西品川、中延保育園で小学校施設を活用した待機児童対策開始

更新日:平成22年4月1日

中延保育園お祝い会
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4月1日、品川区は緊急待機児童対策として、西品川保育園が三木小学校、中延保育園が中延小学校の施設を活用する解消策をスタートさせました。

品川区において待機児が増加する理由は、団塊ジュニアが出産期を迎えている、転入者の増加、経済状況の3点が挙げられ、ここ数年がピークと言われています。そこで、保育園の定員拡大をするとともに小学校施設を活用することで、後に財政を逼迫することのない現実的な待機児童対策を行いました。小学校の活用は、全国的にも珍しいです。

西品川保育園では、5歳児21人を小学校で保育し、5歳児が移行した保育園の施設を1~4歳児が活用することにより、24人の定員拡大を可能としました。三木小学校の2教室を保育室と事務室に改修し、保育園児専用通用口も4月7日に完成する予定で、保育園から小学校への移動をスムーズに行うために5歳児担当保育士を1人から2人に増やしました。この日は三木小学校の林校長ら小学校教諭が園児を出迎え、「これから小学校のみんなと一緒に遊んだりしますので、楽しみにしていてくださいね」と歓迎のあいさつをしました。

同じく中延保育園では、5歳児19人を中延小学校内で保育し、26人の定員拡大を可能としました。中延保育園分園の開園を祝う会が行われ、谷園長や中延小学校の竹之内校長や5歳児らがテープカットを行い、5歳児が歌の披露をしました。保育室は、もともと2つの教室であったところの壁を取り払い、1つの部屋とし、廊下側にガラス窓を取り付け、広くて明るい部屋になりました。施設面では、西品川、中延の両園とも、水道の蛇口を保育園児に合わせた高さに設置しなおし、トイレも保育園児用の中蓋を取り付けるなどしています。谷園長は「以前より保育室が広くなり、学校内の体育館や校庭を使えることになり、子どもたちがのびのびと過ごせる場所になってうれしい」と話しました。