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#08 大井消防団
鴨川清志さん ∞ 坂井辰匡さん

消防署とは違い 普段は別の仕事をしている方たちが
災害時に消防活動などを行う「消防団」
各地域に長年まちを守り続けている消防団がある
今回は大井のまちを見守るお二人に話をうかがった

自分たちのまちは 自分たちで守る

鴨川さんのメッセージ

大井消防団 団長

鴨川清志さん
Kamogawa Kiyoshi


──大井消防団の団長として地域の安全・安心のために尽力されている鴨川さん。鴨川さんが大井消防団に入団されたきっかけとは。

鴨川さん
子どもの頃からの仲間10人ほどでまとまって入団したんですよ。先輩に「消防団に入らないか」と誘われたことがきっかけでしたね。

──自分たちのまちを守るために、大井消防団ではどのような訓練を行っているのかうかがった。

鴨川さん
普段の訓練では、可搬ポンプ積載車や手引きの台車を使った消防訓練、応急救護の訓練、災害に対する訓練などを、大井消防団の各分団で行っています。お祭りや催し物があるときには警戒活動や地域の方々へ呼びかけをしたり、消防団のPR活動もしています。


可搬ポンプ積載車 手引き台車

──2018(平成30)年に55周年を迎えた大井消防団は、1963(昭和38)年の大井消防署の開設にあわせ発足した。「わが町をわが手で守る」という使命感のもと、大井消防署管内を4つの地域に分けて4つの分団を編成し活動している。災害活動に必要な知識や技術を習得するため、定期的に消防署と連携した消火訓練や救助・救急活動を行っている。


可搬ポンプ積載車訓練 放水訓練の様子

救護訓練の様子 トランシーバーで話す団員

地域をつなぐ パイプ役

鴨川さん


──各地域にある消防団だが、大井消防団ならではの特徴とは何だろうか。

鴨川さん
可搬ポンプ積載車がすべての分団に配備されているのは、23区内で大井消防団だけなんですよ。最近では、東京都内で初めて、可搬ポンプ積載車を使った操法大会をやりました。ほかの地域では、分団本部が作れないところもあるので、積載車をすべての分団に配れない場合が多いんです。だから、ほかの消防団の方々は、結構うらやましがっているんじゃないかと思いますね。

──鴨川さんが思う、地域における消防団の役割とは。

鴨川さん
災害があったときの対応をどうするか。それは町内の皆さん、地元の皆さんと協力していかなければなりませんので、私たち消防団は、日頃から、消防署と地元のパイプ役を担っていきたいと思っています。


ドラマの消防士に あこがれて

坂井さんのメッセージ

大井消防団 団員・大井消防少年団 一般準指導者

坂井辰匡さん
Sakai Tatsumasa


──まだ10代の坂井さんが消防団に入団したきっかけとは。

坂井さん
昔、テレビで放送されていたドラマを見て消防関係にあこがれまして、子どもでもできるところがないかと探したところ、大井消防署に大井消防少年団というのがあることを知ったので入団させていただきました。


──大井消防少年団には小学生から高校生まで幅広い年代の団員がいるという。坂井さんは現在、消防少年団を卒業し、消防団員として活躍しながら、大井消防少年団の一般準指導員として後輩の指導も行っている。そんな坂井さんに、消防少年団の訓練内容についてうかがった。

坂井さん
小学校低学年は「結索ロープ」という色々なロープの結び方や、基礎的な消防に関する学習を最初に行います。中学年・高学年になると、消火器の基本的な扱い方、D級ポンプの扱い方も練習するようになります。中学生の団員も、基本的には救急、AEDの使い方、D級ポンプの使い方など、よりレベルアップした操作方法を勉強しています。


結索ロープ 消火器

D級ポンプ AED

──消防少年団は消防署ごとに結成され、防火・防災に関する知識・技術を身につけるとともに、規律ある団体活動や奉仕活動を通じて、社会の基本的なルールをきちんと守り、思いやりの心を持った責任感のある大人に育つよう、日々の活動に取り組んでいる。

──学年ごとにレベルを分け、低学年では自力での避難やAEDの使い方、高学年では避難誘導やD級ポンプの使い方を練習・訓練する。近年では「全国消防少年団大会」という消火と救護のスピードを競う大会にも参加している。


整列する消防団と消防少年団 話しを聞く消防少年団員

消火訓練の様子 応急救護訓練の様子

消防少年団から 消防団へ

坂井さん


──大井消防少年団を卒業し、大井消防団へ入団した坂井さん。新たなスタート地点に立つ意気込みをうかがった。

坂井さん
消防団では、より本格的な器具を使うので注意して扱わないといけませんし、手を抜いて訓練していたら危険だと思いました。防災の知識を蓄えて、いざという時に地域の役に立てるようになりたいです。また、(私と同じように)消防少年団を卒業後、続けて消防団に入るような若手が増えていってほしいです。


次の世代へ つなぐ想い

鴨川さんと坂井さん


──大井消防団としては新人の坂井さんに、団長の鴨川さんは大きな期待を寄せているようだ。

鴨川さん
来年も、消防少年団のキャンプには指導者として行くの?

坂井さん
行くことになっています。

鴨川さん
消防団のほうにも力を入れてもらいたいんですけどね(笑) 消防少年団は指導員に任せておいて、消防団の防災の技術を上げてもらいたいね。いろいろなことを覚えるっていうのは、若いうちしかないからね。身につければ器具の扱いは簡単なんですから。

坂井さん
はい、分かりました。

鴨川さん
消防団は地元を守るための仕事ですから!

──消防団の活動でお二人が最優先に考えていることとは。

坂井さん
まずは自分の身の安全を最優先して、次に自分にできることは何かないかと考えています。

鴨川さん
そうだね。それには、防災の知識を学ばなくちゃいけない。自助、共助といって、自分を守れないと他人は守れないですから。防災の勉強はしっかりしたほうがいいんですよ。


火災の少ないまち 大井

積載車に乗り込む二人


──現在、大井地区は非常に火災件数が減ってきているという。大井消防団の活動がまちにどのような影響をもたらしているのだろうか。

鴨川さん
2019(令和元)年度も今のところ大井地区は焼失面積ゼロ(9月9日現在)で、まちの人の防災意識が上がってきたんだなと思いますね。

坂井さん
このまま、火災の少ないまちであってほしいです。

鴨川さん
でも、緊張感をなくしちゃいけない。放水の訓練だけは間違いなくできるようになっておいてね。これから(坂井さんは)60年やるんだから(笑)

坂井さん
了解です!


これからの大井を 守っていく

握手する二人


──最後にお二人に大井消防団の今後についてうかがった。

鴨川さん
俺はもう頑張らないよ!もう先がないんだからさ(笑)

坂井さん
(笑)

鴨川さん
これからは君たちががんばらなきゃいけないんだから。

坂井さん
これからの大井は、我々若者が守っていきます!

鴨川さん
がんばってください!

坂井さん
がんばります!よろしくお願いします。




自分のまちを守る そう語るお二人
世代を超えて 同じ想いがそこにはあった

いつ起こるかもしれない災害に備えて まちを そして人を守る
その想いはこれからも次の世代へ受け継がれてゆくだろう

最後にお二人から地域で活躍されている区民の方をご紹介いただいた




#09 わかほ会
関川治さん ∞ 芹田絹枝さん
つなごう品川 #09 わかほ会



取材日:2019年9月9日(月)
撮影場所:大井消防団 分団本部