「原爆先生の特別授業」浜川小学校で初の実施

更新日:平成29年5月19日

原子爆弾に関する質問に答える児童
浜川小学校体育館で行われた原爆先生特別授業の様子ゴルフボールを手に原子爆弾に使われたウラニウムの量を説明する講師メモを取る児童たち
「原爆先生の特別授業」が平成29年5月19日(金)に区立浜川小学校(南大井4-3-27)で行われました。

 “原子爆弾”をテーマにした「NPO法人原爆先生」による授業で、これまで品川区では9校、全国では約900校以上の小・中・高校で実施。「これから歴史を学ぶ6年生に戦争について知ってほしい」という同校教員の思いから、初めて行われました。

 講師を務めたのは、同NPO法人の池田眞徳理事長。広島の爆心地を目の当たりにした父親の手記や体験談を元に描いた物語「7000℃の少年」を臨場感たっぷりに語り、児童たちは話に聞き入っていました。

 児童たちは講師から原爆に関する質問を投げかけられると、考えを巡らせながら積極的に回答。原爆の爆発後に膨れ上がった球体の外周温度は7000℃で太陽の温度よりも熱いこと、甚大な被害をもたらした原爆はゴルフボール一個分の1キログラムのウラニウムが爆発したものであることなどの説明を聞くと、熱心にメモを取っていました。

 授業終了後、児童らは「原爆はこわいと思った。原爆の被害に遭った人たちの様子が印象に残った」「戦争についてこれから一生懸命勉強しようと思った」と感想を話し、約90分間の特別授業でたくさんのことを学んだ様子でした。