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おめでとうございます「品川区永年継続事業所表彰」(荏原第一)

更新日:2016年12月6日

 100年以上にわたり事業を継続している事業所に贈られる「品川区永年継続事業所表彰」が、12月2日(金)に中小企業センターで行われました。

 これは、創業100年以上の事業所のうち、品川区内で70年以上継続している事業所に表彰されるもので、今年は20社が選ばれました。荏原第一管内からは、創業151年の「有限会社河邊商店」と、創業109年の「株式会社東京堂」が表彰されました。
 表彰式には、河邊商店代表取締役社長・河邊克巳(かわべ・かつみ)様と、東京堂代表取締役社長・島村篤子(しまむら・あつこ)様が出席され、濱野区長より表彰状が授与されました。
 また表彰式では、受賞者を代表して、河邊社長が今後の品川区の地域発展と社会貢献に向けて抱負を述べられました。
河邊克巳社長と島村篤子社長 河邊商店様の表彰状授与 東京堂様の表彰状授与 河邊商店様の代表挨拶の様子
 
 
 荏原第一地域センターでは、今回の表彰を受けて、お二人にお話しを伺いました。
有限会社河邊商店
 小山三丁目で昆布やわかめ、ひじきなど、主に海藻類の製造・加工・卸まで一貫して行う河邊商店。その歴史は、慶応元年(1865年)にさかのぼります。創業は、江東区古石場できざみ昆布の製造から始まりました。しかし、明治時代の大水害により製造工場を失い、その後、関東大震災で被災。現在は工場を群馬県伊勢崎市に新設し、事務所と店舗は、品川区小山の武蔵小山一番通りに構えて今年で93年が経ちました。                                                     
 4代目・河邊克巳(かわべ・かつみ)社長は、「長い歴史の重みより、温故知新の精神をもって、常に前へ前へと進むことだけを考えている」と言います。
武蔵小山一番通り沿いにある河邊商店 河邊商店正面 有限会社河邊商店の河邊克巳社長 説明する河邊社長 店内の昆布いろいろ 陳列された昆布 店内の日高昆布 水出し用の昆布
 戦後、品川区には、昆布などの販売を扱う小売店が多数ありましたが、昭和40年頃よりスーパーが台頭し始めて、地域の店は減少。そこで河邊社長は、物流の進歩に目をつけ、地方への販路拡大へと力を入れます。全国各地へと足を運び、様々な食品会社やメーカーの規格に応えることで、今では200種類以上の海藻製品を作るまでに成長しました。
 一方、海外の和食ブームに向けて、著名なホテルの総料理長らと昆布の調理法を企画・提案。新しい食べ方も研究しています。
 河邊社長は、「今は昆布やわかめといった海藻そのものだけでは売れない時代。昔からある恵みを使っていただきたいが、時代に合わせて進化させていくことも大切」とおっしゃっていました。
 また、今回の表彰を受けて「1年でも長く企業を継続すること。それが地域貢献や活性化につながると思う」と語っていらっしゃったのが非常に印象的でした。さらに、地域の方には、「昆布の美味しい食べ方や海藻について何でもお教えするので、気軽にお店に立ち寄ってください」ともお話しされていました。
 
 最後に、万能だしの昆布をちょっとした工夫で美味しく変化させる方法を教わりましたのでご紹介します。
 ◎1.水だしのおいしい活用法(水1リットルに昆布5グラムほどを冷蔵庫内で一晩つける)
  →水だしは、煮物・ご飯を炊く水・麺を茹でる水として活用すると旨味が出ます。

 ◎2.醤油と酢に入れて調味料がランクアップ
  →醤油や酢にきざみ昆布を入れておけば、まろやかで一味違う調味料に変身。

 ◎3.生野菜にプラスで味が引き立つ
  →にんじんや大根など、スティック生野菜の下に昆布を敷くと、味がぐっと変化。

 皆様もぜお試しください。


株式会社東京堂
 全長800メートルの武蔵小山商店街。多くの買い物客で賑わうアーケードに店を構える東京堂は、メガネ・時計・ジュエリー製品を扱う創業109年の小売店です。

 その歴史は、時計職人だった創業者・細谷省三(ほそや・しょうぞう)氏が、現在の大井三丁目にあった伊藤博文別邸の隣で、伊藤家のホールクロック(大型置時計)の修理を任されたことから始まりました。その後、店は大井町の三ツ又交差点に構えましたが、道路の拡張で武蔵小山商店街へと移転し現在に至ります。

 3代目・島村篤子(しまむら・あつこ)社長は、20年ほど前に父親から経営者のバトンを受け継ぎました。
「私は技術者でもないし、営業しかできない」と謙遜して話しますが、祖父と父の代から大切にしてきたものは“人”だと言います。

 昭和30年代、飛ぶように腕時計が売れた時代。東京堂では、住み込みの時計修理職人が3人と、店員が30人近くいたそうです。店は大晦日まで営業し、新年は2日から開店。休みもない日々でしたが、皆、寝食を共にし、言わば家族のような存在でした。幼い頃から大勢の人たちと関わって過ごしてきたことが、自然とお客様、そして地域の方たちへの感謝に繋がっています。
武蔵小山商店街の株式会社東京堂 東京堂の店内の様子 株式会社東京堂島村篤子社長 接客中の島村社長 時計が並ぶ店内 東京堂の時計職人さん 店内に並ぶメガネ 店内の様子
 今、店の主力はメガネと補聴器です。「東京堂は、高齢化の視力と聴力を支えます!」とおっしゃる島村社長は、検眼にも1時間以上かける丁寧さ。お客様の顔に合ったフレームはもちろん、その方が快適に見えるメガネ作りを心掛けています。
 「納得したメガネを作ってもらうためには、お客様の生活習慣もヒアリングします。たまに、そこまで聞くとクレームにつながることもありますが、クレームは一つのチャンス。仲良くなれるチャンスなんです」という言葉には、長年お客様から信頼を得てきたからこそ続く老舗ならではの心意気と、お客様に対する愛情が感じられました。  

 今回の表彰を受けて島村社長は、「来年は創業110年の節目の年になります。ここまで続けてこられたのは、長年店を支えてくれている従業員の人たちと、地域の皆様のおかげです。感謝の気持ちでいっぱいです」とおっしゃっていました。

 河邊商店様、東京堂様、品川区永年継続事業所表彰のご受章、誠におめでとうございます。今後もますますのご活躍を祈念しております。

・有限会社河邊商店(品川区小山3-7-17)
・株式会社東京堂 (品川区小山3-24-2)

※表彰式の様子は「しながわ写真ニュース」にも掲載されています。
こちらもごらんください。

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