有機フッ素化合物(PFAS)について
更新日:令和7年7月1日
有機フッ素化合物(PFAS)とは
有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物を総称したものがPFASです。PFASのうち、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)は独特の性質から様々な用途で幅広く使用されていましたが、環境中で分解されにくく、高い蓄積性があることから、現在国内での使用・製造が規制されています。
(1)物理化学的性状化学的に極めて安定しています。水溶性、不揮発性のため、環境中に放出された場合は水系に移行しやすく、難分解性のため半永久的に環境に残留すると考えられています。また、独特の性質(水や油をはじく、熱に強い、薬品に強い、光を吸収しない等)を持ち、撥水剤、表面処理剤、乳化剤、消火剤、コーティング剤等に用いられてきた化学物質です。
(2)国内の規制
化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)により、原則として製造や輸入が禁止されています。
(3)人の健康への影響
PFOS、PFOAは、動物実験では、肝臓の機能や仔動物の体重減少等に影響を及ぼすことが指摘されています。また、人においてはコレステロール値の上昇、発がん、免疫系等との関連が報告されています。しかし、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについてはいまだ確定的な知見はありません。そのため、現在も国際的に様々な知見に基づく検討が進められています。国内において、PFOS、PFOAの摂取が主たる要因とみられる個人の健康被害が発生したという事例は確認されておりませんが、国において最新の科学的知見に基づき、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討を進めています。
PFOS、PFOAに関して、環境省「PFASに対する総合戦略専門家会議」でQ&Aを作成しました。詳しくはPFOS、PFOAに関するQ&A集(PDF:844KB)もご覧ください。さらに、環境省は多くの種類が存在するPFASの中からリスク管理を行う優先度の高い物質の抽出や健康リスクを適切に評価するための知見を得ることを目的として「PFASに関する総合研究」を令和6年度より開始しました。
PFOS・PFOAの暫定目標値等
公共用水域および地下水における指針値(暫定)はPFOSとPFOAの合算値で50ng/L(1リットル当たり50ナノグラム)に設定されています。
(2)水道水
水道水における暫定目標値をPFOSとPFOAの合算値で50ng/L(1リットル当たり50ナノグラム)に設定されています。
令和8年度以降についてはこちら(環境省)(別ウィンドウで表示します)をご覧ください。
東京都内の公共用水域および地下水の水質調査結果について
公共用水域についてはこちら(東京都環境局)(別ウィンドウで表示します)
地下水についてはこちら(東京都環境局)(別ウィンドウで表示します)
また有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)に関する東京都の取組(東京都環境局)(別ウィンドウで表示します)も併せてご参照ください。
地下水(井戸水)の飲用について
地下水(井戸水)は水道水と違い水源などの状況が確認できないことから、PFOS・PFOAの検出状況に関わらず、飲用にはお勧めできません。詳細は品川区の井戸水は飲めるの?をご参照ください。
PFASに関する電話相談窓口について
令和5年5月1日より、東京都保健医療局において、PFASに関する相談窓口(東京都保健医療局)(別ウィンドウで表示します)を開設しておりますので、下記にお問合せください。
PFASに関する電話相談窓口(東京都保健医療局):03-5989-1772
お問い合わせ
環境課 指導調査係
電話:03-5742-6751
FAX:03-5742-6853