第二次品川区環境計画

更新日:平成25年3月21日

第二次品川区環境計画とは

 かけがえのない地球環境を次代に引き継いでいくためには、「環境配慮行動」から「環境再生行動」へと更なる取り組みが急務となっています。

また近年のエネルギー需給問題や地球温暖化対策のあり方の再検討など、環境に関する課題は複雑・高度化してきています。 

品川区では、平成15年8月に「品川区環境計画」を策定し、長期的視点に立って総合的、計画的に環境保全を推進してまいりました。

 この度、計画期間満了に伴い、品川区の将来像の実現に向け、新たな課題を踏まえ区の関連計画と相互に連携を図り、

環境保全・創出に関する施策を総合的かつ計画的に推進するために見直しをおこない、「第二次品川区環境計画」を策定いたしました。


計画文書

 

位置づけ

 本環境計画は、区の総合計画である「長期基本計画」と整合を図りつつ、まちづくりや廃棄物処理など、

その他の個別計画と相互に連携を図りながら、環境保全・創出に関する施策を総合的かつ計画的に

推進することにより、区が掲げる将来像を環境の側面から実現を目指すものです。

第二次環境計画の位置付け
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概要

目的

   本計画は、新たな10年間に向けた環境保全・創出に関する指針と、区民・事業者・区の各主体の具体的な行動を提示することで、

   より広く、より深く、より迅速に環境保全・創出の取り組みを推進することを目的としています。

期間

   平成25年度(2013年度)から平成34年度(2022年度)までの10年間とします。

対象範囲 

 対象地域

    品川区全域とします。

 対象とする環境の範囲

    4つの環境項目と、全ての環境項目に横断的な内容として、「環境活動」についても対象範囲に含めることとします。  

区分項目 
環境項目 地球環境

・地球温暖化
・酸性雨
・オゾン層の破壊
・廃棄物・リサイクル
・安全・安心(災害、エネルギー) 

自然環境 ・植物・動物・生態系
・河川・運河
・公園などのみどり
生活環境 ・大気・水質
・騒音・振動
・化学物質・悪臭・土壌汚染・地盤沈下
快適環境 ・歴史・文化・文化財・祭り・伝統芸能
・景観
環境活動 ・環境教育・環境学習
・区民・事業者などによる環境保全活動
・環境関連産業への取り組み

3つの策定方針

    品川区基本構想に掲げる3つの基本理念に則ることとします。

      暮らしが息づく国際都市、品川区をつくる

      伝統と文化を育み活かす品川区をつくる

      区民と区との協働で、『私たちのまち』品川区をつくる

 

目指す将来像 「みんなで創る環境都市 しながわ」

    環境問題に取り組むには、一人ひとりが自らの責任と役割を自覚し、それぞれの立場から取り組みを継続することが重要です。

    持続可能な発展を遂げ、生活も産業も環境も向上できる「やすらぎとにぎわいが同居するまち」を目指すことが次世代へ向けての
        私たちの責務です。

    このような思いから、本計画では「みんなで創る環境都市 しながわ」を目指す将来像として掲げます。

 

基本目標・共通目標

    本計画では、将来像を達成するための目標として、環境の区分ごとに4つの基本目標と、1つの共通目標を設定しました。

 基本目標1 持続可能な地域社会を実現する(地球環境)
      <低炭素社会を実現する>

     省エネルギーの推進や、地域の特性に見合った再生可能エネルギーの導入など、
     エネルギーの適正利用を推進するとともに、エネルギー効率の高い都市基盤が整備された低炭素社会の実現を目指します。

       <低炭素社会を実現する>

         3R の推進やごみ処理体制を充実し、良好な資源循環を確保することにより、
     廃棄物の発生を抑制し、環境への負荷の少ない、循環型社会の実現を目指します。

 基本目標2 水とみどりがつなぐまちを実現する(自然環境)

     河川・運河などの水辺や、街路樹・公園などのみどりの質と量を向上させ、さらにそれらの連続性を確保することにより、
     自然を身近に感じることができる、やすらぎのあるまちを目指します。

 基本目標3 健全でやすらぎのある生活環境を実現する(生活環境)

     産業型公害や生活型公害を防止し、清らかな空気や水、清潔な街並みなどを実現することにより、良好な生活環境を確保します。

 基本目標4 快適で豊かなまちをみんなで伝え創り育てる(快適環境)

     歴史的・文化的環境の保全、良好な景観の形成、身近なみどりや河川の整備などを通じて、
     水とみどりと歴史をいかした、潤いとやすらぎを感じられる豊かで快適な環境を創造します。

 共通目標  環境教育・環境コミュニケーションを充実する(共通)

     区民・事業者・区がそれぞれの責務と役割をはたすため、正しい知識を獲得でき、 環境の重要性を実感できる
     体験の機会や場を創出し、「環境」を通して地域の絆を深め、子どもから大人までみんなで環境保全・創出に取り組みます。 

 

重点プロジェクト

   4つの基本目標と1つの共通目標を達成する上で、重点的かつ計画的な展開を図っていく必要のある主要なテーマを『重点プロジェクト』に位置づけ、推進します。

 
 基本目標・共通目標プロジェクト名称概要
重点プロジェクト1

基本目標1(地球環境)
持続可能な地域社会を実現する

民間活力を活用した再生
可能エネルギーの導入推
進プロジェクト
区の施設、民間の施設などへの再生可能
エネルギーの導入促進を図るため、民間の
活力(知恵、技術、資金など)を活用する
仕組みを検討します。
重点プロジェクト2 基本目標2(自然環境)
水とみどりがつなぐまちを実現する
水質改善による水辺の
魅力アッププロジェクト
勝島運河の水質悪化の原因となっている
大雨時の初期雨水放流を防ぐため、一時的
に初期雨水を貯留する施設整備を実施し、
勝島運河の水質改善を図ります。
これにより、人がふれあい親しめる水環
境の実現の促進を目指します。
重点プロジェクト3 基本目標3(生活環境)
健全でやすらぎのある生活環境を実現する
電気自動車等の有効活
用プロジェクト
区として、率先して電気自動車等を有効
活用する方策を検討し、電気自動車等の普
及を促進することを目的とします。
また、庁有車として電気自動車を導入す
る場合には、非常時の「蓄電池」として位
置付け、区内に分散電源を確保することを
目指します。
重点プロジェクト4 基本目標4(快適環境)
快適で豊かなまちをみんなで伝え創り育てる
身近にある「大切な環
境」発見プロジェクト
区民が身近にある「大切な環境」に気づ
き、目を向けてもらうために、「身近にある
大切な環境コンテスト」の開催を目指しま
す。
発掘された大切な環境は、地域で共有し、
地域の「環境資源」にまで育て、それらを
区のまちづくりや環境行政に反映していき
ます。
重点プロジェクト5 共通目標
環境教育・環境コミュニケーションを充実する
体験型環境学習の充実
プロジェクト
小中学生や地域を対象に、環境行政の「現
場」を体感できる体験型環境学習プログラ
ムを立案し、学校教育や地域活動との連携
を目指します。
 

 

 

推進体制・進行管理

お問い合わせ

環境課
 電話:03-5742-6749
 FAX:03-5742-6853