(p.7) 第2章 障害者の現状 1 障害者手帳交付者数等の推移                            品川区の総人口に対する障害者手帳所持者の割合は、平成29年4月1日現在、身体障害者手帳2.5%、愛の手帳0.5%、精神障害者保健福祉手帳0.5%となっています。過去6年の推移を見ると大きな変化はありません。(図表2-1)  また、身体障害者手帳と愛の手帳の両方を所持する、身体障害および知的障害の重複障害者は、平成29年4月1日現在、319人となっています。  障害福祉サービス受給者証 発行者数については、平成28年度で1,624人となっており、平成24年度から平成28年度までの過去5年間の推移を見ると、11.0%増加しています。(図表2-2) ■ 図表2-1 品川区の総人口に対する障害者手帳所持率の推移 品川区の総人口は、平成24年354,574人、平成25年366,852人、平成26年370,361人、平成27年373,732人、平成28年380,293人、平成29年385,122人です。 総人口に占める障害者手帳所持率は、次の通りです。 平成24年、身体障害者手帳2.6%、愛の手帳0.4%、精神障害者保健福祉手帳0.4%。 平成25年、身体障害者手帳2.6%、愛の手帳0.4%、精神障害者保健福祉手帳0.4%。 平成26年、身体障害者手帳2.6%、愛の手帳0.5%、精神障害者保健福祉手帳0.5%。 平成27年、身体障害者手帳2.6%、愛の手帳0.5%、精神障害者保健福祉手帳0.5%。 平成28年、身体障害者手帳2.5%、愛の手帳0.5%、精神障害者保健福祉手帳0.5%。 平成29年、身体障害者手帳2.5%、愛の手帳0.5%、精神障害者保健福祉手帳0.5%。 ただし、精神障害者保健福祉手帳所持者数は、手帳の有効期限が2年であるため、当該年度と前年度の認定件数の合計値としています。 ■ 図表2-2 障害福祉サービス受給者証発行者数の推移 平成24年、身体障害428人、知的障害683人、精神障害285人、その他67人、総数1463人。 平成25年、身体障害442人、知的障害701人、精神障害283人、その他65人、総数1491人。 平成26年、身体障害434人、知的障害702人、精神障害343人、その他69人、総数1548人。 平成27年、身体障害437人、知的障害726人、精神障害376人、その他64人、総数1603人。 平成28年、身体障害439人、知的障害729人、精神障害402人、その他54人、総数1624人。 (脚注) (19) 身体障害者手帳 身体障害者手帳は、身体障害者福祉法に定める障害程度に該当すると認定された方に対して交付されるもので、各種の福祉サービスを受けるために必要となるものです。手帳の交付対象となる障害の範囲は身体障害者福祉法に定められ、障害程度等級表により1級から7級までの区分が設けられています。(ただし、7級の障害が1つのみでは手帳交付の対象にはなりません。) (20) 愛の手帳 愛の手帳は、東京都愛の手帳交付要綱に基づき交付されているものです。東京都愛の手帳交付要綱で定められている判定基準に該当する方に、障害の程度によって1度から4度の区分で交付されます。この手帳を持つことで各種の手当や制度を利用することができます。 (21) 精神障害者保健福祉手帳 精神障害者保健福祉手帳は、一定の精神障害の状態にあり日常生活または社会生活への制約のある方を対象として交付されるものです。障害の等級は1級から3級まであり、この手帳を持つことで福祉サービスが受けやすくなります。 (22) 障害福祉サービス受給者証 障害福祉サービス受給者証は、障害福祉サービスの利用を希望される方が市区町村に申請後、市区町村が障害支援区分調査と認定を行い、相談支援事業所作成のサービス等利用計画案を勘案してサービスの種類や量を決定した後、交付するものです。利用者は、利用計画に基づいてサービス提供事業所と利用契約を結び、サービスを利用することとなります。 (p.9) 2 身体障害者の状況                          品川区の身体障害者手帳所持者は、平成29年4月1日現在9,596人で、そのうち65歳以上の割合は68.4%となっています。(図表2-3)  平成24年度から平成29年度までの過去6年の推移を見ると、手帳所持者数は2.9%、65歳以上の割合は4.4ポイント増加しています。