伝染性紅斑(りんご病)について
更新日:令和7年5月1日
東京都では第16週(令和7年4月14日~4月20日)の定点あたりの報告数は0.86、品川区の第16週の定点当たりの報告数は、0.63となっています。
東京都が定めている警報レベルの開始基準値は、2.0ですが、令和7年に入ってから患者報告数が減少したものの、再度全国的に増加しています。
今後さらに流行が拡大する可能性もあるため、十分な注意が必要です。
東京都が定めている警報レベルの開始基準値は、2.0ですが、令和7年に入ってから患者報告数が減少したものの、再度全国的に増加しています。
今後さらに流行が拡大する可能性もあるため、十分な注意が必要です。
伝染性紅斑とは
- 伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19(human parvovirus B19)による感染症です。
- 皮膚の発疹を主症状とします。
- 特異的な治療法や予防接種はありません。
- 伝染性紅斑の患者の約7割は、6歳以下の小児となっています。
主な症状
- 約10日(4~20日)の潜伏期間の後、両頬に紅い発疹が現れます。続いて体や手・足に網目状の発疹が拡がりますが、これらの発疹は、通常1週間程度で消失します。
- 多くの場合、頬に発疹が出現する7~10日前に、微熱や風邪のような症状がみられ、この時期にウイルスの排出が最も多くなります。
- 発疹が現れる時期にはウイルスの排出量は低下し、感染力もほぼ消失します。
感染経路
- 患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる感染(飛まつ感染)、あるいは、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる感染(接触感染)があります。
妊娠中又は妊娠の可能性がある方へ
- これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。
- 熱や倦怠感が出現した後に発疹が出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。
- 感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に伝えてください。
- 伝染性紅斑の家族がいる場合や、流行している地域で多くの小児と接する機会がある職業の方などは、特に注意が必要です。
感染予防
- 手洗い、咳エチケットが有効です。
- アルコール消毒が効きにくいため、流水や石けんでこまめに手を洗い、自分専用のタオルで手を拭きましょう。
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お問い合わせ
品川区保健所保健予防課感染症保健担当
電話:03-5742-7836
FAX:03-5742-9158