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#02 戸越銀座商店街
亀井哲郎さん ∞ 松尾富之さん ∞ 益子修さん ∞ 中村正敏さん

商店街ブランドの先駆けでもある戸越銀座商店街
今では旅行会社が商店街ツアーを組んで観光客を連れて来るなど
買物だけではなく観光を目的とした来街者も急増している
そんな戸越銀座商店街を支える皆さんに話をうかがった

商店街の危機に立ち上がる

亀井さんのメッセージ「HOTする!!ふるさとです!」

戸越銀座商店街連合会

亀井哲郎さん
Kamei Tetsuro


──戸越銀座商店街でのまちづくりに携わるようになったきっかけとは。

亀井さん
3代目として家業を継いで、それからしばらくして5年ほど店の手伝いをしながら商店街のお手伝いを始めた頃が、ちょうどバブル崩壊の頃と重なっていて。段々と商店街がちょっと閑散として寂しくなってきたなぁという頃に、これはこのままじゃまずいなぁという気持ちからだったですね。


──戸越銀座商店街は、東急池上線の戸越銀座駅に接し、全長1.3キロメートルにわたる関東有数の長さを誇る商店街で、戸越銀座商栄会商店街、戸越銀座商店街、戸越銀座銀六商店街の3つの商店街から構成されている。


戸越銀座駅 戸越銀座商店街

とごしぎんざブランド 著書と講演の様子

──現在、戸越銀座商店街連合会の専務理事を務める亀井さんは、「戸越銀座」の地名をブランディングしたキーパーソンであり、平成11(1999)年には全国に先駆けて商店街ブランドを開発した。その他にも、「戸越銀座」という地名の認知度を高めるために多数の取り組みを実施。全国で講演会を行うほか、書籍『街の灯りふたたび』も発行している。


──平成29(2017)年、品川区が主催した「全国シティプロモーションサミット2017 in Shinagawa」では、「商店街から仕掛けるまちづくり」をテーマにしたセミナーを開催し、大崎駅西口商店会の綱嶋さんとともに登壇した。


好きな文字は「儲」

亀井さん


亀井さん
「儲かる」っていう言葉が好きで。「儲かる」っていう言葉というよりも文字ですね。儲かるっていうのは、「信」「者」って書きますよね。儲かるっていうのはお金が儲かるのではなくて、信じるものが増えていくっていう、まあファンが増えるという意味だと思っていて、そういう意味で儲かるという文字が好きですね。

──「戸越銀座」ファンを増やす取り組みとして、世代を問わず多くのファンに愛される商店街マスコットキャラクター「戸越銀次郎」(愛称 銀ちゃん)を生み出したほか、戸越銀座コロッケや電線類地中化など、ソフト・ハード両面から「戸越銀座」のイメージアップに取り組んでいる。


戸越銀次郎 電線類地中化

──バブル崩壊後、戸越銀座商店街を全国的にも有名な商店街にするため、様々な困難に立ち向かい、先進的な取り組みに挑戦してきた。その熱い想いは、次の世代にしっかりと受け継がれている。

亀井さん
僕よりか年下の若い役員の人たちが、たくさん最近は商店街に関わるようになってくれたり、すごくそういうことが良かったなぁとか、ありがたいなぁと思ってますね。


次の世代へ想いをつなぐ


松尾さんのメッセージ「みんなでもりあげよう品川区」 益子さんのメッセージ「行きたい街 住みたい街」 中村さんのメッセージ「帰ってくるまち」
戸越銀座商店街振興組合 松尾富之さん
戸越銀座商栄会商店街振興組合 益子修さん
戸越銀座銀六商店街振興組合 中村正敏さん
Matsuo Tomiyuki / Masuko Osamu / Nakamura Masatoshi



──各商店街の専務理事の皆さんがまちづくりに携わるようになったきっかけや活動に対する思いとは。

松尾さん
企画と準備の部分で、まあなんでそうやっているかというと、地域の方に喜んでいただけるっていうところでやってます。

益子さん
中に入ってみると、みんな内側で商店街を盛り上げようとする努力っていうのが分かってきて、そうするとそれが人が集まってくる、そのイベントが成功するってことが、結構楽しくなってきたっていうのが、いま現状ですね。

