政策評価委員会(令和6年11月8日) 議事録 1.日時:令和6年11月8日(金)10時~11時30分 2.場所:品川区役所議会棟5階 第四委員会室 3.出席:委員11名 4.議事: 1 開会 2 本日の進め方 3 提言書の審議 (1)政策の柱1 誰もがつながる魅力ある地域社会の実現 (2)政策の柱4 地域の活力を高める産業の振興 (3)政策の柱15 平和で人権が尊重され多様性を認め合う社会の実現 (4)政策の柱18 安全と安心を体感できる地域社会の実現 4 手交式 5 閉会 5.配付資料: ・資料1 次第 ・資料2 第5回品川区政策評価委員会資料 ・資料3 令和6年品川区政策評価委員会 提言書 ・参考資料① 委員名簿 ・参考資料② 席次表 6. 議事要約 議事1 開会 事務局 品川区政策評価委員会を開会する。 今回は、最終回ということで、これまでの委員会の中で皆様からいただいたご意見を提言書(案)としてとりまとめているため、 その内容をご確認いただき、最終的には白石委員長から森澤恭子品川区長にご提出いただくことを予定している。 それでは、白石委員長よりご挨拶をお願いしたい。 委員長 今年の委員会は「地域社会」というテーマで非常に活発に議論できた。 ワークショップという新しい試みも実施し、よりよい活動ができた。 本日もよろしくお願いしたい。 事務局 以下の進行は委員長にお願いしたい。 議事2 本日の進め方 委員長 それでは、ここからの進行を務める。まず、次第2に入る前に、本日の委員会は公開で行うため、 傍聴希望者について、事務局、人数報告をお願いしたい。 事務局 現在、傍聴希望者はいない。 委員長 では、続けて次第2について、事務局より説明をお願いしたい。 事務局 冒頭でも案内したが、本日は皆様にいただいたご意見を踏まえて作成した提言書の内容を確認し、 森澤恭子品川区長に提出いただくことを予定している。 配布資料のうち、資料3が実際の提言書の案となっている。この委員会においては、提言書の概要をまとめた資料2を使いながら、 事務局から内容を説明する。 説明ののち、委員の皆様より順番に意見をいただきたい。 最後に実際の提言書を白石委員長から森澤区長に提出いただく。 委員長 本日の進め方について、意見はあるか。 議事3 事業紹介・質疑・取組みについての意見整理 委員長 それでは次第3に移る。事務局より、提言書の内容の説明をお願いしたい。 事務局 では、資料2をご覧いただきたい。 (資料2 提言書の構成について説明) 議事3(1)政策の柱1 誰もがつながる魅力ある地域社会の実現 事務局 続いて、政策の柱1について、内容を説明する。 (資料2、3 政策の柱1について説明) 議事3 (2)政策の柱4 地域の活力を高める産業の振興 事務局 続いて、政策の柱4について、内容を説明する。 (資料2、3 政策の柱4について説明) 議事3 (3)政策の柱15 平和で人権が尊重され多様性を認め合う社会の実現 事務局 続いて、政策の柱15について、内容を説明する。 (資料2、3 政策の柱15について説明) 議事3 (4)政策の柱18 安全と安心を体感できる地域社会の実現 事務局 続いて、政策の柱18について、内容を説明する。 (資料2、3 政策の柱18について説明) 議事3 (5)まとめ 委員長 提言書の内容について説明があった。 説明を踏まえて、皆様から意見をいただきたい。委員会の感想などでも結構なので、順番にご発言をお願いしたい。 委員 町会・自治会の現状を知ってもらう機会があってよかった。 また、町会・自治会の在り方や今後についても提言書に記載することができよかった。 町会・自治会を運営していくにあたり、行事等の活動を維持していくためにも、 区からの補助や助成がいかに必要であるかを感じた。今後も区と協力して活動を行っていきたい。 なお、「エシカル消費」など提言書に使われている言葉のうち、まだまだ浸透していないものもあると感じるため、 引き続き啓発活動を行ってほしい。 委員 商店街が買い物をするだけの場所というよりも、地域コミュニティの拠点として地域社会の中で重要なものであり、 大切な場所であることを認識してもらいたい。そのため、区と協力して認識を上げていきたい。 商店街の中には若い経営者も増えているため、そういった人の意見も取り入れながら、商店街も地域社会へ貢献したいと考えている。 委員 初めて委員として参加したが、今まで地域活動や普段の生活と区の政策・事業を照らし合わせることができていなかったと改めて認識した。 地域で子どもと関わる仕事を中心に活動しているが、子どもが小さいうちから地域活動に関わりを持つといったことを 政策として話題にすることがなかった。また、担い手不足や多文化共生といった課題は様々な分野で耳にすることが多かったが、 そういった課題が地域社会でも起きているという視点で考えたことがなかったため、普段の活動に持ち帰り、周囲と話し合いながら、 私たちにできること、子どもたちに伝えることをしたいと思う。 