資料7 令和5年度インクルーシブひろばベル活動報告 ベルが目指すもの ビジョン 障害児とその家族が、いろんなコミュニティとつがり、自分らしさを発揮できる社会 ミッション すべての子供が、わくわくする遊び場をつくる。 保護者向け 障害児保護者の安心拠点 概要 品川区医療的ケア児地域生活支援促進事業運営業務委託 保育スタッフ、看護スタッフが常駐 親子で利用できる、いわゆる子育て広場 開館日時 平日10時から13時および14時から17時 利用料 無料 利用対象 0歳から18歳までの児童 相談室 月2回、1回30分 今年度の施設の利用状況 登録世帯数 品川区 203 品川区外 99 合計302 利用世帯数 品川区 616 品川区外 55 利用人数 品川区 1436 品川区外 136 遊びの提供 1 自由遊びの提供 既製のおもちゃや手作りのおもちゃ、感触のおもちゃ、おままごとなど、色々な種類のおもちゃがあります。広々としたスペースでは、動きのある遊びもでき、ゴロンと床に寝転んで遊ぶこともできます。 今年度は、日本財団助成金によるおもちゃセット配布事業の支援を受け、たくさんのおもちゃの提供を受けました。 2 遊びの日 週や季節ごとに、親子で楽しんる制作など、遊びの企画、実施をしています。 施設紹介 1 空の部屋 スヌーズレン 薄暗い部屋の中で、光や音を感じられるお部屋です。スヌーズレンとはオランダ語のふたつの単語、スヌーフレン(鼻でくんくん匂いを嗅ぐ)と、ドースレン(ウトウトする)の合成語です。自分で確かめるという意味と、ゆったりする、リラックスできるという意味を持ち合わせています。 2 医療的ケアのあるお子さんも安心して利用できる食事スペース フィーカの部屋 親子でと友人同士で一緒にご飯を食べたり、ゆっくり過ごして頂けるお部屋です。 経管栄養のボトルを吊り下げるフック常備 医療的デバイスの電源コンセントも使用可能 持ち込んだものを食べることができ、冷蔵庫や電子レンジも利用できます。 イベントを通じた交流のきっかけづくり インクルーシブな場の醸成、文化を浸透させるために、健常児を含めて、障害のある子どもと家族が一緒に楽しめるよう年間を通して、様々な行事も開催しました。 相談対応について ひろばでの会話を通じた相談対応や、相談ルーム しゃべるの部屋 の予約相談を通じて実施 0歳から2歳が多いことから、障害に限らず、子育てに関する相談が多い傾向 必要に応じ、子供家庭支援センターとう、他機関との連携 地域資源や療育グッズについての情報提供 館内では、品川区内の子育て支援施設マップの掲示や、医療、福祉に関する情報誌、パンフレットなどの状況提供のほか、療育グッズのサンプルがあり、試してもらうことができます。 医療的ケア児とうコーディネータの活動について ベルの支援スタッフの2名がコーディネーター資格を取得し、施設内や地域の関係機関で活動をスタートしています。 活動例 ベルに訪れた保護者への支援機関や、親の会についての情報提供や、支援の受け方についてのサポート、戸外での経管栄養の心理的障壁のケア、子供の成長発達に応じた遊び方のアドバイス、座位保持椅子などの療育器具についての情報提供など 今年度は2つのケースにおいて、退院に向けたカンファレンスに参加。ベルの紹介を通じて、医療的ケア児も外に出て安心して遊ぶことができるというイメージを持ってもらえるよう心がけている。 医療的ケア児家庭が家庭内だけに閉じず、少しずつでも心地よくつながれる場所を複数持っていることで、負担軽減に繋がればと願い、活動している。 令和6年度に向けて 1 令和6年度は、現在の拠点である、大原児童センター全体が工事期間に入るため、9月以降は仮移転先での運営となる 2 令和3年度のコロナ状況下での開設であったことから、医療的ケア児家庭も安心して利用できるように、予約制にしていたが、今年度8月より予約制を撤廃した。そうしたこともあり、利用は増えている状況ではあるが、令和6年度に向けて引き続き親子に気軽に利用しやすいよう策を練って実行していきたい。 3 スタッフが医療的ケア児とうコーディネーターでもあるので、退院して地域生活に戻る際に、社会資源のひとつとしてベルの存在を知ってもらえるように、関係機関と連携を強化していきたい。