資料4 第3回 品川区政策評価委員会資料 令和7年9月8日 ワークショップの概要 ・事前検討会で話し合った事業に関係する「誰もがスポーツに親しめるまちづくり」、「スポーツによるまちの活性化」の2つをテーマとし、  理想の実現に向けての具体的な方策について考えるワークショップとします ・2つのテーマについて以下の図のとおり4つのステップで話し合いをしていただきます ・話し合いの際には、事前検討会で出された意見も参考にしてください グループディスカッションの概要 ・模造紙と付箋を使用して、メンバーの意見を可視化します ・模造紙の左側に青色の付箋で「課題・問題点など」を、模造紙の右側に黄色の付箋で「その解決に向けて必要なこと」をまとめていきます テーマ1 誰もがスポーツに親しめるまちづくり ステップ1 区のめざす姿や方向性を確認(品川区長期基本計画、品川区スポーツ推進計画より抜粋) ・東京2020大会のレガシーとして、スポーツを「する・みる・ささえる」ことが拡まり、年齢や障害等の有無にかかわらず、  誰もがスポーツを通じて社会参画でき、 お互いの違いを認め合える社会が形成されています。 ・「いつでも、どこでも、だれでも、いつまでも」スポーツに親しむことができる地域スポーツクラブが、区民の身近なスポーツ拠点としての機能を発揮していくことが求められています。 ・地域共生社会の実現に向けて、障害のある方と交流しながらスポーツを楽しむ取組みを区内全域に展開し、誰もが気軽にスポーツにふれられる環境を整備することが求められています。 ・多くの区民がスポーツに親しみ、楽しく活動できるように、正しい知識を技能を備えた人材の育成と、そのスキルを活かせる機会の充実を図ります。 事業例:デフスポーツ啓発事業(令和7年度は「デフリンピック認知度120%プロジェクト」として事業拡大) 令和7年11月、2025年デフリンピックが東京で開催されることに伴い、デフスポーツの周知・啓発をはじめ、 聴覚障害の理解促進、共生社会の実現に寄与することを目的とする 日本代表選手等によるデフスポーツ体験会やデフリンピック啓発ブースを展開し、周知啓発を図るとともに、手話関連ワークショップ等を実施 デフサッカー日本代表合宿開催時のエキシビジョンマッチ観戦や、選手との交流会を実施 ステップ2 品川区の課題・問題点などを考える 区のめざす姿の実現等に向けて、課題・問題点などを考えましょう! (事前検討会で説明を受けた事業の課題含む) ステップ3 課題・問題点などの解決に向けて必要なことを考える 課題・問題点などの解決に向けて必要なことを考えましょう! テーマ2 スポーツによるまちの活性化 ステップ1 区のめざす姿や方向性を確認(品川区長期基本計画、品川区スポーツ推進計画より抜粋) ・「する」スポーツに加え、地域の活性化にもつながる「みる」スポーツの充実もめざし、施設が整備されています。 ・東京2020大会やICT技術の進展により関心が高まっている都市型の環境下においてでもできるスポーツや、電子機器を用いたスポーツなど、新しいスポーツと区民をつなげる取組みを推進します。 ・スポーツの持つ「人と人、人と地域との交流を促し、地域の一体感や活力を醸成する力」を最大限に引き出すことができるように、スポーツをとおして交流の機会をつくる取組みが充実するよう支援を行います。 ・区の商店街や地元メディアと連携し、スポーツの力を活かしてまちの一体感やにぎわいを創出します。 ・スポーツの力を活かして、品川区のまちの魅力を発信する取組みを進めます。 事業例:しながわシティラン ・「スポーツの力でつなぐ みんなの笑顔輝くまち しながわ」を実現する大会として、 ・区民がランナー、ボランティア、応援といった様々な形で参加し、 区民みんなが輝く大会とすることで、区民のシビックプライドの  醸成を図るとともに、品川のまちの魅力を区内外に発信する ・しながわ区民公園をスタート、大井競馬場をゴールとして、旧東海道や京浜運河緑道公園等を走る特設コースで、①10㎞・②ジュニアラン2㎞・③ファミリーラン1㎞の3種目開催 ステップ2 品川区の課題・問題点などを考える 区のめざす姿の実現等に向けて、課題・問題点などを考えましょう! (事前検討会で説明を受けた事業の課題含む) ステップ3 課題・問題点などの解決に向けて必要なことを考える 課題・問題点などの解決に向けて必要なことを考えましょう! ■参考資料:事前検討会で出された意見(抜粋) 事業名 地域スポーツ支援 概要 ◆区民の生涯にわたる自主的なスポーツ・レクリエーション活動の環境を整備し、地域スポーツの推進を図る。 (取組み例) ・地域スポーツクラブ事業 ・パラスポーツの充実 ・デフスポーツ啓発事業 ・しながわシティラン ・プロスポーツ連携事業 ・プロスポーツ等観戦・体験ツアー 良い点 ・区民の意見を反映した計画になっている ・一定の集客につながっている ・シティランは定員を上回る申し込みがあり、需要が高い ・新たなスポーツを体験できる ・各対象の特徴をとらえた事業ができている ・限られた予算で環境整備・機会提供の役割を果たしている ・「すべての人にスポーツ環境を提供できている」と認識できるレベルで環境整備ができている ・ボトムアップ型のマラソン大会はトップダウン型の大会との差別化になる ・幅広くバランスよく推進されている ・メジャースポーツ派生のデフスポーツ事業実施により、デフスポーツの認知度が拡大する 改善点 ・広報や情報提供の改善が必要 ・事業を実施する場所確保の工夫が必要 ・「いきいきウォーキング」は、「スポーツをしたい」というニーズに応えられているのか不明 ・教育機関や企業、プロ選手との連携を拡大し、また円滑化する仕組みが必要 ・平日夕方にも取組を拡大すると良い ・運動施設に出向けない人にも、オンラインや障害者施設訪問などで門戸を広げるべき ・シティランは、規模や種目の拡大を検討したい。東京マラソンの前哨戦にできると良い ・プロクラブのプレゼンスが低い ・夏季の取組みは安全・快適な環境に絞る工夫が必要 ・アーバンスポーツの取組みも増やせると良い 継続に課題があると感じた点 ・トップアスリートの招へいは良い取組みだが、手の届かないところより、間近な区民になじむ取組みが必要 ・各事業を統合することで相乗効果が出るものを検討すべきである。「する・みる・ささえる」の観点から複数の取組みをパッケージ化する必要がある ・「デフスポーツ啓発事業」は、聴覚障害者が他のスポーツ事業に参加できる環境整備につなげ、廃止も検討できる ・「しながわ体操」「ボッチャ出前体験教室」は区民ニーズに沿っているのか不明である 事業名 少年少女スポーツ普及事業 概要 ◆少年少女各種スポーツ大会を実施し、仲間づくりを通じて肉体的・精神的な健全育成を図る。 ◆少年野球等の青少年のスポーツ活動において、育成者を表彰することにより青少年の健全育成に携わる指導者層の拡大につなげる。 ◆子どものスポーツに親しむ習慣や意欲を養うことで、積極的にスポーツをする子どもとしない子どもの二極化を解消し、体力の向上図るとともに、ジュニアスポーツの裾野の拡大とスポーツ習慣の定着を図る。 良い点 ・子供向けの取組みの規模や参加者が増加している ・「少年少女スポーツ大会」は、成果を発揮する場としてモチベーションの維持につながる ・指導者の表彰は指導者の意欲につながるため、継続すべきである ・少年少女が新たなスポーツを体験できる機会を作れている ・多種多様な種目を子どもが体験できることは重要 改善点 ・広報や情報提供の改善が必要 ・指導資格取得促進や指導者養成により安全、安心な場の提供が必要 ・大会やイベントは種目の幅を広げた方が良い ・開放施設を区内全体に広げられると良い ・「少年少女スポーツ大会」は「する・みる・ささえる」機会にしてほしい ・未就学児から取組みの対象とし、将来の選択肢を増やすべき ・部活動と連携した体系的な展開が必要 ・指導者の表彰は期間だけで判断するのではなく、種目ごとに判断すべき 継続に課題があると感じた点 ・全区民に対するスポーツ推進事業は人員確保に困難がある ・中学生の部活動参加が減少しており、指導員も減少してきている ・実技が伴わない事業はオンライン実施でも良い ・予算のスクラップビルドで必要な取組みに予算を回す必要がある ・夏の施設開放は利用者が減少しており、期間の縮小を検討すべき 事業名 オリンピック・パラリンピックスポーツ等振興事業 概要 ◆東京2020大会のレガシーに係る事業、その他のスポーツ振興を通じた地域活性化を図る。 (取組み例) ・ホッケー教室・大会 ・ブラインドサッカー体験・交流 ・ブラインドサッカー国内大会 ・しながわホッケー地域応援プロジェクト ・アイルしながわ運営 良い点 ・スポーツ教室で、英語や手話を用いた共生社会の理解を深めるプログラムを展開しているのは素晴らしい ・ボッチャではなく、視力障害競技のブラインドサッカーを取り入れている点が良い ・来場者数等目標値に届いているものは継続すべき ・ホッケー教室参加者数は目標に達していないが、ホッケー地域応援プロジェクト来場者数は目標を達成しており、ホッケー需要は高いと思われる ・ホッケー地域応援プロジェクトは団体や企業と連携し、年間を通じて活動することで長期的なまちの賑わい創出を実現している ・ブラインドサッカー大会は障害者スポーツの認知度向上や共生社会の実現に寄与している 改善点 ・大井ホッケー場は品川区中心部から遠いため、中心部でイベントを開催したほうが浸透効果が高い ・アイルしながわの運営や使用条件を見直し、利用件数を増やすべき ・アイルしながわは運営費に見合う地域活性化につながっているとは評価しづらい。