今日からできるエシカル消費
更新日:令和7年11月10日
エシカル消費とは
「人や社会、地域、環境などに優しいモノ」を購入する消費行動や生活スタイルのことです。
普段の買い物や暮らしの中で、自分に何ができるかを考えることが「エシカル消費」の第一歩です。
普段の買い物や暮らしの中で、自分に何ができるかを考えることが「エシカル消費」の第一歩です。
エシカルとは・・・
「倫理的・道徳的」という意味で、エシカル消費は、あらゆる人や社会、地域や環境などに配慮した商品やサービスを選んで消費することです。
個人のエシカル消費に「〇〇を買わなければならない」とか「〇〇をしてはいけない」といった厳密なルールはありません。
わたしたち一人ひとりが、世界が抱えるさまざまな問題に気づき、日々の買い物などを通して問題の解決のために何ができるかを考えて行動することが大切です。
わたしたちにもできること
値段だけでなく、人や環境に配慮した商品かどうかも考える。
「わたしの買い物なんてわずか」と思うかもしれませんが、個人の消費が社会に与える影響は小さくありません。わたしたちの買う・買わないの選択が社会を変える力になります。商品が手元に届くまでの生産や流通過程を考える。
フェアトレード商品を買って途上国などを支援する。
フェアトレードとは「公正な貿易」を意味します。途上国でつくられた作物や製品などを「適正な価格」で「継続的に取引」することによって、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善や自立をめざします。わたしたちはフェアトレードの商品や団体を認証するマークなどを目印に買い物をすることで、間接的に途上国を支援することができます。障がい者などがつくった商品を積極的に買うようにする。
障がいのある人たちは、福祉作業所や障害者施設、地域共同作業所などで雑貨や食品などをつくり販売しています。それらの商品を購入することは、障がいのある人たちへの支援となります。サステナブルファッションに関心をもつ。
サステナブルファッションとは、衣服の生産から流通、廃棄に至るプロセスにおいて、地球環境や人、社会に配慮した取り組みのことです。(1)作られる過程を知る(2)先のことを考える(3)長く大切に着る(4)リユース(再利用する)(5)資源として再活用するなど、みんなで改善に取り組み、持続可能なファッションをつくっていきましょう。本物の毛皮や本革などの代替になる素材の製品を選ぶ。
食品や衣類など私たちの衣食住に欠かせない動物からの恵みを認めつつ、できるだけ動物の苦痛を減らそうとすることがアニマルウェルフェア(動物福祉)です。日本でもアニマルウェルフェアに配慮した畜産などがはじまっています。地産地消の食生活などを心がける。
地産地消とは、自分たちが暮らす地元で生産された食品などを、地元で消費すること。買う人は新鮮なものが手に入り、同じ地域の生産者にお金が還元される、メリットの多い消費スタイルです。被災地や風評被害で困っている地域の商品を買って応援する。
地震や風水害など自然災害にあった地域や風評被害で困っている地域の産品を、ネット通販などで積極的に購入することを応援消費といいます。被災地に行かなくても、間接的にその地域を応援することができます。森林保全を考慮した認証マーク入りの商品を選ぶ。
日本は大量の材木を輸入し、さまざまな用途に利用しています。過剰に木を伐採すれば森林が減っていきます。森林の減少は、木材の不足だけでなく、地球温暖化や生態系の破壊にもつながる大きな問題です。「FSCマーク(森林管理協議会)」は、森林の環境保全に貢献し、地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材や製品を認証するマークです。また、「グリーンマーク(古紙再生促進センター)」は、古紙を原料に再生利用した製品を認証するマークです。みんなで豊かな森を守るために、こうした認証マークを参考にして購入しましょう。植林ボランティアなどに積極的に参加する。
サステナブルシーフードに関心をもつ。
サステナブルシーフードとは、魚介類の乱獲による絶滅を防ぐために、海洋環境や漁獲量などに配慮した漁業による水産物や、環境と社会への影響を最小限に抑えた養殖場で育てられた水産物のことをいいます。海のエコラベルといわれとぃる「MSCマーク(海洋管理協議会)」は、海洋環境や資源を守って取られた水産物につけられます。同様に「ASCマーク(水産養殖管理協議会)」は、天然の水産物ではなく、責任ある養殖によって育てられた水産物につけられます。これらのラベルについたサステナブルシーフードを選ぶことで、海洋保全を間接的に応援できます。買い物にはマイバッグを持参し、レジ袋を断る。
世界ではプラスチックごみ削減のために、使い捨てストローやフォークなどの販売が禁止され、日本でもレジ袋の有料化が義務化されています。マイバッグを持参してレジ袋を断る、マイボトルに飲み物を入れてペットボトルごみを減らす、詰め替え専用商品を買うなど、できることから協力しましょう。3Rを徹底して、ごみを増やさない。
循環型社会とは、これまで捨てられていたものを新たな資源として活用し、できるだけごみを出さずに資源を循環させようとする社会です。循環型社会をつくるために、リデュース(ごみを減らす)・リユース(再使用する)・リサイクル(再生利用する)の頭文字をとった3R活動の推進が求められています。スマートフォンなどの電子機器は必ずリサイクル処分する。
今やわたしたちの日常生活になくてはならない存在になっている携帯電話やスマートフォン、パソコン、ゲーム機などの電子機器には、アフリカなどで採掘される鉱物資源が利用されています。これらは石油や石炭などと同様に限りある資源です。まずは大切に使うことを心がけ、処分するときは必ず「リサイクルできる処分方法」にしましょう。「SDGs」と「エシカル消費」
SDGs(持続可能な開発目標)とは、貧困、紛争、気候変動など世界が直面しているさまざまな問題の解決に向けて「誰一人取り残さない」をキーワードに国連サミットで採択された国際的な目標です。2030年をゴールに設定した17の目標は別々ではなく、それぞれが関連、影響していますが、これらの目標達成のために、わたしたちが身近にできることのひとつが「エシカル消費」です。
エシカル消費に関連する主な目標
| 貧困をなくそう あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる |
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| 飢餓をゼロに 飢餓を終わらせ、食料の確保と栄養改善を実現し、持続可能な農業を進める |
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| つくる責任 つかう責任 持続可能な方法で生産し、消費する取り組みを進める |
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| パートナーシップで目標を達成しよう 目標達成のための手段を強化し、世界のパートナーシップを活性化する |
参考
消費者庁・東京都のエシカル消費普及・啓発活動についてはこちらをご覧ください。消費者庁
エシカル消費普及・啓発活動(別ウィンドウ表示)エシカル消費特設サイト(別ウィンドウ表示)
東京都
ちょっと考えて、ぐっといい未来 エシカル消費(別ウィンドウ表示)お問い合わせ
消費者センター
電話:03-6421-6136
FAX:03-6421-6132
