【品川区制80周年記念】品川80年の足跡をたどる vol.8|[Web広報紙]2026年11月1日号 広報しながわ

ページ番号:1011906 更新日:2026年10月30日

品川区制80周年記念ロゴ

画像:品川区制80周年を記念したロゴマーク

来年、区制80周年を迎えるにあたり、時代とともに品川区の歴史を振り返ります。

vol.8「21世紀に向けたまちづくりと改革」(1992~2000年頃)

バブル崩壊後の景気低迷や少子高齢化、人口減少など、社会が大きく変化した1990年代。品川区では、福祉・教育の充実や定住化施策、都市開発を進め、時代の変化に対応した取り組みを展開しました。また、平成12(2000)年には都区制度改革により自治権が拡充。まちづくりと区政の両面で、21世紀に向けた新たな歩みが始まりました。

工業のまちから、新たな都市拠点へ

工業地区として発展してきた天王洲・大崎駅周辺では、工場の転出などを背景に土地利用の転換が進みました。天王洲では、地区内の民間権利者22社が天王洲総合開発協議会を結成し、国際化・情報化に対応した業務地域や安全で快適な歩行者空間などの個性を持つ複合市街地を形成。運河沿いはボードウォークが整備され、平成4(1992)年にはシーフォートスクエアと東京モノレール天王洲アイル駅が開業しました。また、大崎駅周辺でも再開発が進み、平成11年にはゲートシティ大崎が開業。その後、大崎駅と周辺地区を結ぶ「夢さん橋」も整備され、工業地区だったまちは、業務・商業機能を備えた新たな都市拠点へと姿を変えていきました。

画像:大崎駅東西自由通路夢さん橋写真
大崎駅東西自由通路「夢さん橋」完成(平成15年)

「プラン21」が拓(ひら)いた、新たな学校教育

少子化や学校間の規模格差、教育ニーズの多様化を背景に、品川区は学校教育の改革に着手しました。その指針となったのが、平成11年に策定された「プラン21」です。「夢と力をはぐくむ学校」を掲げ、学校選択制や外部評価制度、学力定着度調査などを具体策として、特色ある学校づくりと教育の質の向上を目指しました。

平成12年に始まった学校選択制は、ブロック内であれば小学校を自由に選択できる制度で、日本における義務教育の新しいステージを象徴する画期的な仕組みとして全国的に注目されました。翌年には中学校で完全自由選択制として実施され、学校が「選ばれる立場」となったことで、各校が特色ある教育活動や学校運営の充実を進めていきました。平成14年度には、保護者や地域団体関係者、学識経験者らによる外部評価制度も導入。学校を地域に開き、その評価を改善につなげる仕組みを整えました。

その後、全国に先駆けた小中一貫教育の実施など、品川区独自の教育改革がさらに発展していきます。

都区制度改革で広がった自治のかたち

昭和50(1975)年の制度改革で「市並み」の権限を得た特別区ですが、法制度上は東京都の内部団体のままでした。品川区では、区民・議会・行政が一体となって自治権の拡充を求め、平成12年の都区制度改革により、特別区は「基礎的な地方公共団体」に位置付けられました。同時に、清掃事業をはじめとする区民生活に密着した32の事務事業が都から移管され、地域の実情に応じたサービスが可能となりました。品川区では、平成14年に商店街で各店舗が店先に出したごみを回収する「各戸収集」を試行。平成17年には、23区で初めて区内全域で各戸収集を実施しました。

都区制度改革は、区が地域の課題に主体的に取り組み、区民により身近な区政を展開する大きな転換点となったのです。

画像:各戸収集写真
各戸収集スタート(平成14年)

次回予告

「21世紀のしながわを築く 1)」(2001~2014年頃)
「品川区史2014」は販売や図書館での貸し出しも行っています。ぜひご利用ください。
この連載は2014年に発行した「品川区史2014」から内容を構成しています。

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