等級別割合には大きな変化はありません。(図表2-3、4)  障害種別にみると、平成29年4月1日現在、最も多いのは肢体不自由4,632人、次いで内部機能障害3,437人、その後は聴覚平衡障害・視覚障害が続いています。(図表2-5) ■ 図表2-3 身体障害者手帳所持者数の推移 平成24年、9323人、うち65歳以上5967人で、64.0%。 平成25年、9484人、うち65歳以上6194人で、65.3%。 平成26年、9583人、うち65歳以上6362人で、66.4%。 平成27年、9628人、うち65歳以上6484人で、67.3%。 平成28年、9605人、うち65歳以上6455人で、67.2%。 平成29年、9596人、うち65歳以上6563人で、68.4%。            ■ 図表2-4 身体障害者手帳所持者の等級別割合の推移 平成24年、1級35%、2級15%、3級16%、4級24%、5級5%、6級5%、総数9323人。 平成25年、1級35%、2級16%、3級16%、4級23%、5級5%、6級5%、総数9484人。 平成26年、1級35%、2級16%、3級17%、4級22%、5級5%、6級5%、総数9583人。 平成27年、1級35%、2級15%、3級17%、4級25%、5級5%、6級3%、総数9628人。 平成28年、1級35%、2級15%、3級17%、4級24%、5級5%、6級4%、総数9605人。 平成29年、1級36%、2級15%、3級16%、4級24%、5級5%、6級4%、総数9596人。 ■ 図表2-5 身体障害者手帳保持者の障害種別推移  平成24年、視覚障害570人、聴覚平衡障害688人、音声言語そしゃく障害96人、肢体不自由4491人、内部機能障害2904人、複合障害574人。 平成25年、視覚障害570人、聴覚平衡障害696人、音声言語そしゃく障害101人、肢体不自由4558人、内部機能障害3000人、複合障害559人。 平成26年、視覚障害578人、聴覚平衡障害688人、音声言語そしゃく障害98人、肢体不自由4629人、内部機能障害3053人、複合障害537人。 平成27年、視覚障害582人、聴覚平衡障害682人、音声言語そしゃく障害97人、肢体不自由4606人、内部機能障害3126人、複合障害535人。 平成28年、視覚障害642人、聴覚平衡障害750人、音声言語そしゃく障害138人、肢体不自由4702人、内部機能障害3373人。 平成29年、視覚障害630人、聴覚平衡障害756人、音声言語そしゃく障害141人、肢体不自由4632人、内部機能障害3437人。 (参考)平成29年度障害種別等級別人数 視覚障害、1級177人、2級181人、3級55人、4級60人、5級113人、6級44人、合計630人。 聴覚平衡障害、1級37人、2級252人、3級86人、4級175人、5級3人、6級203人、合計756人。 音声言語そしゃく障害、1級12人、2級7人、3級80人、4級42人、合計141人。 肢体不自由、1級826人、2級897人、3級1001人、4級1380人、5級353人、6級175人、合計4632人。 内部機能障害、1級2390人、2級82人、3級341人、4級624人、合計3437人。 (脚注) (23) 肢体不自由 肢体不自由とは、四肢(上肢・下肢)、体幹(腹筋、背筋、胸筋、足の筋肉を含む胴体の部分)が病気や怪我等で損なわれ、長期にわたり歩行や筆記等の日常生活動作や、姿勢の保持に困難が伴う状態をいいます。 (24) 内部機能障害 内部機能障害とは、疾患等による内臓の機能障害により、日常生活活動が制限されることです。身体障害者福祉法では、心臓、呼吸器、腎臓、膀胱、直腸、小腸、肝臓、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能障害が規定されています。外見は健常者と変わりがないため、周囲からの理解を得にくいともいわれています。 (p.11) 3 知的障害者の状況                          品川区の愛の手帳所持者は、平成29年4月1日現在、1,876人で、そのうち65歳以上の割合は10.4%となっています。(図表2-6)  平成24年度から平成29年度までの過去6年間の推移を見ると、手帳所持者数は19.6%、65歳以上の割合は1.4ポイント増加しています。