理解して、色々とご配慮頂きありがたいです。 ・ボタンを押したがるので、学校のボタンは押しても何の問題が無いように工夫していたり、その子に合わせた対応をしてくれる。 ・学校とは定期的な話し合いをし、子供の状況に対して理解しようと努めてくれていることには感謝している。 ・学校などで感情が高ぶって興奮してしまった時に、教室のすみに「クールダウン」スペースがある。そこに行く事で落ち着けるようになった。 ◆病院・診療所などで ・コロナワクチン集団接種会場にて。大勢の人と並んで座って体育館の様な広い場で待つのが難しい事を伝えると、離れた位置の椅子や、広場にいなくても良い事など柔軟に対応して頂いた。ASDの特性を理解したスムーズな対応にとても助けられた。 ・大人しくできない為、人の少ない時間に予約してくれた。対応も優しかった。 ・通常の診療所では問診票に「自閉です、事前に~してほしい」と伝えれば大体その通りにしてくれて、診察も上手くいく事が多くなってきたと思う ・クリニック、調剤薬局ともに筆談を当然と対応している。 ・定期健診の時いつもいくつかの検査を受けるのですが、初めの頃は何をどれくらいしないといけないのかが分からず不安で検査に時間がかかったり受ける事が出来なかったりしていましたが、今は検査する項目など流れをボードに書いて目に見える様にしてくれたので安心して受けられるようになりました。 ・児童精神科の先生の専門的なアドバイスが、不安な時に役立った。信頼のおける先生に話しを聞いていただけるだけで、親の心の整理につながった。 ・行きつけの小児科では、発達障害について特別説明した事はないが、最初から優しく対応してくれるため、親・子共に安心して連れて行けるところ。 ◆民間サービス(飲食店、習い事など)で ・習い事のピアノのレッスンでは、直接の指導以外にレッスン動画を送ってくれるので、自宅で音を聴いて譜面に書いてあることを理解することができている。 ・障害を理解し、レベルにあった(年齢ではなく)対応をしてくれる。 ・お店で子供が興味もったもの(レジ、注文を受ける端末、ポイントカード用のスタンプなど)を、触らせてくれたりする店員さんがたまにいて、本人が納得すると、騒いだり、痛癩を起こしたりすることなくお店を後にできて、こちらの気持ちの負担がかなり軽くなることがある。 ・髪のカットを美容室でお願いしたくて行ったところ、障害で話せなかったり、じっとしていられないこと、シャンプーはいらないことを伝えると、それを踏まえて素早く対応してくれた。 ・習い事の先生が多様な子供を受け入れ、認めて伸ばしていく発言をしてくれる事が多く、そのような方が増えていると感じました。 ・習い事でも、特性があるが為に教育の理解が得られないのはおかしいからと先生が言って下さり、続ける事が出来ていてありがたい。 ・全体的に、という話しですが、飲食店は少しずつ車いすで入りやすくなってきてはいる。 ◆福祉サービスで ・放課後デイサービスで、悩み事などに対し、アドバイスをもらえること。 ・放課後デイサービスで、苦手な運動を個別で指導していただいているので、本人の自信や筋力の向上につながっている。また、障害に理解のある対応の為、本人も親も心の支えになっている。また学校を休んだ時の居場所にもなって良かった。親の相談先にもなった。 ・療育を受けるにあたって相談施設の方が迅速に対応してくれたり、療育先で丁寧に指導して頂けている。 ・保育所等訪問支援を利用していました。契約期間が過ぎ、小学校へ入学しても継続して相談に乗って下さっています。また、知識も豊富で、かつ実際の教育現場の状況も把握している経験豊かな方達で、効果的な影響づくりへのアプローチの手段や方法を熟知しています。また、相談にも寄り添って時間をかけて聞いて下さるため、1番頼りにしています。 ・児童発達支援のスタッフの方に、子供の現在の発達段階に合わせ、カリキュラムをつくって対応して下さること。 ・とにかく、話しを止めないで、こちらの話しを最後まで聞いてくれる事に感動しました。とても話しやすかったです。 ・特性を考えて話しを聞いて下さる、アドバイスを下さる、学校の面談にも専門家として同席して下さった。 ・放課後デイサービスでは、スモールステップ、時間の切替、様々な体験をさせてもらえる。そして褒められる事も多く、良い時間が過ごせている。 ◆住む場所や家を借りる場面で ・事前に騒音のこと等相談したが、何のやり取りもなく借りられた。住んでからも時々騒いだり迷惑はかけていると思うが、理解を示して頂いて無事住み続けられている。 ◆情報、コミュニケーションで ・会で集まったお母さんから障害児に関する情報収集でき、放課後デイや病院などさまざまな情報を頂けた。同じ障害があり気持ちを分かってもらえる場として本当に助かっている。区役所では自分で欲しい情報に関しては自分で調べて下さいと言われ、各所電話をかけ途方にくれていた所精神的にも本当に助かった。 ・同じ学校に通うお友達のお母様が、多くの情報を教えて下さるので、とても助かっています。 ・品川区にも様々な未就園児が参加できる、過ごせる場所で情報を得る事ができ、そこから自らが繋がろうとすれば1人で抱えすぎずに子育てができる。 ・文字のひらがなの読みだけで無く、イラストやピクトグラムで分かりやすく示されている事。もっと増やして欲しい。お店の種類、危ない場所、駅や学校など、知的な障害や学習・文字障害の人への良い支援になると思います。 ◆近隣、地域で ・バリアフリーが進んでいること。 ・見た目は障害がある様に見えないのですが、知っている方は見かけると、子供に声かけをしてくれます。いつも見守ってくれているように感じ、感謝しています。 ・マンションの防災訓練で、要救助の希望を出したら、災害時に在宅であれば手伝える人を募ってくれ、住んでいる7Fから1Fへ階段で避難する練習を一緒にしてくれた。 ・手話ができる方が話しかけて下さることです。筆談で話しかけて下さるのもとても嬉しいです。映像に字幕がつくのは大変ありがたいです。 ・子供が一人で走り出してしまった時、周囲にいる方が安全に配慮して下さった。 ・町会の方や児童センターでみんな協力してくれる。 ・地域コミュニティの一員と認めて貰っている感じがする。 (P217) (4)障害理解のために力を入れるべぎこと 問28 障害への理解を進めていくためにどのようなことに力を入れるべきだと思いますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度:全体の回答数634人、学校や生涯学習での障害に関する教育や情報提供58.2%、地域や学校等でともに学び、ともに暮らすこと53.8%、地域や学校等で交流の機会を増やすこと39.4%、障害者の一般就労の促進38.8%、障害に関する講演会や疑似体験会の開催17.4%、障害や障害者に関するパンフレットの発行11.4%、障害者作品展やイベントの開催5.7%、その他6.8%、特にない5.7%、無回答4.3% 令和元年度:全体の回答数362人、学校や生涯学習での障害に関する教育や情報提供63.5%、地域や学校等でともに学び、ともに暮らすこと57.5%、地域や学校等で交流の機会を増やすこと47.0%、障害者の一般就労の促進43.6%、障害に関する講演会や疑似体験会の開催23.5%、障害や障害者に関するパンフレットの発行11.6%、障害者作品展やイベントの開催5.2%、その他8.0%、特にない4.1%、無回答4.1% 障害理解のために力を入れるべきことは、「学校や生涯学習での障害に関する教育や情報提供」が58.2%、「地域や学校等でともに学び、ともに暮らすこと」が53.8%と5割台で高く、次いで「地域や学校等で交流の機会を増やすこと」が39.4%、「障害者の一般就労の促進」が38.8%と4割近くで続いています。 令和元年度と比較すると、全体的な傾向はあまり変化ありませんが、「障害者作品展やイベントの開催」以外の項目はいずれも下がっており、特に「地域や学校等で交流の機会を増やすこと」が7.6ポイント、「障害に関する講演会や疑似体験会の開催」が6.1ポイント、「学校や生涯学習での障害に関する教育や情報提供」が5.3ポイントと、5ポイント以上令和元年度を下回っています。 障害種別にみると、「学校や生涯学習での障害に関する教育や情報提供」はすべての障害で4割を超えて高くなっています。 (P218) 11福祉サービスについて (1)現在の利用状況と今後の利用意向 問29 次のサービスについて、お子様(あて名の方)の利用状況と今後(2~3年以内)の利用希望について、以下の選択肢から1つ選んでください。 (1)障害児通所支援サービス ◆現在の利用状況(現在利用しているか) 全体の回答数634人 ①児童発達支援:はい36.4%、いいえ50.0%、無回答13.6% ②医療型児童発達支援:はい3.2%、いいえ76.2%、無回答20.7% ③放課後等デイサービス:はい44.2%、いいえ45.6%、無回答10.3% ④居宅訪問型児童発達支援:はい1.7%、いいえ77.6%、無回答20.7% ⑤保育所等訪問支援:はい6.8%、いいえ73.5%、無回答19.7% 障害児通所支援サービスを現在利用しているかについて、「はい」は〔放課後等デイサービス〕が44.2%と4割を超えて最も高く、次いで〔児童発達支援〕が36.4%と3割半ばを超えて続いて高くなっています。 ◆今後の利用意向 全体の回答数634人 ①児童発達支援:十分利用できている21.6%、もっと利用したい13.1%、今後利用したい6.2%、利用希望はない29.7%、無回答39.5% ②医療型児童発達支援:十分利用できている1.9%、もっと利用したい1.6%、今後利用したい6.0%、利用希望はない46.8%、無回答43.7% ③放課後等デイサービス:十分利用できている21.3%、もっと利用したい19.7%、今後利用したい21.3%、利用希望はない15.9%、無回答21.8% ④居宅訪問型児童発達支援:十分利用できている0.6%、もっと利用したい1.1%、今後利用したい9.0%、利用希望はない46.7%、無回答42.6% ⑤保育所等訪問支援:十分利用できている3.0%、もっと利用したい2.8%、今後利用したい7.9%、利用希望はない44.5%、無回答41.8% 障害児通所支援サービスの今後の利用意向について、「今後利用したい」は、〔放課後等デイサービス〕が21.3%と2割を超えて最も高く、それ以外のサービスはいずれも1割を切っています。「もっと利用したい」と「今後利用したい」を合わせた『利用したい』は、〔相談支援事業〕で41.0%と4割を超えており、〔児童発達支援〕でも19.3%と2割近くを占めています。 (P219) (2)訪問系サービス ◆現在の利用状況(現在利用しているか) 全体の回答数634人 ①居宅介護:はい1.6%、いいえ80.1%、無回答18.3% ②重度訪問介護:はい0.9%、いいえ80.6%、無回答18.5% ③同行援護:はい0.5%、いいえ80.6%、無回答18.9% ④行動援護:はい1.1%、いいえ80.3%、無回答18.6% ⑤重度障害者等包括支援:はい0.2%、いいえ81.1%、無回答18.8% 訪問系サービスを現在利用しているかについて、「はい」は〔居宅介護〕が1.6%、〔行動援護〕が1.1%となっており、それ以外のサービスはいずれも1%を切っています。一方、「いいえ」はいずれのサービスも8割強を占めています。 ◆今後の利用意向 全体の回答数634人 ①居宅介護:十分利用できている0.3%、もっと利用したい0.6%、今後利用したい4.3%、利用希望はない52.5%、無回答42.3% ②重度訪問介護:十分利用できている0.3%、もっと利用したい0.5%、今後利用したい2.5%、利用希望はない54.1%、無回答42.6% ③同行援護:十分利用できている0.0%、もっと利用したい0.3%、今後利用したい3.2%、利用希望はない54.4%、無回答42.1% ④行動援護:十分利用できている0.0%、もっと利用したい0.8%、今後利用したい8.2%、利用希望はない48.9%、無回答42.1% ⑤重度障害者等包括支援:十分利用できている0.0%、もっと利用したい0.0%、今後利用したい3.0%、利用希望はない54.3%、無回答42.7% 訪問系サービスの今後の利用意向について、「今後利用したい」は、〔行動援護〕が8.2%と最も高く、次いで〔居宅介護〕が4.3%、〔同行援護〕が3.2%、〔重度訪問介護〕が2.5%と続いています。 (P220) (3)その他サービス ◆現在の利用状況(現在利用しているか) 全体の回答数634人 ①短期入所(ショートステイ):はい2.8%、いいえ79.2%、無回答18.0% ②意思疎通支援事業:はい0.9%、いいえ80.3%、無回答18.8% ③日常生活用具給付事業:はい5.0%、いいえ76.2%、無回答18.8% ④移動支援事業:はい2.8%、いいえ79.5%、無回答17.7% ⑤日中一時支援事業:はい6.2%、いいえ75.9%、無回答18.0% ⑥自立支援医療:はい1.3%、いいえ80.0%、無回答18.8% ⑦補装具:はい8.2%、いいえ73.0%、無回答18.8% その他サービスを現在利用しているかについて、「はい」は〔補装具〕が8.2%と最も高く、次いで〔日中一時支援事業〕が6.2%、〔日常生活用具給付事業〕が5.0%と5%以上で続いています。一方、「いいえ」はいずれのサービスも7割を超えています。 ◆今後の利用意向 全体の回答数634人 ①短期入所(ショートステイ):十分利用できている0.5%、もっと利用したい0.0%、今後利用したい2.2%、利用希望はない43.5%、無回答40.1% ②意思疎通支援事業:十分利用できている0.0%、もっと利用したい0.6%、今後利用したい3.3%、利用希望はない53.6%、無回答42.4% ③日常生活用具給付事業:十分利用できている1.7%、もっと利用したい2.7%、今後利用したい6.2%、利用希望はない47.8%、無回答41.6% ④移動支援事業:十分利用できている0.6%、もっと利用したい3.5%、今後利用したい16.9%、利用希望はない39.3%、無回答39.7% ⑤日中一時支援事業:十分利用できている3.0、もっと利用したい3.3%、今後利用したい15.5%、利用希望はない38.0%、無回答40.2% ⑥自立支援医療:十分利用できている0.6%、もっと利用したい0.8%、今後利用したい12.1%、利用希望はない44.6%、無回答41.8% ⑦補装具:十分利用できている3.5%、もっと利用したい4.3%、今後利用したい2.5%、利用希望はない49.7%、無回答40.1% その他サービスの今後の利用意向について、「今後利用したい」は、〔移動支援事業〕が16.9%、〔日中一時支援事業〕が15.5%、〔短期入所(ショートステイ)〕が13.7%、〔自立支援医療〕が12.1%と1割台で高くなっています。 (P221) (2)サービス利用の際の困りごと 問30 お子様(あて名の方)のサービス利用に関して困っていることがありますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度:全体の回答数634人、サービスに関する情報が少ない39.1%、区役所での手続ぎが大変28.2%、利用したいサービスが利用でぎない24.3%、利用できる回数や日数が少ない23.0%、事業者との利用日等の調整が大変22.2%、サービス内容がわかりづらい18.0%、利用者負担が大きい12.0%、サービスの質が良くない6.6%、その他11.4%、特にない20.7%、無回答7.7% 令和元年度:全体の回答数362人、サービスに関する情報が少ない58.6%、区役所での手続ぎが大変32.9%、利用したいサービスが利用でぎない25.4%、利用できる回数や日数が少ない31.8%、事業者との利用日等の調整が大変26.8%、サービス内容がわかりづらい25.1%、利用者負担が大きい8.3%、サービスの質が良くない8.0%、その他14.6%、特にない10.5%、無回答3.0% サービス利用の際の困りごとは、「サービスに関する情報が少ない」が39.1%と4割近くで最も高く、次いで「区役所での手続きが大変」が28.2%、「利用したいサービスが利用できない」が24.3%と続いています。一方、「特にない」は20.7%と2割を占めています。 令和元年度と比較すると、「利用者負担が大きい」が3.7ポイント上がっていますが、それ以外の項目はいずれも令和元年度を下回っており、特に「サービスに関する情報が少ない」が19.5ポイント、「利用できる回数や日数が少ない」が8.8ポイント、「サービス内容がわかりづらい」が7.1ポイントと、5ポイント以上令和元年度より下がっています。 障害種別にみると、「サービスに関する情報が少ない」はすべての障害で2割半ばを超えており、特に〔肢体不自由〕と〔難病・特定疾患〕では5割に達しています。また、すべての障害で「区役所での手続きが大変」が2割、「利用できる回数や日数が少ない」と「利用したいサービスが利用できない」が1割を超えています。〔精神障害〕、〔高次脳機能障害〕、〔難病・特定疾患〕では「事業者との利用日等の調整が大変」が3割を超えて、他の障害より高くなっています。また、〔聴覚・平衡機能障害〕、〔内部障害〕、〔難病・特定疾患〕、〔慢性疾患〕でも「サービス内容がわかりづらい」が3割を超えて、他の障害より高くなっています。 (P223) 12将来について (1)希望する将来の暮らし方 問31 お子様(あて名の方)は将来、どのように暮らしたいと思いますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度:全体の回答数634人、地域で家族と一緒に暮らしたい54.9%、地域で一人暮らしをしたい35.8%、地域のグループホームなどで暮らしたい16.9%、施設に入所して暮らしたい6.3%、医療設備の充実している施設(病院等)で暮らしたい1.6%、その他1.1%、わからない19.9%、無回答3.0% 令和元年度:全体の回答数362人、地域で家族と一緒に暮らしたい53.6%、地域で一人暮らしをしたい18.0%、地域のグループホームなどで暮らしたい13.3%、施設に入所して暮らしたい4.1、医療設備の充実している施設(病院等)で暮らしたい0.8%、その他1.1%、わからない33.1%、無回答4.4% 希望する将来の暮らし方は、「地域で家族と一緒に暮らしたい」が54.9%と5割半ばで最も高く、次いで「地域で一人暮らしをしたい」が35.8%、「地域のグループホームなどで暮らしたい」が16.9%と続いています。一方、「わからない」は19.9%と2割を占めています。 令和元年度と比較すると、「わからない」が13.2ポイントと大きく下がっており、「その他」を除くすべての項目で令和元年を上回っています。特に「地域で一人暮らしをしたい」は17.8ポイントと、令和元年度より大きく上がっています。 年齢別にみると、「地域で家族と一緒に暮らしたい」はすべての年齢で4割半ばを超えて最も高くなっています。また、「地域で一人暮らしをしたい」もすべての障害で2割半ばを超えています。12歳以上の年齢では、「地域のグループホームなどで暮らしたい」が2割半ばを超えており、〔15~17歳〕では「施設に入所して暮らしたい」が1割を超えて、他の年齢より高くなっています 障害種別にみると、「地域で家族と一一緒に暮らしたい」はすべての障害で3割半ばを超えて高くなっています。〔視覚障害〕、〔聴覚・平衡機能障害〕、〔精神障害〕では、「地域で一人暮らしをしたい」が5割半ばを超えて、他の障害より高くなっています。〔知的障害〕では、「地域のグループホームなどで暮らしたい」が37.4%と3割半ばを超えて、他の障害より高くなっています。 (P225) (2)希望する将来の日中の過ごし方 問32 お子様(あて名の方)は将来、どのように日中を過ごしたいと思いますか。また、主に支援している方(ご家族など)は、将来お子様(あて名の方)がどのように日中を過ごすのが良いと思っていますか。(あてはまるものすべてに○) ◆お子様の希望 令和4年度:全体の回答数634人、一般企業などで働く41.3%、家族がいる場所で過ごす31.5%、学校に通う25.2%、働くための訓練・支援を受ける12.8%、自立した日常生活ができるよう、機能訓練などを受けて過ごす11.4%、福祉作業所などで働く10.3%、施設に通所し、支援を受けながらさまざまな活動をする8.2%、医療機関で、看護や介護を受けながら過ごす0.8%、その他1.3%、わからない17.0%、無回答12.0% 令和元年度:全体の回答数362人、一般企業などで働く41.2%、家族がいる場所で過ごす29.6%、学校に通う23.2%、働くための訓練・支援を受ける26.8%、自立した日常生活ができるよう、機能訓練などを受けて過ごす24.6%、福祉作業所などで働く12.7%、施設に通所し、支援を受けながらさまざまな活動をする13.8%、医療機関で、看護や介護を受けながら過ごす0.3%、その他2.5%、わからない24.0%、無回答4.1% 希望する将来の日中の過ごし方は、「一般企業などで働く」が41.3%と4割を超えて最も高く、次いで「家族がいる場所で過ごす」が31.5%、「学校に通う」が25.2%と続いています。令和元年度と比較すると、「一般企業などで働く」は令和元年度とほぼ同じ割合で最も高くなっています。一方、「働くための訓練・支援を受ける」が14.0ポイント、「自立した日常生活ができるよう、機能訓練などを受けて過ごす」が13.2ポイントと、10ポイント以上令和元年度より大きく下がっています。 (P226) ◆お子様と支援者の比較 全体の回答数634人 お子様:一般企業などで働く41.3%、家族がいる場所で過ごす31.5%、学校に通う25.2%、働くための訓練・支援を受ける12.8%、自立した日常生活がでぎるよう、機能訓練などを受けて過ごす11.4%、福祉作業所などで働く10.3%、施設に通所し、支援を受けながらさまざまな活動をする8.2%、医療機関で、看護や介護を受けながら過ごす0.8%、その他1.3%、わからない17.0%、無回答12.0% 支援者:一般企業などで働く55.0%、家族がいる場所で過ごす31.7%、学校に通う28.1%、働くための訓練・支援を受ける22.1%、自立した日常生活がでぎるよう、機能訓練などを受けて過ごす15.9%、福祉作業所などで働く16.1%、施設に通所し、支援を受けながらさまざまな活動をする14.0%、医療機関で、看護や介護を受けながら過ごす1.4%、その他2.1%、わからない7.1%、無回答7.7% 希望する日中の過ごし方を回答者自身と支援者で比較すると、すべての項目で支援者の割合がお子様を上回っており、特に「一般企業などで働く」が13.7ポイント、「働くための訓練・支援を受ける」が9.3ポイント大きく上回っています。 (P227) 13区の取り組みについて (1)重要だと思う取り組み 問33 障害のある方が地域で安心して暮らしていくためには、どのようなことが重要だと思いますか。