大崎第一地域ニュース はなぐるま 第168号 令和5年12月20日発行 音声案内 編集  はなぐるま編集委員会 住所  西五反田3丁目6番3号 電話  03-3491-2000 FAX   03-3491-2002 発行元 大崎第一地域センター 1ページ 品川区に今も残る伝統工芸(草木染め) 木の皮、葉、花などの天然染料を用いる「草木染め」。染められた糸を「手機(てばた)」で丁寧に織ると、暖かみのある色合いの作品ができあがります。今回は、草木染め手機織作家の藤山千春さんと娘の優子さんにお話を伺いました。 二度と同じ色は出せない 草木が織りなす世界に一つだけの作品 千春さんの母親は伊豆諸島の青ヶ島出身です。「幼少期はよく八丈島の叔父の家まで遊びに行きました。八丈島には有名な織元(織物の製造元)があり、織物は身近な存在でした」と千春さんは当時を振り返ります。美術大学に進学し、卒業後は染織家の柳悦孝氏に師事。独立後は品川区に「錦霞染織工房(きんかせんしょくこうぼう)」を立ち上げました。工房には手機があるのはもちろん、草木染めに使用する植物が育てられており、糸の染色も行われます。 草木染めは素材となる植物の配合や染料を煮出す時間、糸に対する染料の割合など、技術と経験が必要とされる工程が続きます。最終的に糸がどのような色になるか、染めてみないとわからないそうです。「化学染料と違い、前回と同じように染めた糸でも、全く同じ色にはなりません。その都度工夫しながら色を出すのが草木染めの面白いところです」。 染めた糸でまずは縦糸を織り、「杼(ひ)」と呼ばれる道具を使い横糸で模様を表現します。 「機械で織ることもできますが、織るスピードや強弱が均一なため、複雑な模様を織ると生地が縒れてしまうことがあります。手機織りでは模様によって糸を通す強弱を変えて織るため、繊細な模様を表現することができます」と手機織りの実演をしてくださいました。トントン、パタンという明るく温もりのある手機の音を聞くと、どこか懐かしい気持ちになります。 美しい色彩と繊細な模様は 着るものの魅力を引き立たせる 千春さんの代表作といえば「吉野間道(よしのかんどう)」と呼ばれる模様で織られた帯です。間道とは縞模様のことを指し、桐箱の紐や帯締めなどに使われる「真田紐(さなだひも)」が布地にそのまま織り込まれているような模様が特徴です。綺麗な膨らみを出すためには、手機で丁寧に織る必要があります。「帯の作品が多いのは、同じ着物でも帯の合わせ方次第で雰囲気を変えることができるからです。帯を変えるだけで、何通りものコーディネートを楽しむことができるんですよ。作品作りの際に大切にしていることは、着るものを引き立てる帯かどうか。顔馴染みが良く合わせやすい帯であることを心がけています」。千春さんは事前に図案を描くことがありません。その時のイメージで織りながら糸を組み合わせるのだそうです。娘の優子さんは「母の色使いは唯一無二だと思います。母の色彩センスと数多くの作品を手がけた経験を、側で学んで習得したいです」と話します。 催事会場にいる方のコーディネートから着想を得て、作品の参考にすることもあるそうです。「その時代の流行や文化を取り入れることが、伝統を継承することだと思います」と優子さん。こうして技術の継承と文化の融合を繰り返し、伝統工芸は受け継がれていきます。 (編集委員 古郡) 大崎第一地域センターでは、「はなぐるま」のほかにもSNS やサイトで、地域の様々な情報を発信しています♬ ぜひご覧ください! ※後日、地域共創メディア「大崎×五反田LINK」にカラーの記事が掲載されます♪ X(旧:Twitter) @ osakidai1 Instagram @ osakidai1 地域共創メディア 『大崎x 五反田LINK』 2ページ 中原児童センター 03-3492-6119 JUMP‐JAM~みんなであそぼう~ 日時:令和6年1月19日(金)16:00~16:45    令和6年2月16日(金)16:00~16:45 対象:小学生以上  定員:なし 内容:JUMP-JAMプログラムを行っています。学校・学年関係なく、みんなが楽しく遊べる運動遊びプログラムです! 申込:不要 卒乳のおはなし 日時:令和6年1月26日(金)10:30~11:30 対象:卒乳に興味がある方 定員:10組 講師:助産師 内容:卒乳時期の子どもの成長や、親子の関わりについて考えてみましょう。 申込:1月4日(木)~来館又は電話受付 0歳からはじめるむし歯予防 日時:令和6年1月29日(月)10:30~11:30 対象:0歳児親子 定員:15組 講師:歯科衛生士 内容:歯科衛生士の方を講師としてお招きし、むし歯予防についての講話と質疑応答を行います。 