あたらしいまちづくりのカタチ|[Web広報紙]2026年11月1日号 広報しながわ
ページ番号:1011873 更新日:2026年10月30日
中高生リバースメンターのアイデア
区では、区の地域課題や社会課題の解決に向け、中学・高校生がアイデアを磨き政策を立案する「中高生リバースメンター*1 事業」を7年度に初めて開催しました。熱い想(おも)いを持った学生たちがプレゼンテーションを行い、施策への反映をめざしました。今号では、昨年度のプレゼンテーションから今日まで、アイデアがどのようにして形になったのか、リバースメンターの皆さんの声とともに紹介します。
*1 リバースメンターとは、一般的に部下や若手職員などが上司や管理職のメンター(相談役)となり、アドバイスを行うこと
リバースメンターの活動を通して知った、品川ってこんなまち!!

※提言テーマにゆかりのある場所で撮影しました。
アイデアから施策への反映へ──動き出した4つのプロジェクトの今
提言内容や施策への反映に向けて取り組んだことなどをリバースメンターの皆さんに伺いました。
古谷凜花さんの提言テーマ (現在は高校3年生)
「危機感の継承」をテーマとした新しい環境モデルを導入し、品川区を23区の環境教育の先導都市にする
「なぜ環境問題を学ぶのか」「なぜ行動につながらないのか」と考え、学びを行動や他者へつなぐ「環境教育の継承」を軸に、子どもの行動変容を促す仕組みを提言しました。実現に向け、環境課やエコルとごしの職員の皆さんと協議を重ね、エコルとごしの常設展示を活用したクイズ形式のワークシートを制作。子どもたちが知識を得るだけで終わらないよう、友だちに出すクイズを考える項目を加えました。学んだことを自分の言葉で誰かに伝えることで「継承」を形にできたと感じています。小学校の先生や職員の皆さんが真剣に向き合ってくれたことが大きな支えとなり、ワークシートを完成させることができました。

ワークシートを紹介する企画展示の様子

区内の小学生が社会科見学で訪れ、ワークシートの質問に真剣に向き合う様子


園田彩桜さんの提言テーマ (現在は大学1年生)
旧東海道の活性化~立会川から青物横丁~
旧東海道の商店街で、シャッターが閉まったお店を目にしたことが活動のきっかけでした。旧東海道の活性化のため、大井競馬場を訪れる人や外国人観光客を商店街へ呼び込み、人の流れを生み出したいと考え、立会川から青物横丁までの歴史や食べ物を楽しめるマップの作成について提言しました。この取り組みが区内企業の目に留まり、広報物の企画で商店街を一緒に取材し、店主の方からお店の歴史や地域への想いを聞けたことが印象に残っています。今後はしながわシティラン実行委員会が開催する「しながわシティラン2027」のマップづくりに参加し、旧東海道の魅力を発信していきます。

しながわ観光協会のホームページには、園田さんの提言を基に作成された特集ページが掲載されています

しながわ観光協会ホームページは下記二次元コードから


清水理桜さんの提言テーマ (現在は高校1年生)
西大井駅周辺の明るいまちづくり
普段、西大井駅を利用する中で、“西大井駅の周辺がもっとにぎやかになってほしい”と思い、地域のニーズを知る機会として、西大井でのマルシェの開催を提言しました。この提言は最終的に、実店舗の誘致につなげることをめざしています。実際に区がマルシェの開催に動き出すと聞いたときはうれしく、準備を進める中で小学生も企画や運営に関わり、子どもが学びながら大人も楽しめる場になりました。7月にアントレプレナーシップ*2 プログラムとして開催されたマルシェでは、駄菓子やパン、雑貨、ハーブのお店など6~7店舗が出店しました。現在は、西大井創業支援センターの方や私の友人と一緒に、「冬の温かい食べ物マルシェ」の開催を企画しています。西大井をより明るく、にぎやかなまちにしていきたいです。
*2 新しいことに挑戦し、リスクを恐れずに行動する姿勢のこと



片柳凜南さんの提言テーマ (現在は高校1年生)
デジタル情報発信力を強化し、区民の「知らなかった」をなくす
区には、学生向けの事業や講座、助成金など多くの取り組みがある一方で、必要な人に必要な情報が届いていないと感じ情報発信の強化を提言しました。実現に向け、区の職員の皆さんと打ち合わせややり取りを重ねる中で、情報を届けるターゲット層の選定とどのようにして効果的に情報を届けるかを考えることが難しかったです。今では、「広報しながわ」の表紙に区公式SNSの二次元コードを掲載することが実現し、区公式SNSのフォロワー数が増えてきていることから取り組みの効果を実感しています。今後さらに、区民の皆さんと区の距離がもっと近づくとうれしいです。


区公式SNSの二次元コードを掲載したカード。特に若年層への認知度向上を図るため、「二十歳の集い」で配布する予定です

8年度「中高生リバースメンター事業」 政策提言を実施
9月26日(土曜日)に8年度「中高生リバースメンター事業」の政策提言が行われました。8年度のリバースメンターの提言を紹介します。
三宅柊平さんの提言テーマ (高校2年生)
小学生から始める「一歩を踏み出す勇気」を育てる継続的な救命教育の推進
学校で「傍観者効果」を研究し、人を助ける心理的な障壁を下げる大切さを学んだことから、育った品川区に貢献したいと思い「中高生リバースメンター事業」に参加しました。提言した「子どもメディカルラリー」は、心肺機能の停止などを想定し時間内に救助を行う実践的な内容です。マインドを重視した救命教育を充実させたいという同じ想いを持つ関係者への取材を通じて、具体的な提案へと進化させることができました。また、学校で新しい救命教育を行う際の「授業時間数の確保」という課題に対しても「まず働きかけてみては」という助言を受け、視野を広げて取り組むことができました。小さな気づきも人とつながれば地域を変える力になります。次の世代の皆さんにもぜひ「中高生リバースメンター事業」に挑戦してもらいたいです。



子ども・若者の声を区政に
区では、それぞれの事業で提案された意見の施策への反映に向けて、具体的な検討を進めていきます。
その他の提言テーマ
- 中高生の安心を支える、スマートフォンの環境づくり
- 品川における戦争の歴史を通じて、若者の平和への関心を広げる
- 職業への理解を深めるイベント開催~中高生からのキャリア教育~
- 外国人住民と地域住民が共にまちづくりを行う「品川みらい共生会議」の設置
- 若者の発信力で、地域文化を未来へ
- 高校生と企業と商店街を繋(つな)ぐ実践型プラットフォームの創設
- Instagramを活用した、学生と品川区の地域資源をつなぐ仕組みづくり
- スマートガイドがデザインする外国人の観光体験
問い合わせ
企画課SDGs担当(電話/03-5742-7864 ファクス/03-5742-6870)