(あてはまるものすべてに○) 令和4年度:全体の回答数634人、子どもの成長を支える療育や、家族を支えるサービスがあること80.4%、一人ひとりの状況に合わせた支援を行えるサービスがあること64.7%、気軽に相談がでぎること60.3%、地域で自立した生活をおくるためのサービスがあること59.6%、障害の有無に関わらずともに生活でぎるよう、理解と共感を深めること59.6%、一人ひとりの状況に応じて働ける就労の支援があること58.4%、障害のある方の生活をサポートする人材を育てること52.1%、一人ひとりの権利や尊厳を守ること48.9%、緊急時や災害時の安全が確保亡れていること42.0%、その他2.8%、わからない0.9%、無回答3.5% 令和元年度:全体の回答数362人、子どもの成長を支える療育や、家族を支えるサービスがあること87.0%、一人ひとりの状況に合わせた支援を行えるサービスがあること67.7%、気軽に相談がでぎること69.6%、地域で自立した生活をおくるためのサービスがあること64.9%、障害の有無に関わらずともに生活でぎるよう、理解と共感を深めること66.3%、一人ひとりの状況に応じて働ける就労の支援があること66.6%、障害のある方の生活をサポートする人材を育てること55.2%、一人ひとりの権利や尊厳を守ること50.6%、緊急時や災害時の安全が確保亡れていること53.3%、その他5.0%、無回答10.6% 障害のある方が地域で安心して暮らしていくために重要ことは、「子どもの成長を支える療育や、家族を支えるサービスがあること」が80.4%と8割に達し最も高く、次いで「一人ひとりの状況に合わせた支援を行えるサービスがあること」が64.7%、「気軽に相談ができること」が60.3%と6割台で続いており、「その他」を除くすべての項目で4割を超えています。令和元年度と比較すると、傾向はあまり変化ありませんが、すべての項目で令和元年度を下回っており、特に「緊急時や災害時の安全が確保されていること」が11.3ポイント、「気軽に相談ができること」が9.3ポイント、「一人ひとりの状況に応じて働ける就労の支援があること」が8.2ポイントと、令和元年度から大きく下がっています。 障害種別にみると、「子どもの成長を支える療育や、家族を支えるサービスがあること」はすべての障害で5割半ばを超えており、特に〔高次脳機能障害〕では9割を超えています。また、「一人ひとりの状況に合わせた支援を行えるサービスがあること」、「一人ひとりの状況に応じて働ける就労の支援があること」、「障害の有無に関わらずともに生活できるよう、理解と共感を深めること」でも、すべての障害で4割をこえています。〔聴覚・平衡機能障害〕では、「一人ひとりの権利や尊厳を守ること」と「障害の有無に関わらずともに生活できるよう、理解と共感を深めること」がともに70.6%と7割に達し最も高くなっています。 (P229) (2)区の暮らしやすさ 問34 品川区は障害のある方やご家族の方にとって、暮らしやすいまちですか。(1つに○) 令和4年度:全体の回答数634人、暮らしやすい15.8%、どちらかというと暮らしやすい38.8%、どちらかというと暮らしにくい12.3%、暮らしにくい6.9%、わからない23.0%、無回答3.2% 令和元年度:全体の回答数362人、暮らしやすい8.3%、どちらかというと暮らしやすい39.0%、どちらかというと暮らしにくい15.5%、暮らしにくい6.1%、わからない29.3%、無回答1.9% 障害のある方やご家族の方にとって品川区の暮らしやすさは、「暮らしやすい」が15.8%、「どちらかというと暮らしやすい」が38.8%となっており、二つ合わせたr暮らしやすい』は54.6%と5割半ばを占めています。令和元年度と比較すると、「暮らしやすい」が7.5ポイント上がっています。 障害種別にみると、「わからない」を除くと、すべての障害で「どちらかというと暮らしやすい」が最も高くなっています。また、〔音声・言語・そしゃく機能障害〕を除くすべての障害で『暮らしやすい』が4割以上となっており、特に〔精神障害〕では7割半ばを占めて、他の障害より高くなっています。反対に、「どちらかというと暮らしにくい」と「暮らしにくい」を合わせたr暮らしにくい』は、〔肢体不自由〕と〔難病・特定疾患〕で3割を超えて、他の障害より高くなっています。 (P230) 14自由意見 問35 区の障害児・者の取り組みに関して、ご意見などがありましたら、ご自由にお書ぎください。 区の障害児・者への取り組みに関する意見について、以下のような記入がありました。件数としては、「福祉サービス」、「行政(区)の対応・制度・手続き」、「障害理解・交流」、「生活環境・バリアフリー」、「情報・相談」に関する内容が多くなっています。 件数:保育・療育・教育65件、放課後デイサービス・居場所60件、行政(区)の対応・制度・手続き52件、福祉サービス48件、情報・相談46件、障害理解・交流24件、進路・就労・将来への不安14件、アンケート8件、家族・介助者への支援6件、医療・健康5件、経済的事情・経済的支援4件、生活環境・バリアフリー3件、防災1件、その他8件 内容(一部抜粋) ◆保育・療育・教育 ・知的障害のある子供のための学習サポートサービスがあると良い。 ・療育に通うための送迎サポートが欲しいです。勤めていると難しいです。 ・他の自治体に比べ、小学校の普通学級にいる子の特別支i援教育が乏しいと感じています。診断のついている子に関しては、介助員が利用できるようにしてほしいです。また、情緒支援級を全ての小学校に設置してほしいです。 ・小学校の情緒級を作って頂きたい。試験的に1クラス作ってはどうか。知的な遅れがなければ通常クラスプラス通級しか選択肢がないのは発達障害児に配慮しているとは言えないと思う。子育て支援の厚い品川区だからこそ頑張って欲しい。 ・保育園での医療的ケア児の受け入れをとても評価しています。医療的ケア児の本来の受け入れ先だと思っていた居宅訪問型児童発達支援に断られ、保育園の方は入園許可をいただけるという逆転現象が起きたのは、それだけ品川区の保育課の方々の取り組みが進んでいたからだと思っております。子供は保育園で受け入れていただけて、充実した毎日を過ごせました。本当にありがとうございました。 ・盲学校は都内に四箇所しかなく、スクールバスも充実していません。小学部の入寮ができない中、通学手段への不安は尽きません。親の送迎が必須となると、仕事を辞めるしかなく、また上記の制限もあると負担は増すばかりです。引っ越すしかない状況ではなく、地域から通えるような環境があればいいと思います。 ・学区を実態に合わせて見直しして欲しい ・幼稚園に対してさらに障害児を受け入れてくれるようになると嬉しい。どの幼稚園が発達障害の子供を受け入れてくれるのかが、分かりづらいと感じたので、予め募集の際に公表してもらえると助かるなと思う。 ・見た目ではわからない発達障害のために、学校の介助員を増やしたり、副担任を各クラスに付けて欲しいです。 ・幼児用の療育施設が少なすぎるのでもっと増やして欲しいが、ただ増やすだけでなく、先生達の質も考えて欲しい。療育施設が狭すぎる所が多い気がする。広さの確保をして欲しい。 ・(学校教育の場面で)その子供にあった学習や勉強方法をして欲しい。普通級との差が激しい。普通級だと支援が受けられないのが変。 ・視覚支援学校をつくって欲しい。品川区在住の視覚障害児が利用出来る(家の近くにバス停)スクールバスが欲しい。 ・特別支援学校の高等部が品川区にもできてほしい。小・中学校(区立)に情緒学級がもっと増えてほしい。 ◆放課後デイサービス・居場所 ・特別支i援学校の教室の整備、放課後デイサービスの拡大、幼児からでも気軽に利用できるショートステイを増やして欲しい。親から離れて生活することの体験を積むことは生きていく上で必要不可欠。小学校入学とともに皆が毎日放課後デイサービスを利用できるようにしてください。 ・支援学校にすまいるスクールのような施設を作っていただきたいです。長期休暇中や、放課後に安心してゆっくり過ごせる場所が少なすぎます。近隣の小学校のすまいるスクールを利用することは可能ですが、環境の変化や人とのコミュニケーションが難しい娘にとって、近隣のすまいるスクールはハードルが高すぎ利用しておりません。排泄の介助や衣類の着脱、痴癩やパニックを起こした時等、様々な場面で支援が必要なお子さんがたくさんいらっしゃいます。そういったお子さん達にしっかり対応のできる職員がいる、すまいるスクールのような施設を支援学校にもぜひ作っていただきたいです。 ・高校生、大学生になっても安心して放課後過ごせる居場所を作ってほしい。 ・品川区は他区等と比べて放課後等デイサービスやショートステイの数、受け入れ人数が少なすぎると思います。そのために、家から遠い場所を選ばざるを得ず、そうすると今度は移動支援が足りていないという状況です。健常児の教育にはお金をかなりかけている印象ですが、兄弟児がサービス不足による苦労を強いられているという環境も忘れないで下さい。 ・未就園児の頃はたくさんサービスや療育がありとても過ごしやすかったですが、小学校入学と共に放課後デイサービスを受けられる場所が一気に少なくなりました。大田区の教室は月5日全部使えますが、品川区は良くて5回中3回。2回だけの時もあります。高学年は不必要かもしれませんが、低学年時はまだまだ療育や学習支援が必要です。未就園児だけで無くそのあたりをちゃんと考えて欲しいです。 (P232) ◆行政(区)の対応・制度・手続ぎ ・いろんな手続きのオンライン化を希望します。 ・区役所で色々手続きが煩雑で、オンライン対応できず、出す書類もバラバラで何回も区役所まで行かなければならなくて、案内も縦割で不十分で、毎回無駄な往復が多いです。そんなに自由に有給が取れない障害児持ちの働く親にとっては、利用したくても利用しづらいです。障害支援は困っている人の立場から問題を考えて欲しいです。 ・障害児関連の手当の所得制限が低すぎると思う。せめて児童手当に合わせてほしい。特児や福祉手当などを含めると月額10万円弱になるが、特例給付もなく、超えると0になる。制限超過世帯へは、区で独自の給付を行えないでしょうか。子供のサポートが家族に依存する中、子供のためと働くほど支援は受けられず、この状態では離婚して世帯を分けた方が支援を受けられるのでないかと思ってしまうほど、障害児育児を追い詰めています。 ・窓口が多すぎる。いちいち1から説明しなくてはならず、内部で情報共有して欲しい。全てではなくていいので障害児の情報くらいは共有して欲しい。 ・通所受給者証の更新を変更がない場合、自動で更新して欲しい。 ・手続きしている(手帳等で)ので困っている事への声かけなど、少しは気にかけて欲しい。本人からの投げかけは出来ない(困っている事の説明が出来ないし、分からない)ので、今後どのように暮らしていけるのか、成長と共に話せる環境を作って欲しい(人材育成と人材確保が必要かと思います)。 ・乳幼児健診で区の発達相談室を紹介された際に、予約してから面談まで半年待ちでした。そこの待機期間が短くなれば受けるべき支援も早く受けられ、早期療育に繋がっていくと思います。 ◆福祉サービス ・STとの面談をしているが、人材不足を理由に面談回数を制限されている。 ・発達障害児を育てている家庭向けのケアマネジャーをつけてほしい。 ・児童発達支援が週に二回しか利用できないと言われ、二回しか利用できなかった。幼児期の療育は必要だと思うが理解が得られなかった。それ理由に転居されたかたを何人も知っている。品川区は幼児期における障害者支援は、機能していないと思っている。 ・娘には障害児訪問保育を受けることもでき、その点では健常児と比べ広い選択肢を持っていることは事実です。しかし、保健センターより施設の情報を得て申し込んでおりますが、定員に空きがないという理由で、1年と3ヶ月が経った今も申し込み目処が立たず、やむを得ず来年度4月の保育園入園に臨まざるを得ない状況です。品川区待機児童0の裏で、選択の余地が無い家庭の存在を認識いただきたいです。 ・福祉サービスの(役所も民営も)事業所数、人数不足。 ・移動支援のサポートを充実して欲しい。面談をしたりとルールや流れ(利用するまでの)が分からないのと、手間や利用金額を見直して欲しい(高い)。どこへ行くにも親が付いて移動なので負担が大きい。 ・移動支援、ショートステイの人が全く足りていません。