大崎第一地域ニュース はなぐるま 第163号 令和5年2月20日発行 音声案内 編集  はなぐるま編集委員会 住所  西五反田3丁目6番3号 電話  03-3491-2000 FAX   03-3491-2002 発行元 大崎第一地域センター 1ページ 品川区に今も残る伝統工芸 品川区に今も残る伝統工芸 品川区で唯一の江戸切子職人、川辺勝久さん(品川区南品川)。江戸切子を製作し販売するだけでなく、地域の小学校での実演や体験授業を積極的に行っています。今回は、江戸切子の魅力や、江戸切子を通じた地域との繋がりについて、川辺さんにお伺いしました。 たゆまぬ研鑽が生み出す、緻密で繊細な江戸切子 川辺さんは中学卒業後、江戸切子職人だった父親の手伝いを始めました。夜間定時制高校に通いながら父親を手伝っていましたが、2年生のとき、江戸切子に専念することを決心し退学。父親に弟子入りしました。 江戸切子は、円盤状の砥石を高速で回転させることで硝子に模様をつけます。大きさや角度が異なる砥石を使い分けることで、緻密な模様の江戸切子を製作することができるのです。弟子入りした当初は、砥石などの道具作りからスタート。「道具作りを完璧に習得できるまで、江戸切子を作らせてもらえなかった」と川辺さんは語ります。 江戸切子の技術習得以外に大変だったのは仕入れや税金関連の経理の仕事でした。慣れない作業に苦戦しながらも、家業を継ぐ者として、職人でありながら経営も行う「商人職人」の精神や技術を身につけました。 そんな中、川辺さんが30歳のときに師匠である父親が他界。「江戸切子の職人は一人前になるまで30年くらいかかります。父親が他界してからは、周りの職人の作品や工房を参考に、必死で技術を磨きました」と川辺さんは当時を振り返ります。川辺さんを支え続けたのは、妻の良子さんです。製作前の硝子に目印をつけたり、製作後に検品を行うのは良子さんの仕事。検品は良子さんの方が上手い、と川辺さんは顔をほころばせました。 江戸切子は、様々な模様を組み合わせることで1つの作品を作ります。硝子は湾曲しているため、模様を繋ぎ合わせ、同じ深さでカットするには緻密で繊細な技術が求められます。江戸切子の製作で重要なのは集中力。作業中はくしゃみも瞬きもできません。座る位置や体勢が変わるだけでも感覚がずれてしまうため、1つの模様を削り終わるまではトイレにも行きません。江戸切子の作品を1つ製作するのに、最低でも3日はかかるそうです。 江戸切子の普遍的な美しさを、子供たちに伝え続けたい 川辺さんが品川区の小学校で体験授業をはじめたのは約25年前。「若い人に技術を教えるのは張り合いがある」と川辺さんは笑います。これは私の宝物、と見せてくれたものは、体験学習を受けた生徒さんからの感謝の手紙でした。街中で「江戸切子の先生だ!」と声を掛けられたり、10年以上前に体験学習を受けた生徒さんに居酒屋で会い、「あの時作った江戸切子、今でも大切に持っています。今日は僕が奢ります」と言ってもらえたこともあったのだそう。長年地域に根ざした活動を行ってきた川辺さんならではの出来事です。 「江戸切子の魅力は、無限のデザインと普遍的な美しさ」と川辺さんは語ります。「職人のセンス次第で、様々な模様ができます。江戸切子の模様はとにかく綺麗なんですよ。一目で誰もが綺麗だと感じるでしょう。年齢や時代を超えた美しさがあると思います」。川辺さんが製作した江戸切子は個人で購入も可能。ぜひ一度、川辺硝子加工所に足を運んでみてください。 2ページ  中原児童センター、東五反田児童センターからのお知らせ 4月から小学生になるお子さんの保護者の方へ 小学生になったら、お子さんのみでの来館が可能です。 Q.なにして過ごすの? A.過ごし方は子どもたち次第!宿題をしたり、漫画を読んだりボードゲームをしたり、バスケしたりみんなでワイワイ遊ぶ子もいればひとりでのんびり過ごす子もいますよ。 Q.やっぱりまだひとりで行かせるのは不安・・・保護者も行ってもいいの? A.もちろんOKです!小学生でも、お子さんと一緒に来館して、遊んでいく方もいます。未就学児のお子さんは、保護者の方と一緒の来館が必須なので、入学前でもお気軽に遊びに来てくださいね! 乳幼児の保護者の方へ 4月から令和5年度の親子のひろばがはじまります 品川区の児童センターすべてで行われている、近い月齢の親子で集まり、お子さんの成長を喜び合ったり、子育ての情報交換ができる時間「親子のひろば」。