#04 品の輪
伊藤 滋唯さん ∞ 黒川 容輔さん
区民の方々への健康増進や疾病予防、
専門職の方々への技術向上と連携強化に取り組むお二人に話をうかがった
――「品の輪」の活動についてうかがった。
伊藤さん
品の輪は、3つのコンセプトをもって活動することを心がけています。
1つ目のコンセプトは、品川区内に在住または在勤されている理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など、リハビリテーション専門職の方々のための講演会や研修会を開催し、それぞれの技術向上を目指すことです。
2つ目のコンセプトは、各施設や職場の方々の情報の共有化です。相互の連携を円滑に図れるように、活動できればいいなと思っています。
3つ目は、リハビリテーションの知識や技術を活かして、区民の方々の健康増進や疾病予防に貢献できるような活動をしていければと思っています。
――リハビリテーションへの想いをうかがった。
黒川さん
私はリハビリテーションの仕事としては、話したり、聞いたり、意思伝達、食べ物を飲み込むといった特にコミュニケーションについて、言語聴覚士として皆さんのサポートをしています。
ご本人やご家族の方に対しても、耳が遠いのは年を取ったからとか、補聴器は悪いものだというイメージを少なくして、楽しい生活や、楽な生活を続けられるように(補聴器を)お勧めしています。
難聴の講習も開催していますので、そこに来場された方のお悩みに、そしてご家族のお悩みにもお答えできればいいなと考えています。
――「品の輪」は全ての人が充実したリハビリテーションを受けられる社会の実現と区民が健康で活動的な生活を続けられるよう応援する団体。
――介護予防(フレイル予防)と言われる 高齢者が元気に年を重ね「健康寿命の延伸」を支援する講演会や体操教室を開催。国の施策である「通いの場」の立ち上げ支援も、品川区を通じて行っている。
――これからの活動についてうかがった
伊藤さん
昨年度(2022年度)から、難聴の方々に対して「ミニ講話」を黒川さんに担当いただいていますが、実際にどのような状況ですか?
黒川さん
できるだけいろんな方とお話しをしながら、人の想いに応えたいなと思っています。年を取ったからといった悪いイメージをなくして、品川のまちで 今まで通りに生活できるようにお手伝いをするということを心掛けています。
伊藤さんは、通いの場やフレイル予防を担当されていますが、どのように日々考えていますか?
伊藤さん
もともと品の輪で介護予防、今でいうフレイル予防を主体として、今年度(2023年度)は上半期に6回、下半期に6回の講演会を開催したいと思っています。
それ以外に、フレイル予防の話を聞きたいというご依頼があった時に、出張講座も今年度は開始して、品の輪のフレイル予防の取り組みに励んでいます。
――お二人に今後の抱負をうかがった。
黒川さん
これからの品の輪の活動を、どのように考えていますか?
伊藤さん
今取り組んでいる健康寿命の延伸やフレイル予防などに、今以上に注力していきたいですね。ひとりひとりがお元気に年を重ねていく、そしてひとりひとりが地域の一員となって、地域が元気になっていく。そんな地域力や地域の活性化を目指していきたいなと思っています。地域が元気であれば、防犯や防災時などにも、とても有益だと感じるので、何かしらの役に立つ活動をしていきたいですね。
黒川さん
私は、たとえ病気になってしまったり、障がいがあったとしても、これまで以上に品川で生活ができたらいいなという風に考えていて、地域の力としては障がいがあっても生活がしやすいなら他の人も生活がしやすいよねということを、品川の全体に広げて行けると、地域力というものの活性化になるかなという風に考えています。
伊藤さん
「応援したいのは、おひとりおひとりの笑顔」と強く思うところなので、これを目指していきたいと思っています
黒川さん
私もです!
伊藤さん
これからも品川区のために頑張っていけるように、力を合わせて行きましょう
黒川さん
一緒に頑張って行きましょう!