タコ滑り台とお別れ会

更新日:平成19年7月20日

タコ滑り台とお別れ会(遊ぶ子ども)
タコ滑り台とお別れ会(タコの頭)タコ滑り台とお別れ会(タコ神輿)タコ滑り台とお別れ会(トンネル)タコ滑り台とお別れ会(すべる子)タコ滑り台とお別れ会(写真をとる人)タコ滑り台とお別れ会(近所の人)
神明児童遊園は、子どもが遊ぶ公園として昭和39年開設。赤色のタコの形をした滑り台(高さ4.5m、幅10m)がシンボルで、通称「タコ公園」として地元の人に親しまれてきました。

このタコ滑り台は、昭和43年頃に作られた職人さん手作りのタコ。全国で190余りのタコ滑り台がありますが、このタコ滑り台は、親ダコの脇に高さ1.5mほどの子ダコが居る品川区だけの形です。
広末涼子さんが出演したドコモのコマーシャルなどにも登場し、多くの人達に親しまれてきました。

今年2月、補助第26号線道路整備と公園改修工事に伴い公園が閉鎖。代替地に新公園ができることになりました。タコの滑り台は、地元からの惜しむ声を受けて、当初新公園への移設を予定していましたが、親ダコの内部の調査をした結果、老朽化が進んでおり移設を断念。取り壊しが決まり、7月20日(金)、地元の人が中心となってお世話になったタコとのお別れ会が開かれました。

公園は既に工事現場として囲いが設置されていますが、道路整備を担当する東京都第二建設事務所に特別の許可を得て、10時と1時からの2回、一般の人が立ち入ることが許されました。
タコ滑り台最後の日とあって、朝からタコの頭には、地元の同級生4人から「タコに感謝。なかよしにしてくれてありがとう」と書かれた張り紙と花の冠が載せられました。

10時には隣接する二葉保育園の子ども達60人が手作りのタコ神輿など3基を担いで登場。子ども達が折った折り紙や花でタコを飾り、このために作ったタコの歌を歌いました。タコの歌は保育士の作詞作曲。「思い出たくさんありがとう」と声を合わせて歌いました。
子ども達は「ここでお店屋さんして遊んだ」「手つなぎ鬼して遊んだ」などと話し、保育士も「さみしいです」としみじみタコを眺めていました。
子ども達は記念撮影などをした後、これが滑り納めとタコの滑り台で元気いっぱいに遊びました。

近隣の住民や小さい子どもを連れたお母さん達も次々と集まりました。
「自分が大学生の時にできた」「子どもがお世話になった」と皆感慨深げで、タコと一緒に写真に納まる人もいました。

新しい公園は、道路を挟んで向い側にできる予定で、子ダコはそこへの移設が決まっています。親ダコは新しく設置し、また子ども達の人気者になるはずです。