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#22 武蔵小山商店街
江野下 正人さん ∞ 臼井 隆浩さん

都内一の長さを誇るアーケード商店街 武蔵小山商店街
大正時代に始まる 長い歴史の中で
区民の憩いの場として 賑わい続けてきた

そんな商店街の中で 若くして歴史ある家業を継ぎながら
武蔵小山商店街の発展に尽力するお二人に話をうかがった

きっかけは 「力になりたい」

江野下さんのメッセージ

武蔵小山商店街振興組合 理事
江野下 正人さん
Enoshita Masato

ーー武蔵小山商店街振興組合で理事、業務副委員長として商店街を牽引されている江野下さん。普段はどのようなお仕事をされているのがうかがった。

江野下さん
普段は武蔵小山商店街の中原街道口近くで「ヤマト」というハンコ屋を営んでいます。私で3代目になる創業76年の会社です。

ーー江野下さんが武蔵小山商店街の事業に関わるようになったきっかけとは。

江野下さん
家業を継ぐために、27歳くらいのときに自分の会社へ入ってから、商店街の事業と関わるようになりました。すぐに理事になったわけではなくて、お祭りや地域のイベント、その運営を見たときに、これは大変だな、マンパワーが必要だなと強く感じたので、力添えをしたいと思って商店街の事業を手伝うことになりました。


ハンコ屋 接客風景

お神輿を持つ 商店街

法被を着るえのしたさん


ーー日頃の賑わいもさることながら、イベント開催時には多くの人々が訪れ、よりいっそうの盛り上がりを見せる武蔵小山商店街。そんな武蔵小山商店街のイベントについて特色をうかがった。

江野下さん
商店街では、毎月何かしらのイベントがあります。なかでも『小山両社祭』という小山八幡神社・三谷八幡神社の例大祭。このときには、周辺の各町会6基とパルム(武蔵小山商店街)を1団体として計7基のお神輿が、このパルム商店街のアーケードの中を連合渡御して盛大に盛り上がります。全国でも、お神輿を持っている商店街、そして今でもお神輿を使っている商店街は少ないそうなので、大変誇りを持っています。

        


子どもが喜ぶ 商店街に

臼井さんのメッセージ

武蔵小山商店街振興組合 副理事長
臼井 隆浩さん
Usui Takahiro


ーー武蔵小山商店街振興組合で副理事長、総務教育委員長として尽力されている臼井さん。普段のお仕事についてうかがった。

臼井さん
武蔵小山商店街の中原街道側近くで「家具のウスイ」という家具・インテリアショップを営んでいます。私の祖父が創業しまして、戦後に武蔵小山へ移りました。来年(2022年)で創業70周年になります。家業や商店街に本格的に関わるようになってからは、子どもの頃を含め、もう30年ほど経っています。

        うすい家具や 接客風景

ーー臼井さんが商店街の事業と関わるようになったきっかけとは。

臼井さん
父が商店街にずっと関わっていましたので、子どもの頃にその手伝いをしていたことがきっかけです。私が16歳の頃に父が他界しまして、そこから家業を引き継ぐにあたって本格的に関わるようになりました。周りの人からアドバイスをもらったり、商店街との関わり方も他のお店の方々に教わりました。孤立せずに一緒にやってこれたのは、周りの人の手助けがあったからだと思います。

ーー若くして商店街事業の中心に立っていらっしゃる臼井さん。商店街の取り組みにおいて心がけていることとは。

臼井さん
商店街としても、お子さんとの関わりをどうつくるかということは心がけています。たとえば「パルムカップ」と題しているスポーツのイベントですね。サッカーや野球の大会を企画して子どもたちに参加してもらって、優勝チームに商品を出したり、商店街をパレードしてもらうなどして、商店街との関わりを持ってもらっています。

      パルムカップ パルムカップ

また、年1回ですが、納涼市という縁日のイベントもあります。子ども向けの出店を出して、お子さんも一緒に楽しんでもらえるようにみんなで心がけています。

      納涼市 納涼市金魚すくい

ーー昭和31(1956)年にオープンした日本初の大型アーケード街。全長800mのアーケードは都内最長を誇る。約250のバラエティ豊かなお店が立ち並び、雨の日でも傘をささずにショッピングが楽しめる。流氷祭、納涼市、サンバカーニバルなどさまざまなイベントを開催。中でも『小山両社祭』は神輿の連合渡御で非常に盛り上がる。

        アーケード  神輿を担いでいる風景




出会いは 両社祭

話をするえのしたさん


ーーお二人の出会いについてうかがった。

江野下さん
お神輿だよね。

臼井さん
最初はお神輿ですね。

江野下さん
僕も親父が神輿会に入っていたということもあるし、隆浩のお父さんにもお祭りでお世話になっていたということで、そこから始まるんだろうけれど。

臼井さん
小さい頃は年齢が離れているけれど、大人になってからは、年が離れた中でも商店街の中では近い方になってくるので。

江野下さん
(笑)

臼井さん
その中でも本当に頼りがいのある、かっこいい先輩だなと思っています。

江野下さん
おー!嬉しいね!


ピンチは チャンス

話をするうすいさん


ーー新型コロナウイルスの影響下で、イベントの中止など、さまざまな環境変化のある中、未来への足掛かりとなった活動とは。

臼井さん
どうなるかわからない状況の中で、さまざまなことを練る機会を与えられ、残せるものはあったと思います。コロナ禍になる前から準備していたスマホアプリが完成して、それを使ったイベントができたことはひとつ良かったことです。人を集めて説明してイベントに参加してもらうのではなく、家にいる手のひらの中でイベントを知ってもらって、自分の時間で密を作らずに参加できるというのは救世主的な役割になったと思います。

江野下さん
良い意味で言えば、会議もデジタル化して、運営のほうでも効率が良くなった部分はあるし、お客様に対しても、おもしろい仕組みを使って新しい楽しさを味わっていただくことにつながったので、「ピンチはチャンス」と言うけれど良かったこともあるよね。

臼井さん
身動きが取りづらいなりにも頑張りましたよね。

江野下さん
頑張ったよね!

臼井さん
この先どう活用できるのか、続けていって花開かせたいですね。


これからの 武蔵小山商店街

えのしたさんと臼井さん


ーー今後の武蔵小山商店街の展望についてうかがった。

臼井さん
コロナ禍で失われたものの中にやっぱり「交流」がありますよね。せっかく新しいことをやろうとしても、店舗間でしっかり把握できていないと、効果が半減してしまう。

江野下さん
組合もそうだし、店舗さんとのつながりも重要だし、新しい居住者の人、町会もしかり。これからは企業との新しいコラボや、五反田バレーといった地域の方の力を使って、商店街がさらに飛躍できればと思います。

臼井さん
そうですよね。商店街も企業も、そしてお客さんも、商店街に「これが欲しい」とか、「これを求める」というニーズをわかりやすくしながら進められればと思います。求心力というか商店街としての役割をもう一度、再確認してやっていきたいです。

 


区外からも多くの人々が足を運ぶ 武蔵小山商店街
地域の暮らしを支えるだけでなく 地域の顔として機能している

受け継がれたものを守りながら 時代とともに進化していくことが
今も昔も賑わい続ける商店街をつくる秘訣なのかもしれない

最後に、お二人から地域で活躍されている区民の方をご紹介いただいた。




#23 小P連
多田さん ∞ 蓮井さん




取材日:2021年10月20日(水)
撮影場所:武蔵小山商店街振興組合