件名 第1回 旧荏原第四中学校跡地活用方針策定委員会 日時 2023年7月10日(月)14:00~15:40 場 所:災害対策本部室(品川区役所第二庁舎4階) 出席者 14名 配布資料 資料1 次第 資料2 設置要綱 資料3 公開基準(案) 資料4 諮問文(写) 資料5 説明用スライド 資料6 委員名簿 資料7 委員提案・意見シート 参考資料 席次表 1.開会・挨拶 ・品川区企画部企画課政策推進担当課長(以下、事務局)より開会。 2.委員委嘱 ・事務局より、学識経験者、区内関係団体及び公募区民、現施設に関連のある部署の区職員より構成している事の説明と、 本日は3名の方が所用のため欠席の旨を説明。 3.区長挨拶 ・森澤区長より挨拶を賜った。 4.委員紹介 ・事務局より委員の紹介を行った。 5.諮問 ・森澤区長より鈴木委員長へ諮問文の交付。 6.委員挨拶 ・委員長には清泉女子大学文学部地球市民学科 鈴木 直喜教授、副委員長に東海大学建築都市学部建築学科後藤 純准教授にお願いすることとし、委員長より挨拶を賜った。 ・本委員会の検討内容について、下記のとおり進める事とした。  1.売却せずに区による活用を検討する。  2.建設から60年近く経過し、老朽化が進んでいる。都度修繕を行っている状況から、バリアフリー化されたより利便性の高い施設を新設する。  3.整備費用や整備手法については検討せず活用の具体的な用途を提案する。 7.委員会運営について ・事務局より説明。その後傍聴希望者5名の入室。 8.説明および協議 ・事務局より資料の説明を行った。 【以下、意見交換内容】 委員 ・跡地活用検討で必要な点が3つあると考える。1点目が災害時に住民の避難所として活用できる施設であること、2点目が子どもから高齢者、 障害者の方が行きたい、使いたいと思える施設であることが大切である。2点目の視点は防災にもつながると考えており、 日頃から地域の方の顔を知る機会がある施設があることで、災害時にもお互いが助け合える。 3点目は、これから増加が見込まれる外国人の方々も心地よく使える施設であることが大切だと考える。 公共財としてこれから生まれてくる子どもたちのことも考え、すべての方たちに有益である施設になるとよい。 委員 ・地域の思いは、防災関係の充実だと思う。防災関係を中心としながら、例えば高齢者、障害者施設の中にスポーツ関連も入れていただきたい。 ワークショップの付箋の意見の中に、すべての要望を満たす施設は可能というコメントがあったが、究極の意見でありそんなことが可能なのか、 という印象をもった。例えば長野県の小布施にはスポーツ施設と高齢者施設の複合施設があり、2つの複合化はどの自治体でもやっている。 それ以上は難しいと思うが、一方で、これから60年、70年を見据えた時に3つ、4つの複合化など将来的な視点から検討する必要がある。 委員 ・一番の課題は防災である。将来起きるであろう首都直下地震も含めた災害への対策として避難所は必要である。 ワークショップでは様々な意見が出てうまくまとめていただいたが、これらすべてを入れることはできないと思うので、地元としては、 避難所機能を充実させ安心した生活を送ることが第一の要望である。 また、まちづくりの観点から、いろいろ課題があると思うが、敷地を細分化することは避け、 近隣の戸越公園との連携なども見据えて検討していただきたい。 委員 ・活用イメージとしては、町会活動の場や新しい施設として、地域の情報発信の場になる施設になるとよい。 委員 ・行政需要として、不登校の児童・生徒が学べる場所とあり、不登校児の中には軽度の発達障害・知的障害の方もいると思う。 行政が需要を認識している事はうれしく思う。そのうえで、町会の皆様から防災の話が挙がったが、 障害をもった方と一緒に避難することはできないのでは、という不安を持っている。 当会でも跡地活用についてアンケート取ったところ、ハコモノをつくってほしいという意見が多かった。 ただ、ハコモノといっても閉じられたものではなく、高齢者、障害者、外国人に開かれ、その中で、障害者に対して理解が進むような場所、 仕掛けづくりとなればよいと考えている。 委員 ・戸越公園駅周辺まちづくり協議会でも跡地について議論した経緯があり、内容は、ワークショップの意見とほぼ同様の意見だった。 跡地活用の物理的な課題は、東急大井町線が高架化される事で、どこまで敷地、建物の有効活用ができるかという事だと感じている。 当協議会にも皆様のアイデアを伝え一緒に考えていきたい。 委員 ・ワークショップの意見を5つのカテゴリーに分けて整理しているが、5つ全てを実現することは難しいと考える。 このように複数あるアイデアから今後どう絞り込んでいくのか聞きたいが、地域からの要望としては、防災への声は多く、 関心も高いという印象を受ける。 委員 ・防災としての避難所の活用を考えている。すべての要望を入れるわけにはいかないと思う。内容について違和感はないが、 当町会内にある施設なので皆様のアイデアを聞いて町会とも話し合いながら、できるだけ多くの人に使ってもらえる施設にしたい。 委員 ・学校跡地なので、学びの場としての記憶を残したい気持ちがある。