第26回 品川区世論調査 あらまし この小冊子は、2024(令和6)年に実施した「第26回世論調査」の要約版です。今回は、経年変化 をみる定住性や生活環境などの項目に加え、幸福実感度や地域愛着度、SDGs、水辺利活用な どの項目についてもおたずねしました。調査の結果は、今後の区政運営にあたり貴重な資料とし て活用してまいります。 ご協力いただきました区民の皆様には心より御礼を申し上げるとともに、調査結果の概要をお 知らせいたします。 調査の内容 1 定住性について 2 生活環境について 3 幸福実感度や地域愛着度について 4 公共施設について 5 地域活動への参加について 6 スポーツ・運動の実施状況について 7 SDGsについて 8 環境について 9 ごみ減量・リサイクルについて 10 みどりについて 11 水辺利活用について 12 心の健康・自殺対策について 13 防災について 14 広報とデジタル化について 調査概要 調査対象:品川区在住の満18歳以上の男女 (令和6年7月1日現在) 抽出方法:層化2段無作為抽出法 対象者数:2,500人 調査方法:郵送配布・郵送回収またはインター ネット回答 回収数:948人 (郵送回収 530人 インターネット回答 418人) 回収率:37.9% 調査期間:令和6年8月15日~9月15日 調査機関:株式会社 ケー・デー・シー この要約版は、世論調査の結果を抜粋し、わかりやすくまとめたものです。なお、回答比率(%)は少数第 2 位を 四捨五入し、少数第 1 位まで表記しているため、回答比率の合計が 100.0%にならない場合があります。 詳しい調査結果は、第 26 回世論調査として区ホームページと、区政資料コーナー(第三庁舎 3 階)または、図書館 で閲覧することができます。 1 定住性について 定住意向 区民の定住意向は高い 定住意向をたずねたところ、「ずっと住みたい」(48.7%)と「当分は住みたい」(43.9%)を合わせた 『定住意向』は92.6%であり、非常に高い割合となっています。東京都、区部との比較でみると、『定 住意向』は東京都より20.7ポイント、区部より22.0ポイント高くなっています。 ※注 意 点:東京都と区部は地域定住意向の調査結果 資料出所:東京都生活文化局「都民生活に関する世論調査」(令和5年) 定住意向理由 交通の便が良いという理由が上位 品川区に「ずっと住みたい」「当分は住みたい」と思う理由は、「交通の便が良いから」が86.8%で 最も高く、次いで「買い物に便利だから」(58.2%)、「周囲の環境が良いから」(54.0%)、「土地にな じみや愛着があるから」(51.9%)、「住宅に満足しているから」(42.5%)の順となっています。 2 生活環境について 生活環境についての評価 交通や買い物の便での評価が高く、環境面での評価がやや低い 生活環境を評価点でみると、「交通の便」「買い物の便」は4点を超える高い評価点となっています。 他方、「騒音や振動」「海・川・運河などの水の汚れ」「住宅の密集具合」といった、生活の快適さに 関する項目で評価点がやや低くなっています。 3 幸福実感度や地域愛着度について 自分らしく幸せに暮らしていくために、重要だと考えること 「犯罪がない地域での安心した生活」「自由な時間や充実した余暇」「安全・快適に 住む場所の確保」が上位3項目 自分らしく幸せに暮らしていくために、重要だと考えることは、「大変満足」と「やや満足」の割合 を合わせると「犯罪がない地域での安心した生活」(64.0%)が最も高く、次いで「自由な時間や充実し た余暇」(63.3%)、「安全・快適に住む場所の確保」(62.2%)の順となっています。 自分らしく幸せに暮らしていくために、特に重要だと考えること 「身体と心の健康」「安全・快適に住む場所の確保」「仕事や経済状態の安定」が上 位3項目 特に重要だと考えることは、「身体と心の健康」(28.3%)が最も高く、次いで「安全・快適に住む場 所の確保」(26.9%)、「仕事や経済状態の安定」(24.9%)、「犯罪がない地域での安心した生活」(24.7%)、 「地震や台風などの自然災害に対する備え」(23.2%)の順となっています。 満足度と重要度の関連 「自分らしく幸せに暮らしていくために、重要だと考えること」の満足度と重要度の関連は以下のとおりです。 【A】重要度が高く、満足度も高い ・家族と過ごす時間 ・犯罪がない地域での安心した生活 ・安全・快適に住む場所の確保 ・仕事や経済状態の安定 【B】重要度は高いが、満足度は低い 該当なし 幸福実感度 『幸せだ』と感じている人が8割半ば 幸福実感度についてたずねたところ、「幸せだと感じている」(46.0%)が最も高く、「やや幸せだと 感じている」(40.1%)と合わせると86.1%であり、高い割合となっています。 地域愛着度 『誇りを持っている』が8割近く 地域愛着度についてたずねたところ、「どちらかといえば誇りを持っている」(41.5%)が最も高く、 「区民であることに誇りを持っている」(37.4%)と合わせると78.9%であり、幸福実感度同様、高い割 合となっています。 