大崎第一地域ニュース はなぐるま 第161号 令和4年10月20日発行 音声案内 編集  はなぐるま編集委員会 住所  西五反田3丁目6番3号 電話  03-3491-2000 FAX   03-3491-2002 発行元 大崎第一地域センター 1ページ 品川区に今も残る伝統工芸 大正12年創業の「田中屋商店」(品川区東五反田)は、提灯、看板、染め物などの文字や紋に関する部分を担ってきました。今回は、代々受け継がれる提灯文字の職人として活躍する3代目の下田洋靖さんに、文字の入れ方や先代との思い出について語っていただきました。 全体のバランスを見て 文字を入れていく 提灯によく使われる独特な文字は「江戸文字」と呼ばれ、(江戸時代に盛んに使用された文字)籠字、勘亭流文字、寄席文字、相撲文字、髭文字などの種類があります。その中で特に書く機会が多い籠字は、東京のお祭りで使われる代表的な文字だそうです。また、江戸文字に限らず、家紋やお客様がデザインした文字、ロゴを入れることもあります。 「文字は全体のバランスと間を見て大きさや太さを決めます。書き順は関係なく、上下左右に書き進めます」と下田さん。一筆で書ける文字の場合は、書き順通りに書いてから肉付けするそうです。 籠字で書かれた制作中の提灯 下田さんは、木炭や6Bの濃い鉛筆を使ってまずは下書きをします。その上に細い筆で外線を書き入れたら、筆を変えて中を塗っていきます。筆にもこだわりがあり、たくさん持っていても実際に使うのは数本の手慣れた筆だけ。下田さんは、「人によって筆の好みもさまざまで、先代は硬めの筆を使っていましたが、私は柔らかめが好きです」と話します。下書きに忠実に書く場合は、柔らかめの筆のほうが扱いやすいそうです。 文字を入れる前に提灯の和紙の部分に霧を吹きかけ、中から竹の棒で上下に突っ張り側面を平らにして書きやすくするための準備をします。文字入れが終わったら枠や金具などを取り付け、雨除けのために油を引き数日乾かしたら完成です。 心を込めて丁寧に作られた提灯 田中屋商店は、品川区内にあった提灯屋「田中屋」で修業をした下田さんの祖父が、のれん分けをして始めた店。下田さんはデザイン学校を卒業後、デザインの仕事をしていましたが24歳の時に家業を継ぐため父のもとへ修行に入りました。補助的な立場ではなく本格的に提灯文字を始めたのは父が亡くなった約20年前。文字入れのコツを具体的に教わることもありましたが、基本的には見て覚えるのが職人。下田さんは、「二人でずっと無言で作業をしていると重い空気が流れることもあった」と話します。ですが、下田さんの妻・喜子さんに対して父は、「ヒロに聞かれたら教えられるけど自分からはあれこれ言えないんだよ。ごめんね」と声を掛けていました。喜子さんは、「義父はきっと伝えたいことをうまく表現できなかったのですね」と当時を振り返ります。 お祭りや神社仏閣、お店などでよく見かける提灯ですが、最近はインテリアとして飾る人や子どもが生まれた記念に作る人などもいて使い方の幅が広がっています。「丁寧にやっていくだけ」と語る下田さんは、代々受け継がれる伝統の技を大切に守りながら、時代に合ったモダンな提灯作りも行っています。 2ページ 児童センターのおすすめイベント 中原児童センター 幼児食レッスン 日 時:令和4年11月11日(金) 13:30〜14:30 対 象:1〜3歳児親子 定 員:10組(先着順) 講 師:品川栄養士会 栄養士 申 込:10月20日(木)〜 電話または来館にて受付 産後ママのセルフケア 日 時:令和4年12月1日(木) 10:00〜11:30 対 象:おおむね2か月〜5か月未満のお子さんと母親 定 員:10組(先着順) 講 師:一般社団法人品川港助産師会 助産師 持ち物:バスタオル(母親用)・お子さんの敷物・飲み物 備 考:保育がつきます 申 込:11月14日(月)〜 電話または来館にて受付 離乳食レッスン(子育て応援プログラム)3回食 日 