他区の事業所に保護者が電話をかけまくりなんとかそれでも朝・夕どちらかor限られた日数での利用となっています。それで就労の機会をあきらめている保護者がいる事を理解して欲しい。 (P233) ◆情報・相談 ・程度にもよると思いますが、障害児が利用できるサービスや情報があれば通知など頂けると嬉しく思います。 ・福祉サービスを受けるには申請など非常に複雑なことが多いが、丁寧に段取り良く説明してくれる人は少ない。相談員というのも必須になっているが名ばかりで特に意味のない仕事だと思う。情報を得ることなどは結局「自分で動かなければ何も始まらない」。おんぶに抱っこを求めているわけではないが、障害のある家族を持つ人たちに親身によりそう姿勢が福祉関係者にも今以上に望まれる。 ・親が全て情報を探して問合せをしないといけないため、手間が取られて大変。他の自治体では相談支援事業所が、利用事業所との調整など橋渡しをしてくれる所もあるようです。所得制限による手当の制限や利用額の引き上げについても、区のだけでも改善して欲しいです。 ・情報を手軽に入手できるよう、ポータルサイトを作成して欲しい。 ・探し方がよくわからず、先生や療育先で教えてもらった通りにすすめているので、区から年に何回か申請・利用できるサービス等のお知らせなどがあると助かる(広報しながわなどに載せてもらえるだけでも助かる)。 ・就学相談なども結局、親に丸投げで、もっと支援相談の担当者と学校が連携を取ってもらえれば、専門的な知識のない親の就学への不安も減ると思います。 ・もっと、重症心身障害児・者に対して目を向けて欲しい。知的の子が利用出来るサービスは多いのに、重心の子のサービスは全くないに等しい。区役所の方々も障害者・児に対してもっと学習して欲しい。冊子を渡すだけでなく、どんなサービスがあって、いつ利用出来るかなど説明を区役所の方々からして欲しい。障害児・者、又は保護者は健常の方に比べ生活が大変なため、冊子を渡されても読む時間もない。他の区の障害者・児に対する取り組みをもっともっと参考にして欲しい。 ◆障害理解・交流 ・障害者同士でコミュニティを作れる機会があれば、助かります。今まではコロナで交流の機会が断たれていたと推測しますが、今後は周りとのつながりも大事にしながら、孤立しない環境を区全体で目指して頂ければ幸いです。 ・最近、インクルーシブ公園の導入が都内でも良く行われておりとても良いことだと思いますが、結局利用したくとも、地域の子供達でとても混雑しており、配慮が必要な子供達は利用できずにいます。もし品川区に作る場合、配慮が必要な子供の利用があることを掲示したりして、何かしら考えていただけると嬉しいです。 ・区立の学校の通常級の先生方の障害に対する知識不足が散見されます。先生方への教育も今後力を入れていって欲しいです。 ・本当の意味でインクルーシブな社会になるためには、地域の学校に当たり前に障がい児がいられるような環境が大切と思います。「守られる」ことを重視する親もたくさんいますが、「一緒に生きていってほしい」親もいます。 ・一般の学校に特別支援できる(個人的の支援)先生をもっと増やして学生人数の比率を増やして障がい者を学んで一緒に生活出来る表面的なinclusive(インクルーシブ)ではない本気のインクルーシブの学校ができれば良いと思います。 (P234) ・障害の有無にかかわらず共存して生活できる街になって欲しい。生まれてから成長していく間、地域に普通に存在して、周りの人々も特に意識することなく、自然と見守って支援するのが当たり前という状態が望ましい。 ・小学校での多様性理解促進教育が少ないと思います。もう既に様々な教育機会を設けてくださっていますが、もっと多くてよいと思います。子供は「未来」です。 ◆進路・就労・将来への不安 ・高校卒業後、生活介護施設への通所が週5日行けるかが今から不安で仕方ありません。今後の見通しをもって計画されているのか、具体的な数値を示しているところもなく、ギリギリな感じしかせず、このまま品川区に住み続けていいものか、障害者も住みやすい街にして欲しいです。 ・学校卒業後の生活に見通しが持てる様な資料があると良いです。 ・親亡き後、重度障害者が安心して暮らせる施設の拡充を強く望みます。 ・高校卒後、医ケア児の通える施設を増やして欲しい。人工呼吸器をつけていても通える施設を作って欲しい。 ・将来的な住まい、グループホームなど、入居先が見つかるのかも心配です。就労の種類、住まいをセットで、その人に合わせた選択が出来るのが理想です。ひとり暮らしをサポートする体制、ヘルパーさんの人材育成、確保なども必要だと思います。 ◆アンケート ・このアンケートについてですが、うちの子供は発達グレーというか、グレーかどうかも微妙なくらいなので、設問にきちんと答えるのがむずかしかったです。 ・この調査をきっかけに今後の見通しを考える機会となりました。「にじのひろば」など、初めて知る情報もありました。ありがとうございます。問7-1、アスペルガー症候群はASDの中に含めた選択肢ではダメなのでしょうか。 ・品川区はアンケートがwebやら郵送で多いが、無駄で手間をかけるより、とっとと議会で決めて欲しい。どれだけアンケートしてもたいして何も変わってないです。 ◆家族・介助者への支援 ・家にいながら出来る仕事を区が紹介してくれたりして、収入に少しでもつながれば安心して暮らす事が出来ると思います。障害のある子供に対しての支援はとても充実していると思いますので、その子を支える側の支援ももっと広がっていったらと願っています。 ・発達障害児を育てる母親は精神疲労が大きく、周りの方もご自身の心身に支障を来しながら日々育児しています。発達障害児の親同士が繋がって情報交換出来る場があると良いと思います。 ・今後小学校の通級を検討しているが、働く親にとっては仕事の調整など不安が大きい。支援を頂けるのはありがたいが、今後は両親共働き家庭を前提にした支援の活用しやすさを検討していただけると嬉しい。 ・介助者が体調を崩した際、障害児を1泊や2泊、そのときの状況に合った日数預かってくれる所があると助かるなと思います。 (P235) ◆医療・健康 ・乳幼児検診のように、区で発達検査などを実施して欲しい。 ・区内に障害児リハビリ対応の施設や病院が欲しい(週1とかで通える所)。他区まで通うのは疲れる。 ・障害児・者といっても高校生は自費負担有りで病院に通っています。通常の通院・薬などはまだ良いが、倒れる毎に救急車で運ばれ、一通り検査をすると何万円もかかります。仕事中でも呼び出されます。発達障害によくある「てんかん」は、保険にも入れません。一生薬を飲む必要があります。そうした疾病に対する金銭的フォローがあると助かります。 ◆経済的事情・経済的支援 ・経済的負担を減らす取組をより進めて下さい。 ・2才未満や小学生以降も子の福祉サービスを無償化して欲しい(現在3才から無償化対象)。低所得の方の子供には手厚いが、一定以上の所得があると、助成が減り、他区の方が手厚く感じる。品川区も一定以上の税金を納めている家庭への配慮があってもいいと思う。 ◆生活環境・バリアフリー ・いまだに大井町線駅入り口にスロープの設置がなく、一個しかないエレベーターを長々と待ち、健常者の方から邪魔な目を向けられながら移動する日々を送っています。エレベーターの数を増やせとは言いませんが、車椅子やバギー等が移動しやすい街づくりを意識した方が良いと考えます。 ・狭い道やガタガタの道が多く、ベビーカー、車イスで走行しにくい所が多い。整備はしないのかずっと気になっている。 ◆防災 ・24時間呼吸器使用の医ケア児です。災害時の電源確保が一番不安です。蓄電池を買っていますが、購入に際し区で助成できるようにしてもらいたい。また、避難所へ行くのはほぼムリなので、もっと現実的な対策を考えて欲しい。医ケア児に充電できる場所(自家発電しているところなど)を予め割り振っておいて災害時そこに行けば呼吸器のバッテリーを充電できるようにして欲しい。 ◆その他 ・近隣自治体の良い所は参考にして頂けると良いと思います。 ・障害を持った子が生まれて初めて、品川区の障害児への取り組みが進んでおり、区や市などによってものすごく差があることを知りました。本当に品川区に住んでいて良かったです。 第5章 サービス事業所を対象とした調査 (P239) 1運営状況について (1)運営主体 問1 貴事業所の運営主体について。(○は1つ) 全体の回答数48件、社会福祉法人33.3%、医療法人0.0%、社団法人・財団法人18.8%、株式会社・有限会社33.3%、特定非営利活動8.3%、その他6.3%、無回答0.0% 事業所の運営主体は、「社会福祉法人」と「株式会社・有限会社」がともに33.3%(16件)とそれぞれ全体の3分の1を占めており、次いで「社団法人・財団法人」が18.8%(9件)と続いています。 (P240) (2)提供している障害福祉サービス等 問2 貴事業所で提供している障害福祉サービス等を次から選んで○をつけてください。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数48件、居宅介護14.6%、重度訪問介護10.4%、同行援護6.3%、行動援護2.1%、重度障害者等包括支援0.0%、生活介護8.3%、療養介護0.0%、自立訓練(機能訓練)2.1%、自立訓練(生活訓練)2.1%、就労移行支援14.6%、就労継続支援A型6.3%、就労継続支援B型6.3%、就労定着支援10.4%、短期入所(医療型)0.0%、短期入所(福祉型)2.1%、自立生活援助0.0%、共同生活援助14.6%、地域移行支援2.1%、地域定着支援0.0%、計画相談支援18.8%、移動支援事業12.5%、地域活動支援センター4.2%、児童発達支援16.7%、医療型児童発達支援0.0%、居宅訪問型児童発達支援2.1%、放課後等デイサービス14.6%、保育所等訪問支援0.0%、障害児相談支援6.3%、日中一時支援4.2%、その他6.3%、無回答0.0% 事業所で提供している障害福祉サービス等は、「計画相談支援」が18.8%(9件)と最も高く、次いで「児童発達支援」が16.7%(8件)、「居宅介護」「就労移行支援」「共同生活援助」「放課後等デイサービス」が14.6%(7件)、「移動支援事業」が12.5%(6件)と続いており、それ以外のサービスは5件以下となっています。 (P241) (3)障害福祉サービスの利用者数 問3 貴事業所で提供している障害福祉サービスの利用者数をお聞きします。なお、重複障害の方は主たる障害分野でご回答ください。 障害種別:身体障害 回答事業所数25件、利用者総数455人、平均利用者数18.2人、利用者数中央値7人、1事業所での最多利用者数92人、1事業所での最小利用者数1人 障害種別:知的障害 回答事業所数29件、利用者総数927人、平均利用者数32.0人、利用者数中央値8人、1事業所での最多利用者数256人、1事業所での最小利用者数1人 障害種別:精神障害 回答事業所数21件、利用者総数600人、平均利用者数28.6人、利用者数中央値12人、1事業所での最多利用者数216人、1事業所での最小利用者数1人 障害種別:発達障害 回答事業所数18件、利用者総数436人、平均利用者数24.2人、利用者数中央値23.5人、1事業所での最多利用者数52人、1事業所での最小利用者数1人 障害種別:高次脳機能障害 回答事業所数10件、利用者総数38人、平均利用者数3.8人、利用者数中央値1.5人、1事業所での最多利用者数14人、1事業所での最小利用者数1人 障害種別:難病 回答事業所数4件、利用者総数6人、平均利用者数1.5人、利用者数中央値1人、1事業所での最多利用者数3人、1事業所での最小利用者数1人 障害福祉サービスの利用者数について、利用者総数は〔知的障害〕が927人と最も多く、次いで〔精神障害〕が600人、〔身体障害〕が455人、〔発達障害〕が436人と400人以上で続いています。 