大森貝塚
モース博士が発掘した大森貝塚は品川歴史館から徒歩5分の場所にあります。現在、大森貝塚遺跡庭園(品川区大井6-21-6)として整備されています。貝塚とは大昔のゴミ捨て場で、貝以外にも動物の骨・土器・石器など様々なものが見つかっています。モース博士と大森貝塚の発見
エドワード・シルベスター・モース(Edward Sylverster Morse 1838~1925)は、アメリカ人の動物学者で貝の研究をしていました。1877年(明治10)に腕足類の研究のため来日し、横浜から東京に向かう汽車の窓から貝層を発見しました。これが大森貝塚です大森貝塚遺跡庭園のモース博士像
大森貝塚の発掘
モース博士による発掘は1877(明治10)年9月から12月に行われました。1879年(明治12)には日本初の発掘報告書である“Shell Mounds of Omori”を出版しました。この発掘は日本初の学術的発掘であり、このことから大森貝塚は「日本考古学発祥の地」と呼ばれています。その後、1984年と1993年の大森貝塚遺跡庭園整備などの発掘調査が行われ、住居址や土器・装身具・魚や動物の骨などが大量に見つかりました。1984年、1993年の発掘資料のいくつかは、品川歴史館に展示しています。
大森貝塚発掘風景(1877年)
“Shell Mounds of Omori”より
大森貝塚碑
土製耳飾り
1986年(昭和61)発掘
直径3.8センチメートル
ニホンジカの角製釣針
1993年(平成5)発掘
軸長118.6ミリメートル
大森貝塚遺跡庭園
庭園内には1929年(昭和4)に立てられた「大森貝塚碑」や、モースの銅像や貝層の標本など、縄文時代・大森貝塚について学習できるようになっています。開園時間
7月・8月 |
11月から2月 |
その他の期間 |
午前9時から午後6時 |
午前9時から午後4時 |
午前9時から午後5時 |
住 所
東京都品川区大井6-21-6
交 通
JR・東急・りんかい線大井町駅から東急バス池上駅・蒲田駅行にて大森操車所下車
JR大森駅 北口より徒歩5分
※公園には駐車スペースはありません。
大森貝塚遺跡庭園正面