委員 品川区が様々な取り組みを広範囲で実施していること、また、その取り組みを細かな部分まで評価しているということに驚いた。 品川区に期待することは、「つなげること」だと考えている。 商店街・学生・企業など、様々主体をつなげて、掛け合わせることができれば、 何か新しい取り組みを実施することができるのではないかと考える。 委員 保育園の保護者組織や小学校のPTA、コミュニティスクール等で活動する中で、「地域社会」に関心があり、 政策評価委員会の委員に応募した。 今回の委員会では、町会・自治会、商店街、企業、大学といった限られたプレイヤーを中心に議論を行ったが、 この提言書の中にも「連携」という表現があるように、地域のつながりを考えるとさらに多層的につなげられるとよいと考える。 区が抱える課題や職員の熱意を感じることができ、また、区でも定量調査などを丁寧に実施しながら事業を展開していることが分かったため、 区民としてどうしたいか、何がしたいかが問われていると感じた。 委員 今回の「地域社会」に関するテーマは、組織のみではなく、個々の(人と人との)つながりが重要だと感じた。 区民として何か手伝えることがあるのではないかと再確認できた場でもあった。 多様性の観点から、個々の事情や価値観は変わるため、どの世代も取り残されず、 寄り添えられる政策ができれば良いと感じた。 昨年度と異なり、ワークショップがあったため、ほかの委員と自由に会話することができ、 どう考えているのかを知ることができ良かった。 委員 地域活性化や地方創生等に興味があったため、政策評価委員会は貴重な経験だった。 政策提言で強調したいことが、3点ある。 1点目は、担い手不足である。人口減少の中で、地域だけでなく企業等でも担い手不足であるのではないかと考える。 ただ数を集めるのではなく、1つの質を高められればよいと考える。 今回、担い手不足に対して、若年層と対面で話し合う場に力を入れていくという政策が良いと感じた。 2点目は、商店街を買い物の場所としてだけではなく、地域のインフラとして捉えるということである。 スーパー等と違って、商店街は人とのつながりを大事にすることが良いと感じるため、 住民が商店街で楽しんで過ごすことができるような政策があるとよいと考える。 3点目は、外国人との関わりである。例えば、商店街においては、空港が近いため、 ほかの商店街と比べて先進的な存在になるとよいと感じた。 品川区に期待することは、区として様々な社会問題に対して取り組んでいるが、 区民にその問題を伝えて、興味を持ってもらうことが重要だと感じた。 日常の中で気づいたところがあればチェックして過ごしたい。 委員 人手不足や担い手不足はどこの項目でも課題として挙がっていたように思う。学生や子供、主婦などの人材がいると思うので、 現在地域活動に取り組んでいる人以外にも呼びかけて、みんなで一緒に活動していくことが重要だと感じる。 区職員だけでなく、住民や学生が当事者意識をもって、他人任せにしないことを住民全員に期待したい。 今までは客として参加する立場が多かったが、実際現場がどういった課題を抱えているのか、 自分たちが今後どう協力すれば地域を良くすることができるかについて、新しい視点で学ぶことができた。 副委員長 年齢も性別も異なるジェンダーバランスが取れた政策評価委員会だった。 様々な立場から意見を集めることができ、委員会自体が評価されたらいいと思う。 副委員長 今回の政策評価のテーマであった「町会・自治会」・「商店街」・「外国人との共生」、「消費生活におけるデジタル時代への対応」は、 すべて日本全国でも課題になっている。そのうえで、2つの論点について発言したい。 1点目は、地域の担い手は誰なのかということである。担い手を広げなければならないという意見はあったが、 地域の方々がお互い支えあいながら、地域コミュニティを形成し、災害等の対応に立ち向かう必要がある。 印象的だったことが、町会の参加に対して、若者がなかなか参加しにくい状況だったという中で、 デジタルを取り入れながら参加しやすい環境を作る必要があるということを議論できてよかった。 2点目は、今ある地域の仕組みが時代に合っているのかである。 デジタル時代にあって、地域社会においてもデジタル化は重要であると思うが、 その悪い側面(デジタルデバイド、デジタルによる犯罪等)にどう対応するか議論できた。 また、外国人人口が増加する中で、外国人との共生もより重要になってくる。 このように時代に合わせて、地域の在り方を変えなければならないという意見があり、提言書にも反映できたと思う。 今回の提言書をきっかけに、今回の政策評価の対象外であった分野にも、このような考え方が反映されていくことを期待する。 委員長 総じて、委員構成のバランスが良く、様々な立場からしっかり意見が出てきてよかったと思う。 