4 公共施設について 優先的に整備していくべきと考える施設 「福祉保健施設(障害者福祉施設・高齢者福祉施設・健康センターなど)」が2割超え 優先的に整備していくべきと考える施設をたずねたところ、「福祉保健施設(障害者福祉施設・高齢者 福祉施設・健康センターなど)」が21.0%で最も高く、次いで「子育て支援施設(保育園・幼稚園など)」 (13.4%)、「文化・スポーツ施設(文化センター・体育館など)」(12.4%)、「学校教育施設(小・中・義 務教育学校・教育支援センターなど)」(9.4%) 、「社会教育施設(図書館・歴史館など)」(8.5%)の順 となっています。 5 地域活動への参加について 町会・自治会の加入状況 「加入している」が4割半ば 町会・自治会の加入状況をたずねたところ、「加入している」が43.7%で4割半ばとなっています。一 方、「加入していたことがある」(3.6%)と「加入したことがない」(39.3%)を合わせた『加入していな い』は42.9%となっています。 どうすれば町会・自治会に加入したいと思うか 「自分自身にメリットのある活動をしている」が4割半ば どうすれば町会・自治会に加入したいと思うかたずねたところ、「自分自身にメリットのある活動を している」が46.7%で最も高く、次いで「役員や当番をしなくてよい」(41.0%)、「会費の負担がない もしくは少なくてすむ」(31.4%)、「活動内容をわかりやすく情報発信している」(30.0%)、「新しく 加入した人も気軽に参加できるイベントを実施している」(20.6%)、「加入の仕方がわかりやすい」 (17.7%)の順となっています。 6 スポーツ・運動の実施状況について スポーツや運動を行う頻度 「週に3日以上」が3割、「実施しなかった」が1割半ば スポーツや運動を行う頻度をたずねたところ、「週に3日以上」が30.0%で最も高く、次いで、「週に 2日」(16.5%)、「週に1日」(13.9%)となっています。一方、「実施しなかった」は14.5%となってい ます。 週に1日以上実施した理由 「健康・体力づくりのため」が7割半ば スポーツや運動を実施した理由をたずねたところ、「健康・体力づくりのため」が73.1%で最も高く、 次いで「運動不足を感じるから」(55.1%)、「楽しみや、気晴らし」(35.5%)、「美容や肥満解消・ダ イエットのため」(29.2%)、「友人・仲間との交流として」(13.3%)の順となっています。 7 SDGsについて SDGsの認知度 SDGsを認知している人が9割超え SDGsの認知度をたずねたところ、「内容まで知っている」が53.6%、「内容まではわからないが 聞いたことはある」が37.8%となっています。一方、「聞いたことがない」は7.7%となっています。「内 容まで知っている」(53.6%)と「内容まではわからないが聞いたことはある」(37.8%)を合わせたSD Gsを認知している人は91.4%となっています。 ※SDGsとは、2030年までに達成すべき世界共通の目標として提示された17つの目標のことです。 特に取り組んでいく必要がある目標 「すべての人に健康と福祉を」が3割半ば 特に取り組んでいく必要がある目標をたずねたところ、「すべての人に健康と福祉を」が35.0%で最 も高く、次いで「気候変動に具体的な対策を」(32.0%)、「住み続けられるまちづくりを」(25.9%)、 「貧困をなくそう」(23.4%)、「働きがいも経済成長も」(18.9%)、「質の高い教育をみんなに」(18.8%) の順となっています。 8 環境について 環境を守るために日常生活で心がけていること 「ごみ・資源の分別を徹底し、古紙・紙パック・缶・びん・ペットボトルなどをリサ イクルに出す」が7割近く 環境を守るために日常生活で心がけていることをたずねたところ、「ごみ・資源の分別を徹底し、古 紙・紙パック・缶・びん・ペットボトルなどをリサイクルに出す」が67.5%で最も高く、次いで「家庭 での食事や外食時、食事は残さず食べるよう努めている」(57.4%)、「節電、節水を心がけている」(54.0%) の順となっています。 家庭で食べられる食品を捨ててしまうこと 「ときどきある」が4割半ば 家庭で食べられる食品を捨ててしまうことがあるかたずねたところ、「ときどきある」が45.4%で最 も高く、次いで「ほとんどない」が42.2%となっています。一方、「まあまあある」が8.9%、「かなり ある」が2.4%となっています。 9 ごみ減量・リサイクルについて 各種事業の認知度 「プラスチック製容器包装を資源として回収」が8割半ば 各種事業の認知度をたずねたところ、「プラスチックを資源として回収」が85.5%で最も高く、次い で、「『資源・ごみの分け方・出し方』冊子の発行」(53.3%)、「古着、廃食用油、不用園芸土、小型 家電の拠点回収」(47.4%)、「フリーマーケットの開催・運営支援」(23.9%)、「資源物持ち去り禁止 を周知・徹底させるためのパトロールの実施」(14.6%)の順となっています。 今後の事業で必要なこと 「よりいっそうのリサイクルの推進」が6割半ば 今後のごみ・リサイクル事業で必要と思われることをたずねたところ、「よりいっそうのリサイクル の推進」が66.5%で最も高く、次いで、「不要なものを買わないことやごみ・資源の出し方などのPR の充実」(59.2%)、「ごみの分別を守らない人などに対する指導の強化」(36.2%)の順となっています。 