持ち物:普段使っている歯みがきグッズがあればお持ちください。 申込:1月4日(木)~来館又は電話受付 東五反田児童センター 03-3443-1629 0歳からはじめるむし歯予防 日時:令和6年1月22日(月)10:30~11:30 対象:0歳児親子 定員:20組 講師:歯科衛生士 内容:歯科衛生士の方を講師としてお招きし、むし歯予防についての講話と質疑応答を行います。 持ち物:普段使っている歯みがきグッズがあればお持ちください。 申込:1月4日(木)~来館又は電話受付 産後ママのセルフケア 日時:令和6年2月15日(木)10:00~11:30 対象:1か月検診終了後~4か月の子と母親(実施日当日の月齢) 定員:10組 講師:助産師 内容:助産師の方を講師としてお招きし、「ママのからだのケア」や「ママ同士の交流」「手遊びうた・わらべうた」などを行います。 持ち物:バスタオル(母親が使う体操用)、おくるみ、飲み物(母親の水分補給用)、必要があればミルク 申込:1月29日(月)~来館又は電話受付 関東大震災100年を迎えて 1923年9月1日(土)に発生し、10万人を超える犠牲者を出した、関東大震災。今年は関東大震災からちょうど100年目の年です。 大崎第一地域センターでは様々な災害に備え、防災意識を高めるための研修会や訓練などを定期的に行っています。10月28日(土)には町会の方を対象に、埼玉県春日部市にあります、地下神殿とも呼ばれている首都圏外郭放水路の見学など研修会を実施しました。 また12月2日(土)には区内全域で、各地区の学校に避難所を開設するなどの一斉防災訓練が行われました。 いつ起こるか分からない自然災害。普段から災害に備えて様々な対策を行うことが重要です。(事務局) 天王洲アイル~遊覧船乗船体験~ 11月5日(日)に、品川区青少年対策大崎第一地区委員会の主催事業「天王洲アイル~遊覧船乗船体験~」を実施しました。当日は午前の部と午後の部に分かれ、遊覧船(午前・午後各2艘ずつ)に乗船し、天王洲ピア桟橋を発着場として、東京湾を約90分かけて一周しました。ガイドさんの説明やクイズを解きながら、天王洲の壁画アートなど品川の水辺の魅力に触れ、大人も子どもも一緒に楽しんでいる様子が印象的でした。 大崎第一地区委員会では、来年度以降も様々な事業を行う予定です。(事務局) 目黒川みんなのイルミネーション2023 今年も11月10日から1月8日まで、大崎橋から居木橋間の目黒川両岸に冬の桜が咲きます。2011年の東日本大震災のあと都内のイルミネーションも自粛傾向にあったなか、電力不足でも遠慮なく使えるエネルギーとして、地域の飲食店・家庭から使用済食用油をいただきバイオディーゼル燃料にアップリサイクルし100%自家発電でイルミネーションを点灯してきました。 今年は初の試みとして家庭で使用済の食用油を持ちよる「みんなのアップサイクルスポット」が初日限定で登場しました。16時からは点灯式・オープニングセレモニーも行われ賑わいました。期間中毎日17時から22時まで約38万球のLEDによる満開の冬の桜をお楽しみください。(編集委員 服部) お問合せ:目黒川みんなのイルミネーション広報事務局      TEL:6261-7413 川柳・俳句 同級生 手紙の良さを かみしめる・・・・西五反田3丁目 大島 道子 片言の 廻らぬ舌の 愛らしさ・・・・・・旗の台6丁目 野村 美恵子 美味い店 噂を食いに 長い列・・・・・・南品川6丁目 田中 邦彦 腰曲がり 物干し高く 背伸びする・・・・旗の台6丁目 松本 悦子 窓開けて 眠気を払う 冬の風・・・・・・旗の台4丁目 泉 喜久雄  したたかに 生きてる証 ごみの山・・・・西五反田6丁目 久保田 公二 編集後記   思いおこせば、今年ほど猛暑が続いた夏は無かったような気がします。世界各地から 山火事、干ばつ、洪水、農作物の不作等の厳しいニュースが頻繁に流れてきました。 地球の温暖化は私たちの生活のリズムだけでなく、世界の気象や風土、動植物の生育 環境等にたくさんの深刻な被害を与えています。 春夏秋冬の四季がやさしく流れていたかつての日本のみならず、生きとし生けるものすべての未来がかかっているこの地球の、これ以上の温暖化を防ぐ手立ては私たちには無いものでしょうか!(編集長 久保田) 地域の方が協力し意見を出し合って「はなぐるま」を作成しております。 ご意見・ご感想や川柳・俳句などお気軽にお寄せください。 編集委員も随時募集中です!一緒に紙面作りをしましょう。 大崎第一地域センター電話3491-2000までご連絡ください。 お問い合わせ 品川区地域振興部地域活動課大崎第一地域センター 電話 03-3491-2000 FAX  03-3491-2002