中村さん
僕が小さい頃からやっているお店がまだあるんですよ。そういう人たちになんかこうもっと死ぬまで現役でやっていってほしいなあみたいな感じで。僕たちが決めたこういう面白い企画手伝ってくださいと。一緒にやっていきたいのでこの活動をしてます。


──戸越銀座商店街を代表するイベント「とごしぎんざまつり」では、各種模擬店やストリートライブ、銀ちゃんとのふれあい、スタンプラリーなど、楽しいイベントが盛りだくさん。地域の夏のイベントとして定着していて、今では都市型観光としての役割もはたしている。


とごしぎんざまつりの様子 とごしぎんざまつりのご当地キャラグリーティング

──皆さんにとって亀井さんとはどのような人か。

益子さん
全国に知り合いがいる、全国区な人。いろいろな他の商店街へ視察に行っているし。一番遠いところだと(香川県)高松の丸亀商店街とか。

中村さん
僕にしてみれば同じ大崎中学校の4年先輩。ちょっと怖いなって思うこともあるけど、相談すると本当に頭脳明晰な方で、的確なアドバイスいただけて信用できる方です。

松尾さん
否定しない、肯定から入る。「まぁ、まずは聞きましょう。それからにしましょう」と。腹の中はどうか知りませんけど(笑)

雲野さん(戸越銀座商店街振興組合副理事長)※飛び入り参加
あるときはへんなやつ、あるときは馬鹿なやつで、ただ、今思うと本当に人が好きなんだなあと。あとは、自分がこれをやりたいって言ったら周りが反対してもやり通す。もっと上手くやればすんなりいくのに。まぁそこらへんがちょっと馬鹿なところで(笑)もっと自分を大事にしながらやってくれればいいなと思います。


思い描く商店街の未来

理事の皆さん



──皆さんがそれぞれ描くこれからの「戸越銀座商店街」とは、どのような商店街だろうか。

 

亀井さん
「日本一住みやすい街を目指して」っていうキャッチフレーズでやってきた仲間なんで、地域に暮らしている人たちが、ここに商店街があってよかったって思ってくれるのが一番いいなと思ってますね。

松尾さん
組合がなくなっていいんじゃないかなと思ってます。組合という形じゃない新しい街の作り方ができるようになったら、もっと違う商店街ができるんじゃないかなと思います。

 

益子さん
商店街を一本化にしたいっていう。一つの商店街でやっぱり若い世代、いわゆる20代、30代が入ってこない商店街っていうのが現状なので。今の商店街は、個店が線で集まってますけど、それを面で広げて、地域全体を商店街にするような。
 

中村さん
(銀六商店街は)3商店街の中で、一番シャッターが閉まっているお店が多い商店街なんですね。いかにして開けるか。まずは、うちの商店街はそこに尽きると思うんですよ。皆さんの力も借りて考えていきたいですよね。

雲野さん
ひとまず今のままですね。商店街内部もどんどん離れて行っちゃって、近隣の人も商店街に買いに来なくなってくる。だから今をスタートとして、人が入ってくるような商店街にしていかないとだめになっていくと思うんで。その間にどんどん仲間をこうやって入れていけばいいんではないかなと思ってます。


商店街ブランドの先駆者として 現状に満足することなく
常に新たな道を切り開いていく戸越銀座商店街
3つの商店街がお互いを認め合い バランスよく融合できていることが
商店街全体のモチベーションにつながっているのかもしれない

人気商店街の裏側には 先駆者とその周りに集う信頼のおける仲間たちの
熱い想いと野望が存在していた

最後に皆さんから地域で活躍されている区民の方をご紹介いただいた




#03 大崎・夢さん橋
綱嶋信一さん ∞ 椋本修平さん
つなごう品川 #03 大崎・夢さん橋



取材日:2018年11月30日(金)
撮影場所:ほっとスポット戸越銀座(戸越銀座商店街会館)