森前障害者福祉施設オープン

更新日:平成22年1月22日

森前障害者福祉施設記念式典
森前障害者福祉施設オープン(入り口のようす)森前障害者福祉施設オープン(区長あいさつ)森前障害者福祉施設オープン(西大井1丁目町会会長あいさつ)森前障害者福祉施設オープン(喫茶コーナー)森前障害者福祉施設オープン(精神障害者作業所)森前障害者福祉施設オープン(知的障害者グループホーム)
品川区立西大井シルバーセンターが移転した跡施設に、「森前障害者福祉施設」がオープンし、1月22日、関係者が出席して開所式が行われました。(所在地:品川区西大井1-8-7)

この施設は、障害者福祉の向上を目指して、土地と建物を品川区から社会福祉法人福栄会へ無償貸与し、同法人が改修工事を行って2つの施設を運営するものです。
工事や備品の購入経費は、東京都補助金4,033万円、品川区補助金800万円、東京都共同募金会助成金215万円を受け、およそ5,690万円をかけて同法人が実施しました。
施設は、地上2階建。敷地面積は461平方メートルで、1階は、精神障害者を対象とした作業所、2階は、知的障害者のグループホームとなっています。

「かもめ工房」という名称で同会が運営する精神障害者の作業所は3箇所あり、ここには第二工房が東中延2丁目から移転しました。
かもめ第二工房は、作業訓練を中心に就労支援や日常生活全般にわたる支援を行っており、現在20~60歳代までの32人が菓子製造、アメリカンたわし製造、公園清掃などを行っています。
これまでは130平方メートルと手狭でしたが、新しい工房は211平方メートルとおよそ1.5倍の広さになり、部門ごとにスムーズに作業ができると、利用者も張り切っています。

2階の知的障害者を対象とした「グループホーム森前」は、新設するもの。区内で11箇所目になります。
居室は6室。身のまわりのことは自分ででき、施設や仕事等に通う知的障害者が、施設長、世話人のもとで共同生活を営む施設で、朝夕の食事が提供されます。
3月から入居が始まる予定です。

開所式に出席した濱野品川区長は「障害者福祉の施策は、地域での生活、一般就労に向けての自立支援が課題となります。そのための仕組み、施設を整備するのが行政の役割。地域の皆様の深いご理解があり、実現したことを心から感謝します。」と挨拶しました。
内覧会に参加した人は「日当たりが良くてとてもきれい。このような施設ができてよかった」と口々に話し、西大井一丁目町会の市倉町会長は「まるで一流ホテルのよう。自分も入居したいくらい」と笑顔で話していました。
施設の入り口横には、かもめ第二工房で作ったお菓子などの販売や喫茶など地域の人も気軽に立ち寄ることができるコーナーができ、早速買い求める姿も見られ、「ここのクッキーをお使い物にするように地元にPRする」と話す女性もいました。