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#21 旗の台クラブ
大矢 敦さん ∞ 酒井 達郎さん

創部50年を超える
少年野球チーム「旗の台クラブ」
今、新たな取り組みを機に 目覚ましい活躍を見せている
少年野球を通じて 子どもたちの人格形成に
力を注がれるお二人に話をうかがった

3代続けて チームに関わる

大矢さんのメッセージ

旗の台クラブ 監督
大矢 敦さん
Oya Atsushi

ーー旗の台クラブの監督としてチームに尽力されている大矢さん。旗の台クラブの歴史についてうかがった。

大矢さん
元々は大人の野球チームでしたが、子どもたちにも野球を楽しんでもらおうということで、昭和42年に旗の台クラブを創立しました。

ーー大矢さんが旗の台クラブに関わるようになったきっかけとは。

大矢さん

私は40年以上前、小学校3年生から旗の台クラブで野球を始め、そのときは私の父が監督をしていました。7年以上前に、今の総監督の酒井さんが家に訪ねてきて「旗の台クラブを手伝って欲しい」と言われたものですから、すぐに「手伝おう」という気持ちになって、指導者としてチームに関わるようになりました。それをきっかけに私の子どもも野球を始めることになったので、それからずっと子どもと一緒に週末は野球を楽しんでいます。


ペップトークと 予祝

話をする大矢さん


ーー近年、旗の台クラブでは、新たな取り組みを通じてチームに一体感が生まれ、子どもたちのやる気や能力を伸ばす結果につながったそうだ。子どもたちが力を存分に発揮できる環境づくりの秘訣についてうかがった。

大矢さん
3年前から始めました『ペップトーク』ですね。たとえば「エラーするな!」と言ってもしょうがないので「しっかりボールを見て取ろう」と言う。高めのボール球に手を出してしまうときも「高めを打つな」ではなくて「低めのストライクをしっかり振ろう」とか、やってもらいたいことを口に出すということを行っています。
   守備の写真 打つ写真

同時に『予祝』というものを取り入れました。予祝とはなにかというと、予め祝うんですね。たとえば、大きな大会がある前に、優勝したイメージをして祝勝会をやるなど、そういった取り組みをしました。子どもがその気になると、力が発揮できることが分かったので、何事もしっかりイメージをさせること、そういう取り組みを今やっています。

  ベスト8   ベスト4   優勝


野球を通じて 人格形成を

酒井さんのメッセージ

旗の台クラブ 総監督
酒井 達郎さん
Sakai Tatsuro


ーー旗の台クラブの総監督としてチームを牽引されている酒井さん。長年にわたり、旗の台クラブに関わって来られた酒井さんが思う少年野球の役割とは。

酒井さん
総監督としては、いろいろと日々教えることがあります。メンタル的なことや技術的なことなどたくさんありますが、週7日中の土日、2日間をお預かりして、しかも小学校の1年から6年までずっとお預かりするということになると、責任は重大であると。単に野球を教えるだけでなく、大げさに言うと人格形成の初期の段階なので、人生で1番成長する時期が小学校の6年間かなと思っていますから、その手助けをしてあげられればと思います。

ーー旗の台クラブと地域の関わりについてうかがった。

酒井さん
新型コロナウイルスの影響で中止を余儀なくされている地域活動もありますが、例年、地域のお祭りやゲートボール大会、運動会などさまざまな活動を一緒にやっています。また、未就学の子どもや小学校1、2年生向けの野球教室も開いていますので、地域の子どもたちやご両親とも交流があります。子どもたちを育む上でも少年野球の役割は大きいと思いますので、これからもしっかりと地域の中で役に立てればと思っています。

ーー旗の台クラブは昭和42年に結成された創部50年を超えるチーム。週末には朝から夕方まで練習や試合などを精力的に行っている。

集合写真 仲間を迎えれる写真


ーー品川区のみならず、東京都内でも屈指の強豪チームとして都大会優勝など輝かしい成績を収める一方で、全国大会でグッドマナー賞を受賞するなど子どもたちの人格形成にも力を入れている。