平均利用者数は、〔知的障害〕が32.0人と最も多くなっていますが、1事業所で利用者数が200人を超える回答が2件あるため、平均値が上がっています。中央値は、〔発達障害〕が23.5人と最も多くなっています。 (注釈)中央値とは……データを大きさの順に並べたとき、全体の中央に位置する値 (P242) (4)区民の利用割合 問4 貴事業所のサービス利用者のうち、品川区民の利用割合はどれくらいですか。(○は1つ) 全体の回答数48件、90%以上45.8%、70~89%以上18.8%、50~69%以上6.3%、50%未満27.1%、無回答2.1% サービス利用者のうち、品川区民の利用割合は、「90%以上」が45.8%(22件)と4割半ばを超えて最も高く、次いで「50%未満」が27.1%(13件)、「70~89%以上」が18.8%(9件)、「50~69%以上」が6.3%(3件)と続いています。 2 経営状況について (1)令和3年度(2021年度)の事業の収支見込み 問5 貴事業所の令和3年度(2021年度)の事業の収支見込みをお聞きします。(○は1つ) 全体の回答数48件、黒字となった39.6%、収支がほぼ均衡した29.2%、赤字となった25.0%、無回答6.3% 令和3年度(2021年度)の事業の収支見込みは、「黒字となった」が39.6%(19件)と約4割を占めて最も高く、次いで「収支がほぼ均衡した」が29.2%(14件)となっています。一方、「赤字となった」は25.0%(12件)と全体の4分の1を占めています。 (2)赤字になった理由 問5-1 問5で「赤字となった」と回答した事業所にお聞きします。貴事業所で令和3年度の事業の収支見込みが赤字になった理由をお答えください。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数12件、利用者の減少50.0%、職員人件費の高騰25.0%、報酬改定の影響8.3%、事業所賃借料の高騰8.3%、投資的経費の増加8.3%、その他25.0%、無回答0.0% 令和3年度の事業の収支見込みが赤字になった理由は、「利用者の減少」が50.0%(6件)と5割に達し最も高く、次いで「職員人件費の高騰」と「その他」が25.0%(3件)と2割半ばで続いており、それ以外の理由はいずれも1件の回答がありました。 (P243) 3 職員の状況について (1)在籍する職員の経験年数 問6 貴事業所に在籍する職員の貴事業所での経験年数についてお聞きします。 経験年数:6か月未満 回答事業所数27件、職員総数 66人、平均職員数2.4人、職員中央値1人、1事業所での最多職員数13人、1事業所での最小職員者数1人 経験年数:6か月以上1年未満 回答事業所数20件、職員総数55人、平均職員数2.8人、職員中央値2人、1事業所での最多職員数10人、1事業所での最小職員者数1人 経験年数:1年以上3年未満 回答事業所数34件、職員総数99人、平均職員数2.9人、職員中央値2人、1事業所での最多職員数13人、1事業所での最小職員者数1人 経験年数:3年以上5年未満 回答事業所数29件、職員総数77人、平均職員数2.7人、職員中央値2人、1事業所での最多職員数ll人、1事業所での最小職員者数1人 経験年数:5年以上10目未満 回答事業所数27件、職員総数98人、平均職員数3.6人、職員中央値2人、1事業所での最多職員数15人、1事業所での最小職員者数1人 経験年数:10年以上 回答事業所数16件、職員総数67人、平均職員数4.2人、職員中央値2人、1事業所での最多職員数20人、1事業所での最小職員者数1人 在籍する職員の経験年数について、職員総数は〔1年以上3年未満〕が99人、〔5年以上10年未満〕が98人と約100人で多くなっています。平均職員者数は、〔10年以上〕が4.2人と最も多くなっていますが、中央値は6か月未満を除くいずれの経験年数で職員が2人と、経験年数による職員数の中央値にあまり変化はありません。 (2)過去3年間に就職または、退職した職員の人数 問7 貴事業所で過去3年間に就職または、退職した職員の人数をお聞きします。 ・就職 常勤職員:令和元年度 回答事業所数13件、就職者総数40人、平均就職者数3.1人、就職者中央値2人、1事業所での最多就職者数8人、1事業所での最小就職者数1人 常勤職員:令和2年度 回答事業所数19件、就職者総数42人、平均就職者数2.2人、就職者中央値2人、1事業所での最多就職者数5人、1事業所での最小就職者数1人 常勤職員:令和3年度 回答事業所数22件、就職者総数52人、平均就職者数2.4人、就職者中央値2人、1事業所での最多就職者数7人、1事業所での最小就職者数1人 非常勤職員:令和元年度 回答事業所数10件、就職者総数24人、平均就職者数2.4人、就職者中央値1.5人、1事業所での最多就職者数6人、1事業所での最小就職者数1人 非常勤職員:令和2年度 回答事業所数10件、就職者総数29人、平均就職者数2.9人、就職者中央値2.5人、1事業所での最多就職者数8人、1事業所での最小就職者数1人 非常勤職員:令和3年度 回答事業所数18件、就職者総数31人、平均就職者数1.7人、就職者中央値1人、1事業所での最多就職者数7人、1事業所での最小就職者数1人 過去3年間に就職した職員の人数について、就職者の総数は、常勤職員・非常勤職員ともに年度ごとに増加傾向にあり、1事業所当たりの就職者数は多くないものの、職員の雇用を行っている事業所が増えていることがうかがえます。 ・退職 常勤職員:令和元年度 回答事業所数8件、退職者総数20人、平均退職者数2.5人、退職者中央値3人、1事業所での最多退職者数4人、1事業所での最小退職者数1人 常勤職員:令和2年度 回答事業所数14件、退職者総数40人、平均退職者数2.9人、退職者中央値 2.5人、1事業所での最多退職者数7人、1事業所での最小退職者数1人 常勤職員:令和3年度 回答事業所数16件、退職者総数33人、平均退職者数2.1人、退職者中央値 2人、1事業所での最多退職者数4人、1事業所での最小退職者数1人 非常勤職員:令和元年度 回答事業所数10件、退職者総数17人、平均退職者数1.7人、退職者中央値1人、1事業所での最多退職者数3人、1事業所での最小退職者数1人 非常勤職員:令和2年度 回答事業所数14件、退職者総数23人、平均退職者数1.6人、退職者中央値1.5人、1事業所での最多退職者数3人、1事業所での最小退職者数1人 非常勤職員:令和3年度 回答事業所数17件、退職者総数31人、平均退職者数1.8人、退職者中央値1人、1事業所での最多退職者数7人、1事業所での最小退職者数1人 過去3年間に退職した職員の人数について、退職者の総数は、常勤職員・非常勤職員ともに令和3 年度で30人を超えており、特に非常勤職員は年度ごとに退職者が増加している傾向にあります。 (P244) (3)処遇改善加算の取得状況 問8 貴事業所では、処遇改善加算を取得していますか。(Oは1つ) 全体の回答数48件、取得した72.9%、取得していない25.0%、現在申請している2.1%、無回答0.0% 処遇改善加算の取得状況は、「取得した」が72.9%(35件)と7割を超えており、「現在申請している」が2.1%(1件)となっています。一方、「取得していない」は25.0%(12件)と全体の4分の1を占めています。 (4)処遇改善加算の取得による運営面での変化 問8-1 問8で「取得した」と回答した事業所にお聞きします。処遇改善加算を取得したことにより、その後、運営面で何か変化したことはありますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数35件、職員の意欲が向上した45.7%、職員の離職率が低下した5.7%、特に変化はない51.4%、無回答0.0% 処遇改善加算の取得による運営面での変化は、「職員の意欲が向上した」が45.7%(16件)、「職員の離職率が低下した」が5.7%(2件)となっています。一方、「特に変化はない」は51.4%(18件)と5割を超えています。 (P245) (5)職員の過不足の状況 問9 貴事業所の職員の過不足の状況をお聞きします。(○は1つ) 全体の回答数48件、不足している45.8%、不足していない54.2%、無回答0.0% 職員の過不足の状況は、「不足している」は45.8%(22件)、「不足していない」は54.2%(26件)となっています。 (6)職員が不足している職種 問9-1 問9で「不足している」と回答した事業所にお聞きします。職員が不足しているのは、どの職種ですか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数22件、生活支援員・就労支援員・児童指導員45.5%、相談支援員13.6%、児童発達支援管理責任者9.1%、医師・看護師9.1%、事務職員9.1%、管理者4.5%、サービス提供責任者4.5%、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士4.5%、サービス管理責任者0.0%、調理師・栄養士0.0%、その他27.3%、無回答0.0% 職員が不足している職種は、「生活支援員・就労支援援員・児童指導員」が45.5%(10件)と4割半ばを超えて最も高く、次いで「相談支援員」が13.6%(3件)、「児童発達支援管理責任者」「医師・看護師」「事務職員」が9.1%(2件)と続いており、それ以外の職種は1件以下の回答となっています。 (P246) (7)職員が不足している理由 問9-2 問9で「不足している」と回答した事業所にお聞きします。職員が不足しているのは、どのような理由からですか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数22件、募集しても応募がない72.7%、職員の退職・求職50.0%、採用する経営体力がない13.6%、その他9.1%、無回答4.5% 職員が不足している理由は、「募集しても応募がない」が72.7%(16件)と7割を超えて最も高く、次いで「職員の退職・求職」が50.0%(ll件)、「採用する経営体力がない」が13.6%(3件)と続いています。 (8)人材確保のための取組み 問10 貴事業所では、人材確保のためにどのような取組みをしていますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数48件、資格取得支援56.3%、賃金の改善47.9%、ホームページ等による認知度アップ43.8%、求人広告や人材紹介会社の活用41.7%、柔軟な勤務体系の導入(テレワークや短時間勤務)37.5%、福利厚生の充実31.3%、実習生や研修生の受け入れ27.1%、その他16.7%、無回答4.2% 事業所での人材確保のための取組みは、「資格取得支援」が56.3%(27件)と5割半ばを超えて最も高く、次いで「賃金の改善」が47.9%(23件)、「ホームページ等による認知度アップ」が43.8%(21件)、「求人広告や人材紹介会社の活用」が41.7%(20件)と20件以上で続いており、それ以外の項目も回答が10件を超えて多くなっています。 (P247) (9)人材育成のための取り組み 問11 貴事業所では、人材育成のためにどのような取り組みをしていますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数48件、都の専門研修の活用70.8%、OJTの実施66.7%、資格取得支援64.6%、都以外の研修の活用52.1%、人事評価制度の実施41.7%、その他10.4%、無回答2.1% 事業所での人材育成のための取り組みは、「都の専門研修の活用」が70.8%(34件)と7割に達し最も高く、次いで「OJTの実施」が66.7%(32件)、「資格取得支援」が64.6%(31件)と30件以上で続いており、それ以外の項目も回答が20件を超えて多くなっています。 (P248) 4サービス向上や安全確保の取り組みについて (1)サービスの質向上のための取り組み 問12 貴事業所では、サービスの質を向上するためにどのようなことに取り組んでいますか。各項目の「実施(参加)」「未実施(不参加)」のいずれか該当するものに○を付けてください。 ・苦情等への取り組み 全体の回答数48件 苦情記録の保管:実施95.8%、未実施2.1%、無回答2.1% 苦情・相談に対する組織的な対応:実施95.8%、未実施2.1%、無回答2.1% 利用者の声を聴くための意見箱などの設置:実施43.8%、未実施52.1%、無回答4.2% 苦情等への取り組みは、〔苦情記録の保管〕と〔苦情・相談に対する組織的な対応〕を「実施」している回答はともに95.8%(46件)と9割半ばを超えています。一方、〔利用者の声を聴くための意見箱などの設置〕は「実施」が43.8%(21件)、「未実施」が52.1%(25件)と、「未実施」が半数を超えて「実施」を上回っています。 ・事故対応への取り組み 全体の回答数48件 監督官庁への報告(事故届等の提出):実施83.3%、未実施10.4%、無回答6.3% 家族や関係機関(医療機関等)への迅速な報告:実施95.8%、未実施2.1%、無回答2.1% ケース検討会議等を利用して利用者の特性の把握:実施91.7%、未実施6.3%、無回答2.1% 事故防止のヒヤリハット事例の共有:実施91.7%、未実施6.3%、無回答2.1% 事故対応への取り組みは、いずれも「実施」が8割を超えており、回答数も40件以上となっています。「未実施」は〔監督官庁への報告(事故届等の提出)〕が10.4%(5件)と1割を占めてやや高くなっています。 (P249) ・マニュアルの取り組み 全体の回答数48件 事故対応マニュアル作成および職員への周知:実施87.5%、未実施10.4%、無回答2.1% 災害対応マニュアル作成および職員への周知:実施89.6%、未実施6.3%、無回答4.2% 虐待防止マニュアル作成および職員への周知:実施95.8%、未実施4.2%、無回答0.0% 感染症対応マニュアル作成および職員への周知:実施95.8%、未実施4.2%、無回答0.0% 個人情報保護マニュアル作成および職員への周知:実施95.8%、未実施4.2%、無回答0.0% 苦情解決対応マニュアル作成および職員への周知:実施89.6%、未実施10.4%、無回答0.0% マニュアルの取り組みは、いずれも「実施」が8割半ばを超えており、回答数も42件以上となっています。「未実施」は〔事故対応マニュアル作成および職員への周知〕と〔苦情解決対応マニュアル作成および職員への周知〕がともに10.4%(5件)と1割を占めてやや高くなっています。 ・教育・研修への取り組み 全体の回答数48件 サービス提供事業者としての基本姿勢・基本理念の徹底:実施95.8%、未実施4.2%、無回答0.0% 差別解消や合理的配慮についての研修や講演会に参加:参加72.9%、不参加25.0%、無回答2.1% 対人コミュニケーション、接遇向上の研修等に参加:参加64.6%、不参加29.2%、無回答6.3% 介助技術向上の研修に参加:参加47.9%、不参加43.8%、無回答8.3% 教育・研修への取り組みは、〔サービス提供事業者としての基本姿勢・基本理念の徹底〕の「実施」が95.8%(46件)と9割半ばを超えています。 研修や講演への参加については、〔差別解消や合理的配慮についての研修や講演会に参加〕が72.9%(35件)、〔対人コミュニケーション、接遇向上の研修等に参加〕が64.6%(31件)と5割を超えています。一方で〔介助技術向上の研修に参加〕は47.9%(23件)と5割を切っており、「不参加」が43.8%(21件)と4割を超えて高くなっています。 (P250) (2)ICTの活用状況 問13貴事業所ではどのような業務でICTを活用していますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数48件、会議や研修で活用している58.3%、給付管理業務で活用している56.3、運営管理・労務管理で活用している54.2%、利用者支援、家族支援で活用している43.8、相談支援業務で活用している29.2、その他0.0%、無回答10.4% 事業所でのICTの活用状況は、「会議や研修で活用している」が58.3%(28件)、「給付管理業務で活用している」が56.3%(27件)、「運営管理・労務管理で活用している」が54.2%(26件)と5割を超えて高くなっています。 (P251) 5医療的ケア、重度心身障害児(者)の対応について (1)医療的ケアや重度心身障害児(者)へのサービス提供の有無 問14 貴事業所において医療的ケアが必要な方や重度心身障害児(者)に対して、サービスを提供していますか。(○は1つ) 全体の回答数48件、サービスを提供している31.3%、サービスを提供していない66.7%、無回答2.1% 医療的ケアや重度心身障害児(者)へのサービス提供の有無は、「サービスを提供している」が31.3%(15件)と3割を超えています。一方で「サービスを提供していない」は66.7%(32件)と全体の3分の2を占めています。 (2)医療的ケアや重度心身障害児(者)へのサービス利用者数 問14-1 問14で「サービスを提供している」を回答された事業所にお聞きします。貴事業所における医療的ケアが必要な方や重度心身障害児(者)の令和4年9月1日現在のサービス利用者数を記入してください。 医療的ケアが必要な方:回答事業所数9件、職員総数 36人、平均職員数4.0人、職員中央値3人、1事業所での最多職員数13人、1事業所での最小職員者数1人 重症心身障害児(者):回答事業所数ll件、職員総数85人、平均職員数7.7人、職員中央値6人、1事業所での最多職員数25人、1事業所での最小職員者数1人 医療的ケアや重度心身障害児(者)へのサービス利用者数について、利用者総数は〔医療的ケアが必要な方〕が36人、〔重症心身障害児(者)〕が85人となっています。 平均利用者数は、〔医療的ケアが必要な方〕が4.0人、〔重症心身障害児(者)〕が7.7人となっています。中央値は、〔医療的ケアが必要な方〕が3人、〔重症心身障害児(者)〕が6人となっています。 (P252) (3)医療的ケアが必要な方や重度心身障害児(者)に対する配慮 問14-2 問14で「サービスを提供している」を回答された事業所にお聞きします。貴事業所において、医療的ケアが必要な方や重度心身障害児(者)に対して、どのような配慮をしていますか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数15件、医療機関等との連携60.0%、定期的なバイタルチェック40.0%、看護師以外の職員への医療的ケア研修の実施33.3%、緊急時に看護師をバックアップする体制20.0%、その他33.3%、無回答0.0% 医療的ケアが必要な方や重度心身障害児(者)に対して行っている配慮は、「医療機関等との連携」が60.0%(9件)と6割に達し最も高く、次いで「定期的なバイタルチェック」が40.0%(6件)、「看護師以外の職員への医療的ケア研修の実施」が33.3%(5件)と続いています。 (4)サービスを提供するために必要なこと 問14-3 問14で「サービスを提供していない」を回答された事業所にお聞ぎします。貴事業所において、医療的ケアが必要な方や重度心身障害児(者)に障害福祉サービスを提供するために必要なことは何ですか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数32件、専門知識・介助技術の習得75.0%、対応必要なスペースの確保・増設68.8%、対応に必要な機器の購入59.4%、対応できる新規スタッフの雇い入れ56.3%、新規雇い入れや機器を導入するための資金43.8、その他18.8%、無回答3.1% 医療的ケアが必要な方や重度心身障害児(者)にサービスを提供するために必要なことは、「専門知識・介助技術の習得」が75.0%(24件)、「対応必要なスペースの確保・増設」が68.8%(22件)、「対応に必要な機器の購入」が59.4%(19件)、「対応できる新規スタッフの雇い入れ」が56.3%(18件)と5割を超えて高くなっています。 (P253) 6今後の事業展開について (1)障害福祉サービス等への新規参入または事業所増設の検討状況 問15 貴事業所では、障害福祉サービス等への新規参入または事業所増設を検討していますか。(○は1つ)※介護保険サービスは含めないでお答えください。 全体の回答数48件、考えている22.9%、検討しているが、すぐにはできない20.8%、考えていない56.3%、無回答0.0% 障害福祉サービス等への新規参入または事業所増設の検討状況について、「考えている」が22.9%(ll件)、「検討しているが、すぐにはできない」が20.8%(10件)とそれぞれ2割台を占めています。一方で「考えていない」は56.3%(27件)と5割半ばを超えています。 (P254) (2)新規参入または事業所増設を検討している障害福祉サービス 問15-1 問15で「考えている」または「検討しているが、すぐにはできない」を回答された事業所にお聞きします。貴事業所で、新規参入または事業所増設を検討している障害福祉サービスを次の中から選んで○をつけてください。(あてはまるものすべてに○)※介護保険サービスは含めないでお答えください。 全体の回答数21件、放課後等デイサービス52.4%、児童発達支援33.3%、就労継続支援B型28.6%、共同生活援助23.8%、自立訓練(生活訓練)19.0%、自立訓練(機能訓練)9.5%、計画相談支援9.5%、保育所等訪問支援9.5%、日中一時支援9.5%、生活介護4.8%、就労移行支援4.8%、就労定着支援4.8%、短期入所(福祉型)4.8%、自立生活援助4.8%、移動支援事業4.8%、地域活動支援センター4.8%、障害児相談支援4.8%、居宅介護0.0%、重度訪問介護0.0%、同行援護0.0%、行動援護0.0%、重度障害者等包括支援0.0%、療養介護0.0%、就労継続支援A型0.0%、短期入所(医療型)0.0%、地域移行支援0.0%、地域定着支援0.0%、医療型児童発達支援0.0%、居宅訪問型児童発達支援0.0%、その他4.8%、無回答0.0% 新規参入または事業所増設を検討している障害福祉サービスは、「放課後等デイサービス」が52.4%(ll件)と5割を超えて最も高く、次いで「児童発達支援」が33.3%(7件)、「就労継続支援B型」が28.6%(6件)と続いており、それ以外のサービスは5件以下の回答となっています。 (P255) (3)新規参入または事業所増設の検討にあたり困っていること 問15-2 問15で「考えている」または「検討しているが、すぐにはできない」を回答された事業所にお聞きします。貴事業所で、新規参入または事業所増設の検討にあたり、困っていることは何ですか。(あてはまるものすべてに○) 全体の回答数21人、事業所に適した物件を確保できない61.9%、人材を確保できない57.1%、事業所の家賃が高い47.6%、利用者を確保する目処がたたない14.3%、開設の手続きが難しい、開設のノウハウがない4.8%、その他9.5%、無回答4.8% 新規参入または事業所増設の検討にあたり困っていることは、「事業所に適した物件を確保できない」が61.9%(13件)、「人材を確保できない」が57.1%(12件)、「事業所の家賃が高い」が47.6%(10件)と10件以上の回答で多くなっています。 