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妊娠中に気をつけてほしい感染症(トーチ症候群・ジカ熱など)

更新日:2016年4月26日

トーチ症候群

妊娠中の感染症には、母体の症状はごく軽いか、もしくは無症状であっても、胎児に重篤な障害を与え、さらに流産を引き起こす恐れのある母子感染があり、その総称を疾患の頭文字からトーチ(TORCH)症候群と呼んでいます。

(1)トキソプラズマ症(Toxoplasmosis)

(2)他の感染症(Other infections:梅毒、B型肝炎、水痘、EBウイルス等)

(3)風疹(Rubella)  

(4)サイトメガロウイルス(Cytomegalovirus)

(5)単純性ヘルペス(Herpes simplex virus)

妊婦の感染症の検査(風しん、HTLV−1、B型肝炎、C型肝炎、HIV、梅毒、B群溶血性連鎖球菌、性器クラミジア)は妊婦健診の中でも行っています。健診した医療機関で、検査結果を母子手帳に記録してもらい、胎児や新生児への感染を防ぐために適切な治療や保健指導を受けましょう。トーチ症候群の中でもトキソプラズマ症やサイトメガロウイルス感染症は、日常生活の中で以下の事柄に注意し、妊娠中に初めて感染することを防ぎましょう。

トキソプラズマ症

―ネコ科動物に寄生するトキソプラズマという原虫が、土や水・食肉を介して目や口から感染します―

(1)トキソプラズマに感染したネコの糞が、土や井戸水・わき水を汚染している場合があります。素手でのガーデニングや畑仕事は避け、十分手洗いしましょう。サラダの野菜はよく水洗いし、無処理の生水は飲まないようにしましょう。

(2)ネコ以外のペットやヒトからの感染はありません。妊娠中にネコを飼い始めることは避けたほうが無難です。既に飼っているネコの糞は、マスク・手袋を着用して毎日処理し、終わったら十分手洗いするか、できれば家族にやってもらいましょう。

(3)魚介類を除き、食肉はトキソプラズマが感染している可能性があります。生肉あるいは中心部が67℃に達しない不十分な加熱の肉(レアステーキ、ローストビーフ、生ハム、サラミなど)は控え、まな板は肉用と野菜用を分けましょう。

サイトメガロウイルス感染症

―ヒトの母乳・唾液・尿などの体液から感染します―

(1)サイトメガロウイルスは、ありふれたウイルスで、多くの人が子どもの頃に感染し特に病気を起こすことはありません。ウイルスは、感染している子どもの唾液や尿などに多く存在します。健康であれば感染してもほとんど症状が出ることはありませんが、妊婦になって初めて感染すると、胎児に障害などを引き起こす可能性があります。抗体を持たない(感染していない)妊婦の場合は、小さな子どもと関わる時や、第2子を妊娠中上のお子さんの世話をする時などは、感染しないように食器の共有を避け、子どもの食べ残しは食べないようにし、オムツ替え後は手洗いを十分に行ってください。

(2)妊娠中の性行為はコンドームを使いましょう。

 

他に性行為でうつる単純ヘルペスウイルスクラミジア感染症も新生児に重症の肺炎などを引き起こすことがあります。

また生野菜・魚卵製品・スモークサーモンや殺菌されていない生乳・ナチュラルチーズなどの乳製品は、リステリア菌が感染している可能性があり、妊娠中は免疫機能が低下しているため重症化や流産のリスクになります。妊娠中はなるべく加熱した食品をとりましょう。

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ジカウイルス感染症(ジカ熱)

近年、中南米を中心に感染が拡大している蚊を媒介したジカウイルス感染症は、妊娠中の感染と胎児の小頭症との関連が示唆されています。可能な限り、流行地への渡航を控えましょう。

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お問い合わせ

保健予防課感染症対策係 03-5742-9153
品川保健センター    03-3474-2903
大井保健センター    03-3772-2666
荏原保健センター    03-3788-7016