大崎第一地域ニュース はなぐるま 第167号 令和5年10月20日発行 音声案内 編集  はなぐるま編集委員会 住所  西五反田3丁目6番3号 電話  03-3491-2000 FAX   03-3491-2002 発行元 大崎第一地域センター 1ページ 品川区に今も残る伝統工芸(江戸すだれ) 例年に比べ特に暑かった今年の夏、暑さ対策にすだれを活用された方もいらっしゃるのではないでしょうか。夏の風物詩であるすだれですが、最近は季節に関係なくインテリアとして楽しむ方が増えているようです。今回は江戸すだれ職人の鈴木祐二さんに、すだれの魅力についてお伺いしました。 四代に渡り受け継いだ江戸すだれの技術 すだれが一般的に使われるようになったのは江戸時代から。それまでは貴族など身分の高い人が使っており、庶民には浸透していませんでした。(身分の高い人の姿を見ないように「御簾(みす)」と呼ばれる縁のある高級なすだれを隔てて話す光景は、テレビなどで観たことがあるのではないでしょうか)。すだれは、「内掛けすだれ」と呼ばれる屋内で使用するものと、屋外で使用する「外掛けすだれ」で用途や作り方が異なります。「内掛けすだれ」は遮光やインテリア、仕切りとして、「外掛けすだれ」は風通しを保ちながら遮光や目隠しとして使うことができます。 鈴木さんは、大正二年創業の「鈴松商店」の四代目。素材の選定から製作まで一貫して行う、江戸すだれの職人です。祖父・父ともにすだれ職人の家庭に生まれ、高校卒業後に職人の道へと進むことを決めました。まずは素材について勉強し、その後、編み方を習いました。一人前になるまでには六、七年ほどかかったそうです。 すだれは「手編み」「機械編み」の二種類があり、鈴木さんは主に「手編み」で製作します。「すだれを掛けてしばらく経つと重力の影響で糸が少し伸びてしまうのですが、手編みと機械編みでは伸び方が異なります。手編みは素材によって力加減を変えながら編むため、糸が均一に伸び、多少の伸びであれば使用に支障はありません。機械編みは力加減の調整ができないため、糸の伸び方がその箇所によって異なり、同じすだれの右側と左側で長さが変わってしまう、なんてこともあります。ただ、室内用の細い素材を使ったすだれは手編みの力では折れてしまうため、機械編みの方が綺麗に仕上がります。素材によって使い分けるんです」と鈴木さん。手編みの際は「投げ玉」と呼ばれる重りに糸を巻きつけ、前後に交差させることで一列ずつすだれを編みます。投げ玉を交差させる際の力加減で、糸系の締まり具合が決まるのです。投げ玉が編み台の竹に当たる「カン、カン」という高音がリズミカルに響きます。 すだれには、竹、萩、葦(よし)、御形(ごぎょう)、代萩(だいはぎ)などの天然素材を使い、用途や設置場所の雰囲気によって使い分けます。同じ素材でも形や節が異なるため、組み合わせや糸の力加減によって全体のバランスを整えながら一張りのすだれを製作します。まさに職人技です。 色や素材で選ぶもよしインテリアとしても楽しめる 鈴木さんはすだれの作り置きはしておらず、注文ごとに用途や場所に合わせて丁寧に製作します。「長さが1センチ違うだけで、景色の見え方や雰囲気がガラッと変わります。素材、色を決めるときも、実際に使うシーンを想像し、その方の生活に溶け込むようなすだれを作ることを大切にしています」。 すだれを掛けられる場所がない家も多いですが、うまく生活に取り入れる方法はあるのでしょうか。「海外の方は、天井に貼ったり、ポスターのように壁に飾る方もいらっしゃいます。発想が自由で面白い!と感心してしまいました。すだれは窓付近に掛けるもの、仕切りに使うもの…ということは気にせず、インテリアとしても楽しむ方が増えていると感じます。用途は気にせず、色や素材でお気に入りの一張りを選ぶのも楽しいと思います。すだれは透け感があって涼しげに見える一方で、天然素材ならではの温かさも感じることができますよ。季節に関係なく、すだれのある生活を楽しんでもらえると嬉しいです」。 (編集委員 古郡) 大崎第一地域センターでは、「はなぐるま」のほかにもSNS やサイトで、地域の様々な情報を発信しています♪ぜひご覧ください! ※後日、地域共創メディア「大崎×五反田LINK」にカラーの記事が掲載されます♪ X(旧:Twitter) @ osakidai1 Instagram @ osakidai1 地域共創メディア 『大崎x 五反田LINK』 2ページ 中原児童センター JUMP-JAM〜みんなであそぼう〜 日時:令和5年10月20日/11月17日/12月15日 毎月第三金曜日16:00〜16:45 対象:小学生以上 内容:JUMP-JAMプログラムを行っています。学校・学年関係なく、みんなが楽しく遊べる運動遊びプログラムです!遊びにアレンジを加えながら、体をたくさん使って遊んでいます。 申込:なし 赤ちゃんふれあい事業参加協力親子募集! 日時:令和5年11月1日(水)10:45〜12:20 場所:第四日野小学校 対象:0歳児親子 内容:小学生が乳幼児親子と触れ合うことで、生命の大切さを学びます。また、参加される乳幼児親子の皆さんは、小学生との触れ合いを通して、お子さんの未来や将来の姿に想いを馳せることができる時間になります。詳しくは中原児童センターまでお問い合わせください。 申込:10月2日(月)〜来館又は電話受付 中原ふぁみりーフェスティバル 日時:令和5年12月16日(土)午後 対象:乳幼児親子〜高校生まで 定員:なし 内容:あそびコーナー、ダンス発表、親子向けステージ等、楽しいことが盛りだくさん!詳しくは中原児童センターまでお問い合わせください。 