区民のための学びの場、社会とつながりたい人が働ける場など、 高齢者や若者が互いに学び合いができる場所になると良いと考える。あえてカテゴリーで分けず流れの中ですべてを網羅することは、 そこまで難しくないと思う。防災の観点からは今の体育館や校庭のスペースを残しつつ、 ニーズがある時間帯というのも世代によって違うと思うので、防災機能も備えた多世代が満たされる施設になるとよい。 委員 ・ワークショップも見学させていただき、様々なご意見をいただいた。地元の方々の防災への要望も認識している。有事の際の防災対応とあわせて、 平時にはどのように活用すれば地域の方に愛される施設になるのかを皆様とともに検討を進めていきたい。 委員 ・現在、少年少女のスポーツ団体が活用している。平時では、今後も青少年の健全育成や地域交流といった、 高齢者と地域、青少年、子どもたちの交流が大切になると思うので、そういった活用ができれば良いと思う。 委員 ・当施設は現在も区民避難所となっている。また周辺には木造住宅が密集していることから、地域の方の防災意識は高いと感じている。 これまでも跡地活用については様々なご意見をいただいてきた。安全な市街地形成、安全な生活環境といった視点から、 次世代につながる施設の提案がまとめられると良い。 委員 ・区内には閉校になっている学校が他にあり、その活用についての地域要望としては区民避難所、 地域開放のスポーツ施設(通常の学校が有している機能)である。教育面では新たな行政需要として様々な課題があり、 それらの課題解決が図られる施設や、ご意見にあったように様々な人たちがつながる施設といった意見には共感している。 広大な敷地のため機能を絞ることは難しいとは思うが、地域から愛される施設ができるよう、教育の視点も踏まえながら検討を進めたい。 委員長 ・防災に関するご意見が多いが、防災学の観点からするとハード面だけでなくソフト面もある。 実際に避難する場所があってもそこに行くまでが難しい場合、地域住民がお互いに交流していると助け合って避難できることがある。 どんなハードにするかという議論と同時に、どのようなソフト(交流の仕組み)をハードの中に構築し防災機能を強化するかということも 検討することが重要である。ハード面をソフト面としてサポートする仕組みをどのように入れていけるかがポイントになると考える。 どういった機能をこの施設に入れればよいかなど、何かアイデアがあればご意見をいただきたい。 委員 ・いざという時に避難所として使える機能を有する施設、という意味で発言した。 災害はいつ起こるかわからないので、いざという時に安心できる施設がある良い。 委員 ・高齢者や小さな子どもがいる世帯、災害時に支援が必要な人・世帯は行政が町会と情報を共有していると思う。 ただ、町会の高齢化により実際に支援ができるかは難しい。 委員 ・避難訓練など町会の活動も参加者が固定化されほとんどが高齢者である。地域で中高生と交流して感じたのは、 物覚えも手際もよく何でもできるということ。コミュニケーションという意味でも若い力を取り込むためには、 学校と町会との連携が必要だと感じている。例えば、学校と町会が合同で避難訓練をするなど。 委員 ・子どもが中学生の時に学校で避難訓練があり、町会の方と一緒に避難する練習をした。 そういった機会があると子どもたちと町会の方がお互いに認識できるので、そういった活動や仕組みも良いかもしれない。 委員 ・本委員会ではハード面とソフト面、両方を検討するのか。 委員長 ・建物を新設するのでハードとなるが、それをどのようなものに使うのかという事、例えば、多様な人たちのつながりや交流を促進するために使うのか、 または障害者、高齢者、外国人の居場所のために使うのか。そのための機能が入っている。 結果として防災にも資する機能になるのではないか、と考える。 委員 ・防災の面から言うと、跡地は線路を挟んで都立大崎高校と隣接している。高校のクラブ活動に防災部があると聞いている。 専門的に勉強しているようなので、いざという時の防災設備や地域連携について意見交換をしてはどうか。 そのアイデアを本委員会にも反映できると良い。 委員長 ・本日は防災の話に特化してしまったが、防災以外での用途のご意見はあるか。 委員 ・武蔵野プレイスを思い出した。10年ほど前に子どもの習い事で武蔵境に通っていた時に利用していた。 基本は図書館でイベントスペースやカフェなどもあり、大人も子どもも楽しめて様々な方が出入りする仕組みになっていた印象がある。 ちょっとお洒落で安くお茶が飲めて、座って休めるところがあれば地域の方は利用するのではないか。 委員 ・中学校の部活動の指導者や随行員などの地域移行についてスポーツ庁が推進しているが、 例えば様々なスポーツの公式試合ができるようなグラウンドや設備があると、中学生にとっても目標にもなると思う。 遊具などがある公園も良いとは思うが、多様な競技ができる場所があっても良いと感じた。 委員長 ・次回は本日のご意見等を踏まえ、事務局で活用方針のコンセプト案をいくつかとりまとめていただき、導入機能の整理までご提示いただきたい。 その他 次回の日程は下記の通りとした。 ・第2回策定委員会:9月12日(火) 開催場所は調整中 9.閉会