集合写真  賞状  座っている写真


チームを つないでいく


ーー互いに長年チームと関わり続けてきたお二人。そんなお二人の出会いについてうかがった。

酒井さん
大矢さんのお父さんは、私の息子が旗の台クラブに入部していたときにチームの代表をしていましたが、(息子の)大矢さんには会ったことがなかったんです。ただ息子さんがいる、というのは知っていたので、「ぜひ手伝ってください」ということで、最初にお会いしたのが5年前とか?

大矢さん
いやもう7年前ですね。年末でしたよね。酒井さんが家に訪ねて来られて、旗の台クラブを手伝って欲しいというところから、うちの息子も野球を始めて。

酒井さん
かねてから思うんですけれど、運営ってつないでいかなければいけないので、チームでプレーした子どもが戻ってきてチームを運営していくようにする、この流れができればいいなとずっと思っていたんだよね。だから自分の役割としては、いい流れができたかなと思っています。その最初が大矢さんです。


大人同士も 向き合う

大矢さんと酒井さん


ーー『ペップトーク』や『予祝』を通じて、チームの雰囲気が変化していく様子についてうかがった。

大矢さん
私たちが子どもの頃は、怒号が飛び交うような指導の中で育ってきましたので。

酒井さん
そうですね(笑)

大矢さん
私自身もそれが体に染み付いていたこともあって、私の声がけひとつで子どもが野球をやめてしまうのではないかと思ったこともありました。そんなときにペップトークの講演会に出会って、「指導者は言葉を磨け」ということを学びました。このことをきっかけに、今の取り組みを始めましたね。

酒井さん
大人と子どもだけの向き合いになってしまうと「教える」とか「怒る」しかできなくなる。そこを、チームとして大人同士も向き合って運営していく。これからはそのような運営力が問われると思うんですよね。コーチ同士の言葉の遣い方も含めて、これからも勉強していきたいです。

大矢さん
そうですね。ここ数年、ほぼ都大会で上位に進出できるようなチームになっているので、良い体制が出来上がってきているように思います。今までは都大会で優勝するとか全国大会を狙うと口では言えても、イメージができていなかったと思うんです。それが今、旗の台クラブで酒井総監督をはじめとする監督、コーチ陣の指導を受けれいれば、全国を狙えるんだって子どもたちもイメージできていると思います。これからも結果が出ると思うので、野球を楽しんでやってもらいたい気持ちでいっぱいですね!

酒井さん
野球を楽しみたい子どもが少しでも多く集まれる場所を作ってあげたいと思っています。今、未就学の子や小学校1、2年生の子もどんどん入ってきてくれてるので嬉しい限りですね!


 

自立して 挑戦できる子に

帽子を投げる子供たち


ーーお二人が子どもたちに寄せる想いについてうかがった。

酒井さん
一人ひとりの子どもに対して、自立する方向に持っていってあげたいと思っています。

大矢さん
自分で考えて行動する、そしていろんなことにチャレンジできる子どもたちを育てるために、毎週われわれも力を注いでいますので、子どもたちが中学以降も野球じゃなくてもいいんですけれど、自分でなにかやりたいことを見つけて、それに自ら進んで挑戦する、チャレンジすることをやってもらいたいと思います。とにかく子どもたちが元気に、その後(旗の台クラブを)卒業しても、チームに関わってくれるような子どもを育てていきたいと思っています。

 

 


言葉は「力(ちから)」
小さな言葉の積み重ねが やがて大きな力になる
子どもたちの希望に満ちた声がけが響く グラウンドには
自立し挑戦していく子どもたちの未来が感じられた

最後に、お二人から地域で活躍されている区民の方をご紹介いただいた。




#22 武蔵小山商店街振興組合
江野下さん∞臼井さん




取材日:2021年9月25日(土)
撮影場所:品川区立第二延山小学校