時:令和4年12月19日(月) 10:30〜12:00 対 象:9〜11か月の0歳児親子 定 員:10組(先着順) 講 師:品川栄養士会 栄養士 備 考:保育がつきます 申 込:12月1日(木)〜 電話または来館にて受付 東五反田児童センター ベビーマッサージ 日 時:@令和4年10月17日(月) A令和4年11月21日(月) 各10:30〜11:30 対 象:おおむね2か月〜8か月のお子さんと母親 定 員:10組(先着順) 講 師:一般社団法人品川港助産師会 助産師 持ち物:バスタオル(赤ちゃんの敷物用)、飲み物(水分補給用) 申 込:@10月1日(土)〜 A11月1日(火)〜 どちらも電話または来館にて受付 卒乳のおはなし 日 時:令和4年12月19日(月) 10:30〜11:30 対 象:卒乳期を迎える乳幼児親子  定 員:10組(先着順) 講 師:一般社団法人品川港助産師会 助産師 持ち物:筆記用具、飲み物(水分補給用) 申 込:10月20日(木)〜 電話または来館にて受付 親子の広場もやってます 詳しくは、各児童センターへお問い合わせください お問い合わせ先:中原児童センター 03-3492-6119  東五反田児童センター 03-3443-1629 五反田のひまわり 今年も綺麗に咲きました  5月に駅前の花壇に皆で種を植えたひまわりが今年もいっぱい咲いて、道行く人々の目を楽しませてくれています。今年は天候の加減もあって生育が遅く心配しましたが、8月に入って恵の雨のおかげで見事な花をいっぱい咲かせてくれました。今年初めてドローンで上から花を撮りました。ユーチューブでも観られるので興味のある方は是非ご覧ください。 https://www.youtube.com/watch?v=iJwmpXx77kI (編集委員 服部 記) 3年ぶりの区民まつり 7月16日(土)第三日野小学校、9月17日(土)第一日野小学校で区民まつりが開催されました。この数年は中止となっておりましたが、感染症対策に取り組みながら、ゲームコーナーや盆踊りなどを実施。参加者の笑顔あふれる開催となりました。実行委員、参加者の皆様のご協力により無事に開催することができました。来年以降も引き続き楽しい区民まつりができますように! 健康づくりへのお誘い 私たち健康づくり推進委員会では、毎月第二火曜日に「ふれあい健康塾」という事業をおこなっています。受付開始後、簡単な健康チェックのあと14時スタートで約1時間インストラクターの指導で軽い体操をおこないます。年齢性別に関係なくどなたでも参加できます。運動しやすい服装と靴でご参加ください。また、11月には恒例のウォーキング(コースは未定)も予定しております。 ふれあい健康塾  毎月第二火曜日 受付開始13:30 場所 大崎第一地域センター 第五・第六集会室 参加費 無料 申込 090-8756-8256(会長:川上大実) 川柳・俳句 1. 干し柿が どうぞどうぞと 塀を越え・・旗の台4丁目 泉 喜久雄 2. コンサート 客の拍手で 目が覚める・・・南品川6丁目 田中邦彦    3. 宝くじ サンド見直し ゴミ箱へ・・・・・・大井3丁目 金輪 健  4. 路地裏で けなげ一輪 白い花・・・・・旗の台6丁目 松本 悦子 5. 古書棚に つい手が伸びる 夜長かな・・西五反田 6丁目 久保田 公二 6.老いるとは 増えるクスリと 減るキオク・・西五反田3丁目 大島 道子 編集後記 私がまだ小学生だったときですが、“読書は広い世界を見せてくれるだけでなく、自 分の記憶力や集中力も高めてくれます”と力説する担任の先生に出会いました。素直 に信じた私はそれからは数少ない身の周りの本という本を手当たり次第に読んでいた ように思います。時代は大きく変わりましたが、現在の読書環境はとても豊かになっ ています。今年も10月27日から読書週間が始まります。若い人にはどうか生涯を通じ て心に残るような良い本に出合って欲しいと願っています。(編集長 久保田)