10 みどりについて 品川区のみどりについて 『多い』が4割超え 品川区のみどりについてたずねたところ、「とても多い」(5.2%)と「やや多い」(36.2%)を合わせた 『多い』は41.4%となっている。一方、「やや少ない」(36.7%)と「とても少ない」(9.4%)を合わせた 『少ない』は46.1%となっています。 周辺のみどりの変化 「変わらない」が6割半ば 住居周辺のみどりの変化についてたずねたところ、「増えた」が8.1%、「変わらない」が65.9%、「減 った」が13.3%となっています。 11 水辺利活用について 水のきれいさや水辺空間の整備の満足度 『満足』している人が4割近く 水のきれいさや水辺空間の整備の満足度をたずねたところ、「どちらともいえない」が40.7%で最も 高く、次いで「どちらかといえば満足」(31.2%)、「どちらかといえば不満」(13.4%)、「満足」(8.2%)、 「不満」(4.9%)となっています。「満足」(8.2%)と「どちらかといえば満足」(31.2%)を合わせた『満 足』している人は39.4%となっています。 親しめる水辺の多さ 『多い』と感じている人が3割超え 親しめる水辺の多さをたずねたところ、「どちらともいえない」が34.4%で最も高く、次いで「どち らかといえば多い」(25.5%)、「どちらかといえば少ない」(21.1%)、「少ない」(12.1%)、「多い」 (5.7%)となっています。「多い」(5.7%)と「どちらかといえば多い」(25.5%)を合わせた『多い』と 感じている人は31.2%となっています。 12 心の健康・自殺対策について 自殺対策は自分自身に関わることだと思うか 『思う』が4割半ば 自殺対策は自分自身に関わることだと思うかたずねたところ、「そうは思わない」が26.6%で最も高 く、次いで「どちらかといえばそう思う」(26.1%)、「どちらかといえばそうは思わない」(19.3%)と なっています。「そう思う」(18.8%)と「どちらかといえばそう思う」(26.1%)を合わせた『思う』は 44.9%となっています。 心や身体の休養が十分にとれているか 『とれている』が7割半ば 心や身体の休養が十分にとれているかたずねたところ、「まあまあとれている」が52.2%と最も高く、 次いで、「十分とれている」(24.3%)、「あまりとれていない」(18.8%)となっています。「十分とれ ている」(24.3%)と「まあまあとれている」(52.2%)を合わせた、心や身体の休養が『とれている』は 76.5%となっています。 1カ月間に不安や悩み、ストレスがあったか 「少しあった」が3割超え この1カ月間に日常生活で不安、悩み、ストレスなどがあったかたずねたところ、「少しあった」が33.3% と最も高く、次いで、「あった」(25.6%)、「ない」(20.6%)、「大いにあった」(19.7%)となってい ます。 相談しやすい方法は何か 「対面での相談」が6割 不安、悩みを相談する人はいるかたずねたところ、「対面での相談」が60.6%と最も高く、次いで、 「電話相談」(19.4%)、「チャット相談」(15.0%)の順となっています。 13 防災について 今後充実すべき防災対策 自助・共助では「防災用品の備蓄」、公助では「自然災害発生時における帰宅困難者 対策」が高い 今後充実すべき防災対策についてたずねたところ、<自助・共助>では「防災用品の備蓄(非常用携帯 トイレ、水など)」が86.8%で最も高く、次いで「家具の転倒・落下防止対策」(54.3%)となっています。 <公助>自然災害(地震、津波、風水害、がけ崩れなど)発生時における帰宅困難者対策」が54.6%と最 も高く、次いで「さまざまな情報発信」(48.7%)となっています。 防災に関して既に行っていること 「防災用品を備蓄している」が6割半ば 防災に関して既に行っていることをたずねたところ、「防災用品を備蓄している」が65.6%と最も高 く、次いで、「指定されている避難所(学校など)を確認している」(57.5%)、「勤め先(パートなどを含 む)や学校の防災訓練に参加したことがある」(34.1%)の順となっています。 14 広報とデジタル化について 区に関する情報の入手先 「区のお知らせ 広報しながわ」が6割近く 区に関する情報の入手先をたずねたところ、「区のお知らせ 広報しながわ」が58.6%で最も高く、 次いで、「品川区ホームページ」(32.1%)、「品川区公式SNS等(X(旧Twitter)、 Facebook、LINE)」(18.2%)の順となっています。 公式SNS等のうち、何から情報を得ているか 「LINE」が6割半ば 公式SNS等のうち、何から情報を得ているかをたずねたところ、「LINE」が64.2%で最も高く、 次いで、「X(旧Twitter)」(37.6%)、「Facebook」(6.4%)の順となっています。 第26回品川区世論調査 要約版 2024(令和6)年 12月 発行 品川区区長室戦略広報課 品川区広町2-1-36 03(5742)6643(直通) 実施 株式会社ケー・デー・シー 東京都港区虎ノ門4-2-12 03(5733)5111