等級別割合では障害の程度が軽い人の割合が若干増えています。(図表2-6、7)      ■ 図表2-6 愛の手帳所持者数の推移 平成24年、1568人、うち65歳以上141人で、9.0%。 平成25年、1618人、うち65歳以上150人で、9.3%。 平成26年、1685人、うち65歳以上161人で、9.6%。 平成27年、1742人、うち65歳以上172人で、9.9%。 平成28年、1807人、うち65歳以上182人で、10.1%。 平成29年、1876人、うち65歳以上195人で、10.4%。      ■ 図表2-7 愛の手帳所持者の等級別割合の推移 平成24年、1度4%、2度27%、3度29%、4度40%、総数1568人。 平成25年、1度5%、2度26%、3度28%、4度41%、総数1618人。 平成26年、1度4%、2度26%、3度28%、4度42%、総数1685人。 平成27年、1度4%、2度26%、3度27%、4度43%、総数1742人。 平成28年、1度4%、2度25%、3度27%、4度44%、総数1807人。 平成29年、1度4%、2度25%、3度27%、4度44%、総数1876人。 (p.12) 4 精神障害者の状況                            品川区の平成28年度の自立支援医療(精神通院医療)の申請件数は4,366件、精神障害者保健福祉手帳の認定者数は1,001人となっています。平成24年度から平成28年度までの過去5年間の推移を見ると、自立支援医療(精神通院医療)の申請件数は17.1%、精神障害者保健福祉手帳の認定者数は32.8%増加しています。等級別割合には大きな変化はありません。(図表2-8、9) ■ 図表2-8 自立支援医療(精神通院医療)申請件数および精神障害者保健福祉手帳所持者数の推移 平成24年、自立支援医療費申請件数3730件、精神障害者保健福祉手帳認定者数(単年度)754件、精神障害者保健福祉手帳保持者数1486件。 平成25年、自立支援医療費申請件数3984件、精神障害者保健福祉手帳認定者数(単年度)875件、精神障害者保健福祉手帳保持者数1629件。 平成26年、自立支援医療費申請件数3991件、精神障害者保健福祉手帳認定者数(単年度)907件、精神障害者保健福祉手帳保持者数1782件。 平成27年、自立支援医療費申請件数4436件、精神障害者保健福祉手帳認定者数(単年度)954件、精神障害者保健福祉手帳保持者数1861件。 平成28年、自立支援医療費申請件数4366件、精神障害者保健福祉手帳認定者数(単年度)1001件、精神障害者保健福祉手帳保持者数1955件。 平成29年、自立支援医療費申請件数4541件、精神障害者保健福祉手帳認定者数(単年度)1074件、精神障害者保健福祉手帳保持者数2075件。 ただし、平成29年度は推計値です。 精神障害者保健福祉手帳保持者数は、手帳の有効期限が2年であるため、当該年度と前年度の認定件数の合計としています。 ■ 図表2-9 精神障害者保健福祉手帳認定者の等級別割合の推移 平成24年、1級9%、2級49%、3級42%、総数754人。 平成25年、1級5%、2級48%、3級47%、総数875人。 平成26年、1級6%、2級48%、3級46%、総数907人。 平成27年、1級5%、2級45%、3級51%、総数954人。 平成28年、1級6%、2級47%、3級47%、総数1001人。 (脚注) (25) 自立支援医療費(精神通院医療) 自立支援医療(精神通院医療)とは、精神保健福祉法第5条に規定する統合失調症等の精神疾患により、通院による精神医療を継続的に要する方を対象とした、医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度です。 (p.14) 5 障害児の状況                            品川区の平成29年4月1日現在の身体障害者手帳所持者数9,596人のうち、18歳未満の割合は2%となっています。平成24年度から平成29年度までの過去6年の推移を見ると、その割合に大きな変化はありませんが、18歳未満の手帳所持者数は、16.6%増加しています。(図表2-10)  愛の手帳所持者数については、平成29年4月1日現在の総所持者数1,876人のうち、18歳未満の割合は22.8%となっています。