令和4年度の活動は3月までで、4月からは新年度の親子のひろばがはじまります!時間や曜日は館によって異なりますので、詳しくはお問い合わせください。 その他、利用にあたってご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。 館によって利用方法法が異なる場合があります。詳しくは、中原児童センター、東五反田児童センターまたは、お近くの児童センターまでお問い合わせください。 社会情勢によって、事業の変更や中止の場合があります。ご了承ください。 お問い合わせ先 中原児童センター 03-3492-6119 東五反田児童センター 03-3443-1629 歳末警戒パトロール 12月27日、西五反田谷山会の歳末警戒パトロールに参加させていただきました。谷山会では毎年8月と12月に防犯パトロールを行っており、12月は27日〜29日まで3日間行われました。27日の参加者は18名。小学校入学前の小さなお子様からご年配の方まで幅広い参加があり、町の治安維持や路上に落ちたゴミ拾いをします。参加者が集まったところで、飛内会長からの挨拶と、和田防犯部長からの説明があり、2つの班に分かれて町のパトロールの開始です。拍子木や赤色誘導灯、懐中電灯を持ち、本部のあるファミーユ西五反田東館を中心に2つの班が別々のコースをパトロールします。一周してから一度本部に戻って情報共有を行い、また別のコースをパトロールして終了となります。当日は冬空でしたが、参加された方々による「町の安心・安全を守ろう」という思いが伝わり、心が温かくなりました。参加すると、年末の夜にカーン!と鳴り響く拍子木を叩くこともできますよ。自分の町を守る活動に参加してみてはいかがでしょうか。 目黒川みんなのイルミネーション2022 今年度も11月11日から1月8日まで、大崎橋から居木橋の間の目黒川沿いに冬の桜がピンクの花を華麗に咲かせました。なんと!冬の桜の電力は近隣の飲食店・ご家庭の協力で集められた食用油の廃油を使用しています。!水辺ひろばには毎夜キッチンカ―も出店し賑わっていました。11月11日の点灯式は御殿山小学校の金管バンドクラブ、日野学園の吹奏楽部・ダンス部のほかプロの演奏家による二胡・琴・尺八の演奏もあり盛り上がりをみせていました。 ドリームジョブツアー in 五反田 1月21日(土)、日野学園に、五反田エリアの企業24社がキャリアの授業のために集結!これは、8年生を対象に、市民科の授業として行われており、今回が6回目となります。  ベンチャー企業をはじめとする大崎・五反田・目黒に本社のある企業・事業所の創業者や社員の方々との交流を通して、生徒たちは、アバターでの出社やリモートオンリーといった新しい働き方に驚いたり、企業紹介を聞いて「身近の五反田に、こんなすごい会社があるのか」と誇らしく感じたり、「なぜ勉強するのか」を問われ戸惑ったりしていました。  生徒たちにとって、キラキラと輝いている講師と接することで、「働く」ことへの負のイメージが変わり、視野を広げた2時間となりました。 参加された企業にとっても、「企業の目指していること」や「なぜ今、私はこの仕事をしているのか」を改めて考える機会になったとのこと。 学校と地域社会が協働して子どもたちの成長を支えていく機会の重要性を感じました。 川柳・俳句 1.寒い朝 かけ声だけで 床を出ず・・・・・・・西五反田3丁目 飛内 秀光 2.いつ慣れる スマホ脳トレ 期限なし・・・・・西五反田3丁目 大島 道子 3.気を付けて 味わって噛む 岩おこし・・・・・旗の台4丁目 泉 喜久雄 4.始めた日 それで終わりの 日記調・・・・・・南品川6丁目 田中邦彦 5.カップルの 話割り込む お節介・・・・・・・旗の台6丁目 野村 美恵子 6.同郷に ひょっこり出会い 里言葉・・・・・・大井3丁目 金輪 健 7.晩学に してはと講師 誉め上手・・・・・・・西五反田6丁目 久保田 公二 編集後記 娘の出産を機にラジオを聴くようになりました。目当ての番組が終わって次の放送が始まると、知らなかった分野の楽しい話が思いがけず聞けたり、オンタイムでなくても聞き逃し配信で聞くことができます。学生時代は勉強と捉えて興味がなかった内容にも興味が湧いてくるから不思議です。さて、今日はどんな番組に出会えるかな?