場所貸しや利用増に集中すべきで、過度な設計は不要 ・アイルしながわは、委託管理料から、イベントや設備改修に予算を移すべき ・イベント等に定員を超える申込みがあるのに目標値を達成できないのは理解できない。定員を拡大するか開催回数を増やすべき ・出前教室的な取組みも増やし、小中学生にレガシーを定着させるべき 継続に課題があると感じた点 ・ホッケー関連の取組みはどれだけ賑わいを創出できたのか。まちづくりという観点では、幅広く興味を持ってもらえる種目選択や運営が必要 ・ブラインドサッカー関連の取組みは意義があるが、経済効果や賑わいの創出にはつながらないため、他事業と統合すべき ・「スポーツまちづくり振興事業」への再構築に当たり、共生社会実現やまちの賑わい創出に実効性の高い事業を選定する等、総合的な検討が必要 事業名 野外活動事業 概要 ◆青少年健全育成の一環として野外活動やキャンプ活動を行う目的で設置したキャンプ場を円滑に運営するため、施設管理業務を行う。 ◆区民が野外活動を通じて自然に接し、親しむことができるよう、初心者向けおよびファミリー向けのキャンプ教室を実施する。 良い点 ・BBQのできるキャンプ場を維持することは重要 ・キャンプ事業参加者数は年々増加しているためこのまま継続すべき ・キャンピングベースは限られた設備、予算の中で十分に良い取組みとなっており、現規模で安全、安心に継続すれば良い ・都会の子供にとって野外活動教育の必要性は大きい 改善点 ・キャンプ場利用の潜在的な需要や利用が望ましい事業を見出す工夫が必要 ・広報、情報提供の改善が必要 ・ボーイスカウトだけでなくスポーツ団体の利用や日帰りBBQ等の利用も検討すべき ・キャンプ需要の高まりに対し、門戸を広くできると良い ・安全に、より多くの人に体験してもらえるよう、開催時期や期間を見直すべき ・駐車場の追加を検討すべき ・デイキャンプ場との違いを明確化するとともに、目的に応じて申込みを選択できるようにすべき ・利用手続きが煩雑なため、幅広い方が利用できるフローにすべき 継続に課題があると感じた点 ・多大な管理費に対して、区民への還元が少ないのであれば、廃止も視野に入れるべき 事業名 体育館運営経費 概要 ◆区立体育館の適切な管理運営を行うとともに、区民の健康や体力の維持増進を目的に体育館利用の促進を図る。 良い点 ・高齢者が活動できる場としては良い ・障害者スポーツフリー利用は継続してほしい ・体育館利用件数やスポーツ教室参加者数が多いので、各種事業は継続すべき ・限られた施設に対して有効な利用状況が見て取れる ・フリー利用の伸びが顕著であり、環境が改善されているといえる ・スポーツ教室参加者数もまずまずであり、区民ニーズを捉えられている 改善点 ・施設に対する新たなニーズをくみ上げる工夫が必要 ・戸越体育館のバリアフリーを一層進めるべき ・体育館を拡充してほしい ・異性介助可能な更衣室の設置や情報提供をしてほしい ・高齢者の減免利用には一定の制限を設けるべき ・予算規模が拡大しているが、効率を高める方法を検討すべき ・初回利用者を含め、全区民が利用しやすいよう申込みの選択肢を柔軟化すべき ・「みる」スポーツの観点から、施設の環境再考が必要 継続に課題があると感じた点 ・体育館の増設には反対。体育館を作るのであれば文化、芸術との融合施設にすべき ・減免利用の増加が見込まれるため、教室運営等収益化の方策を検討する必要がある ・高齢者の減免利用が増え続けると一般利用者離れにつながるため、公平公正な利用を促す措置が必要 事業名 公園運動施設費 概要 ◆区民のスポーツ活動の拠点として、公園運動施設の整備・充実を図る。 良い点 ・新たなスポーツを体験できる場を提供している ・各種指標が目標達成に近い ・ボルダリング場はリーズナブルな値段で利用者も多い ・しながわ公園広場は柔軟な運営ができており、区民のスポーツ参加障壁が低い ・稼働率が高く、効率も改善しているオンライン決済導入等により施設利用の利便性が向上している ・ボルダリング場はアーバンスポーツ振興に貢献している 改善点 ・施設に対する新たなニーズをくみ上げる工夫が必要 ・新規団体や少年少女団体が利用できるような配慮が必要 ・公園施設の利用可能時間帯を必要に応じて増減させるべき ・2028ロスパラリンピックから採用されるパラクライミングの施設導入を検討しても良い ・ルールやマナーなどのチェック体制の見直しが必要 ・システム化による予算の減額、効率化を検討すべき ・利用団体に子供向け教室の開催を義務付けるなど、幅広い区民が施設を利用できるよう検討すべき ・広報、情報提供の改善が必要 ・初心者だけでなく、リピーターや経験者対象の上級プログラムも導入すべき 継続に課題があると感じた点 ・運営のための予算の他、設備の維持管理にも費用が掛かっている。他自治体との比較も行いながら、有効に施設が活用されているか確認すべき