百日咳が増えています!

更新日:令和7年3月7日

全国的に患者発生報告が増加しており、東京都では2025年に入ってから、201件の報告がありました。
2024年の東京都における年間報告数は400件だったので、去年に比べて急速に感染者が増えています。
また、品川区内でも患者報告数が、増加傾向にあります。今後さらに流行が拡大する可能性もあるため、十分な注意が必要です。

百日咳とは
  • 百日咳は、長期間「せき」が続く呼吸器感染症です。
  • 百日咳菌によっておこり、咳症状が出始めた発症早期から咳がでている間は感染力が強いです。

主な症状
  • 症状は3期にわかれます。
  1. カタル期(約2週間):風邪症状に始まり、徐々に咳が強くなっていきます。
  2. 痙咳期(約2週間~3週間):短い咳が連続的に起こり、咳の終わりに大きく息を吸込みます。息を吸込む時に「ヒュー」という音がすることがあります。咳が激しいために、嘔吐を伴ったり、体力を消耗し、睡眠不足になることもあります。また乳児の場合、無呼吸や重症の呼吸不全をおこすことがあります。
  3. 回復期(約2週間~3週間):激しい咳は徐々に治まり、時折、発作性の咳があるものの、回復に向かいます。
  • 予防接種によってある程度の免疫(抵抗力)があることから、典型的な症状がでにくくなり、年長児や大人では軽い咳が長く続く程度のみの場合があります。

感染経路
  • 百日咳菌が含まれた咳やくしゃみを吸い込んだり(飛沫感染)、手についた百日咳菌が口に入ったりする(接触感染)ことで感染します。
  • 潜伏期間は7~10日です。

感染予防
  • 乳幼児には予防接種法による定期予防接種が行われています。予防接種(5種混合:ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、Hib)による免疫効果の持続は5年~10年です。
  • 生後2か月を過ぎたら早めの接種をおすすめします。
  • 咳エチケットと手洗いを心がけましょう。
  • 風邪症状があり、周囲に百日咳と診断がついた人がいた場合は、医師に周囲で百日咳の患者がいたことを伝え、早めに医療機関を受診しましょう。
  • 学校保健安全法では学校感染症(第2種)として特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌薬による治療が終了するまでは出席停止となります。
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    お問い合わせ

    品川区保健所保健予防課感染症保健担当
     電話:03-5742-7836
     FAX:03-5742-9158