今回の提言書は60ページ程度ある。膨大なアイデアをすべて実行に移さなければならないというわけではなく、 アイデアの宝庫として扱い、進められる部分を進めてもらえればよいと感じる。 提言書をすべて実施することがウェルビーイングではなく、プロセスにおいて周りの人を巻き込みながら実施することが ウェルビーイングであると考えている。試行錯誤を楽しみながら、今回の提言を今後の取り組みに生かしていただきたい。 委員長 では、こちらの提言書(案)を、正式な政策評価委員会の提言書として品川区長に提出する。 次第4にうつるため、進行を事務局に返す。 事務局 これから休憩をはさみ、白石委員長から森澤区長に提言書をお渡しいただく形で進めたい。 議事4 手交式 事務局 それでは再開する。提言書を白石委員長から区長にお渡しいただきたい。 委員長 (白石委員長から森澤区長に提言書を手交付) 事務局 ありがとうございました。 では、白石委員長から、ご挨拶をお願いしたい。 委員長 政策評価委員としての提言書を森澤区長に渡した。 副委員長はじめ、委員の皆様には、8月以降長期間にわたる委員会の運営にご協力いただき感謝申し上げる。 提言書の作成にあたっては、事前検討会において区の担当者から事業の説明をもらい、 質疑や意見交換を行うことで区の取り組みに対する理解を深めた。第3回政策評価委員会では、 本年度の新しい取り組みとしてワークショップ形式での議論を行った。活発に議論を行うことができ、有意義な時間だった。 そして、第4回政策評価委員会では、正副委員長で提言書の内容を審議し、今回の委員会で区長に提言書を渡すことができた。 総括として、簡単に提言書の内容を述べる。 今回の政策評価委員会では、①町会・自治会を中心とした地域活動の活性化、②商店街の活性化、③外国人に開かれた地域社会、 ④消費生活の4つの分野について評価を行った。 ①町会・自治会を中心とした地域活動の活性化については、新しい担い手となりうる人をいかに巻き込むか、 町会・自治会以外での地域活動の担い手となりうる団体等の活動をいかにサポートしていくかについて提言した。 ②商店街の活性化については、担い手の育成に加えて、商店街を買い物をする場としてではなく、 防災拠点等の生活インフラの拠点として捉えるという新しい視点について提言した。 ③外国人に開かれた地域社会については、言葉や文化の壁の解消のための提案、 外国人が住民と関われるように行事や子ども食堂といった地域コミュニティの場に参加いただけるよう工夫することを提言した。 ④消費生活については、見守り体制の強化、デジタルトラブルへの対応、エシカル消費への対応を提言にまとめた。 特にエシカル消費については、概念の周知に加え、どのような行動がエシカル消費となるか具体的に示すことが重要だと考える。 品川区においては、提言を区民の声として積極的に活用し、政策に展開されることを期待する。 事務局 副委員長のお二人からもご意見をいただきたい。 副委員長 今回の様々な検討は私としても勉強になった。どのように新しい担い手が地域活動にかかわるか、 どのようにデジタル時代に対応するのか、どのように外国人と共生するか、それぞれを深められた委員会で、大変有意義だった。 今回の提言を今後の政策の参考にしてほしい。 副委員長 ジェンダー、年齢、職業のバランスが取れた委員の皆様と議論ができてよかった。 一方で、ワークショップでももう少し議論を深めたかったので、政策評価委員会で取り扱うテーマをもう少し絞り込んでもよいと感じた。 また、政策評価においてはアウトカム指標の設定が重要であるが、アウトプット指標のみの事業も存在していたため、 今後に生かしてほしい。 区長 正副委員長からのご意見に感謝する。他に委員の方でご意見などあるか。 委員 若い世代が犯罪に巻き込まれやすくなっている。地域の中で見守り、変えていく必要があると感じている。政策の中でも検討してほしい。 区長 ワークショップや専門部会含め、活発な議論・提案に感謝申し上げる。 昨年度に初めて政策評価委員会を開催し、今年度は方法を改善したが、テーマを絞る等は検討したい。 また、成果指標の設定も区全体の課題であると感じている。少しずつ全体として見直していきたい。 今年の政策評価のテーマである「地域社会」について、例えば、町会・自治会や地域コミュニティなどが孤立することがないように、 どうつながりを作るか、新しい人を巻き込むためにはどうすればよいかは課題として感じている。 このように課題に対してしっかりと取り組んでいきたい。 いただいた提言を事業展開に生かすことが最も重要だと考えているため、庁内でしっかりと検討し、 区民の幸せ(ウェルビーイング)の視点から、この政策評価が今後の事業展開に反映されていると感じてもらえるように取り組んでいく。 議事5 閉会 事務局 以上をもって、政策評価委員会を閉会する。