申込:なし 東五反田児童センター 幼児食の栄養バランス 日時:令和5年11月13日(月)10:30〜11:30 対象:1歳半〜3歳くらいの親子または保護者 定員:15組 講師:栄養士 内容:栄養士の方を講師としてお招きし、幼児食についての講話と質疑応答を行います。 申込:11月1日(水)〜来館または電話受付 卒乳のおはなし 日時:令和5年11月27日(月)10:30〜11:30 対象:卒乳に興味のある方 定員:12組 講師:一般社団法人品川港助産師会 助産師 内容:卒乳時期のお子さんの成長や親子の関わりについて講話と質疑応答を行います。 申込:11月1日(水)〜来館または電話受付 ベビーマッサージ 日時:令和5年12月18日(月)10:30〜11:30 対象:おおむねハイハイ前までのお子さんと保護者 定員:12組 内容:親子のスキンシップに関するお話を交えながら、ベビーマッサージ講座を行います。 申込:12月1日(金)〜来館または電話受付 品川区立総合体育館でスポーツの秋を楽しもう!! 総合体育館では、気軽にお好きなスポーツを楽しめるよう「フリー利用」を開設しています。曜日と時間帯でいろいろな種目(バドミントン、卓球、バレーボール、バスケットボール、バウンドテニス、社交ダンス、日本民踊、剣道、柔道、障害者スポーツ)がありますので、ご利用ください(1回200円、中学生以下100円) http://www.ssa-or.biz/shisetsu/sougou/1000382.html 雉子神社例大祭 10月7日(土)8日(日)に雉子神社の例大祭が挙行されました。8日には氏子町会のこども神輿が五反田駅前に勢揃いし、宮入りしてお祓いを受けたあと夫々の町内をまわりました。沿道には出店も並び、7日には氏子有志による演芸の奉納、8日には神楽が奉納されるなど、お祭りは賑わいました。 雉子神社の歴史は古く、第十二代景行天皇四十年に日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀る神社として創建されたとあります。徳川三代将軍家光が当地に鷹狩りに訪れた折1羽の白雉が社地に飛び行ったのを追って家光は社前に詣で「まことに奇端である。以後雉子宮と称すべし」と命じたという伝承により雉子の宮と称してきました。徳川将軍家に庇護され現在も社紋には葵紋が使用されています。 明治維新後に雉子神社と改称し現在にいたっています。 平成7年に社殿を新築した際に伝承に基づいた雉の像(彫刻家 圓鍔勝三:えんつばかつぞう作)が拝殿屋根左側に飾られました。 (編集委員:服部) あいおい夏祭り 「第7回あいおい夏祭り」が8月27日(日)午後4時から東五反田4丁目の相生会町会地区の一角を車両通行止めにして開催されました。 このお祭りは、地元の相生会町会と地区内の博芳堂薬局・東五反田倶楽部の3者が合同開催で実施していますが、ボランティアとして近所の薬局や施設の従業員さん、福祉関係の学校の学生さん、また保育園の園児なども手伝いを応援しており、熱気あふれるチームワークを醸し出していました。 開催者を代表して、伊藤相生会町会長の挨拶でお祭りは幕をあけ、出店の屋台もアニマルすくい・スーパーボールすくい、飲み物類ではラムネ・チューハイ・ハイボール・缶ビール・かき氷、食べたい人向けには焼きそば、フランクフルトソーセージ・チョコバナナ・ベビーカステラなどが数多く並び、また「自然栽培応援プロジェクト」として今年は山形県遊佐町から採り立ての野菜が出品されました。 もっとも人気を集めていたのは豪華景品が当たる「くじ引き」で、お目当ての賞品を狙う人が炎天下にも関わらず延々と長蛇の列をつくっていました。 予定通りに午後7時、約800名(事務局調べ)の来場者で盛り上がった今年の「あいおい夏祭り」もトラブルもなく、また来年を楽しみながら無事終了いたしました。 (編集委員 中村) 川柳・俳句 1. 夕暮れの キャッチボールは 父息子・・・・・西五反田三丁目 大島 道子 2. 高速は 名ばかりと知って 帰省する・・・・・旗の台四丁目 泉 喜久雄 3. パスポート 写真写りを 誉められる・・・・・・・南品川六丁目 田中 邦彦  4. 子育てに 昔は多忙 今昼寝・・・・・・・・・・・旗の台六丁目 松本 悦子 5. 物価高 ビールいつしか 発泡酒・・・・・・・・・・大井三丁目 金輪 健 6. 目に見えぬ 風を捉えて いたカメラ・・・・西五反田六丁目 久保田 公二 編集後記   交通事故全体が減少するなかで、自転車事故の割合は6年連続で増加しています。また車道走行中の事故のほとんどは自転車が被害者になっており、その約半数以上は通学中の中高生の事故が占めています。やむなく危険な車道を避けて歩道を走れば、歩きスマホや電話、斜め歩きや横列歩き、雨天時は傘歩行者などたくさんの危険を避けて走らねばなりません。近年健康志向やコロナ禍などの影響もあって自転車利用は着実に増えてきています。こうした社会で自転車事故をこれ以上増やさないためには、自転車が安全に走れる専用レーンの拡充がこの国にとっての急務と思いますが、如何でしょうか?  (編集長 久保田) 地域の方が協力し意見を出し合って「はなぐるま」を作成しております。 ご意見・ご感想や川柳・俳句などお気軽にお寄せください。 編集委員も随時募集中です!一緒に紙面作りをしましょう。 大崎第一地域センター電話3491-2000までご連絡ください。 お問い合わせ 品川区地域振興部地域活動課大崎第一地域センター 電話 03-3491-2000 FAX  03-3491-2002