P256) 7自由意見 問16 区の障害児・者の取り組みに関して、ご意見等がありましたら、ご自由にお書きください。 区の障害児・者への取り組みに関する意見について、以下のような記入がありました。 内容 ・就労支援部会ではできれば対面で実施できればと存じます。このご時世なので、賛否はある事は重々承知しておりますが、障害福祉課の皆様や他の施設の方と普段は中々接する機会がありません。部会を通じてそれぞれの事業所の特性や強みを知る事で、横の繋がりから更なる支援の拡大が出来るのではないかと考えております。難しい事は重々承知しておりますが、是非ご検討頂けますと幸いです。 ・ショートステイを受け入れるにあたり、感染予防対策としてインテーク時に新型コロナウイルス抗原検査を実施しています。施設負担で実施し、入所者と職員の感染予防とショートステイの方含めて、安心して利用して頂けるように実施しているため、ショートステイの方に対する抗原検査キットの補助などがあると助かります。いつまで新型コロナウイルスの対応が続くのか不明ですが、ご検討お願い致します。新型コロナウイルス感染予防として、長期的に自宅で生活をされ、施設利用をされていない利用者に対して、施設入所の受給者証を発行する際には、利用実績に応じて発行されていると良いと思います。社会資源の活用として施設利用が必要な人に対し、有効的に活用されるようになると良いと思います。 ・障害者優先調達推進法の周知と実質的な活用をお願いしたい。区内においては障害者優先調達推進法の認識が無いように感じられ、障害者優先調達推進法での売上げは0円である。 ・品川区の取り組みとして、障害・高齢を受け入れる相談事業所が出来ているが、精神障害を受け入れる事業所が1ヶ所のため、エリアが狭く実際に利用出来る利用者が限られているため、品川区内全域に拡大してほしい。共生型サービスの拡充や受け入れ体制を充実してほしい。ノウハウがないので受け入れられないと言われる。行政サイドでの高齢と障害と保健の垣根が低くなってくださるよう願っています。住まいや住居にまつわる相談体制を整えてほしい。 ・現在新規の事業計画を検討しているが、適した物件や事業資金のことでうまく進んでいない。特に適した物件については、なかなか難しい。他区では家賃補助や新規運営資金の援助などがあるので、品川区でも検討していただけるとありがたいと思う。 ・重度訪問介護において、必要な人には1日24時間分の介護費を支給してください。 ・発達障害、退院直後、高齢の親元からの入居者が増加し、1件当たりの対応時間が増加している。人件費、光熱費の価格が高騰しており、現在の費用では人員確保が困難な現状である。アパート家賃が高く、また断られることも多く、グループホームからの退去支援に時間がかかるのが現状である。入居者の障害の重複や高齢化、経済的な問題など相談が複雑化している。区の部署をまたいで相談することが増えてきているので、横の繋がりがもう少しスムーズになると、さらに質の高い支援を行うことが出来ると思う。 ・まだ開所して間もないため、これからたくさんお世話になると思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。 (P257) ・区公園課より委託を受けている公園清掃業務をメインの作業として行い、他の福祉施設も再委託先とした枠組みで実施させていただいております。そのおかげで、比較的高い工賃支給が可能となっております。今後も継続して作業を実施させていただけるようお力添えいただければありがたいです。また、様々な理由により退所される利用者もおり、安定した運営を行っていく面からも、新しい利用者の確保は日頃より大きな課題となっております。この点におきましても、就労継続支援施設に対しての広報をはじめ、区のサポートやアドバイス等をいただければ助かります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。 ・現在、当事業所を利用されていない保護者様からの利用希望も多く、近隣区含めスポット利用等で対応しています。開設時から新規の第2教室の開設に向けて3年ほど取り組んで居ますが、適した物件が見当たらない状況です。都内の賃料が高く家賃の補助や場所の提供等があれば開設も出来ていると思います。たくさんいただいている保護者様からのご要望にはお応えしたいのですが、新規開設が出来ない状況です。何か施策があればご教授いただければと思います。よろしくお願いします。 ・色々な事を取り組んでいただいていると思いますが、もう少し区民に見えると良いのではないかと思います。どのように周知しているかが課題だと思います。児・者共に他の部署(高齢福祉課など)との連携が必要だと思いますが、縦割り感が見えてしまうのでもう少し風通しが良くなるといいと思います。 ・近年在宅障害者の高齢化・重症化が進んでおり、特に加齢による二次、三次障害による医療的ケアが必要な方々が増えている。今後区内でもいわゆる重症心身障害だけでなく、知的・身体障害の中にも医療的ケアが必要な方が増加していることが予想される。一方で全国的に乳幼児の障害発生率は高くなっており、呼吸器等が必要な医療的ケア児は増え続ける傾向にある。特別支援学校でも多くの医療的ケアが必要な生徒がおり、高等部卒業後の日中支援のための受け皿の確保は急務であろうと思われる。このため、区内での医療的ケアが必要な障害者の受け入れ施設の質・量ともに需要に合わせた整備が必要かと思われます。 ・新型コロナウイルス感染拡大による従業員減少も少し影響していると思うが、区内でヘルパーを探すことに困難を感じることがある。例えば、朝の身体介護や重度訪問介護など。障害福祉サービスの報酬は国が決めているが、人手不足解消のため品川区独自でヘルパーに対する処遇改善が出来たらよい。例えば、区独自の報酬加算制度の創設など。ヘルパーさんの高齢化も進んでおり、将来の担い手不足に対する対策などをもっと真剣に考えていく必要があると思う。 ・いつもお世話になっております。区内のみならず現在の障害福祉は働くということが主流になっているが、自立訓練を開所して1年半で働くステージではなく、まだゆるやかに日中を過ごすその中で自分を取り戻して自信をつけたり、生活リズムをつけるようなニーズがある人が非常に多いと実感しています。しかし、逆にそのような場所が非常に少ないと思います。自立訓練も2年間という有期のサービスのため、その中では対応しきれないケースが非常に多いですが、その後の受け皿が非常に少ない。 就労支援B型はハードルが高い、現在の地活では居場所が見つけられない、病院のデイケアのような場所に毎日通うハードルが高い、といった声がメンバーからは出ています。  また訪問のニーズも高く、訪問しての面談、相談や生活訓練(掃除や片付けを一緒にやって学びたい、やってもらうヘルパーのサービスではないニーズ)などを求める人も少なくありません。近隣自治体でもそのサービスはまだ少なく、品川区で先進事例として行うこともできるのではないかと日々考えています。生活リズムを整えて自分の自信を取り戻す、自己肯定感をあげることからはじめ、徐々にステップアップして就労で働き続けられることが本人のみならず家族や地域、自治体のためにもいいことだと考えています。今後の障害福祉計画作成の際に加味していただければ幸いです。どうぞ宜しくお願いします。 ・チームで支援するという体制が希薄。居宅介護事業所なのでヘルパー派遣をしているが、カンファレンスがほとんどない。介護保険のケアマネの機能を障害児者の相談支援専門員が担えていないと思う。そこを強化してもらいたい。 ・いつもお世話になりまして、誠にありがとうございます。放課後等デイサービスへの需要が大変あり、品川区で新設したいのですが、家賃などが難しく難航しています。 第6章 障害者関連団体等ヒアリング調査 (P261) 1調査の実施概要等 (1)調査の目的 本調査は、区内で活動する障害者関連団体の活動状況や抱えている課題、困り事、区行政等への意見・要望等を把握し、「障害者計画」等の改定作業や今後の障害者施策の推進に役立てるための基礎資料とすることを目的に実施しました。 (2)調査の実施概要 以下の12団体を対象として、調査を実施しました。 ・品川区手をつなぐ育成会 ・品川区肢体不自由児者父母の会 ・品川区重症心身障害児(者)を守る会 ・品川区視覚障害者福祉協会 ・品川区聴覚障害者協会 ・品川区身体障害者友和会 ・品川区精神保健福祉家族会(かもめ会) ・品川区高次脳機能障害者と家族の会 ・品川区の障がい者福祉を考える会 ・品川中途失聴・難聴者「ひばりの会」 ・ポラリス品川(*ダウン症児の親の会) ・品川失語症友の会 また、実施時期などは次のとおりです。 ・実施時期:令和4年7月1日~7月14日 ・実施場所:品川区立障害児者総合支援施設「ぐるっぽ」、品川介護福祉専門学校、品川区立心身障害者福祉会館 2調査の結果(主なヒアリング内容) (P262) (1)団体活動の内容…省略 (2)団体の概要等…省略 (3)活動していて困っていること 《活動の場所について》 ・役員の打合わせ等の会場の確保に困る。役所は手続きが必要で不便であり、「いつでもフリーに使える」ような場があると良い。 ・イベントを行う際の会場が取りづらい。 《会員数の少なさ、減少》 ・「高次脳機能障害」はまだ新しい障害であるため、知らない方も多いと思われ、会員数が少ない。 ・新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響で活動、行事が縮小し、会員が減少傾向になっている(会に所属する意味を見出せなくなるなど)。 ・インターネットで情報を取得でき、わざわざ入会する必要性が感じられないため、新規入会者数が減少している。 ・区内の当事者に会の存在等の情報を伝えて会員数を増やしたいが、「個人情報の壁」があり個別連絡が困難であること。 ・活動に参加する会員が限定されている。 ・会員の高齢化が進んでいる。 ・今はインターネットで何でも調べて情報が得られるため、小さいお子さんの保護者の入会がほとんどない。 《取り組む活動の内容》 ・俳句作り、盆栽など、会員が楽しんで取り組めるような事業を選び出すのに苦労する。 ・役員の打合わせ等の会場の確保に困る。「いつでもフリーに使える」ような場があると良い。 《活動の時間について》 ・主な介護者である母親の就業率が右肩上がりで、平日の行事のみならず休日の行事も参加者が減少している。 ・俳句作り、盆栽など、会員が楽しんで取り組めるような事業を選び出すのに苦労する。 《講師の不在》 ・手話講師に手話のご指導をボランティアでお願いしてきたが、体調不良で来られなくなり、講師不在になっている。 《その他》 ・区の団体運営補助金からの社会福祉協議会による補助金分の減額が行われるようになり、資金繰りが苦しくなっている。 ・区役所・社会福祉法人・障害者の親等の諸団体・障害サービス事業者の方々との話し合いの場(「連絡協議会」のようなもの)を持てない。 ・活動に関して色々と要望があるものの、行政にどのように話を持っていけばいいのか悩ましい。 (P263) (4)行政窓口や障害サービスの利用について不都合・不便を感じること 《職員の経験・資質等》 ・職員は基本的には優秀であるのだが、障害福祉は大変複雑で多岐に渡っており、多年の経験を積まないと質問等にこたえられないことがある。 ・区の障害者支援課の人数が少ない。 ・施設の受付や窓口に既に導入・設置されているのに、その機器・設備を積極的に使わない職員がいること。「使えないのでは?」と思われることもある。 ・「基幹相談支援センター」を、区が設置しているのに、何かきかれてもわからないような職員がいる。 ・身近な「地域センター」で障害者サービス等の情報を得ようとしても、「専門ではないのでわからない。区役所に行って。」と言われる。 ・筆談での対応がおぼつかない場合がある。 《区役所の相談環境》 ・現在の区役所障害者支援課の窓口は、プライバシーに関する配慮が足りているとは言いがたく、相談者の相談内容がロビー全体に聞こえてしまう(相談者の個人情報が不用意に他人に伝わらないような配慮・工夫が、即時に必要)。 ・障害の特性を理解して、じっくり落ち着いて話せるような環境になっていない。 《「センター」の立地》 ・「精神障害者地域生活支援センター」が区内に1か所しかなく、著しく不足している。(荏原、品川、大井各地区に1か所ずつ・計3か所に増やしてほしい。) 《サービスの内容等》 ・原因が脳血管疾患だと40歳から介護保険のサービスが使えるのだが、そのサービスは障害当事者には合っておらず、途中で止めてしまうケースが多い。 ・視覚障害者が外出する際の「同行援護」サービスが、利用目的、曜日や時間帯などでまだまだ使い勝手が良くない。 ・写真、明細等々の添付など、「日常生活用具」の手続きが大変面倒である。書類記入のひな型もわかりにくい。 ・サービスについてのモニタリングは行われているが、今回のような第三者によるヒアリングも、何年かに一度でも欲しい。 ・「電話リレーサービス」を登録しようとしてもやり方がわからない。 ・医療的ケアを伴う重心児者が利用できる短期入所が区内になく、多摩地区の療育センターまで行かなければならず、会員の負担が大きい。 《サービス情報の伝達》 ・精神障害者対象のグループホームが区内にできても、情報を早く得た他区の方が先に入居してしまう。 ・現在は区のホームページを見る等、情報を取りにいかない限り情報が入って来ない。 ・「防災ハンドブック」や「防災まちづくりニュース」は、障害者について何ら言及していない。 (P264) 《事業所による当事者の個人情報の管理》 ・障害当事者の個人情報が、サービス事業所間でだだ漏れになっているケースがある。 《医療機関受診時の不便》 ・夜等に急な体調不良で病院等を受診する際、筆談を行っているような余裕はないのに、手話通訳者がいなくて困る(医者の説明等もわからない)。 《区役所の備品》 ・区役所に設置してある「タブレット」が、聴覚障害者向けの意思疎通機能が外国人向けの翻訳・通訳のものと同一・共通の端末で対応されていて、かなり不便だという声をよく聞く。 ・区議会の備品のタブレットも、文字訳のクオリティが本当に低く、ひどいものだった。(調達担当部署で、配置する前にきちんと確認すべき。) 《団体の活動への参加》 ・施設見学会などに以前は区職員やボランティアの参加があったが、コロナ禍以降会員だけで実施しており、区職員や地域ボランティアとの交流が途絶えている。 (5)活動等に関して、会員・参加者が支援を期待していること 【行政(品川区)に】 《会員の増加に向けて》 ・会員増に協力、指導して、会の育成に努めてほしい。 《講習会の開催等》 ・一般区民の「中途失聴・難聴者対象の手話講習会」を年に20回以上、継続して開催してほしい。 ・中途失聴・難聴者の会への手話講師の派遣や助成を実施してほしい。 《職員の経験・資質等》 ・「強度行動障害」に対応できるような職員を育ててほしい。この研修を受けておくと、発達障害への対応の際にも応用できるものとなる。 《新しい支援サービスの創設》 ・「放課後等デイサービス」などについての新しい情報を、予め登録した希望者にメールで報せるサービスが欲しい。 ・失語症者向けの意思疎通支援者派遣を始めてほしい。豊島、世田谷区や多摩市等では既に行われており、品川でもできるはずと思っている。失語症者向けのデイサービスも、目黒・大田区と共同でも良いので、創設してほしい。 ・「地域生活支援事業」の枠組み内での「代読・代筆サービス」。 《拠点、場づくり》 ・「地域生活支援拠点」の機能充実。…さまざまな体験の機会・場を充実させて、障害当事者が「選べる幅」を持てるように努めてほしい。また、そこの職員にはしっかり研修の時間を取って、専門性を備えてほしい。 (P265) 《施設整備への意見の反映》 ・新しい施設やグループホームを作るときは、建築の段階から当事者・家族の意見を取り入れて、使い勝手が良いものにしてほしい。 《進学や進路の選択に際して等》 ・「IQによる差別をしない」ことの明確なルール化と、区立小中学校の支援員の増員をお願いしたい。また、知的障害の子も通える「通級支援学級」を整備してほしい。 ・区として「インクルーシブ」の意識を高めるような機会を多く設けるよう図ってほしい。 ・保護者の希望・要望に沿ったケアや就学支援などをお願いしたい。 《ホームページなどによる情報提供について》 ・区のホームページに掲載している障害関連の情報について、更新やアップをもう少し早くしてほしい。 ・r広報しながわ』に、年1回、障害者団体の紹介記事を掲載してもらいたい。 《選挙参加への支援》 ・選挙権をきちんと行使できるよう、投票所において障害の特性に配慮を行ってほしい。いつもと違う雰囲気で調子が狂っているなか、障害のない人と同様の迅速な投票行動は難しいことも多く、厳しい感じで促されたりするとちゃんと投票できなくなる。その場の職員も、なるべく対応が"その人次第"などということにならぬよう、対応の研修を。 《精神障害関連の基盤整備について》 ・障害児者総合支援施設「ぐるっぽ」地下にある精神科クリニック・児童精神科診療・精神科デイケア・精神科訪問看護ステーションが令和4年10月で閉鎖予定になっているが、2~3年でやめるのではなく、行政施策として10年は継続していただきたい。 【行政以外(区民、地域)に】 《活動支援、ボランティア等》 ・ボランティアの増加に期待している。(各種事業の際の送迎や、宿泊研修時等における移送・入浴介助・トイレ介助など。) ・区民に、お互いに日常生活に困っている人や不便を感じている人にちゅうちょすること無く手を差し伸べられるようにしていってほしい。 ・トイレなど支援者も当事者と同性である必要がある場面もあるため、男性の移動支援ボランティアさんが欲しい。 ・ダウン症児などの移動時の支援の手が足りておらず、ボランティアの活動に期待したい。 ・災害時にも助けが必要なので、日ごろから地域の方々と顔見知りになる機会があると良いと思う。町会・自治会等による支援も。 《サービス事業者などに》 ・成人の「日中一一時支援」事業所の開設を。 ・(一般、特定)相談支援事業所の増設を。 (P266) 《意思の円滑な疎通》 ・介護施設のデイケア通所で、是非、筆談での対応をしてほしい。 《緊急時対応》 ・「緊急一時保護」を、24時間365日受け付けられる仕組みの整備が必要。 《差別の解消など》 ・精神障害者に対する、特に強い差別を、理解を深めて無くしてほしい。 ・障害のある人を社会の一員として考え、障害への理解をしてほしい。 ・地域にいる障害者を見守り、声掛けなどの配慮をしてほしい。 (6)今後、団体として力を入れていきたい活動等 《活動の内容、テーマ》 ・「お楽しみ会」などの交流活動や、言語聴覚士による指導等。 ・コロナ禍で少し中断していたので、"防災"に関する活動を。 ・障害、障害者理解啓発の活動を。いわゆる「キャラバン活動」等で。 ・"障害当事者だからこそ伝えられること"を、機会を得て発信していきたい。 ・コミュニケーション手段としての手話がスムーズにできるよう、学習方法の改善等なお一層の努力をしたい。 ・「日本手話」を広めていきたい。 ・精神疾患の発病が始まる中学生・高校生にも、病気についての知識を広めたいと考える。精神疾患についての出張授業などにも、会として積極参加していきたい。 ・小中学校で、授業の中に「聴覚障害の理解、手話」を組み入れてもらう。 ・障害のある人の生活向上に関する政策提案や運動を展開していく。 ・視覚障害者が安全に、安心して活動できるための「同行援護」の時間の十分な供給と、ガイドヘルパーの安定した確保の実現。 《会員数の少なさ、減少》 ・会の活性化と新規会員の入会の活動。 《他団体との連携など》 ・他の障害者団体と情報を交換し連絡を取り合って、障害種別にこだわらずに障害者全体としてのQOL(クオリティオブライフ)をいいものにするべく、活動していきたい。 《大災害発生に備えて》 ・将来に予測されている大震災の発生時の、地元における在宅の精神障害者への対処法について、区役所と協働しながら明確にしていきたい。 ・町会・自治会等での防災訓練などの機会を捉え、その地域のろう者が参加して「手話学習会」を行うなど。 (P267) (7)令和6年度からの区の新しい障害者の計画に盛り込んでほしい事項等 《新規事業所の誘致など》 ・放課後等デイサービスを開業する際、物件や土地の高さ、コストパフォーマンス等の面の壁があってなかなか増えていかないため、それらに対する支援の仕組みを。 ・「行動援護」サービスの拡充を。 ・荏原地域への障害者施設の整備を盛り込んでほしい。 《「暮らしの場」の拡充》 ・さまざまな形態(通過型、サテライト型など)のグループホームの開設。 ・医療的ケアの方にも対応できるグループホームの開設。 ・高齢者のものと相乗りでもいいので、地元の区内で過ごせるような入所施設の増設を。 ・医療的ケアの必要な重症心身障害児(者)の短期入所を作ってほしい。 ・医療的ケアがあっても、本人・家族の希望する通所日数を確保してほしい。 《実態調査の実施など》 ・「災害時・緊急時の不安」について実態調査で明らかにし、具体的な対策を計画に盛り込んでほしい。 ・地方の入所施設に入所している方の地域移行希望調査と、結果に基づく実際の地域移行について。 《障害者、団体等の活動の場》 ・事前登録済みの障害者や福祉団体が、事前予約作業なしで使える部屋等の地域ごとの確保・設置を。 《計画の進捗管理等》 ・作った計画の進捗に関して、具体的かつ誠意のある資料を、進行管理組織(地域自立支援協議会等)に提示してほしい。 《区としての考え方提示》 ・「共生社会」や「ワークシェアリング」についてどう考え、またどのようにして達成するのか、区の姿勢とロードマップを記載してほしい。 《新区庁舎の設計等》 ・区の新庁舎の設計を行うに当たり、初期の段階から各障害当事者や障害者団体の意見を聴き、反映させてほしい。また、障害者に関係のある事項につき同様に意見等の聴取を。 《安全なまちづくり》 ・電車踏切内及び周辺への誘導ブロックの敷設を、国土交通省の新ガイドラインに則ってしっかりと進めてほしい。「エスコートゾーン」についても、しっかりと。 (P268) 《手話の普及等》 ・「手話言語条例」の制定をきっかけとする、手話の普及と理解の促進について、書き込んでもらいたい。 《「日常生活用具」について》 ・視覚障害者「日常生活用具」の品目の拡大、検討・申請について、記載を。 《大規模イベントの誘致》 ・2025年「デフリンピック」の東京への招致について。(東京都と連携して、区においても機運の醸成を図ってほしい。) (8)会員、利用者への情報提供方法…省略 (9)会員からの相談で多い内容…省略 (10)その他 ・コロナ禍のせいもあって区役所福祉部とのコミュニケーションが大きく不足している。もっとコミュニケーションを図るよう、努めていただきたい(懇談会、意見交換会等)。 ・会員や活動参加者の声を、区障害者施策推進課(計画推進係)の職員が直接聞く機会を、年に1回以上、設けていただきたい。 ・窓口で相談する機会も減っているため、障害者支援課職員と直接話をしたり、職員が重心の当事者の様子を直接見たりする機会を作ってほしい。 ・「7団体」に数えられている障害者団体とそれ以外の団体との間に、大きな扱いの格差(補助金支給、区からの施策・取組みに関する説明、活動場所の融通、自立支援協議会への参加機会等)があり、改善をお願いしたい。 ・地域自立支援協議会に、「防災部会」もつくってほしい。