その割合は、過去6年の推移に大きな変化はありませんが、18歳未満の手帳所持者数は、24.5%増加しています。(図表2-11)  受給者証(児童発達支援、放課後等デイサービス)発行者数については、平成28年度で523人となっており、平成24年度から平成28年度までの過去5年間の推移を見ると、113.5%増加しています。未就学児、小学生は、それぞれ83.5%、106.7%増加しています。(図表2-12)  医療的ケア児については、平成29年10月1日現在で未就学児が17人、就学児が8人となっています。医療的ケアの内容は、最も多いのが吸引14人、次いで経管栄養9人、胃瘻7人が続いています。(図表2-13、14)   ■ 図表2-10 身体障害者手帳18歳未満所持者数の割合の推移 平成24年、総数9323人、うち18歳未満163人で、1.7%。 平成25年、総数9484人、うち18歳未満177人で、1.9%。 平成26年、総数9583人、うち18歳未満177人で、1.8%。 平成27年、総数9628人、うち18歳未満173人で、1.8%。 平成28年、総数9605人、うち18歳未満185人で、1.9%。 平成29年、総数9596人、うち18歳未満190人で、2.0%。 ■図表2-11 愛の手帳18歳未満所持者数の割合の推移 平成24年、総数1568人、うち18歳未満343人で、21.9%。 平成25年、総数1618人、うち18歳未満348人で、21.5%。 平成26年、総数1685人、うち18歳未満358人で、21.2%。 平成27年、総数1742人、うち18歳未満385人で、22.1%。 平成28年、総数1807人、うち18歳未満407人で、22.5%。 平成29年、総数1876人、うち18歳未満427人で、22.8%。 ■ 図表2-12 受給者証18歳未満発行者数の推移 平成24年、未就学139人、小学校105人、中学校0人、高校1人、総数245人。 平成25年、未就学143人、小学校102人、中学校1人、高校1人、総数247人。 平成26年、未就学183人、小学校133人、中学校12人、高校3人、総数331人。 平成27年、未就学224人、小学校183人、中学校25人、高校9人、総数441人。 平成28年、未就学255人、小学校217人、中学校31人、高校20人、総数523人。 受給者証は、児童発達支援、放課後等デイサービスの利用に適用されます。 ■ 図表2-13 18歳未満医療的ケア利用の年齢別実人数と割合 総数25人のうち、0歳4人16%、1歳3人12%、2歳5人20%、3歳2人8%、4歳1人4%、5歳1人4%、6歳1人4%、7歳3人12%、10歳1人4%、11歳1人4%、12歳2人8%、14歳1人4%。 平成29年10月1日現在で障害者福祉課および保健センターで把握している人数です。 ■ 図表2-14 18歳未満医療的ケアの内容・年齢別構成 気管切開、1歳2人、4歳1人、5歳1人、6歳1人、7歳1人、計6人。 人工呼吸器、3歳1人、4歳1人、7歳1人、計3人。 経管栄養、0歳2人、1歳1人、2歳2人、3歳1人、4歳1人、5歳1人、10歳1人、計9人。 在宅酸素、0歳2人、1歳1人、2歳1人、3歳1人、計5人。 導尿、2歳1人、7歳1人、計2人。 吸引、0歳3人、1歳2人、3歳1人、4歳1人、5歳1人、6歳1人、7歳3人、10歳1人、14歳1人、計14人。 吸入、1歳1人、5歳1人、6歳1人、14歳1人、計4人。 胃瘻、2歳1人、6歳1人、7歳1人、11歳1人、12歳2人、14歳1人、計7人。 ただし、平成29年10月1日現在で障害者福祉課および保健センターで把握している人数です。複数回答あり。 (脚注) (26) 医療的ケア児 医療的ケア児とは、NICU(新生児集中治療室)等に長期入院した後、引き続き人工呼吸器や胃瘻等を使用し、たんの吸引や経管栄養等の医療的ケアが日常的に必要な障害児のことをいいます。 (27) 経管栄養 経管栄養とは、食事を口から摂れない方に対して、鼻や腹部に形成した瘻孔(ろうこう)から管を使って栄養補給を行うことをいいます。 (28) 胃瘻 胃瘻とは、食事を口から摂れない方に対して、腹部外部から管を入れて胃と体表をつなぎ、管を通じて胃の内部に栄養や水分を送ることをいいます。