AED(自動体外式除細動器)について

更新日:令和6年7月24日

日本では年間約8.2万人の方が心臓が原因で突然心停止となっていると言われています。
その原因の多くは「心室細動」と呼ばれる重篤な不整脈で、心室細動になると心臓がけいれんし血液を送り出せなくなります。
心室細動となった心臓に電気ショックを与え正常な鼓動に戻すための機器が、AED(自動体外式除細動器)です。
AEDは簡単に操作できるよう作られており、医療関係者や訓練等を受けた方に限らず誰でも使用できます。

電気ショックが1分遅れるごとに救命率は10%ずつ低下します。
119番通報をしてから救急車が到着するまでの平均時間は9.4分(総務省消防庁:令和4年版救急・救助の現況より)で、
救急隊の到着を待つことなく、近くにいる人がAEDを使用することが大切です。

AEDはフタを開けると電源が入り、液晶画像と音声で指示を出してくれます。
また、AEDが心拍を測定し、電気ショックが必要な状態かどうかを判断し、必要のない場合には電気ショックを行わないようになっています。
倒れている人がいたら、「AEDが必要かどうか分からない」場合にも119番通報とあわせてAEDを使用してください。

本庁舎3階のAEDは正面玄関入ってすぐの場所にあります。   AED本体の写真
本庁舎3階に設置しているAED

品川区内のAED設置場所


品川区では、令和6年7月現在、区施設(庁舎、地域センター、運動施設、区立小中義務教育学校等)223カ所296台のAEDを設置しています。
設置場所、使用可能時間については「しながわマップ」でご確認ください。
しながわマップはこちらから(別ウィンドウ表示)
設置施設一覧はこちらから(別ウィンドウ表示)


また区が設置したAEDの他にも、民間業者や医療機関等が設置しているAEDも多数あります。
設置場所については、日本救急医療財団 全国AEDマップにてご確認ください。
日本救急医療財団 全国AEDマップはこちらから(別ウィンドウ表示)


AEDの使用方法について

AEDは簡単に誰でも使えるようになっています。
<使用方法>
  1. AEDのフタを開けます。AEDの電源が自動で入り、液晶画面と音声による指示が始まります。
      AEDのフタを開けた状態のイラスト
  2. AEDの指示に従ってパッドを貼ります。パッドが貼られると、AEDが心電図の測定と解析を開始します。
    AEDのパッドを貼った様子のイラスト
     品川区で設置してるAEDは大人も未就学児も同じパッドを使用します。
     未就学児に使用する場合には、「未就学児/小学生~大人モード切換スイッチ」を未就学児に切り替えて使用します。
  3. AEDが「電気ショックが必要」と判断した場合は、ショックボタンを押して電気ショックを行います。 電気ショックボタンを押す様子のイラスト



AED本体には音声と連動して操作方法を表示する液晶パネル、未就学児に使用する際の切り替えスイッチ、電気ショック作動ボタンが配置されています。



詳しい説明は、東京消防庁のサイトでご確認ください。
東京消防庁のサイトはこちらから(別ウィンドウ表示)

救命講習について


東京消防庁では、AEDの使用方法を含む救命講習を実施しています。
品川区内の各消防署でも毎月実施されています。受講を希望される方は下記サイトでご確認ください。
東京消防庁のサイトはこちらから(別ウィンドウ表示)


女性へのAED使用をためらわないで

AEDは使用までの時間が救命率を大きく左右するため、ためらうことなく使用してください。
女性の服を脱がせて使用することに抵抗を感じる方は、東京都多摩府中保健所が作成した資料を参考にしてください。
女性にAEDを使うのをためらわないで! 服をすべて脱がさなくてもAEDは使用できます。パッドを素肌に直接貼り付けることができていれば、ブラジャーを外す必要はありません。服の下で下着をずらして、右の鎖骨の下と左の脇腹のあたりに貼ることで対応できます。 金属製品(ブラジャーのワイヤー部分、ネックレスなど)はパッドに触れさせないようにしてください。パッドに触れていなければ、ネックレスは無理に取り外す必要はありません。重要なことは、電気ショックの時間を遅らせないことです。完璧でなくても構わないので、命を助けるために、勇気をもって一歩を踏み出してください。(PDF : 2MB)AEDが心電図を解析し、電気ショックの必要性を判断します。AEDは、心停止でない人に電気ショックをすることはありません。倒れて意識がない人を発見したら、まず声をかけ反応の有無を確認します。反応がない場合は、大声で協力者を呼び119番通報とAEDを持ってくるよう頼みましょう。倒れている人の呼吸を確認して、呼吸をしていない、または普段通りの呼吸でない場合は心臓マッサージを始めましょう。AEDが届いたらAEDのフタをあけ、パッドを2枚貼ります。AEDの解析結果を待ち、AEDが必要と判断した場合には周囲の安全を確認したうえで電気ショックボタンを押します。電気ショックの後はすぐに心臓マッサージを再開します。救急隊が到着するまでAEDは外さず、AEDの指示に従ってください。(PDF : 940KB)
お問い合わせ

健康課
 電話:03-5742-6744
 fax:03-5742-6883