伝染性紅斑(りんご病)について
更新日:令和6年11月26日
伝染性紅斑(りんご病)が6年ぶりに東京都の警報基準を超えました。
令和6年5月上旬より患者報告数が増加しており、11月11日~17日(第46週)の1週間における患者報告数は、6年ぶりに都の警報基準を超えました。伝染性紅斑は、ウイルスによる感染症で、特異的な治療法や予防接種はありません。
伝染性紅斑の患者の約7割は、6歳以下の小児となっています。家庭、保育所、幼稚園、学校等においても感染対策へのご協力をお願いいたします。
伝染性紅斑とは
- 伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19(human parvovirus B19)による感染症です。
- 皮膚の発疹を主症状とします。
主な症状
- 約10日(4~20日)の潜伏期間の後、両頬に紅い発疹が現れます。続いて体や手・足に網目状の発疹が拡がりますが、これらの発疹は、通常1週間程度で消失します。
- 多くの場合、頬に発疹が出現する7~10日前に、微熱や風邪のような症状がみられ、この時期にウイルスの排出が最も多くなります。
- 発疹が現れる時期にはウイルスの排出量は低下し、感染力もほぼ消失します。
- 妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、まれに胎児の異常や流産が生じることがあります。
感染経路
- 患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる感染(飛まつ感染)、あるいは、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる感染(接触感染)があります。
感染予防
- 手洗い、咳エチケットが有効です。
- アルコール消毒が効きにくいため、流水や石けんでこまめに手を洗い、自分専用のタオルで手を拭きましょう。
- 保育園や学校など周囲で患者発生がみられる場合、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性は、できるだけ患者との接触を避けるよう注意が必要です。
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お問い合わせ
品川区保健所保健予防課感染症保健担当
電話:03-5742-7836
FAX:03-5742-9158