大崎第一地域ニュース はなぐるま 第166号 令和5年8月20日発行 音声案内 編集  はなぐるま編集委員会 住所  西五反田3丁目6番3号 電話  03-3491-2000 FAX   03-3491-2002 発行元 大崎第一地域センター 1ページ 品川区に今も残る伝統工芸(日本刺繍) 日本刺繍は、絹地に絹糸で施す刺繍のことを指します。フランスやインドなど、各国の伝統的な刺繍がある中、日本刺繍の特徴は絹糸ならではの繊細な色使いや柔らかさです。 今回は、日本刺繍作家の笹原木実(ささはらこのみ)さんにお話を伺いました。 自由に、楽しく、日本刺繍を身近に 笹原さんが日本刺繍と出会ったのは十八歳のころ。デパートのカルチャーセンターに通い、日本刺繍の楽しさを知りました。その後、上皇后美智子さまのローブデコルテ製作や貴乃花の化粧回しを手がけた秋山光男氏に師事します。それから十五年以上、「日中は仕事」「夜や休日は日本刺繍」を両立する生活を続けていましたが、日本刺繍の道に進むことを決断し、教室を始めました。 品川区にある笹原さんの日本刺繍教室の特徴は何より「自由」なことです。「日本刺繍では定番の着物・帯・半衿に刺繍しても、今は着用機会が少ないですよね。レッスン料も安くないため、日本刺繍をやりたいな、と思ってもハードルが高いと感じる方が多いです。私は、日本刺繍の素晴らしさ・楽しさを多くの方に知っていただけるよう、制約のない自由な日本刺繍の機会を提供したいと思っています。額(がく)に入れて飾れるようにしたり、ピアスやブローチ等のアクセサリーにしたり、日傘に刺繍したり…。こうしなきゃいけない、という決まりはなるべく設けないようにしています。日本刺繍を身近に感じて、楽しんでもらいたいです」。 生地や糸で作品の表情が変化する 日本刺繍の制作でまず行うことは、「図案作成」です。テーマ、構図、配色など、考えることは沢山あります。図案を考えるだけで何年もかかることがあるそうです。図案が決まったら、次に生地を決めます。針を何回も刺すため、しっかりとした帯用の生地がよく使われます。「生地を白のまま使うか、単色やグラデーションで染めて使うか、図案を元にイメージします。細かな色をイメージ通りに表現するため、生地は自分で染色します」と笹原さん。生地を準備したら、次は刺繍台に生地を張ります。布目を均等に貼らないと、完成後に刺繍が歪んでしまうため、最も重要な工程と言っても過言ではありません。生地に図案を下書きしたら、刺繍糸の準備です。蚕から取れた生糸(きいと)はとても細いため、二本の糸に撚(よ)りをかけることで、丈夫な糸を作るのです。 「二本の糸を合わせて掌で転がすようにして撚り糸を作ります。むくんだり湿ったり、掌の感覚はその日によって異なるため、経験と技術を要する作業なんです。同じ箇所で使う糸は、同じ撚りの形にしないと、うまく質感を表すことができません」と笹原さんは実演してくださいました。ここまで準備してやっと縫い始めることができます。日本刺繍は両手を使って縫うため、集中力が必要です。百種類以上ある技法を使い分けることで、強弱をつけた繊細な作品ができあがります。 どれだけ作っても飽きない、日本刺繍の世界 笹原さんの作品へのこだわりは、「こだわらないこと」。教室での生徒さんへの指導だけでなく、自身の作品も柔軟な発想で自由に日本刺繍を楽しむことを大切にしています。 「とにかく綺麗なことが日本刺繍の魅力です。色も柄もバリエーションが豊かで、自由で、何枚制作しても次に縫いたい作品のイメージが湧き上がってくるんです。和風っぽい作品の次は洋風にしようかな…など考えると止まらなくて、図案のストックがどんどん増えるから制作が追いつきません(笑)。長く日本刺繍の世界にいますが、全く飽きないですね」。 最後に、笹原さんの夢や目標についてお伺いしました。「二年ごとに行っている教室の作品展は、生徒さんがとても楽しみにしてくれているので、これからも続けたいです。個人の夢は、大きな作品を作ること。実現させるためにも、まずは健康であることと、今後も変わらずに自由な発想で作品を作り続けたいです」。 (編集委員 古郡) 大崎第一地域センターでは、「はなぐるま」のほかにもSNS やサイトで、地域の様々な情報を発信しています♪ぜひご覧ください! ※後日、地域共創メディア「大崎×五反田LINK」にカラーの記事が掲載されます♪ Twitter @ osakidai1 Instagram @ osakidai1 地域共創メディア 『大崎x 五反田LINK』 2ページ 親子のひろば 新しい0歳児クラスがはじまるよ! 中原児童センター つくしんぼ【0歳児】R5.4.2以降生〜 毎週木曜日 13:30〜14:15 東五反田児童センター いちご【0歳児】R5.4.2以降生〜 毎週水曜日 10:30〜11:15 ※どちらの親子のひろばも予約はいりません。プログラムによって持ち物がございますので、一度問い合わせてからお越しください。 中原児童センター 03-3492-6119 離乳食レッスン3回食 日時:令和5年9月25日(月)10:30〜12:00 対象:おおむね9〜11か月の親子 定員:10組(先着順) 講師:栄養士(品川栄養士会) 内容:講話と調理のデモンストレーション 備考:同室にて保育があります 申込:9月1日(金)〜電話または来館にて受付 東五反田児童センター 03-3443-1629 ベビーマッサージ 日時:令和5年9月4日(月)10:30〜11:30 対象:ハイハイ前までのお子さんとその保護者 定員:12組(先着順) 講師:助産師(一般社団法人品川港助産師会) 持ち物:大きめのバスタオル 申込:8月21日(月)〜来館または電話受付 氷川神社例大祭 9月15日(金)から17日(日)にかけて、氷川神社の例大祭が執り行われます。 15日は19時から宵宮祭、16日は11時より大祭が斎行され、17日は4年ぶりとなる神輿の渡御、神幸祭が行われます。 例大祭(例祭、大祭)はその神社で最も大きなお祭りで、その期日は、神社によって異なりますが、おまつりされている御祭神に関係のある日や、神社が創健された日など、御祭神や神社にゆかりの深い日が選ばれています。 氷川神社の例大祭は、明治43年に氷川神社と近隣の神社(八幡神社、諏訪神社、第六天社)が合祀された9月13日に行われていましたが、その後、13日に近い週末に行なわれるようになりました。 お祭り=お神輿と思う方も多いと思いますが、氷川神社のお神輿は、大拍子と笛の音に合わせて担ぐ、城南地区独特の担ぎ方で担ぎます。 期間中はお囃子や奉納演芸などの神賑行事も行われ、露店も出店されて境内は賑わいます。 神社に良くも良し、神輿を担ぐも良し、みなさんも氷川のお祭りをenjoyしませんか。 (編集委員 中村) 第四日野小学校「校舎おわかれイベント」7月8・9日に開催! 7月新校舎へ引っ越す前に馴染みある旧校舎のおわかれイベントを開催しました。教室や廊下の壁に直接描けないため思案していた所、町会夕陽会にある写真スタジオ・EASE社長、福島さんのスタジオペーパーを再利用したいという記事が目にとまり、校舎内に貼ったカラフルなスタジオペーパーにメッセージや絵を描くイベントを思い付きました。 2日間で在校生親子や卒業生、地域の方、関係者ら約1200名が来校!学校への想いや思い思いの絵を壁いっぱいの大きな紙に描きました。イベントで待ち合わせて夜は同窓会という卒業生もいたようです。また80名ものボランティアが協力くださいました。関係くださった全ての方に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。 (第四日野小学校 学校地域コーディネーター・清水陽子) 川柳・俳句 1.風呂帰り 鰯サーモン 半額に・・・・・・・・・西五反田3丁目 大島 道子 2.可愛い手 そっと合わせた 蝉の墓・-・・・・・旗の台4丁目 泉 喜久雄 3.酒瓶の 腹には白い 停止線・・・?・・・・・・南品川6丁目 田中邦彦 4.わきまえぬ 男は口で 二度転び・・・・・・・大井3丁目 金輪 健 5.写真見て 自分の方が 良いと言う・・・・・・旗の台6丁目 野村 美恵子 6.竹槍で 戦する気で いた昭和・・・・・・・・西五反田6丁目 久保田 公二 編集後記 少子化の危機が叫ばれています。日本の人口は2008年をピークに減少へと転じ、以後は毎年20万人前後の減少が続いています。その主な背景になっている晩婚化や非婚化を改善するために最近様々な対策に力が注がれるようになってきました。とは言え子育ての原点はやはり健全な家庭だろうと思います。 これからの夫は必要な育休はしっかり取得して、是非子育てのより良いパートナーになりましょう。昔ながらのジジババたちの手助けも有りかもしれません。 そうしたやさしい環境の中で、これからは一人でも多くの子どもが誕生し、そして健やかに育っていける社会になって欲しいと願っています。 (編集長 久保田)  地域の方が協力し意見を出し合って「はなぐるま」を作成しております。 ご意見・ご感想や川柳・俳句などお気軽にお寄せください。 編集委員も随時募集中です!一緒に紙面作りをしましょう。 大崎第一地域センター電話3491-2000までご連絡ください。 お問い合わせ 品川区地域振興部地域活動課大崎第一地域センター 電話 03-3491-2000 FAX  03-3491-2002